熊取町第3次情報化推進計画(平成25年3月策定)

熊取町第3次情報化推進計画
∼誰もが ICT の恩恵を実感できるまちづくりの実現に向けて∼
ジャンプ君
メジーナちゃん
平成25年3月
熊
取
町
目
次
第1章 策定にあたって
Ⅰ.計画策定の趣旨
Ⅱ.計画の位置付け
Ⅲ.計画の目標年度
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
2
3
第2章 情報化の動向
Ⅰ.情報化の社会動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.情報化の現状
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.国の取組
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.大阪府内の取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4.関係機関とのネットワーク化による連携 ・・・・・・・・
6
6
8
9
9
第3章 熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
Ⅰ.情報化推進計画と実績 ・・・・・・・・・・・・・・・・・12
1.熊取町情報化推進計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・12
2.熊取町第 2 次情報化推進計画 ・・・・・・・・・・・・・15
Ⅱ.本町の現状と課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
1.本町の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
2.これからの課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
第4章 情報化の基本方針
Ⅰ.基本理念と基本体系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
Ⅱ.計画の目標
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
第5章 情報化推進施策
Ⅰ.住民サービスの利便性向上のための情報化 ・・・・・・・・28
Ⅱ.行政事務効率化・高度化のための情報化 ・・・・・・・・・30
Ⅲ.情報化推進のための環境整備 ・・・・・・・・・・・・・・32
用語集
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
第
1
章
策定にあたって
1
第1章
第1章
策定にあたって
策定にあたって
Ⅰ.計画策定の趣旨
近年、ICT(情報通信技術)は急速に進展し、様々な分野において大きな変化と多様化を
もたらしています。地上デジタルテレビ放送の開始やスマートフォンに代表される小型携
帯端末の普及など、ICTは住民や事業者にとって欠かせないものとなっています。同時に
住民サービスの向上や行政事務の効率化など、行政分野でも必要不可欠なものとなってい
ます。
また、平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災においては、情報通信インフラの損
壊やハードウェアの故障、データの消失など、甚大な被害が生じました。その中で、
twitterを始めとするSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などが安否確認、ボラ
ンティア活動などに活用されるなど、ICTのもつ利便性・有効性についても再認識させら
れたところです。今や、情報通信インフラは、国民生活上の重要なライフラインとなって
います。このような情勢の中、自治体における情報政策は、さまざまな角度から取り組む
必要性があり、さらに重要性が増してきていると言えます。
本町においても、平成 15 年 3 月に「熊取町情報化推進計画」を、平成 20 年 9 月には「熊
取町第 2 次情報化推進計画」を策定し、「誰もがITの恩恵を実感できるまちの実現にむ
けて」を基本理念に、税・料のコンビニ収納や地方税の電子申告システムの導入など、ICT
を利用し、住民サービスのさらなる拡充を行い、利便性の向上に努めてきました。
さらに、平成 23 年度には町内全域にブロードバンド回線の敷設整備が完了し、高速イン
ターネット接続を利用できる環境が整ったところです。
第 3 次情報化推進計画では、これらの整備された情報通信基盤やシステムなどのさらな
る活用を含め、今後取り組むべき情報化施策について選択と集中を行い、優先的に取り組
む施策の方向性を示していきます。
Ⅱ.計画の位置付け
本計画は、「熊取町第 3 次総合計画」の理念を踏まえ ICT 分野から支える役割を担いま
す。また、熊取町の情報化に関する最上位計画に位置付け、本町の情報化を統括的・計画
的に推進していきます。
2
第1章
策定にあたって
Ⅲ.計画の目標年度
本計画では、平成 25 年度から平成 29 年度の 5 か年を目途として、情報化施策を順次実
施していくこととします。なお、策定後において ICT の急速な進歩・普及および活用範囲
の拡大等の情勢に的確に対応するとともに、本町の財政状況を勘案し必要に応じ計画の見
直しを行うものとします。
熊取町新総合計画
熊取町第3次総合計画
(1998∼2007)
(2008∼2017)
行財政運営の推進
情報分野において総合計画の施策の実行を支える
熊取町情報化
熊取町第2次
熊取町第3次
推進計画
情報化推進計画
情報化推進計画
(2003∼2007)
(2008∼2012)
(2013∼2017)
3
4
第
2
章
情報化の動向
5
第2章
第2章
情報化の動向
情報化の動向
Ⅰ.情報化の社会動向
1.情報化の現状
(1)小型端末(スマートフォン、タブレット)の普及
平成 24 年度版「情報通信白書」によると、インターネット人口普及率は全国平均で
79.1%、大阪府内では 82.0%に達しています。このことは、パソコンの普及が着実に
進んできたことに加え、近年、スマートフォンやタブレット等の小型端末が急速に普
及したことが原因であると考えられます。インターネットにアクセスするための機器
は、既に「一家に一台」から「一人に一台」の時代へ移りつつあります。
個人の所有となったそれらのデバイスは、利用のされ方も変化してきています。
mixi、twitter、facebook 等に代表される、SNS という、個人間のコミュニケーション
ツールの利用が広がっています。インターネット上で提供された情報を取得するだけ
でなく、自らも情報を発信することで、他者とのコミュニケーションを成立させてい
ます。そこで構築された人間関係は、ネット上のものだけでなく、現実の関係性を補
助するものとして機能しています。
このように、人々の生活の中にも ICT が深く浸透し、より一層人々の生活に不可欠
なものとなりつつあります。
行政機関がインターネット上でサービスを提供する際にも、多様化した情報機器に
適応し、双方向的なコミュニケーションを図ることが求められます。
(2)クラウドコンピューティングの拡大
従来、企業や行政機関が情報システムを構築する際には、通常は、サーバのソフト
ウェア、ハードウェアを自身で所有し、管理していました。
しかし、近年では、それらを所有することなく、ネットワーク上で提供されるサー
ビスを利用する、「クラウドコンピューティング」という新たな形態が誕生しました。
クラウドコンピューティングにより、利用者側は、システムの管理業務から解放され、
必要なときに必要なだけ利用することができるなど、さまざまなメリットがありま
す。
今後もこの流れは拡大していくと考えられ、自治体においても、総務省が「自治体
クラウド」を提唱するなど、従来は各市町村が独自に保有していたシステムに代わり、
外部事業者が提供するサービスを利用する傾向は加速すると考えられます。
6
第2章
情報化の動向
(3)東日本大震災の影響
平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は、多くの人命を奪うとともに、その
後の防災に対する考え方にも大きな影響を与えることとなりました。
情報システムに関連する事項として、一部の団体の戸籍データが消失したこと、被
災地との連絡手段として SNS が大きな役割を果たしたことが挙げられます。被災者に
対する支援を提供する場合にも情報システムの有効性は高く、平時から災害時のシス
テム可用性の確保が必要であることを痛感させられることとなりました。
被災した自治体の中には、水没等で停止したシステムの復旧や、その作業に従事す
る人員の確保に時間を要した団体も多数あったことから、システムを自庁舎内に設置
することによるリスクの回避や、災害時業務継続計画の策定の必要性が、より現実的
な課題として挙げられます。
また、震災に伴い発生した原子力施設の事故により、国内の電力事情に変化が生じ
ています。情報システムの動作には安定的な電源確保が不可欠であり、その意味から
も、重要な情報システムを、非常時の電源が確保されたデータセンターに設置する等
の対策が求められています。
(4)情報セキュリティに対する脅威
昨今、情報セキュリティを巡る脅威は、日々新しくなっており、サイバー攻撃等の
手法も高度化・複雑化してきている状況です。特定の組織を標的とした攻撃だけでな
く、不特定多数に向けた攻撃もあることから、情報システムを利用する全ての個人・
組織において、攻撃を受けないように対策を行うことが必要です。
また、機密情報や個人情報を取扱う者の不注意によっても、情報漏洩などの重大な
事故につながることがあります。特に、重要なデータを保存した USB メモリ等の外部
媒体を紛失する事例は、繰り返し報道されています。
情報セキュリティ対策を怠り、セキュリティ事故を発生させることは、組織に対す
る信頼の低下をもたらします。したがって、適切なセキュリティ対策を管理面、技術
面の両面から継続的に実施することが求められています。
7
第2章
情報化の動向
2.国の取組
政府は、平成 12 年 11 月にIT基本法を制定して以来、官民の総力を挙げてIT化
の推進に取り組んできました。
近年では、平成 22 年 5 月に「新たな情報通信技術戦略」を公表し、新たな国民主権
の社会を確立するため重点戦略と目標を設定しました。その中で「国民本位の電子行
政の実現」が1つの柱とされ、具体的取組として自治体クラウドによる情報システム
の統合・集約化が位置づけられています。
総務省においては、平成 22 年 7 月に「自治体クラウド推進本部」を設置し、自治体
クラウドの全国展開に向けた具体的な検討を行っています。これにより、コストの圧
縮、業務の標準化、災害時の業務継続等に効果を発揮することが期待されています。
総務省
地方自治情報管理概要(平成 24 年 3 月)
「第1章 2 電子自治体の推進」より抜粋
8
第2章
情報化の動向
3.大阪府内の取組
大阪府内各団体における共同での情報化の取組としては、大阪府および府内全市町
村で構成する「大阪電子自治体推進協議会」にて、情報化推進の共同研究や、オーパ
ス・スポーツ施設情報システム、総合行政ネットワーク(LGWAN)府域ネットワーク回
線の共同調達等を行ってきました。
また、貝塚市から岬町までの 7 団体にて、「泉州4市3町地域情報化推進協議会」
を構成し、CATV 事業者とともにブロードバンド回線の情報通信インフラ整備を行うな
ど、近隣団体と協力して地域情報化を進めています。
4.関係機関とのネットワーク化による連携
国、都道府県、市町村の間では、これまでにも、総合行政ネットワーク、住民基本
台帳ネットワークなど、さまざまなネットワーク化が図られてきました。
これらのネットワークを利用して、公的個人認証、税の電子申告等のサービスが始
まっています。
平成 28 年には、マイナンバー制度が開始される見込みです。各個人に「マイナンバ
ー」と呼ばれる番号を付番し、税・社会保障・防災等の分野で使用されます。これに
より、国民の給付と負担の公平性、明確性を確保するとともに、国民の利便性の更な
る向上を図ることが可能となります。
また、法務省では、前述のような災害による戸籍データの消失を受け、平成 25 年 9
月に「戸籍副本データ管理システム」を構築し、市町村から戸籍副本データをネット
ワーク経由で送信し、遠隔地となる全国 2 か所の副本データ管理センターで保存する
ことになりました。これにより、万が一、各自治体で管理する戸籍の正本が災害等に
より消失しても、遠隔地にバックアップされた副本から再製することが可能となりま
す。
これからも、関係機関とのネットワーク化をさらに進めることにより、行政事務の
信頼性・効率性を高め、住民サービスの一層の向上を目指していくことが求められて
います。
9
10
第
3
章
熊取町情報化推進計画の実績と
本町の課題
11
第3章
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
Ⅰ.情報化推進計画と実績
1.熊取町情報化推進計画(平成 15 年 3 月∼平成 20 年 8 月)
本町の行政情報化は、昭和 60 年 9 月の住民情報システムの自己導入を皮切りに、役
場内の各部門の業務を順次電算化し、事務の効率化・簡素化を図ることにより住民サ
ービスの向上に努めてきました。
平成 4 年 3 月には、地域情報化のあるべき姿を「熊取町情報化ビジョン調査報告書」
として取りまとめるとともに、より広域的な取り組みとして、近隣市町と協力し「泉
州4市3町テレトピア計画」を策定し、地域の情報通信基盤整備を進めてきました。
また、大阪府下全域におけるスポーツ施設情報システム(オーパス)を通じて住民の
利便性向上に努めてきました。
そのような中、国は「IT 国家」を目指して平成 13 年 1 月に「高度情報通信ネットワ
ーク社会形成基本法(IT 基本法)」に基づき「e-Japan 戦略」を定め、その後継として
平成 15 年 7 月には、「e-Japan 戦略Ⅱ」を定めるなど、世界最先端の IT 国家となるこ
とを掲げ、国家的なプロジェクトとして情報化を推進してきました。
このように情報化に関する周囲の状況はめまぐるしく変化しており、本町において
も平成 15 年 3 月に、「熊取町情報化推進計画」を策定し、「住民の利便性向上のため
の情報化」、「住民参加のまちづくりのための情報化」、「行政事務の効率化のため
の情報化」を3本の柱として情報化に取り組んできました。
【取組結果】
基本体系
施策数
実施済
廃止
継続
1.住民の利便性向上のための情報化
5
5
0
0
2.住民参加のまちづくりのための情報化
4
4
0
0
3.行政事務効率化のための情報化
9
8
0
1
18
17
0
1
94.4%
0%
5.6%
合
計
達
成 率
12
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
【取組内容】
1.住民の利便性向上のための情報化
(1)町政情報の提供の充実
施策名称
実施状況
ホームページの作成・充実
平成 18 年度より CMS(コンテンツ・マネジメントシス
テム)を導入した。
行政情報のデータベース化
町の公文書、例規集及び町議会の議事録などのデータ
ベース化を行った。
(2)行政手続の利便性向上
電子申請システムの整備
電子申請への準備段階として、町ホームページにおい
て申請様式をダウンロード可能にした。
電子相談システムの整備
一部業務において電子メールによる相談受付を開始し
た。
電子施設等予約システムの整
インターネットを利用した図書貸出予約を開始した。
備
2.住民参加のまちづくりのための情報化
(1)住民への情報環境の整備
住民を対象とした IT 技能講習
公民館にて初心者や、就労希望者を対象としたパソコ
の実施
ン講習を行った。
街頭端末機の設置の検討
役場案内窓口に住民向け端末を設置した。
(2)コミュニティ活動の支援
電子会議室・掲示板の整備、
町ホームページに、災害用掲示板を設置した。
充実
(仮称)地域交流センターを情
地域交流センター「煉瓦館」を開設した。
報発信拠点として整備
13
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
3.行政事務の効率化のための情報化
(1)業務における情報化
施策名称
実施状況
庁内情報基盤の整備
庁内 LAN を整備し、職員数の8割にあたるパソコンを
配置した。
庁内情報ネットワーク利用の
グループウェアソフトを全庁的に導入した。
促進
電子文書管理システム、電子決
町ホームページ記事の承認決裁について、CMS の機能と
裁システムの整備
して電子化を実現した。
地図情報システムの整備
道路管理システムを整備した。
町議会会議録のデータベース
庁内 LAN において会議録の検索可能なシステムを導入
の構築
した。
(2)庁内推進体制の整備
職員の情報活用技術や能力向
ワープロ研修、セキュリティ研修を実施した。
上のための研修の実施、充実
情報化のためのリーダーの養
情報化リーダー制度を設け、情報化リーダー会議、研
成
修を毎年実施した。
(3)外部とのネットワーク化の推進
全国自治体との連携
庁内ネットワークを LGWAN(総合行政ネットワーク)に
接続した。
住民基本台帳ネットワークシ
住民基本台帳ネットワークシステムを稼働し、公的個
ステムの構築
人認証に用いられる電子証明書発行業務を開始した。
14
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
2.熊取町第 2 次情報化推進計画(平成 20 年 9 月∼平成 25 年 3 月)
平成 19 年ごろになるとインターネット利用の世帯普及率が 9 割を超え、人口普及率
は 7 割近くに達しており、パソコンからだけではなく携帯電話などでの利用も増加し
てきました。
しかし、人口普及率の伸びは鈍化傾向を示しており、「使える人と使えない人の固
定化」が推測され、このまま情報化が進むと、情報機器を持たない人や情報リテラシ
ーの低い人は、IT の恩恵を受けることができない、いわゆるデジタルデバイド対策が
課題となっていました。
また、インターネットによる犯罪が年々増加傾向にあり、個人情報保護や情報セキ
ュリティ対策が大きな課題となっていました。
一方、国の取組に目を向けると、平成 18 年 1 月には「IT 新改革戦略」を定めて利活
用の高度化を推進し、IT による構造改革力の追求を目指しています。
このような情勢の中、本町における情報化も時代に的確に対応する必要がありまし
た。「熊取町情報化推進計画」の実施状況も踏まえながら、「だれもが IT の恩恵を実
感できるまちづくりのための情報化」を基本理念とし、「住民の利便性向上のための
情報化」、「住民参加のまちづくりのための情報化」、「行政事務効率化・高度化の
ための情報化」、「情報セキュリティの確保」、「情報化推進のための環境整備」の
5つを柱とした、『熊取町第 2 次情報化推進計画』を平成 20 年 9 月に策定しました。
【取組結果】
(平成24年12月時点)
基本体系
施策数
実施済
廃止
継続
1.住民の利便性向上のための情報化
8
6
0
2
2.住民参加のまちづくりのための情報化
6
6
0
0
3.行政事務効率化・高度化のための情報化
4
3
0
1
4.情報セキュリティの確保
4
4
0
0
5.情報化推進のための環境整備
6
6
0
0
28
25
0
3
89.2%
0%
10.8%
合
計
達
成 率
15
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
【取組内容】
1.住民の利便性向上のための情報化
(1)行政オンライン手続きの充実
施策名称
実施状況
町ホームページからの各種申
平成 23 年度から公民館講座(パソコン講座)で電子メ
込受付
ールを利用した申込を開始し、平成 24 年度からホーム
ページを利用した粗大ごみの収集受付を開始した。
地方税の電子申告システム
平成 24 年度から、個人住民税・法人住民税・固定資産
(eLTAX)の導入検討
税(償却資産)の電子申告を開始した。
公金納付方法の拡大
平成 24 年度から軽自動車税、住民税(普通徴収)、固
定資産税、国民健康保険料のコンビニ収納を開始し
た。
住民基本台帳カード利用拡大
マイナンバー制度を見据え検討を継続する。
の検討
(2)情報提供の充実
町ホームページの充実
平成 22 年度にホームページをリニューアルした。「よ
くあるご質問」ページの設置、部長ブログを開始した。
防災情報の提供
平成 23 年度、全国瞬時警報システム(J-ALERT)稼働開
始。「おおさか防災ネット」のシステム更新に向け大阪
府とともに検討を行った。
地理情報システム(GIS)による
わが町マップから Google マップの利用に移行した。
サービスの提供
住民向けパソコンの利活用促
図書館設置の住民向けパソコンから新聞記事などの検
進
索がおこなえるデータベースサービスの検討を実施し
た。
16
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
2.住民参加のまちづくりのための情報化
(1)情報格差解消のための取組
施策名称
実施状況
住民向け IT 講習の開催
IT 講座に利用するパソコンの更新を平成 25 年度に実施
する。
住民に対するセキュリティ啓
町広報紙への掲載を行った。
発
町ホームページのアクセシビ
「熊取町ウェブサイト作成ガイドライン」を策定しアク
リティの向上
セシビリティの確保に取り組んだ。
障害者に配慮した情報通信機
カラー拡大読書機、活字文書読み上げ装置をふれあい
器等の調達
センターに設置した。平成 24 年度からカラー拡大読書
機については、使用機会を勘案して設置場所を図書館
とした。
(2)住民参加の促進
電子アンケートの実施
パブリックコメント、わが町提案箱の運用を継続して
実施。平成 22 年度より提案の回答をホームページ上で
掲載している。
行政評価に関するサイトの開
ホームページに行政評価制度に関するサイトを設け、
設
外部評価結果等を公表した。
17
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
3.行政事務効率化・高度化のための情報化
(1)既存システムの計画的な更新
施策名称
実施状況
庁内業務用システムの計画的
平成 21 年度に土木積算システム、財務会計システムの
な更新
更新。平成 23 年度にファイルサーバシステムの更新。
平成 24 年度に住民情報システムの更新を行った。
システムの新規導入と有効活
大阪府国民健康保険団体連合会の共同電算処理システ
用
ムにおいて、平成 20 年度から医科、歯科、調剤レセプ
トのオンライン化を行った。
平成 22 年度から平成 23 年度にかけてレセプト請求の
原則電子化に伴うシステム改修を行った。
戸籍管理事務の電算化の検討
平成 24 年度に戸籍システムの調達を行った。平成 25
年 10 月の本稼働に向け作業中。
グループウェア等の有効活用
平成 23 年度にファイルサーバシステム及びグループウ
ェアのバージョンアップを実施した。また、各課内で
の文書の共有や、各種申請等の様式、マニュアルの全
庁的共有を図った。
18
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
4.情報セキュリティの確保
(1)情報セキュリティ対策の強化
施策名称
実施状況
情報セキュリティ実施手順の
一部業務にて実施手順の作成、監査を実施した。
作成と監査の実施
情報セキュリティの物理的・
サーバの更新タイミングに合わせ、耐震性に優れたラ
技術的対策の実施
ックマウント型への移行を順次行った。端末のワイヤ
ーロックを実施するとともに、公開サーバの脆弱性検
査を実施した。
重要データにかかる災害対策
重要業務においてバックアップデータの遠隔地保管を
実施した。停電時対応マニュアルを作成した。
(2)職員に対するセキュリティ教育
職員に対するセキュリティ研
情報セキュリティに関する e-ラーニングを毎年実施し
修の実施
た。
19
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
5.情報化推進のための環境整備
(1)情報化推進のための庁内体制の整備
施策名称
実施状況
組織体制の強化
平成 22 年度住民情報システム更新業務において情報化
推進本部会議を開催し、全体最適化を目指した取り組
みを実施した。また、ボトムアップを図るため情報化
リーダ会議を毎年実施した。
システム調達の改革
平成 22 年度の住民情報システム更新業務、平成 24 年度
の電子申告システム導入などにおいて総合評価の手法
を用い業者選定を行った。
職員の IT 関連知識の向上
平成 20 年度に IT 調達研修を実施。LASDEC主催の
各種研修に参加した。
(2)システム・ネットワークの整備
庁内システム基盤の整備・再
住民情報システムの更新に合わせ、個別最適化(カスタ
構築
マイズ)部分を全体最適化(パッケージ利用)に変更す
る方針で調達を実施し、原則パッケージに合わせた業
務運用の見直しを行った。
町立小中学校教育用コンピュ
電子黒板をはじめとする ICT 機器を活用した授業を実
ータの更新
施した。
外部ネットワークとの連携
既存の LGWAN 回線を有効利用したサービスで J-ALERT
などが稼働している。
20
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町課題
Ⅱ.本町の現状と課題
1.本町の現状
(1)住民の利便性向上のための情報化
住民や事業者の利便性向上のため、インターネットを利用した税の申告システム導
入や、ホームページを利用した簡易申請受付を開始するなど、オンライン化の推進を
図りました。また、コンビニ収納を一部の業務で開始するなど、利便性の向上に努め
ています。
(2)住民参加のまちづくりのための情報化
IT 講座の開催や、町の魅力発信のための町公式 facebook ページを開始し、住民の皆
様にも参加いただける取組を行いました。また、「熊取町第 2 次障害者計画」の理念
に基づき、町ホームページについても、すべての人々にとって使いやすいページであ
るべきとの視点に立ち、「熊取町ウェブサイト作成ガイドライン」を策定し、ホーム
ページのアクセシビリティ確保に取り組みました。
(3)行政事務効率化・高度化のための情報化
各業務システムの計画的な更新に努めるとともに、戸籍システムの調達を行い平成
25 年 10 月からの本稼動に向け、戸籍謄本などの窓口発行の迅速化や作業の簡略化を図
るなど、業務の効率化、高度化に努めています。
(4)情報セキュリティの確保
「熊取町情報セキュリティポリシー」に基づき一部業務において実施手順の策定や
職員に対しての研修など、情報セキュリティの強化に取り組んでいます。
(5)情報化推進のための環境整備
住民情報システムの更新に合わせて、パッケージを基本とした業務見直しを行い、
システム管理の簡素化や、技術面とコスト面においてバランスのとれた総合評価方式
での調達に努めてきました。さらに、地域情報プラットフォームに準拠するなど、次
期更新時の円滑な移行に向け、準備を進めています。
21
第3章
熊取町情報化推進計画の実績と本町の課題
2.これからの課題
(1)住民サービスのさらなる利便性向上
行政手続きのオンライン化に向けた取組は着実に進んでいますが、既設基盤を利用
したサービスや情報提供のさらなる充実に向け検討を行う必要があります。また、
ICT の進展に対応するため、スマートフォンに代表される小型端末への対応や、SNS を
利用した双方向的なコミュニケーションの充実を図り、住民参加を促進するための情
報化に取り組む必要があります。
(2)行政事務の効率化・高度化
行政事務の効率化については、本町の行財政改革を進める上で必要不可欠です。
しかしながら、導入済みのシステムにおいては、機器の保守限界や、OS のサポート
切れなどにより、システムの更新を定期的に行わなければならず、経常的な財政負担
を強いられます。よって、更新の時期を見計らいつつ、これらの費用の削減について、
検討・実施していくほか、行政事務の高度化のために新規システムを導入する際には、
費用対効果を十分に踏まえ検討する必要があります。
(3)情報化推進のための環境整備
本計画を推進するためには、庁内の環境を時代に即した形に整える必要があります。
平成 17 年 3 月に策定した「熊取町情報セキュリティポリシー」については時代に即し
た見直しが必要な時期にきています。また、東日本大震災を教訓に東南海地震などの
災害、事故発生時に備え、業務を継続して行えるよう、情報システムの業務継続計画
(ICT-BCP)の策定が必要です。同時に、庁舎内に設置されているサーバ等の機器類に
ついては、クラウド化などの動向も踏まえつつ、ネットワーク回線の多重化や耐震性
を備えたデータセンターに設置する、ハウジングやホスティング方式へ移行すること
も検討する時期に来ています。
さらに、後期高齢者医療や国民健康保険などの社会保障制度改革への対応や、税制
の基盤となるマイナンバー制度への対応が予想され、大幅なシステム改修が必要と考
えられます。
22
第
4
章
情報化の基本方針
23
第4章
第4章
情報化の基本方針
情報化の基本方針
Ⅰ.基本理念と基本体系
本町の第 3 次総合計画に掲げるまちの将来像である「みんなが主役『やすらぎと健
康文化のまち』」の実現に向け、本計画では、引き続き熊取町第 2 次情報化推進計画の
基本理念を継承し「誰もが ICT の恩恵を実感できるまちづくりのための情報化」を基
本理念として、本町の現状と課題を踏まえ、次の 3 点を計画推進のための基本体系と
します。
【基本理念】
「誰もが ICT の恩恵を実感できるまちづくりのための情報化」
【基本体系】
1.住民サービスの利便性向上のための情報化
情報化により、誰もが安全・快適で利便性の高い住民生活を送ることが出来る
まちの実現を目指します。
2.行政事務効率化・高度化のための情報化
誰もが質の高い行政サービスを安定的・継続的に受けられるために、情報化
による行政事務の効率化・高度化を目指します。
3.情報化推進のための環境整備
新たな制度への対応など、本計画を推進していくために必要な環境整備を行い
ます。
24
第4章
情報化の基本方針
Ⅱ.計画の目標
「誰もが ICT の恩恵を実感できるまちづくりのための情報化」を目指すため、情報化の
具体的な目標を基本体系ごとに定めて、この目標の実現に向けた取組を推進します。
1.住民サービスの利便性向上のための情報化
1−1
行政オンライン手続きの充実
住民の行政手続きにおける負担軽減が図れるように、インターネットを
使った 24 時間 365 日サービスの充実を目指します。
1−2
情報提供の充実
ICT を活用し、情報提供方法の多様化を図ることにより、住民が欲しい
情報を、「いつでも」、「どこでも」、「誰でも」、便利で簡単に入手でき
るための仕組みづくりを進め、行政の透明性と住民の安全と利便性の向上
を目指します。
1−3
住民参加の促進
誰もが参加できる情報社会の構築を目指し、町政の透明化を図り住民と
行政との情報共有を推進することにより、住民参加の取組を促進します。
2.行政事務効率化・高度化のための情報化
2−1
既存システムの計画的な更新
本町における既存の情報システムについて、今後とも安定した行政運営
と行政サービスの提供を継続するために計画的な更新を行います。
2−2
システムの新規導入と有効活用
行政事務の効率化・高度化を図るため、システムの新規導入を検討する
とともに、より有効活用を図り、ICT の持つ構造改革力を活用することによ
り、持続可能な行政運営と質の高い行政サービスを実現します。
25
第4章
2−3
情報化の基本方針
学校教育の情報化推進
情報リテラシーやモラルの教育などを通じて、情報化社会に対応でき
るこどもの育成に引き続き取り組みます。
3.情報化推進のための環境整備
3−1
情報化推進のための庁内体制の整備
本計画を推進していくための庁内環境の整備を図ります。また、これ
からの自治体情報化を担う人材の育成を行います。
26
第
5
章
情報化推進施策
27
第5章
第5章
情報化推進施策
情報化推進施策
Ⅰ.住民サービスの利便性向上のための情報化
1−1
行政オンライン手続きの充実
(1)町ホームページからの各種申込受付の拡大
平成 24 年度導入の簡易申請受付システムを利用し、粗大・不燃ごみの 24 時間
受付を開始していますが、さらに他業務での利用を推進します。
(2)公金収納方法の拡大
町への税金、保険料の支払いなどは、口座振替や納付書による金融機関窓口で
の支払いが主流となっています。現在、個人住民税(普通徴収)、軽自動車税、
固定資産税、国民健康保険料、上・下水道料金についてはコンビニエンスストア
での支払いが可能ですが、クレジットカードによる支払いやマルチペイメントネ
ットワークを利用したサービスについて、費用対効果を考慮しつつその有効性に
ついて調査・検討します。
(3)IC カードを利用したサービス拡大
本町では、自動交付機で住民カード(印鑑登録カード)を利用し住民票、印鑑
証明書の交付を行っています。将来的には、マイナンバーカードを利用したコン
ビニエンスストアでの交付について、サービスの有効性、費用対効果も含めて検
討していきます。
28
第5章
1−2
情報化推進施策
情報提供の充実
(1)町ホームページのアクセシビリティ向上
町ホームページでは、現在、携帯電話用サイトを開設していますが、スマート
フォン用サイトを新たに開設するなどアクセシビリティの向上を図ります。
(2)議会映像配信
多くの住民が議会と町政に関心を持つよう、広く住民へ情報を提供する方法の
ひとつとして、本会議などの映像を庁舎内で中継を行うとともに、インターネッ
トを活用した、ライブ中継や録画映像の配信について、住民の意向を把握しなが
ら検討します。
(3)防災情報の提供
災害時の避難所開設等にかかる緊急情報の伝達手段として、既存の防災行政無
線やおおさか防災ネットを利用した緊急速報メール配信に加えて、防災行政無線
の難聴地域や視覚障害者に対する放送内容のメール送信など、提供方法の多様化
について検討します。
1−3
住民参加の促進
(1)住民向け ICT 講座の開催
誰もが ICT の恩恵を受けることを実感できるためには、利用する機会を確保し、
操作方法を習得する必要があります。今後も公民館において時代のニーズに合わ
せた ICT 講座を継続して実施します。
(2)SNS を利用した熊取町の魅力発信
平成 24 年 11 月から町公式 facebook ページの運用が始まっています。今後も、
本町の自然や観光の魅力、イベントを含む行政情報の発信を行うとともに、新し
い技術やサービスの動向に注視し、機能とコンテンツの充実に努めます。
29
第5章
情報化推進施策
Ⅱ.行政事務効率化・高度化のための情報化
2−1
既存システムの計画的な更新
(1)庁内業務用システムの計画的な更新
住民情報システムや財務会計システムなど、従来から町行政を支えてきた情報
システムについては、法改正や社会状況の変化に対応する必要性や機器の老朽化
等を見据えて計画的に更新を図り、各業務の安定した運営の継続に努めます。
2−2
システムの新規導入と有効活用
(1)戸籍副本データ管理システムの導入
現在、国において、戸籍を電子化した市町村を対象として、戸籍の副本データ
について、LGWAN を利用し遠隔地の管理センターで保管するための戸籍副本デ
ータ管理システムの導入が検討されています。本町においても、戸籍システムの
本稼動(平成 25 年 10 月予定)にあわせ、このシステムを導入し、戸籍の副本デ
ータを遠隔地で保管します。
(2)口座振替データ授受方法の伝送化
現在、本町と金融機関との間で、各種収納にかかる口座振替データを外部媒体
で授受をおこなっていますが、情報漏えい防止対策強化と事務効率化のため、伝
送での授受に切替えます。
(3)臨時職員給与システムの導入
現在、非常勤職員の報酬・賃金については、各課において伝票の作成などを行
っていますが、このシステムを導入することにより、各課での伝票作成などが不
要となり、台帳管理などもシステム上で運用できることから、大幅な事務軽減に
つながります。
30
第5章
情報化推進施策
(4)図書館システムの更新
図書館システム導入から 11 年が経過しており、システムの見直しを行います。
見直しにあたっては、町内小中学校との間に図書館システムネットワークを構築
し、現在手作業で行っている学校図書館の蔵書管理及び貸出・返却等も一括で管
理できるシステムを導入することにより、業務の効率化を図ることができるよう
検討します。
(5)レセプトデータの有効活用
国民健康保険中央会で進めている、平成 25 年 10 月稼働予定の国保データベー
スシステムなどを利用して、レセプトデータの統計情報を保健指導に反映し、疾
病の予防などに活用できるよう検討を進めます。
2−3
学校教育の情報化推進
(1)教育用コンピュータの更新
老朽化したパソコンの更新を行うにあたり、授業で利用する教員用パソコンの
充実を図るなど、ICT を利用した授業の円滑化を進めます。
(2)ICT 機器の有効活用
電子黒板を始めとする ICT 機器を活用した授業実践の取組を今後も継続して行
い、児童の学習意欲の向上や ICT に係る知識の向上を図ります。
31
第5章
情報化推進施策
Ⅲ.情報化推進のための環境整備
3−1
情報化推進のための庁内体制の整備
(1)情報システム調達ガイドラインの策定
本町において導入するシステムの調達手順などの内容を取りまとめた「情報シ
ステム調達ガイドライン」を策定し、全庁的に周知することにより調達時の適正
化、効率化を図ります。
(2)情報セキュリティポリシーの見直し
本町の情報化を進めていく上で、情報を安全に取り扱うことは必須です。策定
から 8 年が経過しており、その間セキュリティに関する情勢や技術はめまぐるし
く変化しています。そのため時代に即した内容に見直しを行います。
(3)ICT 業務を対象とした業務継続計画(ICT-BCP)の策定
住民情報を始めとする各種の情報は、災害発生後の安否確認や避難誘導、罹災
証明の発行などに利用される重要な情報となります。現在、多くの情報はシステ
ム内で管理されており、業務を継続していく上でシステムは必須のものとなって
います。想定される危機に対して、重要業務を中断させることなく、または早期
に復旧させるため、ICT-BCP を策定し大規模災害などに備えます。
(4)情報リテラシーの向上
業務に ICT を利用することは必須となっており、日々発生する簡易なトラブル
対応や操作方法の習得、セキュリティ知識の向上を目指すことはもとより、ICT
をどのように業務に利活用できるかを考えることができる情報化リーダーの育成
に取組むため、継続して集合研修、e-ラーニング研修などを実施し、組織全体
の情報リテラシーの向上を図ります。
32
第5章
情報化推進施策
(5)クラウドの研究
本町のシステムのほとんどが自庁舎内にサーバを設置して運用を行っています。
システムの運用管理の軽減や災害への対策も含めホスティング、ハウジング、ク
ラウド方式へ移行する検討を行います。また、総務省が進める自治体クラウドに
おいても、近隣市町村との間で業務の標準化、コスト圧縮が図れるのか、町独自
施策があった場合にどのような対応が必要なのかなど、調査・研究を進めます。
(6)社会保障・税に関わる番号制度(マイナンバー制度)への対応
平成 28 年にマイナンバー制度が開始される見込みです。システムの詳細が決定
されていませんが、各業務システムへの影響範囲は多岐にわたるとともに業務プ
ロセスの大幅な変更も想定されます。また、情報保護の観点からの検討も必須と
なります。今後の国の動向に注視しながら、検討をすすめていきます。
33
34
用語集
35
用語集
索引
C
用語
CMS【シーエムエス】
解説
Contents Management System の略。レイアウト情報を
一元的に保存・管理するなど、ホームページの製作や運
営を簡素化するための機能を持つソフトウェアのこと。
E
e-ラーニング
コンピュータやネットワークを利用した学習方法。遠隔
地に教材を提供できることや、動画や対話的操作などの
コンピュータの利点を活かした教材を作成できること
が特徴である。
eLTAX【エルタックス】
一般社団法人地方税電子化協議会が提供する地方税ポ
ータルシステムの呼称。地方公共団体が共同でシステ
ムを運営しており、利用者が自宅や職場からインター
ネットを介して地方税の申告等の手続きが行える。
G
GIS【ジーアイエス】
Geographic Information System の略。地理情報シス
テム。地理情報をデジタル情報化し、様々な地理的位
置や、空間に関する情報をもった自然、社会、経済等
に関するデータ等を統合したもの。
I
ICT-BCP【アイシーティービ
Information and Communication Technology Business
ーシーピー】
Continuity Plan の略。災害や事故等が発生した場合、
重要な情報システムを、最低限の業務を継続できるよう
に、あるいはあらかじめ定めた目標時間以内に復旧でき
るようにするために、事前に定める行動計画のこと。
L
LAN【ラン】
Local Area Network の略。企業や学校のような同一の
建物、敷地内にあるコンピュータ同士を接続し、相互
通信ができるようにした通信網のこと。最近では、テ
レビや録画機、プリンタを共有するなどの目的で、家
庭内でもLANを敷くことが増えてきている。
LGWAN【エルジーワン:総合
Local Government Wide Area Network の略。すべて
行政ネットワーク】
の地方自治体間を相互に接続し、国のネットワークで
ある「霞が関 WAN」とも接続しているセキュリティの
高い行政ネットワーク。地方自治体間のコミュニケー
ションの円滑化、行政事務の効率化、ソフトウェアの
共同利活用による重複投資の抑制などを目的としてい
る。
36
用語集
O
OS【オーエス】
Operating System の略。開発者や利用者が操作しや
すいように、入出力などのコンピュータの基本的な機
能を制御・管理しているソフトウェア。
S
SNS【エスエヌエス】
Social Networking Service の略。登録した会員同士が、
パソコンやスマートフォンなどを利用して、インターネ
ット上で交流を行うことを主な目的とするサービス。
Twitter、mixi、Facebook 等が有名
あ
アクセシビリティ
「近づきやすさ」といった意味の英単語。情報やサービ
ス、機器やソフトウェアなどが年齢や身体的な制約に関
係なく、どの程度利用しやすいかを表す時に用いる。
お
オーパス
Osaka Public Access Service の略。大阪府と府内市町
村が共同で開発・運用しているスポーツ施設情報システ
ムサービス。公共スポーツ施設の予約が行える。
か
カスタマイズ
パッケージシステムを、ユーザの独自の都合に合わせる
ために改変すること。
く
クラウドコンピューティン
従来は利用者自身でハードウェアやソフトウェアを所
グ
有していたが、それに代わり、事業者の提供するサービ
スをネットワーク経由で利用するという形態のこと。
グループウェア
コンピュータネットワークを利用して、グループ内で情
報の公開・共用などを行い、コミュニケーションや作業
の効率化を図るソフトウェアの総称。代表的な機能とし
て、グループ内電子掲示板・電子メール、スケジュール
管理、設備予約などが挙げられる。
こ
公的個人認証
行政オンラインサービスを利用するにあたって、情報
の改ざんやなりすましなどを防ぐための本人確認サー
ビス。市町村の窓口で利用者に交付され、都道府県知
事の発行する電子証明書を用いる。
さ
サイバー攻撃
ネットワークなどを利用して、データの破壊、改ざん、
詐取やシステムの機能を停止させるなどの攻撃をいう。
37
用語集
し
自治体クラウド
クラウドコンピューティング技術を、電子自治体の構築
に利用するもの。平成 21 年から総務省が一部の団体に
て開発実証を実施し、現在では全国展開への取り組みが
すすめられている。
住民基本台帳カード
住民基本台帳登録を基に市区町村が希望者に交付して
いる IC カードで、写真付きと写真なしのカードを選
択できる。住民基本台帳ネットワークシステムで本人
確認に使われるほか、写真付きのカードを選択すれば
公的な身分証明書としても利用できる。
住民基本台帳ネットワーク
住民サービスの向上や業務の効率化に資するため、住
民基本台帳をネットワーク化することにより、全国共
通の本人確認を可能とする仕組み。住民基本台帳ネッ
トワークの導入により住民票の写しの広域交付や転入
転出手続きの簡素化などが実現している。
情報格差
ICT 関連知識やノウハウを持たない人や情報機器を所
有していない人が、ICT を活用したサービスを受けられ
なかったり、就労時や就学時などに不利益な境遇に陥っ
たりすること。
情報セキュリティポリシー
組織が保有する情報資産に関するセキュリティ対策に
ついて、総合的・体系的かつ具体的に取りまとめたもの
で、情報資産を安全に保有・運用・管理するための基本
方針および対策基準。
情報通信インフラ
コンピュータネットワークなど、情報通信システムを有
効に機能させるための基盤のことを指す。
情報リテラシー
ICT を活用するために必要な基礎的知識または能力の
こと。「リテラシー」の原義は「読み書き能力」である
が、そこから転じて情報活用能力という意味で使われて
いる。情報活用能力とは、機器の操作能力だけでなく、
ネットワーク利活用能力、情報の収集・分析能力、情報
モラルの高さなど広義な意味合いを持つ。
38
用語集
す
スマートフォン
パソコンの機能を取り入れて進化した多機能携帯電話。
タッチパネル液晶画面を搭載しているものが多い。
せ
全国瞬時警報システム
総務省消防庁が整備したシステム。通信衛星と市町村の
(J-ALERT)
同報系防災行政無線を利用し、大規模災害やミサイル攻
撃等の緊急情報を住民へ瞬時に伝達する。
た
タブレット
板状の(キーボードなどが標準で付属していない)コン
ピュータ装置。実際の製品には、スマートフォンと同等
の機能や OS をもつものが多く、広い画面をもつスマー
トフォンとして利用されている。
ち
地域情報プラットフォーム
住民情報システムを構成する各業務システムの機能を
連携させるために定められた、各システムが遵守すべき
標準的なルール。総務省が自治体システムの効率化を目
的として推進している。
て
データベースサービス
目的に応じて情報を収集・加工・蓄積し、利用者の要求
に応じて整理された情報として提供を行うサービスの
こと。
電子自治体
ICT を有効に活用し、行政サービスや行政の仕事のあり
方を変革することにより、住民に、より便利で質の高い
サービスを提供することのできる自治体。
は
ハウジング
利用者が、データセンターにサーバ等の機器を持ち込ん
で設置し、ネットワーク経由で利用すること。
パッケージシステム
特定の業種・業務の処理を行うために作成され、既製品
として販売されているプログラムの集合体。
ふ
ブロードバンド
インターネット接続において、高速通信を可能とする伝
送容量の大きい広帯域な通信回線のこと。一般的に、光
ファイバーやケーブルインターネット、ADSL などの回
線を指す。
ほ
保守
業務を行うために構築された情報処理システムに対し、
状況の変化に適応すること。正常な動作を維持すること
などを目的として、小規模な修正を加えること。
ホスティング
事業者がデータセンターに用意したサーバ(またはその
一部の機能)をネットワーク経由で利用すること。
39
用語集
ま
マイナンバー制度
国や地方公共団体などの機関がそれぞれで保有してい
る同じ人の情報について、それらが同じ人の情報である
と分かるようにするため、1人に1つずつ「マイナンバ
ー」と呼ばれる番号を付ける制度。制度導入により、社
会保障と税の各制度における効率性、透明性の向上を図
り、給付や負担の公平性を確保することができる。
マルチペイメント
複数の金融機関が主体となって設立された日本マルチ
ペイメントネットワーク運営機構が提供しているサー
ビスで、地方自治体がこのサービスを導入することによ
り、住民は税金などの公共料金を ATM・パソコン・携帯
電話などから支払えるようになる。
ら
ラックマウント型
電子機器収納専用棚(ラック)に設置するのに適した計
上。棚の大きさは企画で決められている。
40
熊取町第 3 次情報化推進計画
平成25年3月発行
発行:熊
取
町
〒590-0495
大阪府泉南郡熊取町野田1丁目1番1号
電話
〔編集〕
072(452)9020
熊取町企画部広報公聴課