【175】胆道系病変に対して超音波内視鏡検査施行前に腹部超音波検査

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胆道系病変に対して超音波内視鏡検査施行前に腹部超音波検査を行う注意点と有用性
◎松本 真矢 1)、宇城 研悟 1)、西村 はるか 1)、奥田 佳那子 1)、山本 麻瑚 1)、長島 光治 1)
松阪市民病院 1)
【はじめに】当院では超音波内視鏡検査(EUS)に腹部超音波
EUS 所見に相違なく評価ができた.しかし,胆管病変にお
検査(AUS)担当技師が介入しており,AUS ではじめて所見
いては 23 例のうち,AUS ではまったく評価できなかった,
を指摘して EUS を施行する事例や,すでに胆道系の疾患を
もしくは病変部位の推測までしか評価できなかったが,
指摘され EUS 施行前に AUS を施行する事例がある.
EUS では詳細な評価ができたものが 3 例あり,うち 2 例は
【目的】今回,胆道系病変に対して AUS と EUS の画像を
胆管下部の病変で 1 例は胆管上部の病変であった.この
比較し,EUS 施行前に AUS を行う有用性と注意点につい
3 例に対しては造影 EUS 検査も行い更なる評価ができた.
て検討した.
【考察】胆嚢病変においては AUS 検査でも十分に評価でき
【対象と方法】平成 25 年 11 月 12 日~平成 26 年 11 月
た.しかし,胆管病変においては EUS が AUS より有用な
12 日までに EUS を施行した 86 件中,胆道系病変に対し
所見が得られた.また,更なる評価に造影 EUS は有用であ
AUS,EUS 両検査を施行した 44 症例を対象とし, EUS に
った.EUS の施行前に AUS を施行する際の注意点として,
おいても判断が困難な場合は造影 EUS の評価も含めてそれ
胆嚢病変に関しては EUS の適応性も含めた評価を行い,胆
ぞれを比較した.
管病変ではしっかりと病変部位を推測することが有用な情
腹部超音波検査の使用機器は,GE Healthcare 社製 LOGIQ
報に繋がる.
S8,日立アロカ社製 α10,東芝 Aplio300 を使用.超音波内
【まとめ】胆道系病変の評価に EUS は有効な検査であるが,
視鏡検査の使用機器は OLYNPUS 社製 ELITE CLV-290.プ
侵襲的で手技も特殊である.EUS 施行前に行う AUS で,
ローブは GF-UE260 と GF-UCT260 を使用.
EUS の適応性や観察ポイントを積極的に評価することは有
【結果】対象 44 症例中,胆嚢病変は 21 例,胆管病変は
用である.
23 例であった.胆嚢病変においてはいずれも AUS 所見,
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