ピンクのウサギ 高病原性鳥インフ ルエンザの現在

高病原性鳥インフ
ルエンザの現在
【発行責任者】鈴木 成幸 〒329-0207 小山市美しが丘 1-3-23
℡0285-41-0323 fax0285-41-0322 e-mail:[email protected]
第 10 号 2015 年 2 月中旬
昨年 12 月に宮崎県と山口県で高病原
性鳥インフルエンザが確認された後、1 月
中旬には岡山県と佐賀県の養鶏農場で高
病原性鳥インフルエンザ疑似疾患が確認
されました。昨年 12 月下旬には宮崎県
で、今年 1 月下旬には山口県での警戒態
勢のレベルが下げられ(移動禁止の解
除)、いったん終息の方向に向かっている
ようですが、まだ油断はできません。
学校で飼育されている鳥たちの命を守
るためには、野鳥との接触を避けることが
第一です。引き続き警戒されますようお願
いいたします。高病原性鳥インフルエンザ
に関して詳しくは⇒H24 年発表・内閣府 食品安全
委員会 鳥インフルエンザ
印刷は A4 横
公益社団法人
高校 3 年生が描いたウサギ
ピンクのウサギ
上の絵は、高校 3 年生の私の娘が描い
たものです。この絵の特徴は、実際のウサ
ギにはない色(ピンク色)をしていて、ウサ
ギの主食ではない物(ニンジン)を手に持
っている事です。このイメージは、“着ぐる
みのウサギ”や漫画から関連付けられて
いるのではと推測します。
昨年、下都賀地区の数校の小学校の協
力で、1・2 年生にウサギの絵を描いて頂き
ました。ウサギを飼育していない小学校(3
校)の子供たちの約 25%がピンク色のウ
サギを描き、ウサギを飼育している小学校
(1 校)の子供達では 0%でした。
栃木県獣医師会
学校飼育動物委員会
〒320‐0032 栃木県宇都宮市昭和1-1-23
☎ 0286(22)7793 Fax0286(21)9660
栃木県獣医師会 学校飼育動物委員会
Topics
着ぐるみのウサギ
Suggestion
Series
何が違うのか?
根拠に基づく動物飼育
方法-1
学校での動物飼育の方法には、大まかに二
通りがあります。


室外飼育
飼育舎を使用しての飼育方法で、一年
を通じて飼育舎で飼育する方法。ウサ
ギ、ニワトリ、チャボなどが飼育されること
が多い。
また、学校内の池などでの魚類の飼育
も多い。
まれなケースとして、ヤギや牛などの
大型動物を飼育していることもある。
室内飼育
教室、多目的教室、職員室などの室内
かご
さく
でゲージ(籠)内、サークル(柵)内で飼育
する方法。ハムスター、モルモット、ウサ
ギ、小鳥が飼育されていることが多い。
また、校舎内玄関や廊下、教室で水槽
での魚類飼育、昆虫飼育も多い。
冬囲いをした飼育舎(佐野市内)
飼育形態により、飼育されている動物の種類が
異なることが一つありますが、魚類がどちらの飼育
形態にも共通して見受けられます。
動物の種類に関しては、次号以降に掲載します
が、一番の違いは、子供達との距離が違うことで
す。
距離が違う
飼育舎内の景色
飼育舎の外からの景色は下図のようです。飼育
舎内の景色は右図のようにダイナミックです。
また、飼育舎は往々にして校舎から離れていた
り、校庭の端に位置しています。子供達との距離を
短くする工夫(お昼休みに中庭に出す、飼育舎内
でのふれあいを多くする、飼育舎前でのふれあい
イベント開催など)をされると良いでしょう。
Free Space
ふれあい教室で、聴診器を使って心臓の音
を聴取する際、「良く聞こえない」とか「まった
く聞こえない」と相談されることがあります。
聴診器の使い方が間違っている事が多い
ので、動画で解説をしました。ご覧になって
みてください。
飼育舎外からの景色