中・高校生に読んでほしい平和を考える本

 逃亡したロシア人少年とドイツ人 兵士になることに憧れ、年齢を偽
イラクの上空から大量に投下され た爆弾。そのなかに、放射能をふく
んだ劣化ウラン弾があった。イラク
の人々に多発するガン、先天性異常
…。子どもたちが描いた絵を通して、
イラク、戦争、劣化ウラン弾のこと
を学ぶ本です。
著者は、奈良県生まれ。早稲田大
学を卒業。ブリヂストン研究所に勤
務。青年海外協力隊などで活動。日
本イラク医療支援ネットワーク事務
局長。著書に「子どもたちのイラク」
などがある。
少女が歩きつづけた戦下の62日間。 り15歳で入隊したチャーリー。し
それはふたりにとって、もうひとつ かし、そこで目にしたのは驚愕の光
の戦争だった…。極限状態の中で、 景だった。至るところに死のにおい
国や状況を超えて2人の若者のあい がし、人間そのものが壊れてゆく「戦
だに芽生えた友情を描く、感動の物 争」を、少年の視線から描く。南北
語。
戦争中の実話。
作者は1938年現在のタンザニ 著者はアメリカ合衆国ミネソタ州
ア生まれ。書店で職業訓練を受け、 生まれ。さまざまな職業に就きなが
鉱山で働いたのち、南米等を旅する。 ら、自立の道を歩み、作家デビュー。
' 67年より出版社を率いる。
「川の ニューベリー賞のオーナーブックを
上で」で産経児童出版文化賞JR賞 3度受賞している。著書に「はてし
を受賞する。
なき追跡」などがある。
その他の平和の本
8 月の催しもの
と き
◆「マレクとマリア」 ヴァルトラウト・レーヴィン/作
催しもの
◆「戦場で心が壊れて ー元海兵隊員の証言ー」
5日(日) 10:30 ∼ 子ども工作教室
アレン・ネルソン/著
◆「平和への夢 10:30 ∼、
原爆のビデオ上映
6日(月)
14:30 ∼
ー自爆攻撃にまきこまれた少女の日記ー」
11:00 ∼、
1 9日(日)
子どもビデオ劇場
14:00 ∼
中・高校生に読んでほしい平和を考える本
﹁少年は
戦場へ旅立った﹂
ゲイリー・ポールセン/著
﹁ふたりきりの戦争﹂
ヘルマン・シュルツ/著
扶桑町図書館 ℡ (93)8630 開館時間 午前 10 時∼午後 6 時
﹁ 戦火の爪あとに生きる
イラクの子どもたちー﹂
佐藤真紀/作
ー 劣化ウラン弾と
FROM LIBRARY
バット・ヘン シャハク/原誌
◆「草花とよばれた少女」
シンシア・カドハタ/著
11:00 ∼、
子ども科学教室
26日(日)
15:00 ∼
◆「写真絵本・物語ベトナムに生きて1∼3」
早乙女勝元/著
毎週木曜日
10:00 ∼ あかちゃんクラブ
12:30 ラッコルーム
毎週土曜日
14:00 ∼ 「おはなし」と「あそび」の広場
◆「わたしたちのアジア・太平洋戦争 1∼3」
俳句
﹁終戦忌 ﹂ ふそう俳句会
捨て苗のトマトつぶらに終戦忌
島田たつい
扶桑川柳クラブ
緑蔭におもひしづめしわらべ歌
古田
悦子
人気なき土間の水甕日の盛り
平松久仁子
﹁祭 ﹂ ふそう短歌会
川柳 古田足日/ほか編
甚平が我が家に似合うクールビズ
髙木
節子
高野瀬徳子
節高も母の勲章胸を張り
失敗も話の種にして笑い
牧田 はな
短歌
22
楊万里
幼子の法被羽織りて駈けゆける
︿祭﹀の文字が跳ねるがに揺れて
中山
哲也
トランペットの花くれない淡く咲き
小野寺紀美代
少女鳴らすか調べやさしく
夜熱依然として午熱に同じ
門を開いて小立す月明の中
竹深く樹密にして虫鳴く処
時に徴涼有るも是れ風ならず
あかがねの古びたる鍋ふるさとの
土蔵の中に亡母の温み
小木曽澄子
﹂ 夜に入っても暑さは昼と同じ。されば屋外に出て月明か
﹁意 山内
正風
りに立てば、竹や樹々の中から、虫の鳴き声がきかれ風
がくるでもなく涼を感じた。
正風流二代目
詩吟 ﹁夏夜涼を追う ﹂ 広報ふそう 2007 年 8 月号