1749.ニューヨークのウォール街にあるブロンズ製の雄牛像は「チャージ

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1749.ニューヨークのウォール街にあるブロンズ製の雄牛像は「チャージングブル(突進する…
毎日新聞「余録」2013.5.25.
(傍線:吉田祐起引用)
ニューヨークのウォール街にあるブロンズ製の雄牛(おうし)像は「チャージングブル(突進する雄
牛)」と呼ばれる。ブルは株式市場での強気のシンボル、 その鼻が白くなっているのは、相場の上
昇を願って街の人や観光客らが触るからという
▲昔、来日した欧米人は偶像をなでて御利益(ごりやく)を求める日本の庶民の呪術(じゅじゅつ)的
迷信を笑った。だが、ことウォール街では手っ取り早い御利益をもたらしてくれそうな呪術の方が人
気があるようだ。もちろん相場の弱気と下落のシンボルであるベア(熊=くま)の像は見あたらない
▲で、このところアベノミクスの御利益でブルの猛突進が続いていた東京の株式市場だった。それ
がここにきてにわかに変調をきたした。突然行く手に立ちふさがったベアとのくんずほぐれつの取
っ組み合いが始まり、相場は大幅な乱高下を繰り返す大荒れぶりである
▲前日は日経平均で1100円以上下げた24日の東京市場は午前中に500円以上反発したが、午
後には再び急落して一時1万4000円台を割った後にまた戻した。まるでジェットコースターのよう
な値動きである。ブルもベアもくたくたとなる相場心理の不安定だ
▲思えば日銀の金融緩和で円安・株高への市場の期待を膨らますだけ膨らませたアベノミクス だっ
た。なるほど人の気持ちで実際の経済が上向くこともあろうが、人の気持ちほど変わりやすいもの
がないのも世の習いである
▲「捕らぬ狸(たぬき)の皮算用(かわざんよう)」は英国で「 まだ捕れていない熊の皮を売る」とい
う。もうブルの鼻をなでるだけでは市場のベアは追い払えない。早く人々の期待を実効ある経済成
長策につなぎ留めねばならない。
ヨシダコメント:
1993年に1ヶ月間の米国取材旅行したおりは、ヨシダの62歳誕生日をニューヨークで過ごしまし
た。その折に、ちょっと離れたところから、このチャージングブルさんの姿を観ました。猪突猛進って、
風情が印象でした。
英語では「Don't count your chickens before they're hatched.」
(孵る前からチッキンの数を
数えるな)。例により、グーグルでは数え切れないほど沢山の写真が出てきます。読者へのサービ
ス精神で、以下にその「雄姿」を添えます。
No.1(1-300) No.2(301-400) No.3(401-500)
No.4(501-700)
No.5(701-900)
No.8(1101-1300) No.9(1301-1500) No.10(1501-1700)
No.7(996-1100)
No.11(1701-1900)