市長マニフェストの要件 要件1:マニフェストには、明確な理念の提示を。 −奈良市を取り巻く環境はますます厳しさを増しています。この厳しい環境を克服する強い意志と力量 をもった市長が求められています。自治体のトップリーダーを目指す市長のマニフェストには、以下の 理念にかかわる内容が明確に示されている必要があります。 ①政治家としての政治姿勢、政治哲学が示されていること。 ②奈良市が目指すべき都市の姿(都市像)、まちづくりの方向性が示されていること。 ③自治体運営(市政運営)のあり方(主権者である市民と市民の代表である市長との関係、市長 と行政機構(職員)との関係、市長・行政機構と議会との関係)が示されていること。 要件2:マニフェストに、優先(重点)政策の提示を。 −奈良市財政の危機的な状況を考えますと、総花的・縦割り的な政策・施策の遂行はあきらかに限界で す。 「選択と集中」による統合化された、あるいは包括化された優先(重点)政策が戦略的に示される必 要があります。いずれにしても、市長として優先(重点)的に取り組みたい政策の提示が求められます。 要件3:マニフェストは、市民・有権者の立場に立ったわかりやすさが第一。 −マニフェストには、要件1の理念を踏まえた政策の体系化が求められます。市民にとって政策・施策 は馴染みにくいものですが、公共政策は市民の暮らしのすべてを方向付ける重要な役割を担っています。 そのためにもマニフェストにはわかりやすさへの配慮が求められます。 ①マニフェストに記載される基本理念、政策・施策等が平易な文章、あるいはビジュアルな表現を用 いるなど、市民にとって親しみやすく理解しやすい内容であること。 ②政策・施策の目標が具体的にわかりやすく(数値目標に極端にこだわる必要はありません)示され ていること。 ③政策・施策の内容が具体的わかりやすく示されていること。 ④政策・施策の実現方法が具体的にわかりやすく示されていること。 ⑤優先(重点)政策については、できるだけ具体的な目標設定、政策・施策の内容、予算の裏づけ、 スケジュールなどが提示されている必要があります。 要件4:マニフェストに、フォローアップ体制の明記を。 −マニフェストには、選挙後の以下のフォローアップの体制が示されている必要があります。 ①有権者はマニフェストのすべてに賛同して投票したわけではありません。マニフェストに対する市 民の賛意状況を当選後に把握する方法が示されていること。 ②総合計画を始めとする行政計画とマニフェストとの整合性の検討や調整方法が示されていること。 ③マニフェストの進捗状況等にかかわるマニフェストの検証・評価の方法が示されていること。 ④社会・経済情勢の変化等によりマニフェストの修正も出てきます。マニフェストの修正にかかわる 基準、修正方法、修正手続き等が示されていること。 ★以下は、要件とは異なりますが「なら・未来」からの要望です。 ①マニフェストの作成自体についても、できるだけ広範な市民の声を取り入れてください。 ②「なら・未来」では、市長選の告示に先立って市長選立候補予定者によるマニフェスト討論会を開く 予定です。こちらにもぜひご参加ください。
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