明石市育児支援家庭訪問事業(ヘルパー派遣)の概要(案) 1 事業目的 児童の養育について支援が必要でありながら、積極的に自ら支援を求めていくことが困難な状 況にある家庭に過重な負担がかかる前の段階において、訪問による支援を実施することにより、 当該家庭において安定した児童の養育を可能とすることを目的とする。 2 事業の内容 ○ヘルパー派遣(産前産後支援型、育児支援型) (ホームヘルパーによる家事援助及び育児援助) (1)ヘルパー派遣 ①派遣時間帯 平日8時~午後18時 (原則として土、日、年末年始はなし) (1)の1 産前産後支援型ヘルパー派遣 ①派遣期間 ・産前支援:母子健康手帳の取得後、出産日まで ・産後支援:原則「養育者が出産後又は出産乳児の退院後6か月以内(多胎児、未熟児の場合 は出産後1年以内)」(その後は、他の社会資源を活用する。 ) ②対象者の範囲 本市に住民登録のある生後6か月未満の乳児のいる養育者(多胎児、未熟児の場合は出産 後1年以内)が、育児ストレス、産後うつ病、育児ノイローゼ等の問題によって、子育てに 対して不安や孤立感等を抱える家庭で、日中家族等の育児協力(支援)を得ることができな い家庭 本市に住民登録があり、つわりがひどいなど体調不良のため家事や育児が困難で、周りか らの支援を受けることができない妊婦 ア)出産後の育児ストレス、産後うつ病、育児ノイローゼ等の問題によって、子育てに対し て不安や孤立感等を抱える家庭であり、家事育児が困難で、かつ、日中家族等の育児協力 (支援)を得ることができない家庭 イ)「多胎児、未熟児」を持つ家庭で、家事・育児が困難で、かつ、日中家族等の育児協力 (支援)を得ることができない家庭 ③支援内容 ア)家事援助:調理、衣類の洗濯又は補修、住居等の清掃又は整理整頓、生活必需品の買い 物、その他必要な家事(家事をしながらの話し相手も含む。 ) イ)育児援助:乳幼児の授乳、乳幼児の沐浴、乳幼児のおむつ交換、乳幼児の兄姉の育児、 送迎・通院介助その他必要な育児(身体介護の範囲内で子どもの遊び相手な ど(保育士資格のあるヘルパーが望ましい。) ※送迎の範囲:原則市内。ただし、隣接市町は認める場合あり。(交通費は利用者負担) ウ)相談・助言:生活、身上若しくは育児に関する相談又は助言、その必要な相談又は助言 (相談・助言のみの支援よりむしろ家事援助・育児援助をしながらの相談・助言 が主となる。) 1 ④サービスの提供量 家事援助・育児援助とも、利用者の利便性を図るため、回数利用でなく、時間単位の利用 とする。 ◎産後支援は、通常6か月で 30 時間以内、多胎児・未熟児などは、1年間に 60 時間以内 ◎産前支援は、母子健康手帳の取得後、出産日までに 20 時間以内 ◎1回2時間が上限、週3日(回)を上限。 ◎派遣の決定は、後述する派遣決定部会に諮らず、申請書及び面接又は電話での状況把握(必 要がある場合は保健師等の訪問)により、世帯の状況を確認し、子育て支援課が行う。 (1)の2 育児支援型ヘルパー派遣 ①派遣期間 育児支援型については、リスクが軽減されるまで(原則出産後から概ね就学前までの必要 な期間) ②対象者の範囲(本市に在住) 虐待のおそれやそのリスクを抱える家庭(家事・育児能力に欠ける親、保育所・幼稚園の 送迎ができない親、精神的に不安定な親などの家庭)。対象となる子どもの年齢は18歳未 満であるが、運用上は小学生程度で行う。 ③支援内容 産前産後支援と同じ内容 ④サービスの提供量 家事援助・育児援助とも、利用者の利便性を図るため、回数利用でなく、時間単位の利用 とする。 ◎サービスの提供量は、派遣実施検討部会で定める。(一週当たりは、原則として産前産後 支援型ヘルパーと同様に週3回を限度とする。) ◎派遣実施検討部会では、派遣対象家庭についての方針決定及び各家庭について、3ヵ月~ 半年に1回程度の評価を行う。 ⑤派遣実施検討部会 育児支援型ヘルパーのサービス量の検討及びサービス量の変更検討を行う。 ア)構成員 精神科医師、臨床心理士、市職員(保健師、行政職)、健康福祉事務所、こども家庭 センター等実務者レベルのメンバーで構成する。 イ)開催回数 月1回(第3木曜日) ウ)各派遣対象家庭については、状況に応じて(3ヵ月~半年に1回程度)、派遣状況、 効果等を検討し、派遣の継続、休止、派遣回数の増減等について検討する。 3 利用者の自己負担 ◎産前産後支援型へルパー派遣(1時間あたり) 市民税課税世帯700円 市民税非課税世帯300円 生活保護世帯 0円 ◎育児支援型ヘルパー派遣 無料 ※費用の徴収は月ごとに子育て支援課から利用者に請求を行う。 2 4 事業者への委託 ①委託料(平成26年度実績) ◎コーディネート業務に係る委託料:派遣世帯1世帯当たり月2,800円 ◎派遣業務に係る委託料:派遣業務1時間当たり2,290円 ただし委託者が必要と認める複数人派遣の場合は、1時間当たり 4,000円 ②報告等 産前産後・育児支援ヘルパー派遣導入時や毎月の委託料請求時、育児支援ヘルパー派遣の見直し 時期等に所定の様式にて調査訪問結果や活動状況等の報告が必要。 3
© Copyright 2024 Paperzz