船型学50年(6) - 日本船舶海洋工学会

[本資料は船舶技術協会発行「船の科学」掲載本文の複写版]
船
の
科
学
眼
乾
験
一
0
5 夫
暇
苫
示
苫
手
一
”
船 型
東京大学名誉教授
日本造船技術 セ ンター顧問
5 月 号 の 訂 正 と補 遺
"で
“
漸近展 開
, ど う して も
ル
“
数学 的 な話 が多 くな った。加 えて 素成 波理 論 の ス ケ
5 月 号 のサ ブタイ トル は
ッチを試み た の で , 数 式 の 数 は3 0 を超 え た。 しか も, 編
集 ・印刷 の工 程 が ち ょうどG W と 重 な った。 そ の ため,
の よ うな ミス が 出た。
ζ= 0 , の
ξ= 1 ,
t = 1 孝
l ξ= L
同 右 , 下 か ら1 5 行目
り2 )
p . 5 1 左 , 上 か ら1 2 行日
姥
U n ( q O∫
)汗
=U土
2。
s。2lnθ
Ⅲ
dθ
=1-2 En(qO)十
En(2 qO), 2) (6。
,2,dnθ
瓦
n ( q O )ギ
=々e岸X pq(O一s)ecco2lsθ
Ⅲ
ζ= 0 は 下添 えで活字 を 1
(qO=KOT),
(6・
3)
θ=
A √ギ2 c o s鈍加
ヽ る。
号 / ! とす
同 左 , 上 か ら1 1 行目
θ°= t × B / L
A l は F を 含 まな い常数 で あ るか ら, 問 題 は U l と F 数
との 関係 で あ るが, 次 式で表 わ され る。
それ ぞれで大 いに 頑張 って 頂 いたに もかか わ らず , 以 下
か ら 9行 目 側
p.50 左 , _上
で あ る。
θ°= i × B / L →
4)
(6。
こ こで ,Tは
吹 出 し分 布 の 喫 水 方 向 の 深 さで あ る。
… な どが あ り → な どがあ
Un≦
2)
述 べ る 4 ) の2 ) →述 べ る 1 4 ) の
てよい。従 って T/L=0.05で は F馬 0.12まで Cw(1)
∝ F4と して ょぃ が ,F>0.12で
は Ul<1の 影響 が出
1で あ って,と くに qO>2で
同
て ,Fnの
は Ul∼ 1と みな し
nは 4よ り小 さくなる。また (5。30)式 の 第 2
同
左 ,上 か ら16行 目 :表 面 に → 表面 上
項 が利 いて くるの は通常 F>0.20で ある(前回 の 図 5・ 8
左 , 下 か ら1 3 ∼1 2 行目 : た とえば ( 5 。3 )
( 5 。3 ) 式 の → た とえば ( 5 。3 ) 式 の
参照 )。
次 に,タ ンカ ーの よ うな低速肥大船で ,非 線形造波抵
p.52 左 ,上 か ら4行 日 :進 行 波軸 → 進行 軸
同 右 ,上 か ら10行目 :ζ2(Rlθ )→
抗 が顕著 にな ると話 が どの よ うに変 るか につ いて,一 言
ζ2(R,0)
p.55 右 ,上 か ら 8行 日 :Ul,U2→
Ul,U2
同 右 ,下 か ら12行目 :… て嵌 め も → …・
て 嵌 め)も
同 右 ,下 か ら4行 目 :for→
fbr
同 右 ,最 下行 :(平 元 4)→
(平元 ,4)
触 れてお く。文献74)の 「
抵抗成分 の分 離」 は旧試験 水
槽委員会主催 の 第 2回 抵抗 ・推進 シ ンポ ジウム (1968・
6。17/18神 戸)で 筆 者 が 担 当 した報文で あ るが,そ こ
で は次 の 設間 に対 して考察 を加 えて い る。す なわち,
単独 の 抵抗試験 だ けを実施 して,そ の 結果か ら,で
き るだ け正 しくKの 値 を推定す るには ,ど うす べ き
前回の補足 を したい。線形理論の立場では, 造 波抵抗
C w の うち, 干 渉項を除 いた基本項 C w ( 1 ) は
, た とえば前
後対称 ・喫水方向一様 ・水線方向直線分布 の吹出 し分布
状因子 ,form factor)
ただ し,条 件 と して,抵 抗試験 の さい に, ト リム ・船
体平均沈下量 ・船側波形 も当然 同時計測 されて い る もの
に対 し, ( 5 。 3 0 ) 式で与え られ る。その初項は
と し,Kの 決定 には これ らの 副計測量 を もで きるだ け積
Cw(1)∼
争F4m:AlUl
か ?(K=形
極 的 に活用す べ き もの とす る。
金抵抗係 数 曲線 の バ ラツキは前 回 に も述 べ た通 り低 速
(6。 1)
-40-
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ほど大 き い。 もヽま これ を無視 して バ ラ ツキは F 数 に対 し
ラス ト1 1 例につ いて解析 した結果 , 満 載で は n ∼ 6 , バ
不変 だ と仮 定 して話 を進 め る。 ( 6 。1 ) 式 を 一 般化 して
ラス トでは n ∼ 4 ∼ 5 と な った。 また設計速力 を こえ た
f cvtt C晦
働
C r r R 7V(2号
( 6 ・5 )
が りが急で , こ の付 近
高後 の 高速側 で は C w 曲 線 の 立 _ 上
C v ―( 1 + K ) C f ,, 。
( 6 ・6 )
Fn
( 6 ・7 )
Cwi A・
ここで , ( 6 ・ 7 ) 式 の n を n - 4 と
した の が H u g h e s l )
と P r o h a s k a 2 ) で, H u g h e s の 方 は, C t 曲 線 の 最 下点
( 「0 , C t O ) に 着 日 し, ( 6 ・ 5 ) 式 と次式
dCt/d「 =0,(at F― FO,Rn工 RnO,Ct=CtO),
( 6 ・8 )
とを連立 させ て , これ よ り F ― F 0 1 こお け るK の 値 ( K O )
の n は 中速以 F で求 めた n よ りも, か な り大 き くな る)
す なわ ち, C w ( 1 ) の 第 2 項 が利 いて くる) 。
"
“
以 L は 1 9 6 8 年 ( 昭和4 3 年) の 話 で , 前 回 の 漸近展開
の 時 代 ( 昭和 2 8 年 頃 ) か ら1 5 年ほ ど あ との こ とで あ る
が, さ らに 7 年 後 の1 9 7 5 年, 三 菱長研 の馬場栄 一 博士 が
SNAME一 STAR α Symposiumで
出 され た 論 文 4 )
で , い わ ゆ る低速造波抵抗理論 の 立場 か ら, 理 論 的 に も,
n の 値 が 満載で n = 6 , バ
ラス トで n = 1 6 / 3 = 5 3 と
な
ることが示 され た。 1 9 7 5 年とい うと東大 を定年退官す る
を求 めて い る。 これ に対 し, P r O h a s k a は ( 6 ・5 ) 式 l 1 5 3
5 年 前 の ことで , こ の 年 は カナ ダの O t t a w a で 1 4 t h
辺 を C f , 。で除 し,
C t / C f , 。工 ( 1 + K ) + A ・
lTTCが
9 月 2 日 か らH 日 まで開かれ , L l 記S y m p o s i ―
u m は それ に 合 わせて , そ の 高 前 に W a s h i n g t o n で 開
Fn/cF,o,(n=4),
9)
(6。
かれ た もの で あ る。会議 そ の ものの 記憶 はたた と して過
とお き, 横 軸 F n / c f , 。に対 し C t / C f , 。を置点 す る。 n
去 の もの にな って しま った が , n や K に まつ わ る思 い 出
の 選定 が よい 場 合 には , 実 験点 は ほぼ 高線 にの り, この
はいまに新 しい。 このよ うな感慨 は学 の 道 に遊 んで こそ
直線 と縦軸 ( F = 0 ) と
の 交点 か ら ( 1 + K ) が
求 ま る。
この 方 法 は H u g h e s の 方法 よ り手数 がかか る L に , F →
0 で の K 値 を求 めてい るの で , 設 計速 力 の K と 民な る可
台ヒ性 もは らんで い る。 とい うの は, g e o s i m m O d e l s ( 本目
似模型 船群 ) の 解析結 果 3 ) によ るとK は 厳密 には F 数 の
関数 と考 え るべ きで あ るとの 結 論 がえ られ て い る。 そ の
意味で は H u g h e s の 方法 も C t 曲 線 の 最 下点 の み に着 目
して い るの で , 設 計速 力 よ りは少 しく低速側 に ズ レてい
は じめてえ られ る有難 い体験 と受 け とめて い る。
水 を掴 む 工 夫
終戦時 に 中央気象台長 で あ られ た藤原咲 平博士 の 著 書
"こ
こ 「雲 を姻 む話J と い う本 が あ る。 “雲 を個 む
ヤ
とが
天気予報術 の 出発点 で あ ることを ズバ リいいあてた うま
“
い書名で あ る。水槽 試験 は フル ー ド以来 も っば ら 力 の
"に
たよ りす ぎて, 流 れ の 実体 を細 か に観 察す る こ
計測
る。 そ こで , これ を次 の よ うに拡 張 してみ る。す なわ ち,
とをお ろそか に して きた。 これ には 2 つ の理 由があ る。
( 6 ・8 ) 式 の 代 りに次 式
ひ とつ は 風洞実験 と異 な り, 水 面か ら ドの 流れ は , 人 間
d Ct/dF=ti(i=0, ±
1 , ± 2 , … ……) , ( 6 。 1 0 )
を ( 6 ・ 5 ) 式 と連立 させ る。 具体 的 には C t 曲 線 の F =
「1 ( F i は 横 軸 F 数 を適 当 な 間 隔 で 設 計 点 を十分 カバ ー
す るまで選 んで お く) で の 切線か ら t i が求 ま る。これ よ
求 ま る。n の
“
選定 が妥 当で あ るか否 か につ いては, 次 の よ うな n ―
"を
検定 法
用 い る。 なお n も , F 数 の 広 い範囲 で は, 一
り適 当 に選 ばれ た n に 対 し, K = K ( F ) が
定で はな く, F の 関数 とな る こ とは線形理 論 の 立場 に立
11)
とお き, 両 辺 の 対数
10g[Ct一 (1+K)Cf,。
]=log Cw
=logAtt nlog F,
現在 に至 るまで伝統 的 に継承 され て い る試験 水槽 の 曳 引
“
車 と模型船 , そ れ に水面 との三 者 間 の レイア ウ トが 力
ル
の 計測 には便利 だが, 模 型船 のつ くる波 , 特 に造 波抵
抗 を直接 支配す る後続 自由波 の 観察 には ま ことに不 向 き
で あ ると い う こ とで あ る。
結論 と して船型試験 にた ず さわ る者 は, 以 上 2 点 の ハ
ンデ ィがあ る こ とを常 に念 頭 において , 労 を い とわ ず,
"工
“
夫 を しな ければ , メ ク ラ試験 にな り, 思
水 を姻 む
った前 回 の 所 論 か らもい え る。
( 6 ・5 ) 式 , 右 辺 の C n を 左辺 に移項 して ,
Fn), (6。
Ct― (1+K)Cf,。 =Cw(=A・
が魚 にで もな らな い 限 り, そ う簡 単 には 見 られ ない とい
う, 至 極 あた り前 の こ とが あ る。 第 2 は , フル ー ド以来
(6。 12)
わぬ間違 い を しかねな い。 さ らに, 流 れ をよ く見 ること
によ って 机上で はえ られ ない新 しい発見 もあ りうる。 た
“
だ し, こ れ に は大 切 な 前 提 条件 が あ る。 す なわ ち 目
ル
的 意識 を もつ ことで , 他 人 の 真似で はな く, 自 分 自身
を置点 す れ ば よ い。具体 的 には K の 比 較的せ ま い範囲 で
の ア タマで計 画 し, こ この と こ ろを こ うや って 見たな ら,
3 ∼ 4 種 の K 値 を仮定 してみ る。
なにか新 しい ことが 出て くるので はなか ろ うか , と い う
"工
夫
予期 を も って 見 ることで あ る。 以下 , “水 を綱 む
上述 の 方法 で肥 大船型 の 水槽 試験結 果 を満載 1 8 例, バ
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船
の
科
学
r
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ギ一
﹁パ
と
fr
――
一
\
図 6 ・ 1 船 首喫水線部 に生ず る渦度 成分 0 2
(Wigiey rnOdel′
Fn=0。289,Rn=l X106,計 算)
写真 6・ 1 白 馬 山丸 2.5 rYn模
型 の 層流域
初期 の 資料 の 一 部 を紹 介す る。
(Fn=0。 200)
の 例 と して ,特 殊塗膜 によ る模型 船表由iの層流域や剥離
まず特殊塗膜 の成分で あ るが , 層 流域等 の 判定用 には
Walkerに な ら って HydrOquinOne― diacetate(以 ド
域 の 観 察 とそ の 応用で あ る流線計測の 話 と,船 尾造波機
H一 Dと 略称す る),船 側波形等 には ,そ れ よ りも水 へ の
構 の 写 真観察 の 話 につ い て記 す。
溶解性 の よい安息香酸 (Benzoic acid)を 用 い る。 分
子式 はそれ ぞれ C6H4(0・ CO・ CH3)2,C6H4(C00H)
特 殊 塗 膜 法 とその応 用
で あ る。 と もに 自色板状 の結 晶で ,ア セ トンに溶 かす と
話 は 昭和 26年 (1951)に 戻 る。 この 年 は ワシ ン トンで
6th ITTCが
開 か れ ,戦 後 は じめて 日本か ら重川 渉
・内田 勇 laj氏が オ ブザ ーバ ーの 資格 で出席 され た
。(戦
1948年, ロ ン ドンで 開かれ た
後第 1回 の 5th ITTCは
が 日本 に は 招 待 状 が 来 な か った )。この 頃 か ら外国 の 文
献 ・情 報 が 少 しず つ 入 って きた 。 そ の なかの ひとつ に
無色 の 液体 とな る。
さて ,こ の H― Dの アセ トン溶液 を ス プ レー ガ ンで模
型表面 に 吹付 け ると,ア セ トンは数秒で揮発 し,模 型表
面 は H一 Dの 白 い 薄層 で蔽われ る。 ここで重 要 なの は ,
H― Dそ の ものの 水 に対す る可溶性で あ るが,試 験管 の
chemical film法 に 関す る論 文 があ って注
中で撹伴 した ぐらいで は常 温 の 水 に溶解 しな い が ,水 で
長 い時間洗 われ ると,H― Dは 酷酸 とハ イ ドロキ ノ ンに
目を ひいた 。 と い うのは 当時 は未 だ 現在 ほど有効 な乱流
分解 して徐 々 に溶 けて しま う。乱流境界層 内で は主流 に
walken5)の
促 進法 の 技術 が確 立 され てお らず ,ま ず も って模型 船表
直角方 向 の 混合が さかんで あ るが,層 流で はそれ がない。
面上 の 層流域 が 船型 や Rn数 ,Fn数 で ど う変 るか を し
ヽ
らべ る こ とに関 ,邑
が集 ま り,chemical filnl法 が,オ ー
従 って,一 様 な H一 D膜 で蔽 われ た模 型船 を航走 させ る
と,水 の 交代量 の 多 い乱流域で H― Dは 分解 し溶 けて し
ソ ドックス で はあ るが手 間 の かか る熱線流速 計 に代 りう
ま って も,水 の交代量 の少 ない層流域で は H一 D膜 は残
る もの と して期 待 され たので あ った。
存す る。 なお熱線流速計 によ ると層流 域 と乱流域 との 間
東大水槽で は この 年 の 夏 ,試 験水槽 委員会 の 委嘱 もあ
って ,ま ず Walkerの
方法 を追試 す ることか ら始 め,こ
に遷 移域 がみ とめ られ るが,H―
D法 で はそ こまで の 精
度 は無理で ,大 体 にお いて遷 移域 での H― D膜 は乱流 に
れ に独 自の工 夫 を加 え るな ど して層流域 の み な らず剥離
近 い状態で溶 け るよ うで あ る。 いず れ に して も乱流域 で
流 ,流 線 ,船 側 波形 の 観測 に成功 した。 なお これ には,
H― Dの 薄層 が消失 す るのは,化 学 的 な分解 によ るの で ,
この 年 の 4月 か ら大学院特別研 究生 とな った竹沢誠 二 現
決 して機械 的 な剥脱 によ るので はない。
一 方 H一 Dを 流線測定 に応
用す るには,予 め模型 表面
日本造 船学会 会 長 の 功績 が大 き い こ とを付 記す る。 また
関連 す る論 文 ・報文 は16)。20)。23)。25)。28)。29)・
33)。36)・37)。42)。49)・54)・56)と 13編 もあ る。最
後 の 2つ は 田古 里 さん の 乱流促 進法 に関 す る論 文 の 一 部
に適 当な高 さの 人 工 突起 を適 当な間隔で植 え こん で ,こ
れ に H一 D塗 膜 を施 し航走 す ると,突 起か ら生 ず る乱れ
で , こ こで も熱線流速 計 と相侯 って 層流域 ,乱 流域 の 判
によ って ,突 起後方 の H― Dが 線状 に溶 け る。 この 乱れ
の 線 の 方 向 を追 跡す ることによ って流線 が求 め られ る。
定 に役 立 って い る。以 下紙 面 の 都 合 で ,昭 和 27∼28年の
当然層流域 の 方 が楽で ,微 小 な突起 で も後方 に長 い流線
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がえ られ る。 乱流域 では最 初 に H 一 D 膜 を厚 くしておけ
セ トン性 を もつ 適 当 な ド4り 塗 料 が
lac"で あ る。 llhlア
ば, 突 起 によ る乱 れ は著 しく強 い か らH 一 D 膜 が全面 的
え られ なか った ため,木 製模 型 の 表面 に直接 Bodelacを
に溶解 す る前 に乱れの 線 が現れ初期 の 目的を達 しうる。
吹付 けたが ,そ の ため重ね塗 りの 回数 が多 くな り, 6∼
なお , H ―
8回 行 った。 Bodelacは 乾燥 がおそ く,塗 装 1回 につ き
D も 安息 香酸 も東大 工 学部応 用化学科 の加藤
信八郎助教 授 ( 当時) の ご好意 で 特 に製造 して頂 いた り,
24∼36時間 の 乾燥時間を必要 とす るの で ,こ の 準備 には
入手 先 につ いて ご紹介頂 い た り して大変 お世 話 にな った。
大変手 間 ど った。 この外 に準備す べ き もの と して模 型船
竹 沢 さんが苦心 を重 ねた こ との ひ とつ に模型 船表面 の
c o a t i n g が あ る。 ア セ ン トは低 沸点溶剤 の なかで もも っ
の 吊上 げ装 置 と固定装 置 とが あ るが 省 略す る。
写真 6・ 1は 北見銀 一 ・久保正大 (日
召27)両 君 の卒 論 6)
と も強力 な もので , 通 常 の ラッカ塗膜 で は ア セ トンの 吹
か ら引用 した もの で 白馬 山丸 2.5m模 型 の V=1.00m/s
付 けで簡単 に侵 され て しま う。 この 点 を重視 し, か つ 仕
(「n=0,200)に
上げ面 の 平 滑性 をも考慮 して検討を重 ねた結果 , W a l k e r
図で船 首水面か ら乱流域 が発生 して い るが ,十司様 の 現象
おけ る層流域 を示 す。写 真 (L)の 側 1面
が使 用 した A l k y d r e s i n 一b a s e d e n a m e l と 同系統で比
は鉛 直平板で も見 られ る。 当時 は,船 首水面付近で なん
較 的入手 しや す い もの と して , 人 造樹脂 系塗料 の ひ とつ
らか の 強 い 初期乱れが生 ず るので あ ろ うと,漠 然 と想像
で あ る 「酸化乾燥 型 の フタル酸 レデ ン塗料J を 採用す る
“
こ とに した。 そ の 商品名 は 日本 ペ イ ン ト製 黒色 B o d e ―
る。対 象船製 は Wigleyで ,船 体 と自[的表而 の 1両
方 に適
して い たが , これをよ り明確 に示 した の が図 6。 1で あ
合 させ た曲線境界適 合格子 を使 った有 限体横法 (WIS―
DAM―
V)に よ る計 算 で , y軸 方 向 (船幅方 向)の 渦
の
度成 分 2を 示 す。 N一 S方 程 式 を時開 発展 的 に解 い た
106,格 子 点 数 は約 10万
もので Fn-0289,Rn=1×
点 で あ る (平成 3年 3月 ・渡辺 修 君 の 修士 論文 7)ょり)。
白馬 山丸は マ イヤ ー ・フ ォー ムで 普通型船 首 に比 し膚流
域 が長 い。 また写 真 (F)の 船側 か ら船 首船底部 へ の 流 れ
の 入 り方 はおだやかで あ る。 これ に反 して,こ こには 省
略 したが ,wall sided modelの
場 合 ,デ ル タ翼 に 見
られ るよ うな剥 離域が観測 されて い る 8)。
写真 6・ 2と 図 6・ 2は 同 じく白馬 山丸 2.5m模 型 船
の 流線測定 の 結果 で ,伊 藤康 弘 ・川井 力 (昭28)組 に
よ る もの で あ る9)。
船 尾 造 波 機 構 の写 真 観 察
4月 号 の 最後 に図 4・ 9と して Inuid model S-101,
S-201の 抵抗試験結果 と計算 との 比 較 を示 してあ る。模
型 の 長 さはそれ ぞれ L=2.40, 1.75mで
あ る。この 抵抗
試験 は再現性 を確 かめ るために,通 常 よ りもて いねい に
何 回か の 繰返 し試験 を行 った の で あ るが ,S-201で い う
と Fn=0.26の ホ ローか ら Fn=0.31の ハ ンプに至 る。
写真 6 。 2 白 馬 山丸 2 . 5 m 模 型 の流 線
( F n = 0 。1 7 2 )
い わゆ る Cw曲 線 の 上 り坂 の と ころで ,日 によ ってル ー
プを 回 く ことが確か め られ た。逆 に,こ の ハ ンプを超 え
て次 の 035の ホ ロー に至 る Cw曲 線 の 下 り坂で は抵抗値
は 非常 に安定 して いて, ド ン ・ピシ ャ リー 致す る。 この
こ とが 下地 に あ って,一 方,と きお り曳引車 に乗 って ス
タ ー トか ら定常航走 にな るまで の 船尾付 近 の 流れ を見 る
となか なか 面 白 い。 つ ま り,プ ラ ン トルの 教科書 の なか
に あ る翼 の 出発渦 の 写真 を連想 させ るよ うな ダイナ ミッ
図 6。 2 流 線図 (白馬 山丸 2.5m,Fn=0,228)
クな変化 がみ られ るので あ る。 それ は船尾付 近 の 粘性流
-43-
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船 の
科
学
写真 6 ・ 3 ( a ) 船 尾 波波紋 ( S - 1 0 1 , S - 2 0 1 ,
写真 6 。 3 ( b ) 船 尾 波波紋 ( S - 1 0 1 , S - 2 0 1 ,
Fn=0,289)
F n = 0 。2 1 3 )
C w の 理論計算 に導入 した粘性修正 ( β, δ ) の うち の δ
の 値 を示 した ( 下) も の で あ る。 両者 はか な りよ く似 て
い る。
元来 , δは 船 のは るか 後方 にお け る船尾波 の 漸近 的性
質 に関 与 す る もの で あ り, 一 方 X s / L は 船 尾局部流 に関
係 す る量 で あ る。従 って, 両 者 を直接 に結 びつ け る こ と
は, さ して物理的な意 味 もない し, ま た当時 と しては ,
図 6 ・ 3 船 尾波 の 起点 と F n 数 との関 係
これ に単純 か つ 合 理 的 な 物理 的解釈 を下 しえなか った が ,
それで もなお , こ の よ うな類似性 がみ られ るとい う こ と
(S-101, S-201)
は, 両 者 が , お そ らく後流間 の 合成 自由波 の 伝播 の 過程
が定常 状態 に達 す るまで に, な にが しか の 有 限時間 を必
を介 して, 間 接 的 に密 接 な関係 に立 って い る もの と推察
要 とす る こと と, 一 方 で , 船 首波 が定常波形 にお さま る
され た。
ため に も, さ きに文献 1 2 ) で も触 れ たよ うに, 水 深が十
この 写真観察 は実験手法 はま こ とに簡 単 な もので あ っ
分深 い場 合 で も, 定 常波長 の 数倍 の 助走距離 を必 要 とす
たが , 着 眼 とい う点 と, え られ た収穫 の 予想外 の 大 き さ
fLl者
る。 この 「
が相互 にか らみ あ って, 最 終 的 に船尾流場
とい う点 とで , 印 象 に残 る ものの ひ とつ で あ る。 これが
がや っ と定常状 態 に到達す るので あ るが , ほ ぼ剥 離点 と
成功 した要因 と して , 模 型 が単純 船型 の I n u i d で あ った
覚 しき辺 りで の 定常船首波 の 位 相 によ って , 船 尾波 ので
ことが挙 げ られ る。 す なわ ち, 単 純船型 の ため船首波 が
きか たが 予想外 に大 き く異 な る ら しい と気 が つ い た。 そ
s i m p l e で あ った こ とと, I n u i d で あ るた め , c r u i s e r
こで , 上記 2 種 の I n u i d m o d e l に つ い て , 船 尾付近 だ
s t e r n などと異 な り, 真 上 か らの 視察 が容 易で あ った か
けの 局部 的 な波紋 写 真 を とる ことを思 いつ いた。 それが
らで あ る。
文献 3 5 ) で あ って 昭和 3 2 年春 の 学会で発 表 した。 これが
そ の 後 , 2 0 年 以上 も経過 して, 筆 者 が定 年 退官す る直
波紋撮影 の 第 1 号 で あ って , 対 象水域 が局 限 されて い る
前 , 現 広 島大学助教授 の上 井康 明博士 が , 2 年 ほど東大
水槽 に助手 と して見えた ことが あ り, こ の 問題 に興 味 を
ので , 水 面 に白天丼 の カゲをお とす方式で成功 した。 撮
影は Fn=0.100(KoL=100)か
ら 「n = 0 . 6 5 ( K o L =
もたれ , S - 2 0 1 の l m と 2 m の 相 似模型 をは じめ, 計 8
2 . 3 7 ) に お よぶ2 7 種の速 度 で行 った。写 真 6 。 3 は そ の
一 例 で , ( a ) は F n = 0 。 2 1 3 , ( b ) はF n = 0 . 2 8 9 に 対す る も
種 の I n u i d 船型 と 1 隻 の w a l l ―s i d e d m o d e l を 用 い詳
しい研 究 を され , 学 位論文 1 0 ) に
ま とめ られ た。 これ らは
の で , ( b ) の場 合, 船 尾波 の 起点 が ( a ) に
比 し, 船 首方 向 に
文献 リス トの 下記 に報 告 されて い る。
前進 して い ると同時 に船尾波 の c u s p l i n e が弱 め られて
い る ことが 判 る。 図 6 。 3 は この 船尾波 の 起点 X s / L を
F n に 対 して プ ロ ッ トした もの ( 上) と, 前 述 の 図 4 ・ 9 で
134), 147), 154), 177), 210), 213)
今回同博 士 か ら本誌掲載用 にかな りの数 の原写真を送 っ
て 頂 い たが , 紙 面 の 都合 でその ご く一 部 だ け拾 ったのが,
[本資料は船舶技術協会発行「船の科学」掲載本文の複写版]
Vol.441991-6
と ]021
O P
A
幣│
写 真 6 。 4 船 尾 波波紋 ( S - 1 0 3 )
図 6 ・ 4 船 尾 波 の起 点 と F n 数 との関係 ( S - 1 0 3 ) レ
写真 6。4で ある。模 型 は深喫水のInuid model S-103
(a=04,T/セ =05,セ =1/2・ L)の 2m模 型である。速力
で は再 び船尾波 は明瞭にな る。 これ以 L「 n数 が _Lるに
は左 上か ら右 下 にかけて4種 ,す なわ ち 「n=026,027,
乱れ た領域 が現われ る。 Fn=0.31で
028,029で
つ れ て,波 の 陰影 は強 くな り,船 尾近傍流場 には 波 面 の
そ れ は最大 とな り,
この ときの 船尾波 は船首周 りの 波 とは全 く様相 を異 に す
あ る。ま た図 6・ 4は 同 じ模型 につ いて ,
船尾波 の 起点 Xs/セ を示 した もので あ る。 これ らお よび,
る。 さ らに高速 にな るに従 い船尾 波波 面 の 舌Lれ,お よび
波 の 陰影 は弱 ま る……。第 3点 は,あ る Fn数 域 で ,波
020か ら0.39まで の 16種の Fn数 に 対 す る船 側 波 形 と
ここで は省 略 した全波紋 の写 真観察 を含 めて ,同 氏 は次
面 に乱れ を伴 った特異 な船尾波 が存在 す るとい う こ とで
の よ うに船尾 波波紋 の 特徴 を挙 げ てい る。 そ の 第 1は ,
あ る。 た とえば写真 6。 4の Fn=0.28で
の 乱れ
は波 1面
すで に述 べ た通 り,Fn数
は 船尾端近傍 に局 限 されて い るが ,Fn数
の とるに つ れ
〇31を ピ ー ク
に よ り船 尾 波 起 点 位 置が前後
て,乱 れ の 強 さとその領域 はま し,Fn二
す る こと。 第 2に ,船 尾波 の 様相 が船速 によ り変化 し,
た とえば Fn=0.25で
と して ,以 下再 び減少 に 向 う。 なお宮 田助教授 の 話で は
明瞭に見 られ る船尾波 は Fn=0,26
で ,波 の 陰影 は少 し弱 くな り,さ らに Fn=0.27で
図 6。 1に 例示 した WISDAM―
は船
尾波 は 不 明瞭で波 は 消 えたか に見える。そ して Fn=0.28
〔参
Vで も この 現 象 に対
し,い まひ とつ 分解能 が不足気 味 との ことで あ る。
考
文
献〕
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[本資料は船舶技術協会発行「船の科学」掲載本文の複写版]
船 の
科
学
Vave
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128)H.Miyata,T.Inui and H.Kajitani:Free
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118)H.Kajitanit
International Joint
非 線形影響 を考慮 した船型設 計,
船 型設計 の ため の抵抗 ・推進 理 論 シンポ ジウ
Research
Report
1979(April 1980),103-130.
129)H.Miyata,Y.J.Lin and T,Hino:Eval‐
ム テキ ス ト ( 1 9 7 9 年7 月 ) , 3 7 5 6
uation of resistance increment due to
119)N.Kato:
静止 か ら瞬間的 に 出発 した二 次元 平板 の後流
の計 算,
propeller and itS application to hull
form design,
第 2 9 回応 用力学連 合講 演会議 演論文抄 録集
International Joint
Research
Report
1979(April 1980),157-199.
( 1 9 7 9 年1 0 月) , 9 5 9 6 .
120)H,Miyata,T,Inui and H.Kajitani:
130)H.Miyata,T.Inui and H.Kajitani:Free
深水域 を進 行す る浮体 の非 線形 造波現象,
第 2 9 回応 用力学連 合講演会 議演論文抄 録集
surface shock 、 vaves around ships and
( 1 9 7 9 年1 0 月) , 9 7 9 8 .
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for hull form improvement(arst re_
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