安曇野タマネギ生産振興シンポジウム ~タマネギ機械化体系で水田農業の経営安定を考えよう~ 日時:平成 27 年 8 月 7 日(金)13:30~16:30 場所:豊科交流学習センター「きぼう」 主催:安曇野市農業再生協議会 資料目次 項 1 1 開催要項 2 事例紹介① 「JAとなみ野におけるたまねぎ栽培と加工業務用出荷への取組」 講師:雄川勉氏(JAとなみ野 経済部 特産振興課長) 3 事例紹介② 「安曇野市におけるタマネギ栽培機械化一貫体系の取組」 講師:唐澤 陽子氏(松本農業改良普及センター 技師) 14 4 玉ねぎ生産振興モデル事業による機械化一貫体系案 20 5 大型機械による収穫体系概要 27 6 安曇野市のタマネギ振興策 28 【参考資料】 ・「AGRIXnagano」による複合経営シュミレーション ・タマネギ経営指標 ・野菜需要及び加工・業務用野菜をめぐる現状 3 1.開催要項 安曇野タマネギ生産振興シンポジウム ~タマネギ機械化体系で水田農業の経営安定を考えよう~ (1)趣旨 安曇野は古くからタマネギの産地であり、野菜の主要品目としてあづみ農業協同組合、松本ハイラ ンド農業協同組合及び安曇野市が重点品目として生産振興に取り組み、農林水産省より指定産地に指 定されている。昭和 40 年頃はタマネギ専用の貨車で東京市場まで運ばれるほどの一大産地であったが、 機械化による水稲単作化や高齢化等の影響により、平成 7 年には生産量が最盛期の半分以下まで低下 した。安曇野市では旧豊科町が平成 8 年からタマネギ産地復活へ向け、定植作業の機械化や奨励金の 交付のほか、シンボルキャラクター「とよしな玉ねぎ元気くん」や各種加工品の開発等の生産振興に 取り組んだ。また平成 10 年からは直売と収穫体験を兼ねたタマネギ祭りを開催している。当初町内 1 箇所のほ場でスタートした「豊科玉ねぎ祭り」は徐々に規模を拡大し、平成 26 年には 13 会場 6.1ha で開催され、販売実績は約 145t であった。現在では「安曇野玉ねぎ祭り」として人気も高く、安曇野 市の一大イベントに定着している。これらの取組により、平成 14 年ころまでは順調に生産量が回復し ていたが、近年は頭打ちとなっており、この状況を打開するための新たな取り組みが必要である。 タマネギは日本人 1 人あたりの年間購入量がキャベツに次いで第 2 位であり(総務省統計局「家計 調査年報」 ) 、近年増加傾向にある。特に、加工業務用については供給が追い付かず、中国をはじめ外 国からの輸入に頼っており、国産タマネギへの需要は高い。一方で、米価の低迷や 3 年後に迫った減 反政策の大転換等による農家所得の低下が懸念され、稲作に代わる収益性の高い土地利用型作物の生 産振興が急務となっている。 このような背景から、安曇野市農業再生協議会では稲作に代わる作物として栽培の機械化が可能な タマネギに着目し、生産振興に取り組んでいる。タマネギは重量品目であることが生産振興上の大き な課題であることから、平成 24 年度からは作業の軽量化を目的とし、播種、定植、収穫、乾燥調製、 出荷まで一貫した機械化栽培体系の確立に向けた取り組みを行っている。 今回はタマネギ機械化一貫体系安曇野モデルを紹介し、タマネギ栽培に取り組む農業者を増やした いと考え、シンポジウムを開催する。 (2)主催 安曇野市農業再生協議会 (3)日時・場所 安曇野市農業再生協議会 日時:平成 27 年 8 月 7 日(金) 13:30~16:30(開場 13:00) 場所:豊科交流学習センター「きぼう」多目的交流ホール 〒399-8205 長野県安曇野市豊科 5609 番地 3 1 TEL 0263-71-4033 (4)プログラム 13:00 開場 13:30 開会 あいさつ 板花 守夫(安曇野市農業再生協議会長) 13:40 来賓紹介 池田 秀幸 様(長野県松本地方事務所長) 宮澤 宗弘 様(安曇野市長) 千國 茂 様(JAあづみ 代表理事組合長) 小笠原 寛 様(JA松本ハイランド 常務理事) 13:55 事例紹介 ・JAとなみ野におけるたまねぎ栽培と加工業務用出荷への取組 雄川 勉 14:15 様(JAとなみ野 経済部 特産振興課長) ・安曇野市におけるタマネギ栽培機械化一貫体系の取組 唐澤 陽子 様(松本農業改良普及センター 技師) 14:35 ≪休憩≫ 15:10 パネルディスカッション ・テーマ:タマネギ機械化体系で水田農業の経営安定を考えよう ・パネリスト 池田 敏隆 様(JA全農長野 中信事業所 営業課 係長) 小穴 英明 様(農事組合法人 踏入ゆい生産組合 組合長) 雄川 勉 様(JAとなみ野 経済部 特産振興課長) 塚田 孝雄 様(JAあづみ タマネギ部会長) 傳田 功 様(株式会社長印 野菜部 2 課 副部長) ・コーディネーター 高見沢 春夫 様(長野県農政部農業技術課 主任専門技術員) 16:25 閉会 2 3 339 15 92 95 9 集落営農組織数 農業生産法人数 大規模経営体数 (100ha以上) 484 83.1 93.3 ほ場整備率(%) 96.0 富山県 96.7 砺波市・南砺市 水稲生産に特化した農業構造 取り組みの背景 水田率(%) 1 JAとなみ野経済部 特産振興課 雄川 勉 3 1 1 1 園芸作物等の導入による 経営の複合化推進 ・主穀作経営体の所得向上 ・経営体質の強化 課題 ・米の生産調整の固定化 ・米価の低迷 取り組みの背景 砺波地域の散居村 砺波市 南砺市 南砺市 砺波市 たまねぎの産地化をすすめているのは JAとなみ野管内 取り組みの背景 4 2 2.事例紹介① 4 取り組みの背景 取り組みの背景 乾燥 定植 根葉切り 掘り上げ (2)機械化一貫体系が可能 1 選別 収穫 (1)水稲作業と競合しない (2)機械化一貫体系が可能 (3)他県産の端境期の出荷となる (4)県内に産地が無く自給率低い (5)古くからチューリップ球根栽培 が盛んでノウハウを活用できる たまねぎを戦略品目として選定した理由 1 7 5 取り組みの背景 取り組みの背景 図 県内市場のたまねぎ取扱量(H19、富山市場) 端境期 (3)他県産の端境期の出荷となる 1 図 月別の水稲、大豆、たまねぎの作業時間 (1)水稲作業と競合しない 1 8 6 5 取り組みの背景 取り組みの特徴 2,743 1,097 433 5 北海道 愛知 兵庫県 富山県 61 24 10 0.1 割合(%) 9 作業を省力化。 ・乾燥、調製、選別施設の整備により、収穫後の 生産者の初期投資を軽減。 11 ・省力機械(定植機、収穫機等)を生産者へ貸出し、 ・JAは日本海側初となる機械化一貫体系を導入。 (1)機械化一貫の導入 2 取扱量(t) 産地 表 県内市場の産地別たまねぎ取扱量(H19、富山市場) (4)県内に産地が無く自給率低い 1 取り組みの背景 2 たまねぎ作付面積、生産者数の推移 作付面積、生産者数が一気に拡大 取り組みの特徴 (5)チューリップ球根栽培のノウハウが活用可能 1 12 10 6 ハウスでの育苗 歩行型全自動移植機 ③定植 乗用型全自動移植機 たまねぎの機械化体系を紹介 は種プラント ①育苗 たまねぎの機械化体系を紹介 15 13 ④収穫 根切り+掘り上げ+乗用収穫機 たまねぎの機械化体系を紹介 畝立成形機(逆転または正転) ②畝立て たまねぎの機械化体系を紹介 16 14 7 改良型ピッカー ⑥冷蔵 (830t貯蔵可能) 冷蔵保管施設 たまねぎの機械化体系を紹介 掘取機+ピッカー ④収穫 たまねぎの機械化体系を紹介 19 17 (2日) (308t) ⑦根葉切り (処理量 40t/日) 根葉切り施設 20 18 ラック式乾燥庫 たまねぎの機械化体系を紹介 (3~4日) (140t) (300t) (10日~2週間) 差圧式風乾庫 除湿乾燥庫 ⑤乾燥 たまねぎの機械化体系を紹介 8 2 たまねぎ単収の推移 目標とする単収に遠く及ばない・・・ 取り組みの特徴 ⑧選別・出荷 たまねぎの機械化体系を紹介 23 21 取り組みの特徴 2 砺波地域の環境に適した機械化 体系による栽培技術の確立が必要 先進地を参考に導入した省力機械や栽 培技術が、砺波地域の大区画水田転換 畑や積雪地帯において、通用しなかった。 取り組みの特徴 生産者や栽培面積が一気に拡大するに伴い、 (2)となみ型栽培技術の確立 2 24 22 9 2 2 生産企画課 済 販売課 部 資材配送センター 生産企画課 済 販売課 特産振興課 2名 H23より産振興課付で、7支店より 選任指導員を設置!! 資材配送センタ- 部 27 25 たまねぎ育苗、栽培マニュアル (2)生育調査データに基づく生育指標の作成 (3)マニュアルの作成と見直し ・育苗 → 高温期の健苗育成技術 ・越冬率向上 → 適正な年内生育量(10月定植) ・排水不良 → ほ場選定、排水対策の徹底 ・雑草対策 → 除草剤体系の見直し (1)改善した栽培技術 プロジェクトチーム」での取り組み 取り組みの特徴 農業機械課 経 専門部署設置による「対応強化」「本気度アップ」 農業機械課 経 JA専門部署の設置 取り組みの特徴 ・園芸研究所 ・広域普及指導センター ・農産食品課 ・全農とやま ・砺波農林振興センター ・JAとなみ野 「たまねぎプロジェクトチーム」の設立 取り組みの特徴 定植 10月 11月 1月 2月 3月 積雪期間(約3ヶ月) 12月 4月 6月 収穫 5月 ①年内生育量を確保するため10月中の定植を推進 ②育苗日数(55日以上)を確保するため8月下旬から播種 は種 9月 ◎富山県における「たまねぎ栽培」の作型 取り組みの特徴 28 26 技術の改善と検証、対応の繰り返しによる技術確立 8月 2 2 10 ハウスへの寒冷紗被覆 干ばつ時の畝間潅水 雪国の特徴を活かした栽培 取り組みの特徴 発芽までの遮熱シートの被覆 ◎育苗時の高温対策 取り組みの特徴 積雪期間中は 防除などの管理がいらない 2 2 31 29 2 1.7 3.3 3.8 4.8 H23年産 H24年産 H25年産 H26年産 単収 (t/10a) 74 75 51 41 秀品率 (%) 表 単収、秀品率、大玉比率の推移 85 70 63 30 大玉比率 (%) 単収、秀品率が年々向上 取り組みの特徴 JA職員の佐賀県での 2週間の実務研修 県外先進地のアドバイス 取り組みの特徴 兵庫県から講師を招いての ほ場巡回 2 32 30 11 取り組みの特徴 取り組みの特徴 販売先の割合 大型コンテナ出荷(7~8月)約250t 加工業務用販売の拡大 H25 562t(全出荷量の約3割) ・流通コストの低減 2 ①市場出荷(7上~8下) ・県内(富山、高岡) ・県外(東京、中京) ②加工業務用 ・原料 ・剥きたまねぎ (3)販売について 2 35 33 2 2 約250tの原料加工 剥きたまねぎの加工(9月~3月) 取り組みの特徴 取り組みの特徴 36 34 12 200 36 実績 7,191 4,000 78 75 単価 (円) 612 300 63 70 産地づくり交付金 48千円含む。 販売金額 (千円) 1,000万円売上経営体を10件育成目標!! 141 36 目標 (kg) 単収 モデル経営体の育成実績 作付面積 (a) 26年度 労働時間 (h) スープ パイ 取り組みの特徴 焼酎 レトルトカレー 加工品の商品化 取り組みの特徴 経営面積 (ha) 2 2 39 37 (4)複合経営確立へ向けた従事者の確保 (3)作付面積の拡大によるコスト削減 農家所得の確保 (2)一層の単収、秀品率の向上による (1)気象の変動に対応できる栽培技術の確立 今後の課題(栽培・生産者) 84ha ・27年産作付 3 230,000千円 4.8t/10a ・26年産平均単収 ・26年産販売高 2,700t 取り組みの特徴 ・26年産全出荷量 2 40 38 13 3 (4)栽培~出荷(販売)における情報の共有 (3)実需者との連携による販路確保 (2)施設・機械費の支援及び流通コスト削減 (1)米作地帯に適した栽培機械の開発・改良 今後の課題(倉庫・流通) 41 14 米政策の転換 ・機械化による省力化が可能・・・etc ・安定した収入が見込める・土地利用型作型に組み込める 収益性の高い複合品目の導入が必要 土地利用型作物+α 水稲主体の経営が非常に不安定 米価の下落 現状と課題 3 1 平成27年8月7日 松本農業改良普及センター 安曇野市におけるタマネギ栽培 機械化一貫体系の取組 安曇野タマネギ生産振興シンポジウム 現状と課題 水田面積率 田耕地面積:5,400ha(長野県1位) 農地面積:6,910 ha 農業経営体数:3,800 経営体 安曇野市 農業の概要 4 2 3.事例紹介② 15 (t) 安曇野市の玉ねぎ生産量 収穫量 作付面積 5 0 10 20 30 40 50 60 (ha) 乾燥中の腐敗 機械や作業について 準備・認識不足等により上手くいかず・・・ 収穫時に切断されてしまったタマネギ 7 H25~タマネギ栽培機械化一貫体系プロジェクト チーム(タマネギPT)立ち上げ (H24~) 面積・収量共に横ばい 【出典】 関東農政局長野統計・情報センター(昭和44年~平成16年、旧5市町村のデータを合計) 農林水産省 農林水産統計データ(平成17年~平成25年) タマネギ生産振興モデル事業 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 水田裏作として従来から栽培 されており、安曇野の気候に 適している。(国の指定産地) 現状と課題 昭和44年 昭和45年 昭和46年 昭和47年 昭和48年 昭和49年 昭和50年 昭和51年 昭和52年 昭和53年 昭和54年 昭和55年 昭和56年 昭和57年 昭和58年 昭和59年 昭和60年 昭和61年 昭和62年 昭和63年 平成元年 平成2年 平成3年 平成4年 平成5年 平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 実務者チーム 安曇野市、JAあづみ、 普及センター 各担当者 対策検討 6 ④作業受委託料金表作成・経営モデル作成 8 活動の実施 ・安曇野市 ・JAあづみ ・普及センター ・(有)あづみアグリサービス(事 業実施主体) タマネギPT ①新規機械の導入・実演会開催 :定植機、収穫機、ピッカー、調製機 ②試験・実証圃場(1.2ha)の設置 :ソバ後、水田後、麦後、マルチ有無、品種 ③調査の実施 :越冬率、収量、品質、作業時間 方針・結果の整理 H26-27 タマネギ生産振興モデル事業 機械化一貫体系の確立 機械化による省力化・効率化 従来の栽培方法(手植え、手収穫等)では 労力面で限界がある。 他産地では機械の導入が進んでいる。 タマネギは重量品目 (20kgネット)→ 現状と課題 16 タマネギ生産振興モデル事業 タマネギ生産振興モデル事業 11 9 タマネギ生産振興モデル事業 タマネギ生産振興モデル事業 12 10 17 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 0.0 50.0 100.0 150.0 200.0 250.0 300.0 ソバ後・ネオ・裸地 ソバ後・ネオ・裸地 水田後・ネオ・裸地 13 水田後・もみじ・裸地 麦後・ネオ・マルチ 15 参考 2L: 9.5cm以上 L :8.0㎝~9.5㎝ M : 7.0㎝~8.0㎝ S :6.0㎝~7.0㎝ 麦後・ネオ・マルチ ※一部マルチが剥がれてし まったためマルチ区を除く 水田後・もみじ・裸地 玉径(mm) 水田後・ネオ・裸地 (青切り)一玉重量(g) 調査結果 タマネギ生産振興モデル事業 タマネギ生産振興モデル事業 越冬率 14 定植時期を早め活着を促進 することで越冬率を上げる 水分やpHなど土壌環境が関係 している可能性が高い。 16 水田→麦→タマネギという 体系を組んだ方がよいと思 われる。 〇水稲後圃場は越冬率は7割は超えていたが、その後 の 生育不良により玉伸びが劣った。 マルチはコスト高・管理が大変 〇ソバ・麦後圃場では凍み抜けを減らすことができれば単 収を上げることが可能と考えられる。 調査結果 タマネギ生産振興モデル事業 0% 20% 40% 60% 80% 100% 品 種:ネオアース(タキイ種苗)、もみじ3号(七宝) 定植日:10/29~30 調査日:12/4(越冬前)、3/17(越冬後) 収穫日:6/17 調査結果 タマネギ生産振興モデル事業 18 機械作業 家族 2.5 人 19.3 17,835 43,365 0 9,000 0 1,175 2,411 1 ,0 0 0 295,402 108,300 403,702 5 ,0 0 0 90 450,000 5 0 ,0 0 0 500,000 96,298 金額(円) 52,647 48,665 26,211 11,254 8,800 60,480 11,309 1 ,2 5 0 面積:2000a ①8月中旬~9月上旬は種、6月収穫とした。 ②株間11 うね幅145cm 条間24cm 4条植え 栽植密度:約23,000本/10a 設計ポイントと利用上の留意点 ※1 支払利息 農業近代化資金:貸付利率0・8% ※2 助成金 水田活用直接支払交付金(県):35,000円 安曇野市農業振興作物等推進助成(市): 15,000円 2 経済性(1 0 a当たり) 区分 項 目 種苗費 肥料費 農薬費 諸材料費 光熱・動力費 小農具費 修繕費 経 土地改良・水利費 賃借料・料金 償 建物・構築物 営 却 農機具・車両 費 植物・動物 小作料※ 費 共済掛金 支払利息※1 雇用労賃 雑費 小計 流通経費 合 計 生産物収量 kg 収 平均単価 主産物収益 益 助成金※2 粗収益 農業所得 1時間当たり農業所得 農業所得率 % (5)労働力 (3)経営類型 野菜、水田経営(米+麦+ソバ)複合 (4)作目の組み合わせと規模 タマネギ 400 a 水稲 1,000 a 麦 1,000 a ソバ 600 a 3,000 a 延べ作付面積 2,000 a 経営面積 温暖地 (2)栽培条件 52 タマネギ(安曇野版) 1 設定条件 (1)適応地域 作目 小 計 小 計 共選費 資材代 施設利用料 積立金 運賃 農薬事故対策費 小 計 小 計 別途計算 小 計 コンテナ 苗運搬棚 サーキュレーター 小 計 ガソリン 軽油 オイル、その他 10a ケース ケース 10a 個 棚 台 L L 250 1 2 40 10 1 1 250 220 250 190 250 15 250 0.4% 450,000 760 92,400 10,000 150 130 1,500 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 5 5 5 1 1 1 1 1 1 1 1 3 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 年数 108,300 0 55,000 47,500 3,750 1,800 0 250 0 60,480 8,800 38,000 18,480 4,000 11,254 6,000 1,300 1,500 金額 31,500 9,717 11,430 52,647 11,000 2,940 9,850 12,350 1,925 5,700 4,900 48,665 1,967 960 1,800 1,560 1,560 3,300 2,100 1,035 3,600 3,600 1,320 187 2,200 1,022 26,211 2,647 8,607 計 作 業 名 安曇野モデル 安曇野モデル 安曇野モデル 32.3 時間 植 物 動 物 小 計 合 計 アッパーロータリー 播種機 剪葉機 定植機(歩行4条) 収穫機(歩行2条) ピッカー 調整機 小 計 0 50,601 642 550 580 2,300 1,250 1,570 2,640 19,007 7 7 7 7 7 7 7 0 4,830,940 91,714 78,571 82,857 328,571 178,571 224,286 377,143 3,047,427 100 100 100 100 100 100 100 0 2,448,068 91,714 78,571 82,857 328,571 178,571 224,286 377,143 1,734,663 0 61,200 2,293 1,964 2,071 8,214 4,464 5,607 9,429 43,365 2,398 192 625 670 150 1,538 3,750 17,835 10a当たり (円) 10,829 7,006 19 17 7 月別労働時間( 1 0 a当たり) 1月 2月 1.0 3月 1.5 4月 2.2 5月 1.0 6月 8.3 7月 6.5 8月 0.3 9月 3.0 10月 7.0 11月 1.5 12月 計 32.3 内家族 29.3 内雇用 3.0 旬別労働時間掲載ページ 290 栽培上のポイント ①機械化一貫栽培の推進 ②機械収穫、貯蔵性の向上 ③害虫の早期発見と初期防除徹底 ④除草剤の体系処理 8 資本装備( 固定資産名・ 取得価額・ 耐用年数のみ使用 償却費は 別途計算) 取得価額 耐用 年償却額 負担 負担金額 固 定 資 産 名 (千円) 年数 (円) 割合 (円) 25,989 433,155 建 24 1,082,888 40 格納庫(172m2 ) 5,605 700,625 280,250 物 8 40 育苗パイプハウス(1425m2 ) ・ 構 築 31,594 1,783,513 713,405 物 小 計 農 4,365 623,571 95,934 機 乗用トラクタ 40PS 7 15 350 50,000 7,692 具 ブロードキャスタ 300L 7 15 700 100,000 25,000 ・ ロータリ 200cm(1台) 7 25 750 107,143 26,786 車 ブームスプレヤ 6m 7 25 210 30,000 6,000 両 動力散粒機(2台) 7 20 1,600 400,000 61,538 軽トラック(2台) 4 15 1,500 375,000 150,000 フォークリフト 4 40 6 作業別労働時間( 1 0 a当たり) 作 業 名 時間 4.0 育苗管理 0.3 は種 3.0 耕耘、耕起 1.0 施肥 1.5 定植 0.5 除草 3.0 病害虫防除 3.0 追肥 3.0 収穫、乾燥 10.0 調製、出荷 3.0 後片づけ 5 作業体系 4 主要技術指標及び栽培上のポイント 主要技術指標 は種期 8中~9上 定植期 10中~11上 収穫期 6中~下 品種 ネオアース(タキイ種苗) 水稲+小麦+そば(小麦裏作)+タマネギ(小麦裏作) 流 通 経 費 修 繕 費 そ の 他 小 農 具 費 光 熱 ・ 動 力 費 費 3 経営費及び流通経費の算出基礎(1 0 a当たり) 区分 品目名 単位 単価 使用量 種 種子代(ネオアース) 1万粒 10,500 3 苗 みのるポット 1枚 530 55 費 培土 1袋 1,905 6 小 計 肥 みさと堆肥 1t 5,500 2 料 BM重焼燐 20kg 2,940 1 費 あずみ野土根性 20kg 1,970 5 固形35号 20kg 2,470 5 尿素 20kg 1,925 1 燐焼安加里S604 20kg 2,850 2 堆肥散布費 10a 4,900 1 小 計 農 ダイアジノン粒剤5 3kg 1,180 1.7 薬 コサイド3000 500g 1,600 0.6 費 ランマンフロアブル 500ml 6,000 0.3 リドミルゴールドMZ 500g 2,600 0.6 ジェイエース水和剤 500g 2,600 0.6 カーゼートPZ水和剤 500g 2,750 1.2 プロポーズ顆粒水和剤 500g 3,500 0.6 ランネート45DF 500ml 1,725 0.6 モスピラン顆粒水和剤 100g 1,800 2 フロンサイドSC液剤 500ml 6,000 0.6 トップジンM水和剤 500g 2,200 0.6 ネオエステリン 500ml 390 0.48 トレファノサイド粒剤2.5 3kg 1,320 1.7 アクチノール乳剤 500ml 2,555 0.4 小 計 諸 太陽シート 本 7,940 1 材 寒冷紗(白) 本 25,820 1 料 安曇野モデル 安曇野モデル 安曇野モデル 水稲+小麦+そば(小麦裏作) 水稲+ 麦・ソバ・タマネギ 2,822,162 6,086,085 1935 3115 33 95,498 機械化体系モデル 18 20 ・機械化することで作業時間を従来の8割近く削減するこ とが可能。 ・水稲+小麦・ソバにタマネギを導入することで、農業所 得が約2倍となる。 農業所得(円) 労働時間(hr) 160 10a作業時間(hr) 水稲+麦・ソバ 99,100 10a農家所得(円) 従来のモデル タマネギ生産振興モデル事業 面積:2000a 19 所得の向上・経営の安定化 面積拡大 生産量の確保 23 21 →乾燥貯蔵施設の検討、機械化栽培指針の作成 栽培支援の整備 →定植時期、土壌水分、品種、乾燥方法の検証 越冬率の向上 安曇野の気候に適した 機械化栽培技術の確立 今後の課題 約250g 1玉重量 22 収量(青切り) 5,000kg (ロス率13%以下) 約23,000本 10a本数 H28年産の目標 今後の課題 4.タマネギ生産振興モデル事業による機械化一貫体系案 1.播種 2.育苗 3.畝立て 4.定植 5.収穫(葉切り・堀上) 6.収穫(拾い上げ・コンテナ収納) 7.乾燥 8.調整(根切り・葉切り・磨き)・選別 20 ○これまでタマネギ生産振興モデル事業において購入した機械 機械名(型式) 歩行 4 条たまねぎ全自動移植機(OPK-4) メーカー (株)クボタ 適応うね高さ 15~25cm 使用苗箱 448 穴ポット 作業能率 (カタログ) 90~105 分/10a メーカー 希望小売価格 \2,385,000(税込) 事業主体:有限会社 あづみアグリサービス 購入補助:平成 26 年度 需要に応える園芸産地育成事業(県単独事業:補助率 1/2) 購入補助:農業用機械導入モデル検証助成事業(安曇野市農業再生協議会:補助率 1/4) 21 機械名(型式) 歩行型たまねぎ収穫機(OH3-3MSR) メーカー (株)クボタ 適応うね高さ 15~20cm 茎葉切断範囲 5~10cm 作業能率 (カタログ) 2.5~4.5 時間/10a メーカー 希望小売価格 \1,357,000(税別) 事業主体:有限会社 あづみアグリサービス 購入補助:平成 25 年度補正 攻めの農業実践緊急対策事業(農林水産省:補助率 1/2) 購入補助:農業用機械導入モデル検証助成事業(安曇野市農業再生協議会:補助率 1/4) 22 機械名(型式) たまねぎピッカー(KOP-1000) メーカー (株)クボタ 適応うね高さ 15~20cm 茎葉切断範囲 5~10cm 作業能率 (カタログ) 2.5~4.5 時間/10a メーカー 希望小売価格 \1,700,000(税別) 事業主体:有限会社 あづみアグリサービス 購入補助:平成 25 年度補正 攻めの農業実践緊急対策事業(農林水産省:補助率 1/2) 購入補助:農業用機械導入モデル検証助成事業(安曇野市農業再生協議会:補助率 1/4) 23 機械名(型式) 産業用除湿機(KFH-P5A) メーカー 三菱電機(株) 除湿能力 14.6/16.3L/時間 消費電力 4.1/5.2kW 電源 メーカー 希望小売価格 三相 200V 50/60Hz 1,359,000 円(税別) 設置状況 ブルーシートによる仕切り 搬入状況 排水 事業主体:JA あづみ 購入補助:農業用機械導入モデル検証助成事業(安曇野市農業再生協議会:補助率 1/2) 24 機械名(型式) 玉ねぎ調整機(KOC-1) メーカー (株)クボタ 作業能率 (カタログ) 6~6.6 時間/10a※ メーカー 希望小売価格 \2,980,000(税別) 供給部(コンテナから直接投入) 整列部(玉の向きをそろえる) 切断部(葉切り、根切り) 選別部 事業主体:JA あづみ 購入補助:平成 26 年度 需要に応える園芸産地育成事業(県単独事業:補助率 1/2) 購入補助:農業用機械導入モデル検証助成事業(安曇野市農業再生協議会:補助率 1/4) ※作業能率のカタログ標記は 3,000 個~3,300 個/時間。タマネギ 1 個の重さを 0.2kg、 反収を 4,000kg とすると、概ね 6~6.6 時間となる 25 ○その他の機械 機械名(型式) 玉ネギ全自動播種機(OSE-11A) メーカー みのる産業(株) 播種粒数 2Lサイズコーティング種子 1 粒/1 ポット 適応苗箱 ポット 448 作業能率 (カタログ) 300 枚/時間(50Hz) 360 枚/時間(60Hz) メーカー 希望小売価格 \550,000(税別) 機械名(型式) アッパーローター(APU1610H-4S) メーカー (株)松山 適応トラクタ 30~50 馬力 作業幅 160cm 作業能率 (カタログ) 20~50 分/10a メーカー 希望小売価格 \813,000(税別) 機械名 たまねぎ仕上げ機 メーカー (株)ニシザワ 作業能率 (カタログ) 500~800kg/時間※ メーカー 希望小売価格 \208,000(税別)※ ※現行機種 KB-10-7-BG の場合 機械名 たまねぎ選別機 メーカー (株)ニシザワ 選別階級 4 段階(φ70mm、80mm、95mm) 作業能率 (カタログ) 1,000~1,500kg/時間※ メーカー 希望小売価格 \208,000(税別)※ ※現行機種 KB-10-7-BG の場合 26 5.大型機械による収穫体系概要(農事組合法人 踏入ゆい生産組合の取り組み) 機械が高価・大型であることから、平地に集約されたタマネギ生産ほ場を持つ大規模農業者向 けの体系。 根切り機、掘取機による掘り上げ オニオンハーベスターによる葉切り、バルク収集 27 6.安曇野市のタマネギ振興策 安曇野市では平成 23 年度に安曇野市農業・農村振興基本計画を策定し、タマネギを含む重点 6 品 目について数値目標を掲げている。タマネギについては、平成 23 年度のタマネギ栽培面積 22.1ha を平成 28 年度には 40.0ha にすることを目標としており、この目標を達成するために下記の振興策 を実施している。 ○安曇野市農業振興作物等推進助成補助金(市単独補助事業) 交付単価:15,000円/10a 交付要件:生産調整達成者で、販売目的で生産する販売農家・集落営農 対象農地:水田畑作共通 ※50 アール以上作付けし、かつ、農業機械でのほ場間の移動時間がおおむね5分以内である場 合は、さらに9,000円/10a加算される。 ○水田活用の直接支払交付金産地交付金の活用(国庫補助) 安曇野市農業再生協議会水田フル活用ビジョンに基づき、市が品目、交付単価を割当てるもの。 交付単価:35,000円/10a 交付要件:販売目的で生産する販売農家 対象農地:水田のみ ○安曇野市農林業振興等助成事業(市単独補助事業) ・安曇野市農業再生協議会アクションプログラム助成事業 タマネギ振興事業を含む安曇野市農業再生協議会が実施する事業に対する補助。 ・玉ねぎの生産振興に関する助成事業 安曇野玉ねぎ祭りに参加する団体等が作付ける苗の購入に対する補助。 交付単価:1,500円/10a ※このほか、会場となるほ場の土壌診断費用の全額負担を実施。 安曇野市のタマネギ生産量 ※「目標」は、安曇野市農業農村振興基本計画による達成目標 28 参考資料 ・「AGRIXnagano」による複合経営シミュレーション ・タマネギ経営指標 ・野菜需要及び加工・業務用野菜をめぐる現状 長野県 人数 2.5 3,500.0a 36.4hr 1,935.0hr 労働時間 1,898.6hr 3 そば 小麦 水稲 0 50 100 150 200 250 300 350 400 上旬 中旬 下旬 2月 7月 8月 75.0 130.0 60.0 15.0 15.0 90.0 労働時間グラフ 4月 5月 6月 15.0 60.0 15.0 40.0 155.0 40.0 85.0 130.0 25.0 215.0 3月 11月 10.4 26.0 5月 10月 4月 12月 6月 水稲 小麦 そば 想定労働力 hr 36 合計 26 10 9月 10月 11月 12月 合計 5.0 60.0 75.0 75.0 215.0 180.0 70.0 90.0 1,935 3)旬別臨時雇用労働時間 1月 2月 3月 上旬 中旬 下旬 7月 8月 9月 上旬 中旬 下旬 調査規模 単位収量 10a 600kg 10a 360kg 10a 90kg 使用家族労働力 1 1 1 2 2 2 3 3 3 4 4 4 5 5 5 6 6 6 7 7 7 8 8 8 9 9 9 ⑩ ⑩ ⑩ ⑪ ⑪ ⑪ ⑫ ⑫ ⑫ 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 1月 2)旬別必要労働時間 線形計画 作付面積 作 型 指標単位 500.0a 安曇野モデル 10a 1,500.0a 安曇野モデル 10a 1,500.0a 安曇野モデル 10a *常時雇用を入れた場合は常時雇用労力 を優先的に消化します。 家族労働力 常時雇用 臨時雇用 合計 1)労働力 3労 働 2作 物 作 物 名 No. 水稲 1 2 小麦 3 そば 4 5 6 7 合計 1地 域 「AGRIXnagano」による複合経営シミュレーション(水稲) 労働時間(hr) 1 2 3 4 5 6 7 8 額(円) 876,000 2,845,750 100,450 933,450 79,200 2,677,600 2,310,250 8,927,183 2,094,600 29,120 2,124,000 500,000 2,160,000 収 量 30,000kg 54,000kg 13,500kg 25,657,603 金 区 分 粗収益 経営費 農業所得 所得率 総労働時間 家族労働時間 家族労働1時間当たり所得 最適値 合 計 費 目 種苗費 肥料費 農具費 農薬衛生費 諸材料費 修繕費 動力光熱費 減価償却費 荷造運賃手数料 雇人費 賃借料 土地改良費 地代 その他費用 3)総括 No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 20 2)経営費 作 物 名 No. 水稲 1 2 小麦 3 そば 4 5 6 7 その他収入 合 計 1)粗収益 4 経営収支 1,800a 金 金 28,479,765 額(円) 6,375,000 11,658,060 10,446,705 額 28,479,765円 25,657,603円 2,822,162円 9.9% 1,935.0hr 1,898.6hr 1,486円 17,050,930円 12,000円/10a 臨時29,120円 備 考 単 価(円) 212.5 215.9 773.8 長野県 人数 2.5 3,500.0a 387.7hr 3,115.0hr 労働時間 2,727.3hr 4 タマネギ機械化 そば 小麦 水稲 0 100 200 300 400 500 600 上旬 中旬 下旬 40.0 2月 225 44 労働時間グラフ 4月 5月 6月 7月 8月 67.0 72.0 27.0 275.0 106.0 48.0 60.0 167.0 120.0 108.0 15.0 97.0 142.0 37.0 455.0 15.0 82.0 3月 9月 85.0 95.0 90.0 3)旬別臨時雇用労働時間 1月 2月 3月 上旬 中旬 下旬 7月 8月 9月 上旬 44.3 中旬 下旬 10.4 70.1 38.0 12月 224.9 6月 水稲 小麦 そば タマネギ機械化 想定労働力 hr 388 合計 70 38 10 10月 11月 12月 合計 260.0 135.0 227.0 180.0 110.0 3,115 11月 5月 10月 4月 調査規模 単位収量 10a 600kg 10a 360kg 10a 90kg 10a 5,000kg 使用家族労働力 1 1 1 2 2 2 3 3 3 4 4 4 5 5 5 6 6 6 7 7 7 8 8 8 9 9 9 ⑩ ⑩ ⑩ ⑪ ⑪ ⑪ ⑫ ⑫ ⑫ 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 1月 2)旬別必要労働時間 線形計画 作付面積 作 型 指標単位 500.0a 安曇野モデル 10a 1,500.0a 安曇野モデル 10a 1,100.0a 安曇野モデル 10a 400.0a 機械化一貫 10a *常時雇用を入れた場合は常時雇用労力 を優先的に消化します。 家族労働力 常時雇用 臨時雇用 合計 1)労働力 3労 働 2作 物 作 物 名 No. 水稲 1 2 小麦 3 そば 4 タマネギ機械化 5 6 7 合計 1地 域 「AGRIXnagano」による複合経営シミュレーション(タマネギ) 労働時間(hr) その他収入 合 計 作 物 名 水稲 小麦 そば タマネギ機械化 1 2 3 4 5 6 7 8 額(円) 2,889,080 4,669,950 2,506,250 1,981,890 529,360 2,963,560 2,573,010 9,834,992 6,345,640 310,160 2,344,000 500,000 2,160,000 39,607,892 金 収 量 30,000kg 54,000kg 9,900kg 200,000kg 区 分 粗収益 経営費 農業所得 所得率 総労働時間 家族労働時間 家族労働1時間当たり所得 最適値 合 計 費 目 種苗費 肥料費 農具費 農薬衛生費 諸材料費 修繕費 動力光熱費 減価償却費 荷造運賃手数料 雇人費 賃借料 土地改良費 地代 その他費用 3)総括 No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 20 2)経営費 No. 1 2 3 4 5 6 7 1)粗収益 4 経営収支 1,800a 金 金 45,693,977 額(円) 6,375,000 11,658,060 7,660,917 20,000,000 額 45,693,977円 39,607,892円 6,086,085円 13.3% 3,115.0hr 2,727.3hr 2,232円 21,728,610円 12,000円/10a 臨時310,160円 備 考 単 価(円) 212.5 215.9 773.8 100.0 タマネギ経営指標 作目 52 タマネギ(安曇野版) 1 設定条件 (1)適応地域 (2)栽培条件 温暖地 機械作業 (3)経営類型 野菜、水田経営(米+麦+ソバ)複合 (4)作目の組み合わせと規模 タマネギ 400 a 水稲 1,000 a 麦 1,000 a ソバ 600 a 3,000 a 延べ作付面積 2,000 a 経営面積 (5)労働力 家族 2 経済性(10a当たり) 区分 項 目 種苗費 肥料費 農薬費 諸材料費 光熱・動力費 小農具費 経 修繕費 土地改良・水利費 賃借料・料金 営 償 建物・構築物 却 農機具・車両 費 植物・動物 小作料 ※ 費 共済掛金 支払利息※1 雇用労賃 雑費 小計 流通経費 合 計 生産物収量 kg 収 平均単価 主産物収益 益 助成金※2 粗収益 農業所得 1時間当たり農業所得 農業所得率 % 2.5 人 金額(円) 52,647 48,665 26,211 11,254 8,800 60,480 11,309 1,250 17,835 43,365 0 9,000 0 1,175 2,411 1,000 295,402 108,300 403,702 5,000 90 450,000 50,000 500,000 96,298 3 経営費及び流通経費の算出基礎(10a当たり) 区分 品目名 単位 単価 使用量 種 種子代(ネオアース) 1万粒 10,500 3 苗 みのるポット 1枚 530 55 費 培土 1袋 1,905 6 小 計 肥 みさと堆肥 1t 5,500 2 料 BM重焼燐 20kg 2,940 1 費 あずみ野土根性 20kg 1,970 5 固形35号 20kg 2,470 5 尿素 20kg 1,925 1 燐焼安加里S604 20kg 2,850 2 堆肥散布費 10a 4,900 1 小 計 農 ダイアジノン粒剤5 3kg 1,180 1.7 薬 コサイド3000 500g 1,600 0.6 費 ランマンフロアブル 500ml 6,000 0.3 リドミルゴールドMZ 500g 2,600 0.6 ジェイエース水和剤 500g 2,600 0.6 カーゼートPZ水和剤 500g 2,750 1.2 プロポーズ顆粒水和剤 500g 3,500 0.6 ランネート45DF 500ml 1,725 0.6 モスピラン顆粒水和剤 100g 1,800 2 フロンサイドSC液剤 500ml 6,000 0.6 トップジンM水和剤 500g 2,200 0.6 ネオエステリン 500ml 390 0.48 トレファノサイド粒剤2.5 3kg 1,320 1.7 アクチノール乳剤 500ml 2,555 0.4 小 計 諸 太陽シート 本 7,940 1 材 寒冷紗(白) 本 25,820 1 料 費 小 計 光 ガソリン 熱 軽油 ・ オイル、その他 動 力 費 小 計 小 コンテナ 農 苗運搬棚 具 サーキュレーター 費 小 計 修 別途計算 繕 ※1 支払利息 費 小 計 農業近代化資金:貸付利率0・8% そ ※2 助成金 の 水田活用直接支払交付金(県):35,000円 他 安曇野市農業振興作物等推進助成 小 計 (市): 流 共選費 通 資材代 経 施設利用料 費 積立金 設計ポイントと利用上の留意点 運賃 ①8月中旬~9月上旬は種、6月収穫とした。 農薬事故対策費 ②株間11 うね幅145cm 条間24cm 4条植え 栽植密度:約23,000本/10a 年数 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 3 1 1 1 L L 150 130 1,500 40 10 1 1 1 1 1 1 1 個 棚 台 760 92,400 10,000 250 1 2 5 5 5 1 1 金額 31,500 9,717 11,430 52,647 11,000 2,940 9,850 12,350 1,925 5,700 4,900 48,665 1,967 960 1,800 1,560 1,560 3,300 2,100 1,035 3,600 3,600 1,320 187 2,200 1,022 26,211 2,647 8,607 11,254 6,000 1,300 1,500 8,800 38,000 18,480 4,000 60,480 19.3 小 計 1 0 1 1 1 1 ケース ケース 10a 10a 220 250 190 250 15 250 0.4% 450,000 1 250 1 1 1 1 1 1 1 1 0 55,000 47,500 3,750 1,800 0 250 108,300 4 主要技術指標及び栽培上のポイント 主要技術指標 は種期 8中~9上 定植期 10中~11上 収穫期 6中~下 品種 ネオアース(タキイ種苗) 栽培上のポイント ①機械化一貫栽培の推進 ②機械収穫、貯蔵性の向上 ③害虫の早期発見と初期防除徹底 ④除草剤の体系処理 5 作業体系 6 作業別労働時間(10a当たり) 作 業 名 時間 4.0 育苗管理 0.3 は種 3.0 耕耘、耕起 1.0 施肥 1.5 定植 0.5 除草 3.0 病害虫防除 3.0 追肥 3.0 収穫、乾燥 10.0 調製、出荷 3.0 後片づけ 作 業 名 時間 32.3 計 7 月別労働時間(10a当たり) 1月 2月 1.0 3月 1.5 4月 2.2 5月 1.0 6月 8.3 7月 6.5 8月 0.3 9月 3.0 10月 7.0 11月 1.5 12月 計 32.3 内家族 29.3 内雇用 3.0 旬別労働時間掲載ページ 290 8 資本装備(固定資産名・取得価額・耐用年数のみ使用 償却費は別途計算) 取得価額 耐用 年償却額 負担 負担金額 10a当たり 固 定 資 産 名 (千円) 年数 (円) 割合 (円) (円) 25,989 24 1,082,888 40 433,155 10,829 建 格納庫(172m2) 5,605 7,006 物 育苗パイプハウス(1425m2) 8 700,625 40 280,250 ・ 構 築 31,594 1,783,513 713,405 17,835 物 小 計 農 4,365 95,934 2,398 機 乗用トラクタ 40PS 7 623,571 15 350 50,000 15 7,692 192 具 ブロードキャスタ 300L 7 700 25,000 625 ・ ロータリ 200cm(1台) 7 100,000 25 750 26,786 670 車 ブームスプレヤ 6m 7 107,143 25 210 30,000 20 6,000 150 両 動力散粒機(2台) 7 1,600 61,538 1,538 軽トラック(2台) 4 400,000 15 1,500 3,750 フォークリフト 4 375,000 40 150,000 アッパーロータリー 播種機 剪葉機 定植機(歩行4条) 収穫機(歩行2条) ピッカー 調整機 小 計 植 物 動 物 小 計 合 計 642 550 580 2,300 1,250 1,570 2,640 19,007 0 50,601 7 7 7 7 7 7 7 91,714 78,571 82,857 328,571 178,571 224,286 377,143 3,047,427 0 4,830,940 100 100 100 100 100 100 100 91,714 78,571 82,857 328,571 178,571 224,286 377,143 1,734,663 2,293 1,964 2,071 8,214 4,464 5,607 9,429 43,365 0 2,448,068 0 61,200 野菜需要及び加工・業務用野菜をめぐる現状 ※農林水産省(2013.1 月)より抜粋 1.野菜消費の現状 1 人 1 年当たりの野菜消費量は、野菜全体では減少傾向で推移している。その中で、タマネギの消費量 は増加傾向にあり、キャベツに次ぐ 2 位となっている。 注:緑黄色野菜は以下の 20 品目 をいう かぼちゃ、ピーマン、トマト(ミ ニトマトを含む)、さやえんどう (グリーンピースを含む) さや いんげん、オクラ、ほうれんそう、 パセリ、しゅんぎく、ニラ、わけ ぎ、しそ、みつば、チンゲンサイ、 ブロッコリー、その他のつけな、 アスパラガス、カイワレダイコ ン、その他の葉茎菜類、にんじん 図 1 1人1年当たりの野菜消費量の推移 図 2 品目別野菜購入量の推移(1人1年当たり) 2.野菜需要の変化 近年の生活スタイルの変化により、食の外部化が進展し、野菜においても生鮮野菜の購入よりもサラ ダ等の加工調理食品の購入が増加している。食の外部化の進展の背景には、少子化・核家族化等に伴う 世帯人員の減少があり、その変化に連動して食の簡便化志向が高まっている。 図 2 食料消費の用途別支出割合 図 3 家計消費における購入形態の変化 野菜需要のうち加工・業務用需要の割合は、増加傾向で推移し、全体の 6 割程度となっている。家庭 消費用の国産割合は、ほぼ 100%であるが、加工・業務用では 7 割程度となっている。 図 4 加工・業務用野菜、家計消費用野菜の国内向け量の推移 図 5 加工・業務用需要等に占める国産割合 3.国産野菜のニーズの高まり 消費者を対象に、国産野菜の輸入野菜に対する許容度を聞いた調査では、割高でも国産品を選ぶと回 答した割合は約 6 割。 図 6 国産野菜の輸入野菜に対する価格許容度 4.野菜の輸入状況 輸入野菜の品目をみると、たまねぎ、かぼちゃ、にんじん、ねぎ、ごぼうの順で輸入量が多くなって いる。一方。加工・業務用の用途が多い品目は、にんじん、トマト、ねぎ、だいこん、たまねぎとなっ ている。 図 7 品目別の輸入量(生鮮)の推移 図 8 品目別の加工・業務用割合(H22 年度)
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