製品、製造プロセスの不具合対策サポートツール 製品や製造プロセスに

製品、製造プロセスの不具合対策サポートツール
不具合分析手法(FA:Failure Analysis)は、米国のTRIZコンサルティングファームIdeation International
社が長年のTRIZ研究と現場での実践の中から開発したTRIZのアドバンス手法です。
製品や製造プロセスに発生する不具合のメカニズムを明らかにし、その対策案を立てる作業を
サポートする手法として効果を発揮します。
FAソフトウェアは、手法のプロセスや考え方をサポートするツールとして開発されました。
見落としがちな視点や気づきにくい観点を一歩一歩着実なステップで検討探求していき、不具合分
析とその検証や解決発想を支援してくれます。
不具合分析(FA)とは
不具合分析(FA)での最も特徴的な点は、製品や工程などの技術システムに生じる不具合や他の問題の
原因を推測するのではなく、
“どうしたら不具合を「作り出す」ことができるか”と、問題を能動的な課題
へと「逆転」させることにあります。
「不具合分析FAプロセス」は、製品や工程などの技術システムにおける不具合や他の問題の原因を明ら
かにし、必要に応じて、不具合を是正する手段を講じるための体系的な手順です。
不具合発生メカニズムの原因
追求、対策作り
▼
製品、製造プロセス等の信頼性
改善向上とリスク管理
検討/整理/分析
一般化/逆転/仮説/検証
確認/是正/発想/評価
<不具合分析FAプロセスの5つのステップ>
◆ステップ1 不具合分析質問票FAQ…問題状況の記述
▼
不具合に関する情報整理と検討
◆ステップ2 不具合分析のための図式化…不具合発生の図式化
▼
問題の逆転(どうやって問題を起こすか)
◆ステップ3 仮説の検証…不具合の仮説を立てる
▼
不具合の成立要件とリソースを発見する
◆ステップ4 不具合の是正…不具合の仮説を加え図式化
▼
不具合の解決指針オペレータから発想
◆ステップ5 結果の評価…実施可能なコンセプト化、評価
不具合分析(FA)のツール
不具合分析(FA)プロセスに関連して、知識ベースに関連したツールを持っています。FAプロセスでの
検討分析過程において、必要に応じて各関連ツールでの視点や考え方、ヒント等をチェックリスト的に活
用してきます。
■知識ベースの直接適用
■不具合分析(FA)のオペレータ
■リソースの活用
不具合分析(FA)プロセス
■イノベーションガイド
■ケーススタディ
■簡易不具合予測
STEP1
不具合分析質問票(FAQ)
不具合分析質問票(FAQ)は、問題状況を体系的に把握するための一連の質問からなっています。この
質問票の各項目に従って、問題の概要、対象とするシステムや問題状況に関する情報について、整理確
認と検討を行ないます。質問に答えることで得られた情報に基づいて、問題状況を表現する図式化を作
成することに関連づけていきます。
不具合分析(FA)ソフトウエア:日本語版画面
@米国Ideation International社
不具合分析質問票(FAQ)
・「問題の概要」「システムに関す
る情報」「問題状況に関する情報」
等を提案ウィンドウで解説される視点
や捉え方を参考にして、質問項目
に答える形式で分析確認検討を行
います。
・その結果をプロセスウィンドウに文書化
して整理していきます。
質問票項目のポイント
・ 質問票で各項目ごとに整理する
視点や捉え方などを説明し解説
します。
・ 例としてケーススタディがリンクされてい
ます。
プロセスウィンドウ
STEP2
提案ウィンドウ
不具合分析のための図式化
不具合分析(FA)は、製品や工程などの技術システムに生じる不具合や他の問題の原因を“推測”する
のでなく、“どうしたら不具合を「作り出す」ことができるか”と、問題を能動的な課題へと「逆転」させ
ることが特徴と言えます。「不具合分析のための図式化」を用いて、問題の論理的な関係を表現する一般的
な記述文に置換えます。つまり不具合を一般的な現象に読み替え、その現象を意図的に生じさせる方法を
探すことによって、不具合のメカニズムを想定していきます。このプロセスは、「システムの図式化を作成」
し「仮説を立てる」ステップです。
システムのダイアグラムを作る
<STEP1で整理した内容を参照して>
▼
・システムの基本有益機能を表わすボックスの
作成します。
▼
・既知の有害な機能のボックスを作成し関
係リンクを示して図式化する。
▼
・タ ゙ イ ア ク ゙ ラ ム の 中 に 増 幅 さ れ た 不 具 合
(「問題の増幅」参照)のボックスを作成
し、そのボックスを選択します。
▼
・ダイアグラムの中に「最終事象」「併発事
象」および「特徴的状況」のボックスを作
成し、これらと増幅された不具合を、
相互関係を示しリンクさせ図式化します。
ダイアグラムの作成
・FAQで整理した内容をベースに
手順に従って、システムの機能や増
幅した不具合の状況を図式化
していきます。
ダイアグラムウィンドウ
The SANNO Institute of Management
アイデアボタン
どうしたら
不具合を作り出すことができるか!
「逆転」の発想 :
逆転問題の指針ボタン
逆転問題の指針
・作成したダイアグラムから、逆転問題の指
針ボタンを使って、選択したボックスに関連
する指針を表示させます。
▼
・逆転問題の指針文及び提案ウィンドウに示
されるオペレータを検討して、仮説を設定
していきます。
▼
・この作業で得られた仮説を記録してい
きます。
オペレータ
逆転問題の指針文
STEP3
仮説の検証
仮説の検証ステップは、最終事象、併発事象、特徴的状況、及び、仮説を選ぶ基準にした他の必要パラ
メータを検討することによって仮説を層別します。複数の有望な仮説がある場合には、いくつかの視点か
ら有望な仮説を1つ選定します。そしてその選択した仮説の有効性を確認するには、それぞれに対応する
仮説についての試験方法を考え、仮説の有効性を確認していきます。
STEP4
不具合の是正
不具合の是正ステップは、これまでの作業で明らかになった不具合の根本原因やメカニズムを反映させ
た不具合のダイアグラムを作ります。そして構造化された問題状況からソフトウエアが発想のためのガイ
ド(オペレータ)を提供してくれます。その対象としている不具合とその是正のあり方に対応したオペレ
ータを手引きにして、コンセプトをまとめていきます。
問題解決の指針ボタン
不具合のダイアグラムを作る
・増幅した不具合を実際の不具合に変える。
▼
・有効な仮説をダイアグラムに加え、全ての
不具合を入れたダイアグラムを作成する。
コンセプトをまとめる
・不具合のダイアグラムから、問題解決の指
針ボタンを使って、不具合を防ぐ、排除する、
減らすための指針を表示させます。
▼
・問題解決の指針及び提案ウィンドウに示される
問題状況に応じたオペレータをガイドに解
決発想を行います。
▼
・着想したアイデアやコンセプトを記録して
いきます。
オペレータ
問題解決の指針文
STEP5
結果の評価
結果の評価ステップは、不具合を回避するコンセプト評価をするために、可能性のあるコンセプトの中
から最も有望なものを選び、基準に従って評価検討を行います。
コンセプトのグループ化等を行なって評価し、コンセプトの優先順位を決めていきます。
The SANNO Institute of Management
不具合分析FAを効果的に活用するために
◎不具合分析FAソフト活用には、手法としての理論や考え方、活用プロセスや視点を理解することが重要です。
理解と活用のためのトレーニング、プロジェクト活動における不具合分析FAソフトの実践活用が効果的です。
⇒産業能率大学では、不具合分析(FA)活用研修、不具合分析(FA)手法を活用したワークショップセミナー、コンサルティング等で
支援ツールとしてFAソフトウエアを活用しています。研修教育の実施、プロジェクト指導を活用することは、FAソフトウエアを使
いこなし実務で効果的に活用するための有効な方法といえます。
◆
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◆
不具合分析(FA)ソフトウエアを活用した教育研修、ワークショップセミナー、コンサルティング等については、
産業能率大学までお問合せください。
不具合分析FAソフトウエア購入ご検討にあたり
ソフトウェア動作環境
Windows7, XP, Vista (2000 でも動作します)
Internet Explorer 6.0 以上
Microsoft Word または Word Pad
インターネット接続環境を推奨
RAM: 512MB 以上を推奨
HDD: 300MB 以上の空き容量を推奨
CD-ROM またはダウンロードユーザインストール
定価
315,000 円(税込) [本体価格:300,000 円]
販売
アイディエーション・ジャパン株式会社
(産業能率大学はアイディエーション・ジャパン株式会社と FA 販売の特約店契約を締結しています。)
保守
アイディエーション・ジャパン株式会社
開発・製造
Ideation International Inc. 1992 年設立。本社、米国ミシガン州。 Ideation International Inc.は
TRIZ を使った技術・特許コンサルティング・教育およびソフトウェアの開発を行う、世界を代表す
る技術コンサルティング会社です。
ご確認事項
ソフトウェア使用に際し、アイディエーション・ジャパン社所定の契約書を用いてソフトウェア使用
許諾契約を締結していただきます。 万一、FA ソフトウェアに欠陥があった場合あるいはユーザ
ーが使用に支障を生じた場合の復旧・サポートは、アイディエーション・ジャパン株式会社が担当
いたします。
※米国製品に関する規制: 米国政府の輸出規制により、ソフトウェアを再輸出する場合や、日
本国外へ持ち出す場合には、米国政府の事前許可が必要です。
<お問合せ先>
学校法人産業能率大学
〒158-8630 東京都世田谷区等々力6-39-15
総合研究所
TRIZ センター
TEL03-5758-5115 FAX03-5758-5505
http://www.hj.sanno.ac.jp./triz/
[email protected]