ボリビアで黄熱患者が発生 - FORTH|厚生労働省検疫所

No.17
ボリビアで黄熱患者が発生
2007 年 4 月 5 日 Univision、ProMED 情報
ボリビア
ボリビアでは、今年 33 名の黄熱疑い患者が発生し、そのうち 6 名が確定診断
され 3 名が死亡しました。これに対し政府は 4 月 15 日から 1 ヵ月間、黄熱の予
防接種作戦を実施すると発表しました。
最近、ボリビア東部で洪水が起こり、黄熱媒介蚊である蚊(ネッタイシマカ)が
異常発生しました。また同じ種類の蚊から感染するデング熱も大流行しており、
ボリビアに渡航する旅行者は蚊に対する注意が重要です。
黄熱は黄熱ウイルスを保有する蚊に刺されることにより感染します。主な流
行地はサハラ砂漠より南のアフリカ熱帯地域と中南米の諸国で、年間約 20 万
名の患者が発生しているといわれています。潜伏期は 3~6 日で、突然、頭痛、
高熱で発病し、黄疸、出血、蛋白尿が生じます。死亡率は、50%以上になること
もあります。ヒトからヒトへの感染はありません。黄熱の常在国では入国の際に
黄熱ワクチンの接種証明書が必要です。ワクチン接種の必要性が不明の場
合、検疫所にお問い合わせください。
厚生労働省 福岡検疫所