カメルーンで黄熱の再発 - FORTH|厚生労働省検疫所

No.81
カメルーンで黄熱の再発
2007 年 10 月 11 日 All Africa.com、Cameroon Tribune report、ProMED 情報
セネガル
ダカール
カメルーン
Zoetele
カメルーンでは黄熱が根絶されていましたが、9 月に 1 名の死亡患者が報告さ
れました。患者は Zoetele ゾエテール在住の 19 歳の男子学生で、9 月に入院し
2 日後に死亡しました。検体は首都 Yaounde ヤウンデのパスツール研究所で分
析され、セネガルの首都 Dakar ダカールにあるパスツール研究所で黄熱と確認
されました。そのため直ちに警報が発令されました。
同国では、2004 年に 1 歳児へワクチン接種が実施されました。
流行の阻止のためには、ワクチン接種に加え、蚊の大量発生時には殺虫剤
の噴霧が効果的ですが、当局の担当者は、予算の確保を待たなければならな
いと話しています。
なお、同国では 2003 年~2007 年に 9 名の黄熱患者が報告されています。
黄熱は、黄熱ウイルスを保有する蚊に刺されることにより感染します。主な流行地はサハラ
砂漠より南部のアフリカ熱帯地域と中南米諸国で、年間 20 万名の患者が発生していると言
われています。潜伏期は 3~6 日で、症状は突然、頭痛、高熱で発病し、黄疸、出血、タンパ
ク尿が生じます。死亡率は 50%以上になります。ヒトからヒトへの感染はありません。
黄熱の常在国では、入国の際に黄熱ワクチンの接種証明書が必要です。ワクチン接種の
必要性が不明の場合には、検疫所にお問い合わせ下さい。
厚生労働省 福岡検疫所