がん疼痛管理

H22.08.14
がん疼痛管理
作製 Pharmacist H.S.
がん性疼痛とは?
侵害受容性疼痛
神経障害性疼痛
体性痛
内臓痛
がん性疼痛の詳細
体性痛
部位が明確、動作時のみ
内臓痛
部位が不明瞭、鈍痛
神経障害性疼痛
どくとくの痛み
しびれ、やける、刺す
皮膚、骨、関節、結合組織などの
体性組織への機械的刺激が原因
で発生する痛み
管腔臓器や実質臓器などの病変
が原因となり発生する痛み
神経損傷に伴って発生する痛み
痛みの評価
痛みの種類
痛みの示しかた・伝え方
0
NRS (Numeric Rating Scale) : 0~10の11ポイント
1
痛みがない
2
3
4
5
6
中等度の痛み
7
8
9
10
最悪な痛み
Wong-Baker Face Rating Scale
VAS (Visual Analogue Scale) : 100mmの直線上に、痛みの強さの所に印をして
もらい、0mmからの長さを測定する
まったく痛まない
予測されるなかでもっとも痛い
がんの痛みの管理
世界保健機構 (WHO) 三段階徐痛ラダー
STEP 3
強オピオイド
モルヒネ
STEP 2
弱オピオイド
コデイン
STEP 1
非オピオイド
NSADs またはアセトアミノフェン(カロナール)
鎮痛補助剤
抗うつ薬、抗てんかん薬、中枢神経性筋弛緩薬、
NMDA受容体拮抗薬、抗不安薬・睡眠薬、 α2作動薬、
ステロイド薬など
がん性疼痛管理の進め方(図式)
鎮痛剤
鎮痛剤
神経ブロック
鎮痛補助剤
放射線
手術 レスキュードーズ
麻薬とは?
広辞苑
「麻薬は麻酔作用を持ち、常用すると週間性と なって中毒症状を起こす物質の総称 」
医療用麻薬とは?
コカイン、幻覚発現薬、違法ドラッグなどと異
なりオピオイド受容体に結合する物質。
オピオイド
医療用麻薬
麻薬
麻薬の捉え方(図式)
実際
イメージ
覚せい剤
大麻
覚せい剤
大麻
麻薬及び向精神薬
取締法
幻覚発現薬
幻覚発現薬
麻薬
医療用麻薬
しない
オピオイド受容体に作用 医療用麻薬
する
なぜ?
オピオイド
がんの痛みの管理
世界保健機構 (WHO) 三段階徐痛ラダー
STEP 3
強オピオイド
モルヒネ
STEP 2
弱オピオイド
コデイン
STEP 1
非オピオイド
NSADs またはアセトアミノフェン(カロナール)
鎮痛補助剤
抗うつ薬、抗てんかん薬、中枢神経性筋弛緩薬、
NMDA受容体拮抗薬、抗不安薬・睡眠薬、 α2作動薬、
ステロイド薬など
WHO方式がん疼痛治療における疼痛治療
・経口的に
・時刻を決めて規則正しく
・徐痛ラダーにそって効力の順に
・患者ごとの個別な量で
・そのうえで細かい配慮を
自己流は、治療以外で発揮してください!!
参考資料
1.日本臨床腫瘍学会編:”新臨床腫瘍学(改訂第2版)”, 南江堂, 東京, 2009, pp.832-840
2. 余宮 きのみ:がんの痛みの評価 -ペインスケールをどう使うか-, 薬局, 58, 2899-2903(2007)
3. 鈴木 勉、 成田 年:おさらい「オピオイドの薬理学・薬剤学」, 薬局, 58, 2873-2875(2007)
4. 橋爪 隆弘:オピオイド製剤を正しく安全に使うための基本①, 薬局, 58, 2907-2909(2007)