【平成27年2月号】 清水小学校 「りつよう?何のこと?」と思われる方も多いと思います。 立腰とは、哲学者・教育者だった森信三氏が提唱した、腰骨(こしぼね)を立てることに より人間形成を目指そうとする実践です。昔から、 腰骨を立てる意義は、禅や武道などでも 経験的に実証されてきました。現在、この立腰は全国の多くの教育現場で実践され、効果を 上げています。姿勢をよくすることにより… ・しっかり話をきくことができる ・集中力がつく ・持続力がつく ・(話を聞いてわかるから)やる気がおこる ・内臓の働きがよくなり健康的になる ・精神や身体のバランス感覚がよくなる などの効果があると言われています。 清水小学校でも、右の図を各学級に掲示し指導に活用しています。 そのためでしょうか、折々にお伝えしているように、清水小の子どもたちの話の聞き方は 本当に素晴らしいです。3学期初日、2時間目に始業式を行いました。体育館に集合したク ラスから体育座りで待機。久しぶりに顔を合わせたので、ワイワイやっていた子どもたちで すが、チャイムが鳴ると水を打ったように静かになり、式が始まりました。3学期もよいス タートが切れた…と実感しました。 始業式の「校長先生のお話」では、3つ、話しました。 その1~冬休み中、みんないろいろなことにがんばったと思う。アイスホッケー少年団 のみんなは、体調が悪かったり、負けそうな試合を逆転したりして、見事全道 優勝を果たした。みんなで、拍手を送ろう! その2~44日しかない3学期。一日一時間を大切に過ごそう。そのためにも、元気に 登校。早寝・早起き・朝ごはんで生活のリズムを作ろう。そして登下校の交通 安全。冬道、雪山、落雪に注意して歩こう。 その3~卒業式が最後の学習の場。これまで学んできたことをしっかり態度で示そう。 挨拶、声(返事、呼びかけ、歌声~国歌、校歌、全校合唱等)、そして姿勢。立 腰の姿勢を、毎日・一時間一時間の授業(と言っても45分間はつらい。始め と終わりのあいさつは、この姿勢)でがんばろう。 凜とした姿で卒業式に臨む子どもたちの姿が目に浮かびます。4年生に転校生1名を迎え 317名で平成27年がスタートしました。 本年も、みなさまのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。 御影小学校 校長 十 字 覚 アイスホッケー少年団二度目の全道優勝! 本校は、少年団活動が盛んで、文化、スポーツの両方のニーズに応じ、数多くの少年団が 活動しています。本校児童も多数参加している清水御影アイスホッケー少年団は、一昨年念 願の全道優勝を成し遂げました。二連覇を狙った昨年度はPK戦の末惜しくも準優勝にとど まりはしましたが、苫小牧、釧路の二大勢力に割って入り、今や各チームからマークされる 存在にまでなっています。今年度も順調に全道大会の切符は手に入れたものの、直前の苫小 牧のチームとの練習試合では1-7の大差で負けるなど、不安を抱えた中での戦いとなりま した。全道大会では、僅差の勝利を物にして決勝に進出しました。相手は練習試合を大差で 負けていたチームです。1ピリオド目に2点を先取されたときには、誰もがだめかと思いま したが、その後、怒濤の反撃を開始し、とうとう三ピリ目で大逆転。見事二度目の全道優勝 を成し遂げることが出来ました。厳しい練習に打ち勝った子どもたちに、祝福の拍手を贈り たいと思います。優勝、おめでとう! 伝統文化一日体験で日本の良さに触れる! 2月3日(火)に、伝統文化一日体験がありました。清水町に在住されている方を中心に 9名の方々がボランティアで「剣舞」「華道」「茶道」「琴」「三味線」を教えてください ました。教わったのは本校の6年生です。子どもたちは、ほとんど経験したことのない伝統 文化に緊張しながらも夢中で取り組み、「楽しい」「またやってみたい」という感想の声が 聞こえていました。伝統文化の神髄は「礼に始まり礼に終わる=作法」にあると言います。 まずは姿勢を正しくしてそれぞれのことに真剣な顔で集中して取り組むことは、子どもたちに とっても新鮮な経験だったのではないかと思います。そして、この経験は、やがて中学校や 大人社会へ歩みを進めていく子どもたちにとって、かけがえのない貴重な体験になったと思 います。 雪 山 遊 びは最 高 ! 本校グランドに突然出現した雪山。休み時間外で楽しく遊ばせたいとの1年生の先生のリ クエストに応えて、PTA副会長さんが重機を使って大きな雪山を作ってくれました。本当 はソリ用の雪山にしたかったのですが、その日の昼休みには、子どもたちが早速雪山に登っ て、尻滑りをしたりダイビングをしたり走り降りて遊んだりと、すっかり雪山の虜になってし まいました。雪山を作ってくれた副会長さんもこの様子を見て、「こんなに喜んでくれるとは。 作った甲斐がありました。」と嬉しそうに感想を述べていました。雪山は、どの学年にも魅 力のようで、見るたびに子どもたちが違っています。しばらくは、子どもたちの格好の遊び場 になりそうです。 清水中学校 校長 福 原 幸 江 「人は花、葉、枝ぶり」作家 水上 勉さんのことばです。 「人は花、葉、枝ぶりの美しさに心奪われる。これはこれでいいが、木には根があること を忘れてはならない」と言っています。 表面に現れた姿に目をとらわれやすく、見ることのできない根元の部分に目を向けること は難しいという意味ですが、大きく成長し、成功するためには強靭な根の存在がなければ決 して大きな木にはならないですし、花も咲きません。夢という大輪の花を咲かせるためには、 地道な努力(根の育成)を惜しまず力をつけるしかありません。 中学校の入学説明会で必ず話すことがあります。 『以前、コマーシャルに本当だな~と納得するものがありました。 “子供に手がかからなく なったら、お金がかかる…”です。中学生になり学生服姿を見ると、親もやれやれと思うの ですが、お金がかかるようになってきます。それと共に何を考えているのか見えなくなって きます。子供が親離れを始めているのです。見えなくなるほど不安になるのは当たり前です。 しかし、中学生だから“目をかけ 心をかけて”ください。手をかけることは簡単ですが、 「我慢」が大切です。学生服姿を見ると、我が子が急に大人に見え、自分で考え、自分で決 めて、自分でやり遂げることを求めるのですが、それには無理があります。 親離れは時期がくれば、勝手にします。子離れが難しい。離れようとする子供をまだまだ となかなか離せないことが多いです。例えば、一緒に出かけようとしても部活動があるから と行きたがらない。土・日は休みにして…等の話があります。子供が親離れをしようとして いる事になかなか納得がいかないのです。まだまだこのくらいの時期はと、特に中学1年生 の時に親の心に湧いてきます。 ・・・親子で話し合って決めてください。 子育ては、凧揚げに似ています。今まで親の見上げるところで空に揚がっていた凧も、中 学生という追加の凧糸を結び、親の目の届かないところにどんどん飛んでいってしまいます。 何を考え、何をやっているのかなかなか見えません。親も時折、糸を引き寄せ、穴が開いて いないか、重りとしての足は足りているのかを見る必要があります。それが、親子の会話、 生活時間や子供の持ち物への目配りになります。遠くに揚がっている凧ですが、親には見え なくても周りの人達にはよく見えているものです。どうぞ情報を集め凧の様子をしっかりと らえてほしいのです。それが、学校に来ることです。参観日や部活動の観戦、各種行事の様 子を見ていただくことです。そして、PTA行事で皆さんと仲良くなって情報を得てくださ い。親が仲良くなることが最大の援助です。いい子供たちが育ちます…。 子供の最大の支援者であり、責任者は保護者です。だから何でも知っておきたい。それが、 親の愛情です。しかし、時には我が子しか見えなくなることもあります。子の目線を超え外 側から我が子を見ることが大切になってきます。子供にはいろいろな葛藤がありますが、一 番身近な大人として、子供をいさめることが親の役割です。同調ではありません。そして大 空に揚げてあげる…子供は他人の手で大きく成長するのです。』 過去のサラリーマン川柳『 かけすてを 覚悟で払う 教育費 』・・・苦笑いです! 御影中学校 子は手を離れてから成長する 教諭 後 藤 敏 幸 卒業して何年も経ってから、偶然教え子に会う機会がある。すっかり立派な大人になった 教え子に「先生、お久しぶりです。 」なんて言われると、うれしいような恥ずかしいような気 持ちになってしまう。 「ああ、この子はいつもニコニコして明るい子だったなあ。」とか「や んちゃな子だったなあ。 」などと思い出が浮かんできたりする。 生意気で屁理屈ばかり言っていた子が、妻子を持ち父親になって「今の子どもは言うこと きかないから、先生も大変だよね。叩いてやればいいんだ、叩いて。叩かなきゃわからんて。 だいたい今は親が甘すぎるんだもの。 」なんて一丁前なことを言う。こちらは「おまえも言う こと聞かない子だったのに。 」と心の中で思いながら苦笑いをして聞いている。 そんな時、うれしさと同時に私は少々不安になってくる。立派に成長した子に会って「あ あ、俺はこの子に悪いことをしなかったかなあ。心の傷になるようなことをしなかったかな あ。」 「勉強ができないからといって過度に責めなかったかなあ。」 「恨んでいないかなあ。 」な どと考えてしまう。そして「まあ、声をかけてくれたということは、そんなに悪いことはし なかったんだろう。 」と独りで勝手に納得して、ホッとするのである。 つの た きょうせい 中国に「角を矯めて牛を殺す」という諺がある。「矯める」とは「矯 正」という言葉もあ るように「直す・正しい方にもっていく」という意味。昔、牛飼いが、大切に育ててきた自 分の牛をいよいよ市場に持って行く時になる。少しでも高い値段がついて欲しいと願ってい る。よく見てみると、ちょっと角の具合が悪い。ここを直せば完璧。そう思った牛飼いは、 角をかっこよく削ったのか、それともちょっと曲げたのか。運悪くその角からばい菌が入っ てしまう。ばい菌はとうとう牛本体に及び、その牛は死んでしまった、という故事からでき た諺である。 子どもを少しでもよくしたいと願うのは、親や教師にとっては当たり前のこと。 「ここを直 せば」「あそこがよくなれば」いい子になる。でも、おかしなもので、「ここ」も「あそこ」 も直ったのに、「今度はこっちも直そう」というのが出てくる。それがあまり高じると、その 子の持って生まれた良さを破壊して、子どもをだめにしてしまうかもしれない。私たちは常 に心のどこかに、そうした危険に対する不安を持っていなければならないと思う。 中学3年間は、人生の中でとても大事な時期。だからこの時期をしっかり過ごさせなけれ ば一生に悔いを残す。しっかり教えこまなければならない。情熱的な先生はそう思って生徒 と接する。それはすばらしいことだ。しかし、その思いがあまりに強くなってしまうと、思 いもよらずその子の良いところまで殺してしまう。 人間は一時の失敗や怠惰ですべて決まってしまうものではない。もっと柔軟に変わってい く存在であって、中学3年間で人間の一生が決まるわけはない。それは立派に成長して私達 の目の前に現れてくれる教え子たちが証明してくれている。言われればその通りと思うが、 私たちはこの数年間が一生を決めてしまうがごとく、子どもを責めてしまうことがある。 子どもは無限の可能性を持っている。そして、それを開花させてあげられるのは、決して親 や教師に限ったことではない。一生の間に出会う他の多くの人の力を借りながら、自らの力 で開花していく。それに比べると、親や教師の力など、なんと小さなものか。 子どもは親や教師の手を離れて成長する。それを信じて、今は「角を矯めて牛を殺す」こ とのないように。 3人の子育てに苦しみながら、立派に成長した教え子達の姿に、人間の可能性を教えられ てきた老非力教師の座右の銘となっている。 清水高等学校 1年を振り返るには、・・・ 校長 我 妻 公 裕 早いもので、もう2月。冬季休業が明けたと思いきや、3年次生は卒業認定考査が終わり、 家庭学習に入りました。教室がある2階は、閑散とし、少々、淋しげです。と言いたいとこ ろですが・・・ すでに、平成27年度の高校入試が始まっています。 中学3年生は、「気が気でない」日々を送っていることと思います。受験生が居られるご 家族も同じ気持ちではないでしょうか。およそ1ヶ月後、3月17日が、合格発表です。 平成26年度の部活動の大会が終わろうとしています。 アイスホッケー部は、現在、1、2年次生の新たなチームで行われる選抜大会(北北海道 高等学校アイスホッケー後期決勝大会)に向けた練習に、汗しています。 これまで、演劇部が3月に香川県、美術部が10月に滋賀県の全国大会出場が決まってい ましたが、サッカー部も、第2回全日本ユース(U-18)フットサル選手権大会(8月、 宮城県)の出場権を獲得しました(詳細は、本校のWebページ参照)。 この時期は、特に年度替わりであり、進級、卒業、入学、入社と生活が大きく変わります。 生徒たちは、大人(社会人、自立)への階段を登りつつ、「決意と覚悟」を確かなものに していきます。 先生がたも、学校での役割が変わります。しかし、先生方の思いは一つ。変わりません。 どの学校の教壇に立とうと、「生徒のため」、「成長を願って」、「進路の実現」、「未 来を担う」への思いは、変わりようがありません。 毎年繰り返される学校での時の流れを感じつつ、時代の変化と生徒たちの変化に翻弄され ながらも、あと1ヶ月もすれば、平成27年度が始まります。 1年を振り返るには、まだ早い気もしますが、じつはすでに、年度末反省も終わっていま す。 「反省だけなら・・・」のコマーシャルもありましたが、「PDCAサイクル」が、人を 成長させ、組織(会社・社会)をより良く(豊かに、明るく、強靱に)するのです。 「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」は、「物事は、初めが肝心」を意味して います。「最初の一歩」を迷いなく踏み出すには、振り返る時間がとても大切です。 忙しさに紛れて、振り返りを生かせないこともあるかもしれません。 「同じ轍(てつ:わだち)を踏む」ことのないよう、前に進みたいものです。 校長室の行事黒板は、高校入試に関する業務、卒業や入学、進級に関する業務、年度を締 める事務手続きなど、黒、赤、青のマーカーが溢れています。 毎年続く、「例年にない」の天候です。読者の皆様、ご自愛ください。 清水幼稚園 園長 平 山 正 男 清水高校生との交流がありました! 1月23日(金)9時30分、清水高等学校3年生13名(男子)と3名の先生方が来 園され、たくさんの木のおもちゃを持参してくれまし た。生徒の力作揃いの木のおもちゃだらけ。幼稚園で 飼っているウサギのよつばちゃんとみみちゃん、妖怪 ウォッチのキャラクターがいっぱいのパズルや双六、 そしてショベルカー等様々な木のおもちゃを持って 来て、遊戯場で年長児と遊んでくれました。最後に手 作りの大型トランプで神経衰弱を園児と高校生がペ アになって遊びました。子ども達は大喜びで、とても 楽しい1時間を過ごしました。 今年度、4月25日の幼稚園の畑耕しから始まった、11回目の清水高校生との交流活動 でした。 年長児交流(御影のアイスアリーナ) 2 月 5 日(木)幼稚園年長児と保育所年長児との交流が、御影のアイスアリーナ会場で実 施されました。これは、今年で10年目になりました清水町の幼保・小連携事業の一環とし て年2回(7月・2月)行われてきました。 来春清水小学校に入学する清水幼稚園・第一 保育所・第二保育所・熊牛保育所の年長児が、 遊びを通して交流を深め、体を動かして楽しい 時間を過ごす取組です。 4月から、同じ教室・学校で学び合い、遊ぶ 友達同士が1年前からこういう機会を得て楽し く交流を深める取組は、これからも継続してほ しいものです。
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