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平成27年度事業計画
日本経済は、平成26年度の消費税増税後の需要低迷が長引き、住宅着工、非木
造の着工床面積とも前年を下回って推移しました。さて本年の事業環境ですが、明る
い材料は、平成 26 年度の補正予算による「省エネ住宅ポイント」「高性能建材補助制
度等」が実施されることです。しかし、建設労働者不足、建設資材の高騰など、不安
定要素も多く厳しい環境になると思われます。
本年 4 月からは、これまでの平成 11 年度省エネルギー基準にかわり、平成 25 年
度省エネルギー基準へ一本化されるとともに、住宅性能表示制度も改正されます。さ
らに昨年 11 月には建材トップランナー制度にサッシ、ガラスが追加され、より高性能、
高断熱な製品の普及促進が業界に求められる事になりました。
このような状況の下、日本サッシ協会は今年度も「省エネルギー」に関わる活動を
軸として取り組みを行ってまいります。
その他の事業としましては、従来からの継続的な事業である人材育成に関する、
積算資格認定制度、登録サッシ・カーテンウォール基幹技能者講習制度、サッシ施工
技能者育成及び中小企業全国研修会に取り組んでまいりますとともに、技術面では
JIS 規格策定改定メンテナンス、技術資料「BASIS」の改訂準備を進めます。
今年は協会の支部活動、中小企業委員会、スチールドア部会の支援を強化してま
いります。また社会保険加入促進活動にも引き続き注力していきたいと考えています。
社会ニーズに的確に対応すべく、諸問題に真摯に取り組み、業界の発展と地位向上
を図ってまいります。
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事業実施計画(定款準拠)
Ⅰ 開口部用建材等に関する性能・仕様の普及啓蒙
①改正省エネ基準への対応
②省エネ建材の普及促進
③防犯建物部品の普及促進
④住宅サッシ・防火戸取扱い事業所登録制度の運営
Ⅱ 開口部用建材等に関する統計の作成及び資料の収集並びに情報の提供
①建材使用状況調査
②アルミ建材需要予測
③樹脂サッシの統計
Ⅲ 開口部用建材等に関する国際交流
①ISO/TC162の運営(国際幹事国として)及び新しい国際規格の提案
Ⅳ 開口部用建材等の技術・品質及び規格に関する調査研究
①JIS規格の策定・改正・メンテナンスへの対応
②技術資料の整備及び管理
1)BASISの改訂
③防犯建物部品の技術開発・審査
④窓の省エネルギー調査研究
1)トップランナー制度への対応
2)代表試験体運用対応
3)窓表示の研究
⑤両開スチールドア三性能試験の実施
Ⅴ 開口部用建材等の製造業及びそれらの関連業に従事する者を対象とする人材育成
①資格認定・技能検定
1)積算資格認定制度の運営(第15回認定試験&積算効率化の検討)
2)登録サッシ・カーテンウォール基幹技能者育成事業(登録講習・更新講習)
3)サッシ施工技能検定の実技試験受託実施
②研修会
1)住宅サッシ建材流通の適正化推進会議(改正省エネ基準・住宅性能表示制度等の啓蒙)
2)ビル用サッシの契約適正化推進会議
3)スチールドアの契約適正化全国研修会(法令に準拠したスチールドア製品の選択方法)
4)社会保険加入促進
Ⅵ 前各号に掲げるもののほか、本会の目的を達成するために必要な事業
①CAS(遮煙・遮炎性能防火戸)運用に伴う品質管理
②協会ホームページによる情報提供及びメールマガジンの充実
③施工管理者安全推進
④省エネ推進プロジェクトの設置
⑤支部活動の支援
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