星座の名前星座の名前を見ていて気がついたのですが、大熊座や白鳥座など動物の名前がついた星座は沢山あるのに、キャベツ座や人参座など植物の名前がついた星座が一つもないのはどうしたことでしょう。ご存知のように、星座は、今からおよそ５千年の昔、古代文明の発祥の地、チグリス・ユーフラテス川流域のメソポタミア地方で羊飼いをしていた古代カルデア人たちが、羊の番をしながら夜空の星を眺め、人や動物の形に星と星を結んだのが始まりと言われています。彼らは涼しい夜のほうが行動しやすかったのでしょう。その後、フェニキア人を通して古代ギリシャに伝えられ、今のギリシャ神話が出来上がったといわれています。現在星座の総数は 88 あり、今日では全天の星たちは８８星座のいずれかの星座に所属していることになっています。そのうち、動物の星座は空想上の動物も含めると 42 もあります。動物の星座が多いのは彼らが遊牧の民だったことが主な理由のようです。一方で、植物の星座が一つもないのは、植物を栽培していた人達は、夜の星空よりも昼の太陽に関心が深かったからだと思われます。下の表に人間を除いた動物の星座を示していますが、動物だけというのは見事という他ありません。星座名一角獣旗魚（かじき）小熊ペガサス海豚（いるか）蟹（かに）小獅子蛇魚カメレオン蠍（さそり）鳳凰兎烏獅子水蛇海蛇麒麟（きりん）鶴牡牛（おうし）孔雀蜥蜴（とかげ）山羊大犬鯨飛魚山猫狼小犬蝿竜大熊小馬白鳥猟犬鳩鷲牡羊（おひつじ）小狐南魚（みなみのうお）