この冊子を手に取ったあなたへ・・・

この冊子を手に取ったあなたへ・・・
目 次
20世紀後半、人々の多くは病院で最期を迎えるようになりました。
医療の進歩で寿命は伸びたのですが、健康こそがすべて…とでもいうのでしょうか、
病気を持った人たちにとっては、決して住みやすい社会であるとはいえなくなっています。
また、根本的に病気を治す方法はもうない、と医師に言われてしまった人たちは、
1 家にかえりたい。かえしたい。………………………P1∼2
社会から見捨てられたも同然となって、途方にくれてしまいます。
2 家にかえりたいと思ったら………………………… P3∼4
一方、そんな人たちを放っておけないと
“人間らしさ”
を求める運動が始まりました。
3 利用できるサービスと探し方 ………………………P5∼6
どんな時にも決して、あなたを見放さない、見捨てない、一人にさせない、
それが、ホスピス運動です。
ホスピスというと、まず、特別な病棟や施設を連想します。けれども、
ホスピスは本来
、
“あなたらしく生きることをお手伝いすること”
そのものを意味します。
手術などの積極的な治療は、確かに病院でないとできません。
しかし、残された時間を自分らしく生きていくことは
“家でもできる”
のです。
それが、この冊子の紹介する「在宅ホスピスケア」です。
急に病状が悪くなった時は? 独り身だし? 家は狭いし? 家族に迷惑をかけてしまう? そういった不安が先立つでしょう。でも最近は、地域ごとに進み具合に差はありますが
4 とっても大事な医療制度とお金のはなし…………P7∼8
5 ただいま。おかえりなさい。……………………… P9∼10
6 あなた へ ………………………………………… P11∼12
7 あなたの大事な人たち……………………………P13∼14
8 どうしよう!……………………………………… P15∼16
9 ちょっとしたアイディア …………………………………P17
家でも病院と同じようなサービスが受けられるようになってきています。
病棟ホスピスはがんでないと入院できませんが、在宅ケアにはそんな制約もありません。
10 それぞれの場面 ………………………………… P19∼22
しかも、家では、あなたとあなたの大事な人たちが主役です。
旅 立ち
( 旅立ちまでの体の変化 P25)……… P23∼25
11 健康な時は、自分自身や自分の大事な人の障害、病気…まして死など、
とても考えられないし、縁起でもない。
悲 しみ ………………………………………………… P26
12 しかし、今生きている人すべてに、いつかその時は訪れます。
13 家でもだいじょうぶ ………………………………P27∼28
この冊子は、
「住み慣れたところで最期まで」と願う人たちへの道しるべです。