Diskeeper

ユーザー マニュアル
Diskeeper® for Windows®
Maximizing System Performance and Reliability ― Automatically™.
2007 年 10 月
このマニュアルでは、Diskeeper Corporation の Diskeeper for Microsoft® Windows のインストールと
使用について説明します。 このマニュアルは、主に Windows システム管理者とマネージャ向け
です。
改訂履歴:
改訂版
ソフトウェアのバージョン:
Diskeeper 2008 Professional
Diskeeper 2008 Pro Premier
Diskeeper HomeServer
Diskeeper 2008 Server
Diskeeper 2008 EnterpriseServer
オペレーティングシステム:
Windows Vista™
(Diskeeper のエディションにより異なります)
Windows Server® 2003
Windows Home Server
Windows XP
Windows 2000
Diskeeper Corporation, Burbank, California, USA
________________________
2007 年 10 月
__________
© 2002 – 2007 by Diskeeper Corporation. All Rights Reserved.
ここに記載されているソフトウェアは、Diskeeper Corporation が所有し、アメリカ合衆国著作権法と国際条
約によって保護されています。 したがって、(a)バックアップまたはアーカイブの目的だけで複製
を 1 つだけ作成する、または(b)オリジナルをバックアップまたはアーカイブの目的で残し、
ソフトウェアを 1 つだけのハードディスクに転送する場合を除き、このソフトウェアを他の著作
物(書籍や音楽作品など)と同様に取り扱わなければなりません。 個人的に使用する場合を除き、
このソフトウェアに付属している文書を複製することはできません。
米国政府の権利の制限
このソフトウェアと付属文書は、制限付き権利とともに提供されます。 米国政府による使用、複
製または開示は、DFARS 252.227-7013 の「技術データおよびコンピュータ ソフトウェアの権
利」条項の第(c)(1)(ii)項、または 48 CFR 52.227-19 の「商用コンピュータ ソフトウェア - 権利の
制限」の第(c)(1)項と(2)項に拘束されるものとします。
製造者:Diskeeper Corporation., 7590 North Glenoaks Boulevard, Burbank, California 91504, U.S.A.
Diskeeper、Diskeeper Corporation のロゴ、Disk Performance Analyzer for Networks、I-FAAST、
InvisiTasking、I/O Smart、Frag Shield、Maximizing System Performance and Reliability ―
Automatically、Set It and Forget It、Terabyte Volume Engine および TVE は、米国または他の国にお
ける Diskeeper Corporation の商標または登録商標です。
Active Directory、Microsoft、Windows、Windows NT、Windows Vista および Windows Server は、
米国または他の国における Microsoft Corporation の商標または登録商標です。
他のすべての商標は、該当する各社が所有しています。
目次
U
iii
目次
はじめに
VII
本書について
本書の構成
はじめに
断片化について
DISKEEPER 2008 の新機能
VII
VII
VII
VIII
VIII
DISKEEPER のインストール
1
インストールの前に
サポートしている W INDOWS のバージョンおよびプラットフォーム
サポートしているファイルシステム
サポートしているディスク
必要なリソース
必要なソフトウェア
DISKEEPER のアクティベーション
インストールの手順 - 概要
インストールの手順 - 詳細
インストールについて
インストールの手順
インストールの後に
DISKEEPER のユーザー登録
DISKEEPER のアクティベート
製品のアップデートの確認
DISKEEPER サービスについて
WINDOWS のアプリケーション イベントログ
ファイアウォールについて
WINDOWS システムの修復について
リモート インストール
DISKEEPER のアンインストール
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
3
4
4
4
4
5
5
5
5
6
6
基本操作
7
はじめに
DISKEEPER コンソール
基本操作
自動デフラグ
デフラグの確認
DISKEEPER の設定
要約
7
7
8
11
11
12
12
DISKEEPER の概要
13
DISKEEPER の特長
その他の情報
DISKEEPER を最大限に活用する
13
14
14
DISKEEPER の使用
17
DISKEEPER のインターフェイス
17
iv
目次
ツールバーのボタン
起動ウィンドウ
コンピュータ ウィンドウ
ボリューム ウィンドウ
ダッシュボードのタブ
ログのタブ
履歴のタブ
ボリューム ウィンドウ情報の保存と印刷
18
19
19
20
20
21
22
22
ボリュームのプロパティ
22
自動デフラグの概要
自動ファイルシステムのパフォーマンスの時間表
I-FAAST デフラグの概要
I-FAAST のプロパティ
ブートタイム デフラグの概要
ブートタイム デフラグのプロパティ
22
23
23
24
25
26
マニュアル デフラグ モード
29
マニュアル ジョブのレポート
ボリューム マップ タブ
ボリューム マップの配色の意味
ジョブ レポート タブ
調査結果と対処法セクション
ボリュームの状態セクション
アクセス時間セクション
統計情報セクション
断片
ファイルのサイズ
ファイル名
マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ
ディスクと CPU の優先度の設定
デフラグ方法について
DISKEEPER の設定のプロパティ
アップデートとアップグレード
ファイルの除外
DISKEEPER 内部の除外リスト
FRAG SHIELD
イベント ロギング
電源の管理
MICROSOFT VOLUME SHADOW COPY SERVICE (VSS) のオプション
自動デフラグの VSS オプション
マニュアル デフラグの VSS オプション
データの収集
表示方法
アクセス権
プロキシの設定
新しいボリュームの検出
ディレクトリの統合
TERABYTE VOLUME ENGINE(TVE™)
コマンド プロンプトからの DISKEEPER の実行
29
29
30
31
31
31
31
32
34
34
34
35
36
36
37
37
38
39
40
42
43
44
44
45
45
46
46
46
47
47
47
48
目次
v
デフラグのパラメータ
自動デフラグの制御パラメータ
自動デフラグのステータスの制御パラメータ
例
WINDOWS クラスタでの DISKEEPER の実行
48
49
49
49
50
動作の原理
51
はじめに
設計の原則
51
51
DISKEEPER のエディション一覧
53
よく尋ねられる質問(FAQ)とその回答
55
サポートとサービス
61
グループ ポリシーと DISKEEPER
63
リモート インストール
67
DISKEEPER ADMINISTRATOR での DISKEEPER の配布
DISKEEPER ADMINISTRATOR で DISKEEPER のライセンスを配布する
DISKEEPER ADMINISTRATOR で使用するポート
DISKEEPER の管理用インストール
管理用インストールの作成
管理用インストールのスイッチ
コマンドライン インストール
コマンドラインの引数
MSIEXEC の引数
DISKEEPER 特有の MSIEXEC の引数
コマンドラインを使用したインストールの例
67
67
68
68
68
69
70
70
70
71
71
用語集
73
索引
83
はじめに
vii
はじめに
本書について
Diskeeper をご利用いただきありがとうございます。 一般に、ソフトウェアのマニュアルの中には、読
みにくいものがあります。 しかし、本書では、できるだけ読みやすくなるように工夫されていま
す。 まず、Diskeeper をインストールして起動する方法、次に、Diskeeper のさまざまな機能とその使用方
法について説明します。 最後に、ディスクの断片化、および断片化が Windows システムに及ぼす影響に
ついて説明します。
本書の構成

第 1 章では、Diskeeper のインストールについて説明します。

第 2 章では、Diskeeper の基本操作と、Diskeeper がシステムのパフォーマンスを向上させる
仕組みについて説明します。

第 3 章では、Diskeeper の機能の概要を示します。

第 4 章では、Diskeeper の機能とその使い方を詳しく説明します。

第 5 章では、Diskeeper の動作の仕組みを説明します。

付録 A では、Diskeeper のエディション別の機能、およびサポートしているオペレーティング
システムを一覧しています。

付録 B では、よく尋ねられる質問とその回答を示します。

付録 C では、Diskeeper Corporation のテクニカル サポートの連絡先を示します。

付録 D では、Diskeeper をネットワークにインストールする方法を説明します。

付録 E では、Microsoft のグループ ポリシー エディタで Diskeeper を制御する方法を説明します。

用語集では、このマニュアルで使われている用語とその意味を示します。
はじめに
これまでのバージョンと同様、ホームユーザーから大規模な組織の技術部門まで、あらゆるユー
ザーが断片化の問題を解消できるように設計されています。
このユーザー マニュアルでは、Diskeeper の次のエディションについて説明しています。

Diskeeper Professional — デスクトップシステム向け

Diskeeper Pro Premier — 高度なデスクトップシステム向け

Diskeeper Server — 小規模から大規模サーバー環境向け

Diskeeper HomeServer — Windows Home Server システム専用

Diskeeper EnterpriseServer — エンタープライズ サーバー システム向け
上記のエディションに加えて、ホームユーザー向けの Diskeeper Home と、ネットワーク上の
Diskeeper の管理用コンソールとして機能する Diskeeper Administrator があります。
Diskeeper Home には、単純化されたコントロールが組み込まれていますが、他のエディションにあるネット
ワークでのデフラグ機能は搭載されていません。
Diskeeper Administrator Edition は、デフラグ ツールではなく、ネットワークにある Diskeeper 9 から
Diskeeper 2008 のすべてのインストールを中央で管理するためのアプリケーションです。
Diskeeper の各エディションの機能とサポートしているオペレーティングシステムについては、
「付録 A」を参照してください。
viii
はじめに
断片化について
このマニュアルで使用している「断片化」という用語には、次の 2 つの意味があります。

ボリュームにある個々のファイルの部分部分が連続した領域に記憶されているのではなく、
ばらばらに分かれている状態。

ボリュームの空き領域が尐数の大きなまとまりになっているのではなく、小さな領域に分割
されて散在している状態。
断片化が進むと、次の影響が現れます。

ファイルのアクセスに時間がかかる。これは、あちこちに散らばっているファイルを集めな
ければならないので、ディスクに何回もアクセスする必要があるからです。

ファイルの作成に時間がかかる。 これは、ファイルを 1 つの連続した領域ではなく、あちこ
ちに分かれた小さな領域に割り当てなければならないからです。
肝心なのは、断片化によって、Windows のシステム パフォーマンスが低下するということです。
デフラグを先に延ばせば延ばすほど、コンピュータの速度が落ちます。
Diskeeper を使うと、Windows オペレーティングシステムの全ボリュームの断片化が解消され、
常にデフラグされた状態に保つことができます。 これには、圧縮ファイル、暗号化ファイル、ス
パースファイルのある NTFS ボリュームを含みます。
バックグラウンドでデフラグしても、マニュアルでデフラグしても、ファイルと空き領域が適切
に再配置され、断片化が最低限に抑えられます。 Diskeeper はコンピュータが他のプロセスを処
理中でも実行できるので、デフラグ中にユーザーがコンピュータを使えなくなることもありませ
ん。 Diskeeper を有効にしておくと、コンピュータがより速く処理を行えるようになります。
Diskeeper 2008 の新機能
Diskeeper は 10 年以上にわたり、Windows システムのデフラグ技術の道を開いてきましたが、Diskeeper
2008 でも Diskeeper の特徴である「Set It and Forget It(設定したら後はお任せ)」によるパフォーマンスの
向上をさらに引き継いでいます。
Diskeeper の使用経験があるなしにかかわらず、機能については既にご存知の方もいらっしゃるかと思い
ますが、Diskeeper 2008 ではこれらをさらに改善し、その他にも多数の機能強化が行われました。
Diskeeper を初めて利用するユーザーでも、さまざまな機能が簡単に使えるように工夫されているのは勿
論ですが、経験のあるユーザーの方は、従来の機能の強化に加え、Diskeeper そしてシステムのパフォー
マンスが向上したことに気づかれるはずです。次に、このバージョンの新機能を簡単に説明します。

断片化が非常に進んでいる状態のファイルと空き領域の完全デフラグ
Diskeeper 2008 では、デフラグ エンジンがさらに強力になりました。空き領域がたとえ残り 1、2 パーセ
ントしかなくても、あるいは数百万個に断片化されたファイルがあったとしても、失われたパフォーマン
スを復活させ、これらのファイルに依存するアプリケーションの信頼性を維持します。

「デフラグ インテリジェンス」の強化
さらに高速で効率的なパフォーマンスを提供するために、Diskeeper のデフラグ機能を支えている頭
脳である「コントローラ」の設計を刷新しました。コントローラは、さまざまボリュームやシステムの状態を
検出し、Diskeeper の膨大なデフラグ エンジンの中から最も効果的なアルゴリズムを選択するという役
目を持っています。

Frag Shield™ 2.0
システム ファイルの断片化を防止する業界唯一のテクノロジーがさらに改良されました。大量のシス
テム リソースを必要とするプロセスを手動で実行する必要はもうありません。Frag Shield の MFT 断片
化防止テクノロジーは、完全に自動化され、InvisiTasking テクノロジーを使用してバックグランドで稼
働するようになりました。

Volume Shadow Copy Service (VSS) 対応モード
これまで、VSS が有効になっているボリュームのデフラグは複雑なことでした。Diskeeper 2008 では、
VSS とデフラグのどちらかを犠牲にする必要がなくなりました。Diskeeper 2008 の新しい VSS 対応モ
はじめに
ix
ードでは、VSS のデータ保護機能と Diskeeper によるデフラグのパフォーマンスおよび信頼性をすべ
て利用することができます。

Disk Performance Analyzer for Networks (DPAN)
すでに 30,000 人以上ものユーザーがダウンロードしている Diskeeper Corporation のネットワーク分
析製品が、Diskeeper Administrator に統合されました。Diskeeper 2008 では、クライアント不要のパフ
ォーマンス分析テクノロジーを全面的にアップデートし、Diskeeper Administrator のパフォーマンス管
理機能に緊密に統合しました。高レベルなグラフ表示でパフォーマンス測定基準をリアルタイムに表
示したり、詳細な断片化データをオンデマンドで取得、または自動的に電子メールで送信できるよう
になりました。

Windows Home Server (WHS) 向けエディション
Diskeeper 2008 HomeServer は、Windows Home Server オペレーティング システム専用のデフラグ ソ
リューションです。小規模ネットワークのどの PC からでも使用できる完全なリモート管理および構成機
能をサポートする新しい WHS コンソールのスナップインが含まれています。

Diskeeper の基礎である InvisiTasking テクノロジー
InvisiTasking は、単に既存の機能を強化しただけというものではなく、Diskeeper の「Set It and Forget
It」機能を、ユーザーが管理操作を行わなくても、ファイルのリアルタイム デフラグを実行する自律稼
動という新たなレベルにまで高めました。
インストール
1
第 1 章
Diskeeper のインストール
この章では、Diskeeper のインストールの前後、およびインストールに必要な操作について説明します。
インストールの前に
サポートしている Windows のバージョンおよびプラットフォーム
Diskeeper は、Intel® x86(Pentium™ および互換)プラットフォームの Windows Vista、Windows
Server 2003、Windows XP Professional、Windows 2000 Professional、および Windows 2000 Server で
動作します。 注意:Windows 2000 には、必ず Service Pack 4 以上が必要です。
Diskeeper のエディションによって、サポートしている Windows のバージョンが異なります。
Diskeeper の各エディションでサポートしている Windows のバージョンについては、「付録 A」
を参照してください。
サポートしているファイルシステム
Diskeeper は、Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003 および Windows Vista で使用で
きる NTFS、FAT16、FAT32 ファイルシステムをサポートしています。
12 ビットの FAT ファイルシステムはサポートしていません。 このファイルシステムは、フロッピー ディスクな
どの 16 MB より小さい FAT ボリュームで使用されます。 また、Windows XP、 Windows Server 2003、およ
び Windows Vista (64 KB までのクラスタをサポート)を除く、クラスタ サイズが 4 KB を超える NTFS ボリ
ュームもサポートしていません。
サポートしているディスク
Diskeeper は、次のような SCSI、IDE、PATA および SATA ディスクをサポートしています。

基本パーティション

拡張パーティション

論理ドライブ

ボリューム セット

RAID

ミラー ディスク

マウント ボリューム(文字の付いていないドライブ)
必要なリソース
Diskeeper で必要なディスク容量は、いくつかの要因によって左右されます。 ほとんどの場合、約 11
MB が必要です。 インストール時には、一時ファイル用に 10 MB の空き容量が必要になります。 コンピュ
ータに Internet Explorer をまだインストールしていない場合は、必要な他のファイル(hhupd.exe、
50comupd.exe および wintdist.exe)が追加されることがあります。 さらに、Microsoft Management Console
(MMC)の新バージョンまたはアップデートバージョン(約 6 MB)が必要な場合もあります。
2
インストール
必要なソフトウェア
Diskeeper は、Microsoft Management Console(MMC)に依存して機能します。 Windows 2000 以上のオ
ペレーティングシステムに組み込まれた MMC によって、システム ユーティリティ(Diskeeper もその 1
つです)を 1 か所で制御できるようになります。 MMC は、Microsoft とサードパーティ製のさまざまな
管理ツールを統合するために使われます。
Diskeeper のアクティベーション
Diskeeper は、インストール後にアクティベーションする必要があります。アクティベーションプ
ロセスはいたって簡単です。 この処理で正式版の Diskeeper が実行されているかを確認します。
Diskeeper のアクティベーションにはインターネットの接続が必要ですが、プロセスは終了まで数
分で簡単に行えます。アクティベーションプロセスについて詳しくは、5 ページ「インストールの
後に」を参照してください。
インストールの手順 - 概要
通常、Diskeeper は時間がかからずに簡単にインストールできます。 基本的な手順は、次のとお
りです。
注意: Diskeeper をインストールする前に、必ず Administrators の権限をもっているアカウントで
ログインしてください。
1.
Diskeeper の CD-ROM をコンピュータの適切なドライブに挿入します(ファイルをダウンロ
ードした場合は、そのファイルをダブルクリックします)。
2.
画面に表示される手順に従います。
通常、これでインストールが完了しますが、4 ページの「インストールの後に」に必ず目を通してくださ
い。
インストールの手順 - 詳細
インストールについて
Diskeeper は、CD-ROM、または Web サイトからダウンロードしたファイルを使ってインストールできます。
次の説明は、両方に当てはまります。 インストールを始める前に、次のことを確認してください。

Diskeeper をインストールしても、Windows に組み込まれているデフラグツールは削除されませんが、
Diskeeper が自動的にデフォルトのデフラグ ツールになります(Diskeeper をアンインストールすると、
標準のデフラグ ツールが元の状態に戻ります)。

Administrators の権限をもっているアカウントでログインする必要があります。

Diskeeper のインストーラ プログラムは SETUP.EXE です。 このプログラムは、Diskeeper の CD-ROM
に収録されています。 SETUP.EXE プログラムによって、次の処理が行われます。
a.
インストールするユーザーが管理者の権限を持っているかどうかを確認します。
b.
実行している Windows のバージョンを確認します。
c.
インストールに必要な空き容量があるかどうかを確認します。
d.
Diskeeper の旧バージョンがインストールされているかどうかを確認し、インストールされている場
合は削除します。
e.
Diskeeper のファイルをインストール先ディレクトリにコピーし、Windows のレジストリ
を更新します。 Diskeeper サービスを開始し、Windows の[スタート]メニューに Diskeeper
インストール
3
のリンクと、デスクトップ ショートカットを作成します(該当するオプションを選択し
た場合)。
インストールの手順
ここでは、CD-ROM からインストールすることを前提にしています。 ソフトウェアを Web サイ
トからダウンロードした場合は、ダウンロード先ディレクトリにある実行ファイルをダブルクリ
ックして、手順 3 に進んでください。
1.
Diskeeper の CD-ROM をコンピュータの適切なドライブに挿入します。
2.
Windows の AutoPlay 機能が有効になっている場合は、Diskeeper をインストールするか、Diskeeper
Corporation の製品の試用版を選択する画面が開きます。
AutoPlay 機能を無効にしている場合は、CD-ROM のルート フォルダにある Setup.exe をダブ
ルクリックし、画面に表示される指示に従ってください。
3.
インストーラの最初の画面が開いたら、[次へ]をクリックします。
4.
ライセンス契約書を読み、同意した後、[次へ]をクリックします。
5.
Diskeeper のインストール先を指定します。 デフォルトでは、次の場所にインストールされます。
\Program Files\Diskeeper Corporation\Diskeeper
デフォルト以外の場所にインストールする場合は、次の手順に従います。
a)
[変更]をクリックします。
b) インストール先ディレクトリを選択して[OK]をクリックします。 指定したディレクトリが存在しな
い場合は、そのディレクトリが作成されます。
c)
[次へ]をクリックします。
6.
コンピュータに Internet Explorer 4.01 以上をインストールしていない場合は、別のインストー
ラが起動し、必要なコンポーネントがインストールされます。 Diskeeper のインターフェイスと
Microsoft Management Console(MMC)でこのコンポーネントが必要です。 このコンポーネントは、
完全な Internet Explorer ではなく、その小さなサブセットです。 このコンポーネント
(hhupd.exe、50comupd.exe、wintdist.exe)をインストールしても、現在の Web ブラウザには
何も影響ありません。 このコンポーネントをインストールした場合は、Diskeeper をインストールした
後で、コンピュータを再起動する必要があります。
7.
まだコンピュータに MMC をインストールしていない場合は、MMC のインストール プログラムが自動
的に起動します。 MMC ファイルのインストールが終わったら、Diskeeper のインストールに戻ります。
8.
Diskeeper の旧バージョンがインストールされているかどうかを確認し、インストールされている場合は
削除します(Diskeeper の以前の設定は保存されません)。
9.
[完了]をクリックすると、Diskeeper Administrator が起動します。
10. Diskeeper を起動するには、Windows の[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム]、[Diskeeper
Corporation]、[Diskeeper]の順に選択します。
4
インストール
11.
インストールの後に
Diskeeper のユーザー登録
Diskeeper のインストール後、オプションで Diskeeper のユーザー登録を行うことができます。 日
本国内でサポートを受けるためには、相栄電器の Web サイトで登録するか、Diskeeper の パッケ
ージに同封されている登録カードを相栄電器へファックスしてください。
Diskeeper のアクティベート
Diskeeper はインストール後にアクティベートする必要があります。アクティベートプロセスはい
たって簡単です。この処理で正式版の Diskeeper が実行されているかを確認します。 Diskeeper の
アクティベートにはインターネットの接続が必要ですが、プロセスの終了まで数分で簡単に行え
ます。
注意: Diskeeper をインストールするコンピュータに、有効なインターネット接続がない場合は、
手動でアクティベートするようにメッセージが表示されます。 手動アクティベートは、別のコン
ピュータから行えますが、インターネットへの接続が必要です。
注意 2: Diskeeper Administrator またはその他の配布方法を使用して Diskeeper を複数のコンピュ
ータにインストールする場合は、アクティベートは自動的にサイレント モードで行うことができ
ます。 リモート インストールおよびアクティベートについて詳しくは、77 ページ「付録 D」を
参照してください。
製品のアクティベートとは何ですか?
Diskeeper の製品のアクティベートは、ライセンスにより利用を許諾されたものであることを認証
するための著作権侵害対策です。
製品のアクティベートはどのように行われますか?
エンドユーザー使用許諾契約書(EULA)にある使用を認められたコンピュータの数を超えてい
ないかどうかを確認します。 インターネット経由で、ほんの 20 秒以内にアクティベートが完了
します。
Diskeeper Corporation にはどのような情報が送られますか?
アクティベートの際、個人情報が収集されたり送信されたりしません。 ハードウェアの識別名と
ライセンス情報のみ、Diskeeper Corporation の製品のアクティベートシステムに送られます。
お問い合わせ
Diskeeper のアクティベートに関するさらに詳しい情報は、Diskeeper Corporation か相栄電器株式
会社までお問い合わせください。お問い合わせ方法については、71 ページを参照してください。
製品のアップデートの確認
Diskeeper を初めて実行したときに、利用できる最新バージョンが自動的に確認されます。 最新
バージョンがある場合は、そのファイルをダウンロードしてインストールするオプションを選択
できます。 ダウンロード画面が表示されたら、[このファイルを現在の場所から実行する]をクリッ
クして、新バージョンのインストールを開始します。 または、[このプログラムをディスクに保存す
る]をクリックして、後でインストールできるように、コンピュータにインストール プログラムパッケージを保
存します(保存した新バージョンをインストールするには、ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、
表示される手順に従います)。
Diskeeper の最新バージョンはいつでも確認できます。 [Diskeeper の設定のプロパティ]ページの
[アップデートとアップグレード]オプションを選択してください。
インストール
5
Diskeeper サービスについて
Diskeeper は、主に「自動デフラグ」型のディスク最適化ツールとして設計されています。 そのため、オペ
レーティングシステムと Diskeeper のコンポーネント間の通信を円滑に行う Windows サービスを
作成します。 このサービスによって、他のアプリケーションの実行中も、バックグラウンドで Diskeeper を
実行できるようになります。 オペレーティングシステムが稼動中であれば、ユーザーがログオンして
いるかどうかに関わらず、Diskeeper でボリュームがデフラグされます。
Diskeeper のインストール後は、コンピュータを起動するたびに、Diskeeper サービスが自動的に
起動します。 デフラグ中であるかどうかに関わらず、Diskeeper サービスは常に動作しています。
Diskeeper サービスによって消費されるシステム リソースはごくわずかなので、このサービスを停止する必
要はほとんどありません。
Windows のアプリケーション イベントログ
Diskeeper の実行中、メッセージは Windows のアプリケーション イベントログに保存されます。
デフォルトでは、このログのサイズは 512 KB (Windows Server 2003 は除く)、8 日以上経った
イベントは上書きされるように設定されています。 ただし、デフォルトのままでは、特に、移動
されたファイルも記録するようにすると、ログファイルがすぐにいっぱいになる可能性がありま
す。 そのため、次の手順に従って、アプリケーション イベント ログのサイズと上書きの設定を
変更してください。
1.
デスクトップの[マイコンピュータ]アイコンを右クリックし、[管理]を選択します。
2.
[コンピュータの管理]ウィンドウが開いたら、[システム ツール]、[イベント ビューア]の順に選
択します。
3.
[イベント ビューア]をダブルクリックして展開し、[アプリケーション]を選択します。
4.
[操作]メニューをクリックして、[プロパティ]を選択します。
a)
[最大ログ サイズ]を 2048 KB に設定します。
b) [必要に応じてイベントを上書きする]を選択します。
c)
[OK]をクリックします。
Diskeeper でアプリケーション イベントログに記録する情報の種類を指定できます。 詳しくは、40
ページを参照してください。
ファイアウォールについて
Diskeeper Service (DkService.exe) は、通常、ネットワークのサーバーとして機能します。 ハード
ウェアまたはソフトウェアのファイアウォールを使用している場合に、Diskeeper Service がサー
バーとして動作しようとしているというメッセージが表示されることがあります。 これは、正常
なメッセージで、サーバーとして受け入れてかまいません。 これは、Diskeeper Administrator で
ネットワークの処理(リモート管理など)をするように設計された機能です。 また、Diskeeper
がインターネットに接続しようとしているというメッセージが表示されることもあります。
Diskeeper は、アップデートやアップグレードを確認するとき以外にインターネットにアクセスし
ませんが、Windows のメカニズムを使用するので、ファイアウォールからこのような警告を受け
取ります。 このメッセージも正常で、そのままインターネットに接続しても安全です。 ネット
ワークや自動アップデートの確認を必要としない場合には、これを無効にすることもできます。
Windows システムの修復について
Windows システムを緊急修復した場合やアップグレードおよび再インストールした場合は、シス
テム情報やサービスが変更されたり無効になったりすることがあります。 そのため、Diskeeper
をインストールし直さなければならないことがあります。
6
インストール
リモート インストール
Diskeeper Administrator を使用すると、ネットワークの複数のコンピュータに同時に Diskeeper を
インストールできます。
リモート インストールは、特に大規模のネットワークの多数のコンピュータに、Diskeeper をイ
ンストールしなければならない場合に便利です。
リモートインストールについて詳しくは、「付録 D」を参照してください。
Diskeeper のアンインストール
Diskeeper をアンインストールするには、Administrators の権限を持っているアカウントでログイ
ンする必要があります。
Windows のバージョンによって、次の説明にあるオプションの名前が異なる場合があるので注意
してください。
コンピュータから Diskeeper をアンインストールするには、次の手順に従います。
1.
[コントロール パネル]の[プログラムの追加と削除]をダブルクリックします。
2.
Diskeeper を選択します。
3.
[削除]をクリックします。 Diskeeper のプログラム ファイルがコンピュータから削除されま
す。 通常、Diskeeper のインストール ディレクトリは削除されません。
4.
Diskeeper のインストール ディレクトリを手動で削除します。
Diskeeper をアンインストールした後、Windows のディスク デフラグツールが、Diskeeper のイン
ストール前の状態にもどります。
注記:Diskeeper をアンインストールしても、Microsoft Management Console(MMC)または Internet
Explorer のファイル(hhupd.exe、50comupd.exe、wintdist.exe)は削除されません。
基本操作
7
第 2 章
基本操作
この章では、ボリュームの断片化の分析、その結果の保存、ボリュームのデフラグ、および「デ
フラグ前」と「デフラグ後」の比較について説明します。
はじめに
まず、Diskeeper の主な特長と基本的な操作を紹介します。
Diskeeper は、従来のデフラグツールとは、まったく違ったコンセプトを採用しています。
Diskeeper はバックグラウンドで自動的にデフラグするように設計されているので、実行している
他のプログラムに影響することはありません。 ここでは、Diskeeper でシステムを自動的に保守
する手順と設定を簡単に説明します。
Diskeeper コンソール
先に進む前に、Diskeeper のコンソールを見てみましょう。
メニューバー
ツールバー
起動ウィンドウ
コンピュータ
ウィンドウ
ボリューム
ウィンドウ
メニューバー - ツールバーと[起動]ウィンドウで使用できる機能が、メニューになっています。
ツールバー - 頻繁に使う機能のボタンが付いています。 また、ボリュームを右クリックすると表示
されるポップアップメニューにも、ツールバーのボタンの多くの機能が入っています。 詳しくは、
18 ページを参照してください。
起動ウィンドウ - 頻繁に使う機能が使いやすい一覧にまとめられ、よく行う操作へのショートカットも入っ
ています。 詳しくは、19 ページを参照してください。
コンピュータ ウィンドウ - コンピュータのサポートされているボリューム、各ボリュームのデフラ
グのステータスと一般的な情報が表示されます。 詳しくは、19 ページを参照してください。
8
基本操作
ボリューム ウィンドウ - ボリューム ウィンドウのタブには、[ダッシュボード]、[ログ]、[履歴]の 3
つがあり、簡単に切り替えられるようになっています。 詳しくは、20 ページを参照してください。
基本操作
ワークステーションやサーバーで Diskeeper を使い始める手順と設定は、次のとおりです。
1.
[コンピュータ]ウィンドウで、コンピュータのボリュームを 1 つ選択します。
2.
[起動]ウィンドウの[分析とデフラグ]を展開します。 [分析]をクリックして、ボリュームの分析を開始し
ます。 分析が終わるまで多尐時間がかかることがあります(ボリュームが大きいほど、時間
がかかります)。
基本操作
9
3.
[ボリューム マップ]タブに、一目で分かるボリュームの分析結果が表示されます。 画面の下半
分の凡例にあるように、赤は、断片化しているファイルを示します。 このボリューム マップを
ビットマップ ファイルに保存するには、画面の下端にある[保存]ボタンをクリックします。
4.
分析結果を確認したら、[ジョブ レポート]タブをクリックします。 このタブには、断片化の統
計情報、ボリュームの状態、ファイルのアクセス時間、最も断片化しているファイルの一覧、
およびパフォーマンスを向上する方法が示されます。 このタブの情報を保存するには、[ジョ
ブのレポート]下端にある[保存]ボタンをクリックします。
10
5.
基本操作
コンピュータの各ボリュームで、手順 1~4 を繰り返します。
基本操作
11
自動デフラグ
インストール時に、自動デフラグを有効にするオプションが表示されます。 デフォルトでは、す
べてのボリュームで自動デフラグが有効になっており、Diskeeper はオンしておくことを推奨して
います。 ファイルと空き領域を自動的にデフラグし、 断片化が生じると、リアルタイムでデフ
ラグ処理を行います。
インストール時に自動デフラグを有効にしなかった場合、次の手順で「自動デフラグ」を設定し
てください。
[起動]ウィンドウの[ボリュームの プロパティ]を開いて[自動デフラグ]を選択します。 ドライブを
反転表示(複数のボリュームを選択するには、CTRL キーを押しながらボリュームをクリックし
ます)させ、[選択したボリュームで自動デフラグを有効にする]を選択して、[OK]をクリックしま
す。
これで自動デフラグが始められます。
今後 Diskeeper が、バックグラウンドでボリュームを自動的に保守します。 特に自分で操作を行
う必要はありません。
デフラグの確認
Diskeeper の処理の進行状況を確認するには、翌日 Diskeeper を開き、もう一度ボリュームを分析
します。 上の手順 1~5 を繰り返し、分析結果を保存します。 このとき、「デフラグ前」に保存
したファイルとは、別の名前を付けてください。 「デフラグ前」と「デフラグ後」の分析結果を
比べると、コンピュータのパフォーマンスと信頼性がどれだけ向上したかがわかります。
[履歴レポート]タブは、自動デフラグの効果を簡単に確認する方法の 1 つです。 このレポートに
は、なくなった断片の総数、全体的な断片化のレベル、ファイルのパフォーマンスの向上率が、
わかりやすくグラフで示されます。 また、コンピュータ全体だけでなく、ボリュームごとの情報
も見ることができます。 [コンピュータ]ウィンドウでボリュームを 1 つ選択すると、そのボリュー
ムの情報が[履歴レポート]タブに表示されます。
[履歴レポート]タブの各グラフは、「デフラグ前」と「デフラグ後」の分析結果を示します。 このレポートは、
時間の経過に伴って、ボリュームの状態がどのように変わったかの目安になります。
12
基本操作
Diskeeper の設定
Diskeeper による処理を透過的にしておく最良の方法は、すべてのボリュームで自動デフラグを使用する
ことです。 Diskeeper に搭載されている InvisiTasking は、残されたシステム リソース(アイドル状態)だけを
使って実行する画期的なテクノロジーです。
このテクノロジーで、ディスクのボリュームの最適化を常に保つためのリアルタイムのデフラグが可能となり、
コンピュータの断片化によってパフォーマンスが低下するのを防ぎます。
Diskeeper はバックグラウンドで自動的に実行するよう設計されているので、マニュアルで使用する場合は、
ユーザー インターフェイスを更新するためのリソースを余分に使いますので、注意が必要です。
また、マニュアル デフラグでは InvisiTasking が稼動しないため、実行中はコンピュータのパフォーマンス
に低下が見られます。Diskeeper の自動デフラグ モードを使用すれば、マニュアル デフラグは不要です。
要約
Diskeeper は自動的にファイルと空き領域をデフラグしますので、マニュアルで設定する必要があ
りません。 また、InvisiTasking 機能により、コンピュータが常に最適な状態になっていることを
実感できます。
Diskeeper の概要
13
第 3 章
Diskeeper の概要
この章では、Diskeeper の各種機能を簡単に説明します。
Diskeeper の特長
次に、Diskeeper の特長をまとめます。
自動処理 - Diskeeper はユーザーが何も操作しなくても実行するよう設計されています。 インス
トールしたら、後は Diskeeper に任せて、特に何もする必要はありません。 Diskeeper を手動で実
行するオプションもありますが、自動的に実行して、他にやるべきことに時間を使ってください。
それが、InvisiTasking テクノロジーを採用した自動デフラグ機能の利点です。 自動でフラグについ
て詳しくは、22 ページを参照してください。
Diskeeper の製品群 - Diskeeper には、さまざまなエディションがあり、Windows 2000 から
Windows XP、 Windows Vista、および Windows Server 2003 Datacenter Edition のオペレーティング
システムに対応しています。 エディションの一覧について、「付録 A」を参照してください。
使いやすいコンソール - 使いやすい Diskeeper コンソールで、簡単にデフラグや設定を行えます。 よく
使うコマンドが[起動]ウィンドウにまとめられ、タブで分類されたウィンドウには、オプション
の説明や参考情報が示されます。 ディスクの状態や、パフォーマンスを向上、維持する方法が表
示される領域もあります。 詳しくは、20 ページを参照してください。
ボリュームの状態とパフォーマンスの分析 - ボリュームの情報が収集され、[ジョブ レポート]タブにボリ
ュームの状態とパフォーマンスの分析結果が示されます。 この情報を参考にして、断片化を防ぎ、コ
ンピュータを常に最適の状態に保てます。 詳しくは、20 ページを参照してください。
I-FAAST - Intelligent File Access Acceleration Sequencing Technology(I-FAAST)によって、通常のデ
フラグだけの場合に比べ、ファイルのアクセスと作成時間を最高 80%(平均 10 ~ 20%)短縮できます。 こ
れは、業界初の「ディスク パフォーマンスのキャリブレーション」技術で、従来の不完全なディ
スクの最適化から大きく飛躍するものです。 詳しくは、23 ページを参照してください。
Frag Shield 2.0 - コンピュータのパフォーマンスと信頼性が低下する原因の 1 つに、NTFS ボリューム
のマスター ファイル テーブル(MFT)とページファイルの断片化があります。オペレーティングシステムは、
MFT とページファイルに大きく依存しているので、その断片化によって、通常のファイルの断片化よりも深
刻な問題が発生することがよくあります。Frag Shield は、システム ファイルの断片化を防止するために開
発された業界唯一のテクノロジーです。大量のシステム リソースを必要とするプロセスを手動で実行する
必要はもうありません。Frag Shield の MFT 断片化防止テクノロジーは、完全に自動化され、InvisiTasking
テクノロジーを使用してバックグランドで稼働するようになりました。Frag Shield については、40 ページを参
照してください。
Terabyte Volume Engine™(TVE) - Diskeeper 独自の Terabyte Volume Engine(TVE)は、60 GB 以上
の大きなボリュームのデフラグ用に設計されています。 この機能は、Diskeeper の限られたエディショ
ンだけで使用できます。 TVE を搭載しているエディションについては、「付録 A」を、TVE について詳
しくは、47 ページを参照してください。
ブートタイム デフラグ - Windows の稼動中には安全に移動できないファイルを、起動時にデフラグする
方法です。 詳しくは、25 ページを参照してください。
ディスクと CPU の優先度 - Diskeeper でマニュアル デフラグを実行するときのディスクと CPU の優先度
を設定できます。自動デフラグ モードで Diskeeper を実行しているときは、優先度を変更する必要はありま
せん。ディスクと CPU の優先度の設定について詳しくは、3635 ページを参照してください。
14
Diskeeper の概要
除外リスト - 除外リストは、Diskeeper でのデフラグ処理から除くファイルとディレクトリを指定する一覧で
す。 詳しくは、38 ページを参照してください。
イベント ロギング - Diskeeper で行われた処理は、2 つの方法で記録されます。 まず、実行したデフラグ
ジョブの一般的な情報が、Diskeeper コンソールの[ログ]タブに示されます。 さらに詳しい情報は、ロ
グファイルに保存されます。 保存された各種情報を後で見ることができます。 詳しくは、40 ペー
ジを参照してください。
分析とデフラグの同時処理 - 一度に複数のボリュームを分析したりデフラグしたりできます。 ただし、
Diskeeper のエディションによって、同時に行える処理の数が異なります。 詳しくは、「付録 A」を参照して
ください。
コマンドラインの使用 - Windows のコマンドラインかバッチファイルで Diskeeper の動作を制御で
きます。 詳しくは、48 ページを参照してください。
グループ ポリシーの設定 - Windows 2000 Server と Windows Server 2003 を使用している場合は、グル
ープ ポリシー エディタを使ってネットワーク全体の Diskeeper の動作を設定できます。 グループ ポリシー
の使用について詳しくは、63 ページを参照してください。
その他の情報

自動デフラグモードでデフラグ中に、別の操作を行えます。

ブートタイム デフラグを除き、Diskeeper は、Windows サービスとして実行され、オプショ
ンでデフラグについての情報を Windows のアプリケーション イベントログに記録できます。

Diskeeper は、Windows のコントロールパネルの[プログラムの追加と削除]で、通常はアンイ
ンストールできます。

Windows 2000 のファイルシステムの制限により、ブートタイム デフラグを除き、クラスタ
のサイズが 4 KB(4096 バイト)より大きい NTFS ボリュームのファイルを Diskeeper でデフ
ラグすることはできません。 Windows XP と Windows Server 2003 では、この制限はありませ
ん。 Diskeeper で、クラスタのサイズが 64 KB までの NTFS ボリュームをデフラグできます。
ブートタイム デフラグは、クラスタのサイズの影響を受けません。

デフォルトでは、Administrators グループに属しているアカウントにログインする必要があり
ます。Diskeeper Professional Edition および Pro Premier Edition では、管理者以外のユーザーが
Diskeeper を実行するように設定できます。詳しくは、46 ページを参照してください。
Diskeeper を最大限に活用する
Diskeeper には、数多くの機能が搭載され、どの機能もコンピュータのパフォーマンスを最適化す
るように設計されています。 Diskeeper を使用する「厳格な」規則はありませんが、次に、Diskeeper の
機能を上手に活用する方法を示します。

Diskeeper を初めてインストールしたときに、コンピュータのすべてのボリュームを分析します。 コンピ
ュータの断片化がどれほど進んでいるかがわかります。

分析が終わったら、ボリュームを自動的にデフラグするようにします。 InvisiTasking テクノ
ロジーによって、ボリュームのデフラグを続けるため、コンピュータのリソースだけを使用
し、Diskeeper を実行することができます。 Diskeeper の自動デフラグの詳細を見るには、22
ページを参照してください。

マスターファイル テーブル(MFT)とページファイルの断片化が分析結果に表示されたら、
ブートタイム デフラグの設定をして、それらのファイルをデフラグします。オペレーティン
グシステムの稼動中は、重要なシステムファイルを完全にデフラグできないので、コンピュ
ータの起動時にブートタイム デフラグで、ページファイルをデフラグし、ディレクトリを統
合します。一度ブートタイム デフラグを実行したら、Diskeeper および Frag Shield 機能(40
ページを参照)でオンライン時に定期的にデフラグして、MFT やページファイルが再び断片
化するのを防ぐことができます。
Diskeeper の概要
15
ブートタイム デフラグは、一度に 1 つのボリュームで実行することをお勧めします。 これは、ブートタイ
ム デフラグにはある程度の時間を必要とし、この間はコンピュータで他の操作を行えなくなるからです。
また、ブートタイム デフラグの前に、ボリュームをデフラグし、ディレクトリやページファ
イルを移動する先の連続した空き領域を作成しておいてください。 ブートタイムデフラグにつ
いて詳しくは、25 ページを参照してください。
Diskeeper の使用
17
第 4 章
Diskeeper の使用
この章では、Diskeeper の使用について詳しく説明します。
Diskeeper のインターフェイス
第 2 章で簡単に説明したように、Diskeeper のユーザー インターフェイス(コンソール)は、いくつかの部分
に分かれています。 ここでは、特にその 4 つの部分を示します。
ツールバー
起動ウィンドウ
コンピュータ
ウィンドウ
ボリューム
ウィンドウ
ツールバー - 頻繁に使う機能のボタンが付いています。 また、ボリュームを右クリックすると表示
されるポップアップメニューにも、ツールバーのボタンの多くの機能が入っています。 詳しくは、
17 ページを参照してください。
起動ウィンドウ - 頻繁に使う機能が使いやすい一覧にまとめられ、よく行う操作へのショートカットも入っ
ています。 詳しくは、19 ページを参照してください。
コンピュータ ウィンドウ - コンピュータのサポートされているボリューム、各ボリュームの一般的
な情報が表示されます。 詳しくは、19 ページを参照してください。
ボリューム ウィンドウ - ボリューム ウィンドウのタブには、[ダッシュボード]、[ログ]、[履歴]の 3
つがあり、簡単に切り替えられるようになっています。 詳しくは、20 ページを参照してください。
18
Diskeeper の使用
ツールバーのボタン
Diskeeper コンソールの上端にあるツールバーには、頻繁に使用する機能のボタンが付いています。
この機能の多くは、[操作]メニューと、[コンピュータ]ウィンドウでボリュームを右クリックすると表示される
ポップアップメニューでも選択できます。
起動ウィンドウの非表示ボタン- Diskeeper のツールバーにあるこのボタンをクリックして、
[起動]ウィンドウを表示または非表示にします。
[自動デフラグのプロパティ]ボタン- Diskeeper のツールバーからクリックして、選択したボ
リュームの自動デフラグを設定したり、ジョブのプロパティを表示、編集できます。 このボタン
は、[起動]ウィンドウの[ボリューム プロパティ]から選択することもできます。
[I-FAAST デフラグ ジョブのプロパティ]ボタン - Diskeeper のツールバーからクリックして、
選択したボリュームの I-FAAST デフラグを設定したり、ジョブのプロパティを表示、編集したり
できます。 [起動]ウィンドウの[ボリュームの プロパティ]を選択するのと同じです。
[ブートタイム デフラグ ジョブのプロパティ]ボタン - 選択したボリュームのブートタイム デフラグ ジ
ョブを有効にしたり、ジョブのスケジュールとプロパティを表示、編集したりできます。 このボタンは、[起動]
ウィンドウの[ボリュームのプロパティ]タスクにも表示されます。
[Frag Shield デフラグ ジョブのプロパティ]ボタン- Diskeeper のツールバーからクリッ
クして、選択したボリュームで Frag Shield を有効にできます。 このボタンは、[起動]ウィンド
ウの[ボリューム プロパティ]から選択することもできます。
[マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ]ボタン - すべてのマニュアル デフラグ ジョブのプロパ
ティを表示して編集できます。 このボタンは、[起動]ウィンドウの[分析とデフラグ]タスクにも表示されます。
[分析]ボタン - 選択したボリュームの分析を開始します。 [起動]ウィンドウの[分析]オプション、
または[操作]メニューの[分析]オプションを選択するのと同じです。
[デフラグ]ボタン - 選択したボリュームのマニュアル デフラグを開始します。 [起動]ウィンドウの
[マニュアル デフラグ]オプション、または[操作]メニューの[デフラグ]オプションを選択するのと同じです。
[一時停止]ボタン - 選択したボリュームの分析またはデフラグ ジョブを一時停止します。 [操作]
メニューの[一時停止]オプションを選択するのと同じです。 このボタンをクリックして分析やデフラ
グ ジョブが一時停止すると、下の[再開]ボタンに変わります。
[再開]ボタン - 一時停止していた分析またはデフラグ ジョブを再開します。 [操作]メニューの
[再開]オプションを選択するのと同じです。
[中止]ボタン - 選択したボリュームの分析またはデフラグを中止します。 [操作]メニューの[中
止]オプションを選択するのと同じです。 進行中だったファイルの移動が、安全に中止されます。
Diskeeper の使用
19
[Diskeeper の設定のプロパティ]ボタン - Diskeeper の画面や動作を決めるプロパティを表示し
て編集します。 このボタンは、[起動]ウィンドウの[Diskeeper の設定]タスクにも表示されます。
[ヘルプ]ボタン - Diskeeper のヘルプを表示します。 このボタンは、[起動]ウィンドウの[はじめ
に]にも表示されます。
起動ウィンドウ
[起動]ウィンドウには、次の操作が表示されます。
はじめに - Diskeeper の主な機能と基本操作を説明するヘルプを開きます。 次のオプションがあ
ります。

クイック スタート ガイド

Diskeeper の概要

よく尋ねられる質問(FAQ)

ヘルプ
ボリューム のプロパティ - ボリュームでのデフラグの設定とプロパティが確認できます。 次のオ
プションがあります。

自動デフラグのプロパティ

I-FAAST デフラグのプロパティ

ブートタイム デフラグのプロパティ

Frag Shield デフラグのプロパティ
分析とデフラグ - ボリュームの分析とデフラグを手動で開始したり、マニュアル デフラグ ジョブ
のプロパティを表示、変更したりできます。 次のオプションがあります。

マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ

分析

マニュアル デフラグ
Diskeeper の設定 - Diskeeper の動作の変更、Diskeeper の新バージョンがリリースされているかの確認、
コンピュータにインストールしている Diskeeper のバージョンの確認を行えます。 次のオプションがあり
ます。

Diskeeper の設定のプロパティ

アップデートとアップグレード

Diskeeper のバージョン情報
コンピュータ ウィンドウ
Diskeeper コンソールの[コンピュータ]ウィンドウには、コンピュータ上のサポートされているボ
リュームがすべて表示されます。
20
Diskeeper の使用
次の情報が表示されます。

ボリュームの文字と名前

セッションの状態(そのボリュームで Diskeeper が実行している、または完了した処理を表
示)

ボリュームのファイル システム

ボリュームの容量

空き領域のボリューム サイズのパーセント
そのボリュームで有効になっている自動デフラグ、I-FAAST、またはブートタイム デフラグ
の表示
ウィンドウの下端には、分析とデフラグを手動で開始、一時停止、および中止するボタンも付い
ています。
ボリューム ウィンドウ
[ボリューム]ウィンドウには、[ダッシュボード]、[ログ]、[履歴]の 3 つタブがあり、各ページを簡
単に切り替えられるようになっています。
ダッシュボードのタブ
ここでは、リアルタイムの自動デフラグの詳細、ボリュームの状態、パフォーマンス向上のため
に仕様するアイドル リソース、その他デフラグに関する情報が表示されます。 ダッシュボード
のタブは、次の 3 つの部分に分かれています。
自動ファイルシステムのパフォーマンスの時間表
このタブには、自動デフラグがオンになった時間が示されます。 InvisiTasking 搭載の自動デフラ
グでは未使用のリソースだけが使用されるので、他のアプリケーションのパフォーマンスに悪い
影響を与えることなく、デフラグがいつもスムーズに実行できます。 このため、自動デフラグを
常時オンにしておくことをお勧めします。
自動とマニュアルのデフラグのステータス
この表示は、InvisiTasking の自動デフラグまたはマニュアル デフラグのどちらかがボリュームで
有効になっているときに示されます。 ライトが緑の場合、Diskeeper は 1 つ以上のボリュームの
ファイルを処理しています。
Diskeeper によるアイドル リソースの使用
ここでは、使用可能なアイドル リソース、Diskeeper が自動デフラグとマニュアル デフラグの両
方に使用するアイドル リソース、およびコンピュータで他の処理により使用されているリソース
が示されます。 InvisiTasking による自動デフラグが、どのように未使用のリソースのみを使用す
るかを明瞭にグラフで描かれます。
マニュアル デフラグと Diskeeper のコンソールは InvisiTasking を使わないため、結果としてこの
2 つの使用による動作のピークがグラフに示される場合があります。
最近デフラグされたファイル
ここでは、選択したボリュームで最近デフラグされたファイルの一覧が示されます。
Diskeeper の使用
21
I-FAAST のパフォーマンス向上率とスループット率
このセクションは、Intelligent File Access Acceleration Sequencing Technology(I-FAAST)を使用で
きるエディションだけの[ジョブレポート]タブに表示されます。 I-FAAST デフラグ ジョブの統計
情報とパフォーマンスの向上率などを示すセクションです。 表示される値は、I-FAAST でのボリ
ュームの調査に基づいています。 I-FAAST デフラグ ジョブによるパフォーマンスの予想向上率
だけでなく、ボリュームの実際のスループットも示されます。
I-FAAST デフラグ ジョブによる実際のパフォーマンスの向上率は、ボリュームの使用状況によっ
て異なりますが、このセクションに表示される値は、そのよい目安になります。
ボリュームの状態と対処法
ボリュームの全体的な状態(判定結果)とそのレベルになった理由、およびボリュームの信頼性
を向上する方法が示されます。
Diskeeper Corporation では、ディスク ボリュームのパフォーマンスと信頼性の問題について幅広い調査を
行い、次のことが、ボリュームの状態を左右する大きな要因になることがわかっています。

全体的な断片化

MFT の断片化

ページファイルの断片化

使用可能な空き領域
Diskeeper でボリュームを分析またはデフラグするときに、これらの要因を指標にして、ボリュー
ムの状態が判定されます。
ボリュームの判定結果は、「良好」、「警告」、「危機的」の 3 つのレベルに分けられます。
次の表に、信頼性のレベルを「警告」と「危機的」に分けるときの基準を示します。
信頼性の基準
警告レベル
危機的レベル
全体的な断片化
10% 以上
50% 以上
MFT の断片数
250 個以上
2000 個以上
ページファイルの断片数
250 個以上
1500 個以上
空き領域
15% 以下
5% 以下
ログのタブ
[ログ]タブには、各ボリュームで実行したすべてのデフラグ ジョブの情報が示されます。 [コンピ
ュータ]ウィンドウでボリュームを 1 つ選択すると、そのボリュームの情報が[ログ]タブに表示さ
れます。 [ログ]タブに表示される情報は、次のとおりです。

ジョブの種類 - 実行したジョブの種類(自動、I-FAAST、マニュアル デフラグ)を示します。

日付 - 各デフラグ ジョブを実行した日付を示します。

ボリューム - 選択したボリュームのラベルを示します。

実行回数 - 特定のデフラグ ジョブが、選択したボリュームで実行された回数を示します。

断片化の解消 - 各デフラグ ジョブでなくなった断片の総数を示します。
ログには、6 か月分のデータが保存されます。 6 か月過ぎると、一番古い情報から順に新しい情
報で上書きされます。
また、ログを HTML ファイルに保存するボタンと印刷するボタンもあります。
22
Diskeeper の使用
履歴のタブ
このタブには、なくなった断片の総数、全体的な断片化のレベル、ファイルのパフォーマンスの
向上率が、わかりやすくグラフで示されます。 また、コンピュータ全体だけでなく、ボリューム
ごとの情報も見ることができます。 [コンピュータ]ウィンドウでボリュームを 1 つ選択すると、そ
のボリュームの情報が[履歴]タブに表示されます。
[履歴]タブの各グラフは、「デフラグ前」と「デフラグ後」の分析結果を示します。 ここで、時
間の経過に伴って、ボリュームの状態がどのように変わったかの目安になります。 グラフの特定
の場所の詳しい情報を見るには、その場所にマウスのポインタを置いてください。
グラフのスケールと範囲を変更するには、画面の下端にあるコントロールを使います。 また、レ
ポートをビットマップファイルに保存するボタンと印刷するボタンも付いています。
ボリューム ウィンドウ情報の保存と印刷
各タブページに表示される情報を保存または印刷するには、[ボリューム]ウィンドウの[ログ]か
[履歴]]タブのページの下端にある[保存]ボタンか[印刷]ボタンをクリックします。 保存される
ファイルの形式は、タブによって異なります。
[ログ]タブ - HTML(.htm)ファイル
[履歴]タブ - ビットマップ(.bmp)ファイル
[保存]ボタンをクリックすると、ファイル名と保存先を指定するダイアログボックスが開きます。
同様に、[印刷]ボタンをクリックすると、プリンタとプリンタのプロパティを指定するダイアログボックスが開き
ます。
ボリュームのプロパティ
自動デフラグ、I-FAAST、ブートタイム デフラグは、ボリューム単位で適用されます。 そのため、
これらの主要機能の動作への変更は、各ボリュームに適用される「プロパティ」として見なされ
ます。 これらのプロパティの操作は、Diskeeper コンソールとは別のウィンドウに表示される[ボ
リュームの プロパティ]コンソールで行います。
[起動]ウィンドウの[ボリュームの プロパティ]をクリックします。 表示された中からオプションを
選択して[ボリュームの プロパティ]コンソールを起動し、1 つまたは複数のボリュームの自動デフ
ラグ、IFAAST、またはブートタイム デフラグのプロパティを変更します。
[ボリュームの プロパティ]コンソールを開くと、自動デフラグ、I-FAAST、およびブートタイム デ
フラグ操作のプロパティを簡単に表示できるようになります。 コンソールの左側に表示される
[プロパティ]メニューからオプションを選択し、選択したオプションのプロパティを表示または編
集します。
自動デフラグの概要
自動デフラグ モードにすると、Diskeeper はバックグラウンドで自動的に実行しますので、他の
実行中のアプリケーションの速度を低下させたり影響を与えたりすることなく、コンピュータの
パフォーマンスを向上させます。 このような理由から、自動デフラグを選択してコンピュータを
最高の状態に保ってください。Diskeeper をインストールした時点で自動デフラグはデフォルトで
有効になります。
次の手順で[ボリュームの プロパティ]から[自動デフラグ]のページを開き、自動デフラグを 1 つま
たは複数のボリュームで有効または無効にしてください。
1.
[起動]ウィンドウの[ボリュームの プロパティ]を開いて[自動デフラグ]を選択します。
Diskeeper の使用
ヒント: [自動デフラグ]のボタン
きます。
23
をクリックして[自動デフラグ]のページを開くこともで
2.
[コンピュータ]のウィンドウでボリュームを選択(複数可)します。
3.
[選択したボリュームで自動デフラグを有効にする]のチェックボックスを選択または解除し、変
更後[OK]をクリックして保存し、[ボリュームの プロパティ]のコンソールを閉じます。または
[適用]をクリックして保存し、[ボリュームの プロパティ]のコンソールを開いたままにします。
自動デフラグを有効にすると、オプションで自動ファイルシステムのパフォーマンスの時間表を
使って自動デフラグを実行しない時間を指定することができます。 自動デフラグ機能は
InvisiTasking テクノロジーにより、表面に出ることなく実行され、コンピュータが他のプロセス
を実行中でも影響を与えません。 自動デフラグが有効になっていないときは、断片化が進みパフ
ォーマンスが低下します。 このような理由から、自動デフラグを実行しない時間を指定すること
により、コンピュータのパフォーマンスを低下させる時間を指定することになってしまいます。
自動デフラグの実行中に Diskeeper を終了(またはコンピュータをログオフ)しても、デフラグ
は随時継続します。
自動ファイルシステムのパフォーマンスの時間表
自動デフラグは InvisiTasking が搭載されているので、知らない間にバックグラウンドで実行され、
通常は自動デフラグをオフにする必要がありません。 ただし、自動デフラグを反映させないとい
う基準設定などの特殊なケースでは、自動ファイルシステムのパフォーマンスの時間表で自動デ
フラグを実行しない時間を指定することができます。
この時間表に色の付いた帯が示され、色は自動デフラグのオンまたはオフの時間を示します。 複
数のボリュームが選択されている場合に、自動デフラグを実行しない時間が一致しないときは、
時間表の下部の凡例にあるように別の色で示されます。 この一致しない時間範囲は、「混合設
定」として時間表に表示されます。
週パターンや指定日に基づいて自動デフラグの時間をオンもしくはオフにすることができます。
週パターンを選択すると、1 時間刻みで 1 週間分の時間表が表示します。 指定日を選択した場合
は、カレンダーのコントロール機能で指定する日(複数可)を選び、時間表に表示させます。
時間の範囲を選択した後、左クリックしてカーソルを任意のセグメントにドラッグし、自動デフ
ラグをオンにしたりオフにしたりします。 時間は 1 時間から数日まで、どの範囲でも一度に選択
できます。
時間表の下にある[オプション]ボタンをクリックし、すべての時間に対して自動デフラグを選択ま
たは解除したり、時間表を 12 時間表示または 24 時間表示にしたり、自動デフラグを解除する時
間を示す色を変更することができます。
I-FAAST デフラグの概要
注意: この機能は、Diskeeper EnterpriseServer、Diskeeper Server、Diskeeper Pro Premier だけに付い
ています。
注意 2: この機能は、NTFS ボリュームだけで使用できます。 FAT ボリュームはサポートされていませ
ん。
Intelligent File Access Acceleration Sequencing Technology(I-FAAST)によって、通常のデフラグだ
けの場合に比べ、NTFS ボリュームのファイルのアクセスと作成時間を最高 80%(平均 10 ~
20%)短縮できます。 これは、業界初の「ディスク パフォーマンスのキャリブレーション」技術
で、従来の不完全なディスクのオプティマイズから大きく飛躍するものです。 自動デフラグによ
り、ボリュームのパフォーマンスが新品のように動作します。 さらに、I-FAAST 機能を自動デフ
ラグと同時に使用すると、パフォーマンスが一気に向上します。
24
Diskeeper の使用
I-FAAST デフラグ ジョブを有効にすると、選択した NTFS ボリュームのパフォーマンスが、特別
に設計された基準に従って調べられます (ボリュームのパフォーマンスはそれぞれ違います)。
次に、ボリュームにあるファイルへのアクセスの頻度が継続的に監視され、どのファイルが最も
頻繁に使われているかが確かめられます。 特殊な分析技術が採用されているので、最近使ったフ
ァイルが原因で、間違った結果になることはありません。
新しく開発された技術によって、ボリュームの論理的および物理的な性質の両面が考慮され、フ
ァイルの順序が決められます。 ファイルを順序付けるプロセスは、自動デフラグに組み込まれる
ので、ユーザーは、この処理が行われていることがまったくわかりません。
I-FAAST は、自動デフラグが可能なボリュームのみ実行可能です。 自動デフラグは、I-FAAST
によるボリュームの調査結果を基に I-FAAST エンジンで決められた規則に従って実行されます。
I-FAAST デフラグ ジョブは、特定のボリュームの状態や使用パターンに基づいて継続的に実行さ
れるので、このジョブの効果がはっきりわかるまでに数日かかることがあります。
ボリュームで I-FAAST デフラグ ジョブを初めて有効にすると、まず、I-FAAST でボリュームの
パフォーマンスが向上するかどうかが調べられます。 この調査は、ボリュームの正確なデータを
収集するために、コンピュータで他の処理が何も発生していないときに行わなければなりません。
そのため、調査が始まる前に、実行中のデフラグ ジョブがすべて停止します。 マニュアル デフ
ラグ ジョブは、I-FAAST の調査により中止した後は再開されません。 自動デフラグは、有効に
なっている場合、実行を再開します。
ボリュームの調査が終わり、I-FAAST デフラグ ジョブを実行してもパフォーマンスが向上しない
ボリュームがある場合は、その理由と、ボリュームで I-FAAST デフラグ ジョブを有効にするか
どうかを選択するオプションが表示されます。
I-FAAST での調査によって、ジョブを実行する各ボリュームのルートに \Diskeeper という隠しフォルダが
作成されることに注意してください。 このフォルダには、I-FAAST で使用する小さなデータファイル
が入っています。I-FAAST が有効になっている場合、このファイルを削除できません。
ボリュームのパフォーマンスを最適化している間、I-FAAST は 1 つかそれ以上のファイルを一時
的に断片化させます。 この状態は一時的なもので、ボリュームのファイルのパフォーマンスに良
い影響を与えるときだけ行われます。
I-FAAST によって、Diskeeper が状況の変化に適応できるようになります。 そのため、コンピュ
ータの使用状況が変わると、Diskeeper の動作も変わります。
I-FAAST のプロパティ
次の手順で[ボリュームの プロパティ]から[I-FAAST]のページを開き、 1 つまたは複数のボリュー
ムで I-FAAST を有効または無効にしてください。
[起動]ウィンドウの[ボリュームの プロパティ]を開いて[I-FAAST]を選択します。
ヒント: [I-FAAST]のボタン
をクリックして[I-FAAST]のページを開くこともできます。
[コンピュータ]のウィンドウでボリュームを選択(複数可)します。
[効果に応じて、I-FAAST デフラグ ジョブを有効または無効にする]のチェックボックスを選択または
解除し、変更後[OK]をクリックして保存し、[ボリュームの プロパティ]のコンソールを閉じま
す。または[適用]をクリックして保存し、[ボリュームの プロパティ]のコンソールは開いたま
まにします。
[I-FAAST]のページには、次のオプションが表示されます。
コンピュータ ウィンドウ
I-FAAST デフラグを実行するボリュームを指定します。 一度に複数のボリュームを選択できます。
I-FAAST デフラグジョブの有効/無効の設定切り替えを行うようににする
Diskeeper の使用
25
I-FAAST はボリュームのパフォーマンスが向上するかどうかを調べます。 I-FAAST が有効にな
っているとき、殆どの場合はパフォーマンスの向上が見られますが、I-FAAST が使用するコンピ
ュータのわずかなリソースに値するほど、パフォーマンスが大幅に向上しない場合もあります。
デフォルトでは、I-FAAST は全ボリュームで有効になっていますが、パフォーマンスの向上率が
十分に伸びないと予測されたボリュームには使用されません。 このオプションが選択されると、
指定したボリュームのなかで、パフォーマンスが十分に向上するボリュームに実行されます。
I-FAAST を実行するには、自動デフラグを必ずオンにしてください。
常に I-FAAST デフラグジョブを有効にする
このオプションを選択すると、ボリュームの向上率が尐ないと予測されたボリュームでも、IFAAST を実行できます。
常に I-FAAST デフラグジョブを無効にする
このオプションを選択すると、大幅にボリュームの向上率が上がると予測されたボリュームでも、
I-FAAST は実行されません。
ファイルのパフォーマンス向上率一覧
I-FAAST のプロパティにあるコントロールを使って、I-FAAST でデフラグするファイルを指定し
ます。
I-FAAST でデフラグするファイル(Diskeeper が選定したファイル)は、殆どの場合、パフォー
マンスが最適化されます が、I-FAAST によって向上しないファイルがあるとはいえ、特定のファ
イル(CEO の電子メールのアーカイブなど)のパフォーマンスの向上は、個々のファイルの状況
によります。
ブートタイム デフラグの概要
ブートタイム デフラグには、次の 3 つがあります。

ディレクトリのデフラグと統合 - 複数のディレクトリを 1 か所に統合します。 NTFS ボリュームでは、
オンライン時にディレクトリを移動してデフラグできるので、これらのボリュームでディレ
クトリを統合する必要はありません。 ただし、ブートタイム デフラグと統合は FAT ボリュ
ームに使用すると便利です。
Windows の各種エディションでは、ディレクトリはボリューム全体に無作為に書き込まれま
す。 そのため、ボリュームの空き領域が分散することになります。 すべてのディレクトリを
ボリュームの 1 か所にまとめると、連続した大きな空き領域が使えるようになります。 その
結果、新しいファイルが連続してボリュームに書き込まれます。 また、空き領域が連続して
いると、自動モードやマニュアル モードでデフラグしやすくなります。

ページファイルのデフラグ - ページファイルをデフラグします。 ページファイルが断片化すると、
Windows のパフォーマンスが低下します。 また、移動できないページファイルの断片によっ
てボリュームの空き領域がばらばらになるので、Diskeeper でのデフラグの効率が悪くなりま
す。 ページファイルのデフラグによって、Windows のパフォーマンスが最適に保たれるだけ
でなく、Diskeeper でもデフラグしやすくなります。 ページファイルをデフラグした後は、
そのサイズを変更しない限り、連続したままになります。

マスター ファイル テーブル(MFT)のデフラグ - マスター ファイル テーブル(MFT)をデフラグしま
す。 MFT は、Windows NTFS ディスク ボリュームの重要なシステムファイルです。 MFT は、
ボリュームにあるファイルを見つけるために使われます。 そのため、MFT が断片化すると、ファイル自
体が断片化しているかどうかに関係なく、アクセスするのに時間がかかるようになります。 MFT をデフ
ラグすると、ボリュームの全体的なパフォーマンスが向上します。
Windows XP、Windows Vista、Windows Home Server、 と Windows Server 2003 では、MFT の
大部分は、オンライン時の通常の自動デフラグ ジョブかマニュアル デフラグ ジョブでデフ
ラグされます。 MFT を完全にデフラグするには、ブートタイム デフラグが必要ですが、
Windows 2000 ほど頻繁に実行する必要はありません。
26
Diskeeper の使用
ブートタイム デフラグによって、ファイルの作成や変更で使える連続した空き領域が大きくなり
ます。
重要: ブートタイム デフラグ ジョブを実行するときは、次のことに注意してください。
1.
連続した空き領域が十分あることを確かめます。 不必要なファイルを削除してから、マニュ
アル デフラグを実行して、可能な限りボリュームをデフラグしておきます。
2.
[デフラグの前に CHKDSK を実行]オプションを有効にします。 重要なファイルが、問題のある
セクタに移動しなくなります。
3.
ブートタイム デフラグには、長時間かかることがあります。 特に、大きなボリュームの断片
化が進んでいる場合は時間がかかります。 そのため、このデフラグを実行する前に、次よう
に設定してください。

ブートタイム デフラグは、コンピュータをすぐに使う必要のない時間帯(週末など)に
スケジュールします。

ブートタイム デフラグは、一度に 1 つのディスク ボリュームだけで実行します。
ブートタイム デフラグに関する注意事項:

ブートタイム デフラグは、USB および Firewire コントローラが完全に動作可能になる前に実
行されるため、USB または Firewire ディスクでは実行できません。 同じ理由から、以下で説
明する要約ファイルの保存場所として、USB または Firewire ディスクを指定することはでき
ません。

ブートタイム デフラグを効率よく行うため、オンライン時にデフラグできないファイルを対
象としてください。 ディスクの全ファイルをデフラグすることが目的ではありません。

ブートタイム デフラグでは、ボリュームのディレクトリやページ ファイルを移動するための
連続した空き領域が必要です。 そのため、ブートタイム デフラグを実行する前に、自動モー
ドかマニュアル モードでデフラグしておくことをお勧めします。

ブートタイム デフラグは、1 回だけ行われる処理です。 再実行が自動的に設定されることは
ありません。 そのため、実行が必要になるたびに設定しなければなりません。 通常は、ボリ
ュームのブートタイム デフラグを繰り返し実行する必要はありません。

ブートタイム デフラグの実行中にコンピュータを再起動しても安全です。 ただし、再起動時
にデフラグ中だったボリュームのエラーをチェックしてください。 このためには、[ドライブのプロパテ
ィ]の[ツール]タブで[エラー チェック]オプションを選択し、[チェック ディスク]ダイアログボックスの
[ファイル システム エラーを自動的に修復する]と[不良セクタをスキャンし、回復する]の両方を選択
します。 Windows のコマンド プロンプトを使う場合は、CHKDSK に /F オプションを付けて実行してく
ださい。 ボリュームのファイルと空き領域が正しく割り当てられます。

ブートタイム デフラグを実行した後は、自動デフラグを選択して、ボリュームをデフラグし
た状態を維持してください。
ブートタイム デフラグのプロパティ
次の手順で[ボリュームの プロパティ]から[ブートタイム デフラグ]のページを開き、1 つまたは複数
のボリュームでブートタイム デフラグを有効または無効にします。
1.
[起動]ウィンドウの[ボリュームの プロパティ]を開いて[ブートタイム デフラグ]を選択します。
ヒント: [ブートタイム デフラグ]のボタン
を開くこともできます。
2.
をクリックして[ブートタイム デフラグ]のページ
[コンピュータ]のウィンドウでボリュームを選択(複数可)します。各ボリュームを順に処理しますので、
複数のボリュームを選択した場合のデフラグには時間がかかります。このため、ブートタイム デフラグ
は、一度に 1 つのボリュームで実行することをお勧めします。 また、[ブートタイム デフラグのプロパテ
Diskeeper の使用
27
ィ]ページに表示される設定は、ボリュームでブートタイム デフラグを有効にするときに使用されるデフ
ォルト値です。 ブートタイム デフラグがすでに有効になっているということではありませんので、注意
してください。
3.
[選択したボリュームでブートタイム デフラグを有効にする]のチェックボックスを選択または解除
し、変更後[OK]をクリックして保存し、[ボリュームの プロパティ]のコンソールを閉じます。
または[適用]をクリックして保存し、[ボリュームの プロパティ]のコンソールを開いたままに
します。
[ブートタイム デフラグ ジョブ]のプロパティ ページには、次のオプションが表示されます。
コンピュータ ウィンドウ
ブートタイム デフラグを実行するボリュームを指定します。 複数のボリュームを選択できます
が、一度に 1 つずつ処理され、各ボリュームの処理が終わるたびに、コンピュータが自動的に再
起動します。 そのため、処理が終わるまでにかなり時間がかかることがあります。
選択したボリュームでブートタイム デフラグを有効にする
コンピュータ ウィンドウで選択したボリュームのブートタイム デフラグを有効にします。 この
オプションが有効の場合、次のうち 1 つのオプションを選択することができます。

次回コンピュータをマニュアルに起動したときに、ブートタイム デフラグを実行する - コンピュータ
を次に再起動したときに実行されます。

スケジュールされたブートタイム でブートタイム デフラグを実行する - コンピュータを自動的に再
起動する日時を指定します。 備え付けのコントロール機能で日時を設定します。
ブートタイム デフラグの実行予定時刻の約 1 時間前から一定の間隔で、ログインしているユ
ーザーに、再起動が予定されているのでログオフするようにというメッセージが表示されま
す。 [このボリュームをリモート ユーザーが使用している場合でもブートタイム デフラグを実行する]
チェックボックスをオフにすると、デフラグの予定時刻になってもログインしているユーザ
ーがいる場合は、コンピュータは自動的に再起動されず、次に手動で再起動したときデフラ
グされます。 このチェックボックスをオンにすると、まだログインしているユーザーがいて
も、予定通りコンピュータが再起動します。
ディレクトリの統合
次回コンピュータを再起動したときに、選択したボリュームのディレクトリをデフラグし統合し
ます。 Diskeeper をオンライン時に使用中の場合、このオプションは自動的に行われるため、
NTFS ボリュームで自動デフラグが有効になっているときは実行されません。
ページファイルのデフラグ
次回コンピュータを再起動したときに、選択したボリュームのページファイルをデフラグします。
MFT のデフラグ
次回コンピュータを再起動したときに、選択したボリュームの MFT をデフラグします。
デフラグの前に CHKDSK を実行
ブートタイム デフラグの前に、Windows の CHKDSK ディスク エラー ユーティリティ(/F 修飾
子を使用)を実行するかどうかを指定します。 CHKDSK を実行するとブートタイム デフラグに
かかる時間が長くなりますが、ディレクトリを統合できなくなる原因のディスク エラーが修正さ
れます。
注意: [デフラグの前に CHKDSK を実行]オプションを有効にすると、選択した各ボリュームで、ブートタ
イム デフラグの前に CHKDSK が実行されます。 コンピュータが起動するのに長時間かかることがあ
るので、一度に 1 つだけのボリュームのブートタイム デフラグを設定してください。
28
Diskeeper の使用
注意 2: [デフラグの前に CHKDSK を実行]オプションを有効にすると、コンピュータを再起動し
ないと、自動デフラグやマニュアル デフラグを実行することはできません。 そのため、コンピ
ュータを再起動する準備が整ってから、このオプションを有効にしてください。
デフラグ後に一時停止
このオプションを選択すると、ブートタイム デフラグが完了したら、コンピュータの起動処理が
一時停止します。 コンピュータのリセット ボタンか電源スイッチを押して手動で起動するまで、
停止したままになります。 このオプションが選択されていない場合、ブートタイム デフラグが
終わったら、15 秒間だけ処理が停止(この間に画面に表示されたメッセージを確認します)され、
その後コンピュータが再起動します。
要約ファイルの作成
ブートタイム デフラグで行われた処理の要約をテキスト ファイルに記録するかどうかを指定し
ます。 このオプションを選択すると、ダイアログボックスに、次のようなボリュームのデフォル
トの文字、ディレクトリ、要約ファイル名が表示されます。
デフォルトでは、要約ファイルは、フロッピー ディスク ドライブ(A:)に書き込まれます。 こ
のダイアログボックスでは、別のボリューム、ディレクトリパス、ファイル名を指定できます。
要約ファイルは、ブートタイム デフラグを実行するのと同じボリュームに書き込むことはできま
せん。 ブートタイム時に完全に動作可能ではないため、USB または Firewire ボリュームにも書き
込めませんので注意してください。 また、ファイル名にスペースを入れることもできません。
注意: コンピュータによっては、起動時にフロッピー ディスク ドライブを読み取るものがあり
ます。 そのため、他に空いているボリュームがない場合を除き、要約ファイルを A: ドライブに
書き込まないでください。
このドライブをリモート ユーザーが使用している場合でもブートタイム デフラグを実行
する
このオプションを選択すると、[スケジュールされたブートタイムでブートタイム デフラグを実行する]
で指定した時刻に、ログインしているユーザーがいても、コンピュータが自動的に再起動します。
指定した時刻の約 1 時間前から一定の間隔で、ログインしているユーザーに、再起動が予定され
ているのでログオフするようにというメッセージが表示されます。
このオプションを選択しないと、指定した時刻にまだログオンしているユーザーがいる場合は、
コンピュータは再起動されません。 ブートタイム デフラグは、コンピュータを次に再起動した
ときに実行されます。
OK
ブートタイム デフラグのプロパティ ページを変更後、[OK]をクリックして保存し、[ボリューム
の プロパティ]のコンソールを閉じます。 指定したボリュームでブートタイム デフラグが設定し
たとおりに実行されます。
適用
ブートタイム デフラグのプロパティ ページを変更後、[適用]をクリックして保存し、[ボリュー
ムの プロパティ]のコンソールを開いたままにします。 ブートタイム デフラグを有効にすると、
[ブートタイム デフラグのプロパティ]のコンピュータ ウィンドウと Diskeeper のコンソールに、ブー
トタイム デフラグが設定されていることが示されます。
キャンセル
設定を何も変更せずに、[ブートタイム デフラグ ジョブのプロパティ]ダイアログボックスを閉じます。
Diskeeper の使用
29
マニュアル デフラグ モード
マニュアル デフラグのモードでは、手作業でボリュームの分析とデフラグを行うことができます。
デフラグするボリューム、デフラグの開始と終了日時など、マニュアル デフラグ ジョブのプロ
パティを直接指定できます。
Diskeeper をマニュアルで起動するにはいくつか方法がありますが、一番簡単なのは、[コンピュータ]ウィ
ンドウでデフラグするボリュームを選択して、下端にある[デフラグ]ボタンをクリックする方法です。 または、
ボリュームを右クリックして[デフラグ]を選択します。
ヒント: ツールバーの[デフラグ]ボタン
をクリックすることもできます。
マニュアル分析またはマニュアル デフラグを実行中は、[マニュアル ジョブのレポート]ダイアログ
ボックスが開き、操作の進行状況と結果が表示されます。 [ボリューム マップ]タブと[ジョブのレポ
ート]タブで、分析またはデフラグ ジョブの詳細を見ることができます。
マニュアル分析またはマニュアル デフラグのジョブを中止するには、ボリュームを選択して Diskeeper ツー
ルバーの[中止]ボタンをクリックするか、ボリュームを右クリックして[中止]を選択します。
マニュアル デフラグ ジョブの実行中に Diskeeper を終了したりコンピュータからログオフしたり
しても、ジョブが完了するまで続けられます。
マニュアル デフラグ ジョブの実行を制御するオプションがいくつかあります。 これらのオプシ
ョンを指定するには、[マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ]ダイアログボックスを使います。
このダイアログボックスを開くには、Diskeeper ツールバーの[マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ]ボタ
ンをクリックするか、[起動]ウィンドウの[分析とデフラグ]を選択して[マニュアル デフラグ ジョブのプロパ
ティ]を選択します。
マニュアル デフラグ ジョブで使えるデフラグ方法には、「高速デフラグ」と「推奨デフラグ」(デフォルト)の 2
種類あります。 デフラグ方法を選択するには、[マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ]ダイアログ
ボックスを使います。 選択したデフラグ方法が、すべてのマニュアル デフラグ ジョブで使われ
ます。 各デフラグ方法について詳しくは、28 ページを参照してください。
デフォルトでは、マニュアル デフラグ ジョブは、「標準」(Windows の中程度)の優先度で実行されます。
そのため、コンピュータで行っているデフラグ以外の処理が影響を受けることがあります。 [マ
ニュアル デフラグ ジョブのプロパティ]ダイアログボックスには、このデフォルトの優先度を変更す
るオプションもあります。 Diskeeper のジョブの優先度を低くすると、コンピュータでデフラグ
と同時に行う処理の速度が上がりますが、デフラグにかかる時間が長くなることに注意してくだ
さい。 優先度について詳しくは、35 ページを参照してください。 (自動デフラグ モードを使用して、
コンピュータの他の処理のパフォーマンスを低下させるデフラグ ジョブを完全になくすことがで
きます。InvisiTasking テクノロジーにより、他の処理に影響を与えることなく Diskeeper を実行す
ることが可能です)。
注意: Diskeeper Home では、デフラグ ジョブの優先度を変更できません。
マニュアル ジョブのレポート
手作業でボリュームをデフラグ(または分析)する場合、別のウィンドウに[マニュアルジョブのレ
ポート]が表示されます。 [マニュアル ジョブのレポート]には、[ボリューム マップ]と[ジョブのレポー
ト]の 2 つのタブがあります。
ボリューム マップ タブ
[ボリューム マップ]タブに表示される帯は、ボリュームの断片化の状態を示します。 一度に 1 つ
のディスク ボリュームの情報を表示します。 [コンピュータ]ウィンドウでボリュームを選択する
と、[ボリューム マップ]タブに表示されます。
30
Diskeeper の使用
この情報の表示形式には、ファイルの構造を示すものと、ファイルのパフォーマンスに影響する
断片化のレベルを示すものの 2 通りがあります。 表示形式を切り替えるには、[ボリューム マップ]タ
ブの上端にある[ボリューム マップの表示]で形式を選択します。
[ファイルのパフォーマンス]を選択すると、断片化によるパフォーマンスへの影響に重点を置いた表示に
なります。 そのため、コンピュータのパフォーマンスに影響を与えている場合だけ、ファイルが断
片化されているとみなされます。
一方、[ファイルの構造]を選択すると、ページファイル(存在する場合)や NTFS ボリュームの MFT など
のシステムファイルなどの詳しい情報も示されます。 また、パフォーマンスに影響を与えていないも
のも含み、すべての断片化ファイルが表示されます。
ボリューム マップの配色の意味
マニュアルで分析またはデフラグを実行後、[ボリューム マップ]タブに表示される帯は、ボリュー
ムの断片化の状態を示します。 この帯は、データの種類や状態を区別できるように色分けされて
います。 ボリュームマップの表示形式によって、各色が示す意味が異なります。
ファイルのパフォーマンスを表示している場合は、次のとおりです。

青 - 高いパフォーマンスのファイルとフォルダ

赤 - 低いパフォーマンスのファイルとフォルダ

ピンク - 低いパフォーマンスのシステムファイル

白 - 空き領域

緑/白の縞 - MFT 拡大用に予約されている領域。 ボリュームをフォーマットしたときに
予約されているので、Diskeeper も含み、アプリケーションでは使用できません。 ただし、
ボリュームがいっぱいになり、他に空いている領域がなくなると、オペレーティングシ
ステムがこの領域にファイルを書き込みます。 Diskeeper でこの領域からファイルを出す
ことはできますが、入れることはできません。 この領域は、NTFS ボリュームだけで表
示されます。 この領域は、NTFS ボリュームだけで表示されます。
ファイルの構造を表示している場合の配色は、次のとおりです。

青 - 連続している(断片化していない)ファイル

赤 - 断片化しているファイル

黄色 - ボリュームに存在するページファイル

緑 - 移動できないシステムファイル。 緑は主に MFT を表示しますが、移動できないファイ
ルも表示します。 これらのファイルは、起動時を除き、Diskeeper を含むどのデフラグ
ツールでも移動することはできません。 ただし、この「システムファイル」とは、オペ
レーティングシステムを構成するファイル(Diskeeper のマニュアルまたは自動モードで
問題なくデフラグできます)ではなく、NTFS ファイルシステムを構成しているファイル
であることに注意してください。 緑の領域は、NTFS ボリュームだけで表示されます。

白 - 空き領域

緑/白の縞 - MFT 拡大用に予約されている領域。 ボリュームをフォーマットしたときに
予約されているので、Diskeeper も含み、アプリケーションでは使用できません。 ただし、
ボリュームがいっぱいになり、他に空いている領域がなくなると、オペレーティングシ
ステムがこの領域にファイルを書き込みます。 Diskeeper でこの領域からファイルを出す
ことはできますが、入れることはできません。 この領域は、NTFS ボリュームだけで表
示されます。 この領域は、NTFS ボリュームだけで表示されます。

水色 - ディレクトリとその断片
注意: Terabyte Volume Engine(TVE)によるデフラグ、または I-FAAST デフラグ ジョブを実行す
る場合は、通常[ボリューム マップ]タブに表示される帯が、デフラグの進行状況を示す数値に変わ
Diskeeper の使用
31
ります。 これは、CPU の使用率を下げ、消費されるシステム リソースを尐なくし、大きなボリ
ュームをすばやくデフラグするためです (このリソースを節約する機能を、オプションで無効に
することもできます。 詳しくは、46 ページを参照してください)。
[ボリューム マップ]タブの下端には、表示される情報をビットマップファイルに保存するボタンと
印刷するボタンが付いています。
ジョブ レポート タブ
[ジョブ レポート]タブには、ボリュームを分析またはデフラグした後に得られた情報が示されます。
一度に 1 つのディスク ボリュームの情報を表示します。
ジョブ レポートをテキストファイルに保存するボタンと印刷するボタンもあります。
[ジョブ レポート]タブは、次の 3 つの部分に分かれています。
調査結果と対処法セクション
このセクションには、ボリュームのパフォーマンスを向上、または維持するための対処法が示さ
れます。
ボリュームの状態セクション
[ジョブ レポート]のこのセクションでは、ボリュームの全体的な状態(判定結果)とそのレベルに
なった理由、およびボリュームの信頼性を向上する方法が示されます。
Diskeeper Corporation では、ディスク ボリュームのパフォーマンスと信頼性の問題について幅広い調査を
行い、次のことが、ボリュームの状態を左右する大きな要因になることがわかっています。

全体的な断片化

MFT の断片化

ページファイルの断片化

使用可能な空き領域
Diskeeper でボリュームを分析またはデフラグするときに、これらの要因を指標にして、ボリュー
ムの状態が判定されます。
ボリュームの判定結果は、「良好」、「警告」、「危機的」の 3 つのレベルに分けられます。
次の表に、信頼性のレベルを「警告」と「危機的」に分けるときの基準を示します。
信頼性の基準
警告レベル
危機的レベル
全体的な断片化
10% 以上
50% 以上
MFT の断片数
250 個以上
2000 個以上
ページファイルの断片数
250 個以上
1500 個以上
空き領域
15% 以下
5% 以下
アクセス時間セクション
このセクションには、ボリュームの現在のパフォーマンスがグラフで示されます。 これは、
Diskeeper で計算したドライブの全ファイルの読み取り時間と断片化されたファイルだけの読み取り時間に
基づいて割り出されます。 また、デフラグ後の全ファイルの読み取り時間と断片化されたファイル
の読み取り時間も示されます。 そのため、断片化によってパフォーマンスがどの程度低下してい
るかと、デフラグによってどの程度向上するかがよくわかります。
32
Diskeeper の使用
Diskeeper でディスクを分析、またはデフラグするたびに、次の 2 種類の読み取り時間が計算され
ます。 1 つ目は、ディスクの全ファイルを読み取るのにかかる時間です。 2 つ目は、断片化した
ファイルだけを読み取るのにかかる時間です。 さらに、最適(最も速く読み取れる)時間が割り
出されます。
ただし、デフォルトでは、Diskeeper Corporation で調査され、あらかじめ決められたディスク パ
フォーマンスの値に基づいて計算されることに注意してください。 実際のディスクの正確なパフ
ォーマンスを計算するには、Diskeeper でドライブをスキャンする必要があります。 このスキャ
ンによって、コンピュータの処理速度が多尐下がるので、スキャンはデフォルトで無効になって
います。 ただし、デフォルトを簡単に変更できます。 スキャンを有効にするには、[Diskeeper の設
定のプロパティ]ダイアログボックスで[ボリュームのパフォーマンス データを収集する]オプションを選択
します。 詳しくは、44 ページを参照してください。
統計情報セクション
このセクションには、ボリュームの分析またはデフラグ後の詳しい情報が示されます。 ここに示
される情報の多くは、Diskeeper のイベントログにも記録されます。
ボリューム サイズ
ボリュームの総容量を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。 この数値は、フ
ァイルが占めている容量と空き容量、およびオペレーティングシステムで使用しているけれども、
下の[使用領域]には含まれていない容量(ディレクトリ ファイルや MFT)も含みます。
クラスタ サイズ
ボリュームのクラスタのサイズを示します。 この情報は、イベントログにも示されます。 クラ
スタとは、セクタ(ディスクのスペースの最小単位)をいくつかまとめたものです。 ディスク全
体がクラスタに分けられ、データを保存するときの最小単位になります。
使用領域
現在ファイルが占めているディスク容量を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
この数値には、サイズがゼロのファイルやオペレーティングシステムで使用するファイル(ディ
レクトリ ファイルや MFT)は含まれていません。
空き領域
ボリュームの総空き容量を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
空き領域の割合
ボリュームの空き領域の割合をパーセントで示します。 この情報は、イベントログにも示されま
す。 この数値には、NTFS ボリュームの MFT 用に予約されている領域も含みます。
ボリュームの断片化
ボリューム全体の断片化の割合を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
この数値は、ファイルの断片化レベルと空き領域の断片化レベルの両方から割り出された値で、
ボリュームの全体的な断片化の状態を示します。 この 2 つの値の重み付けは、ボリュームの空き領域
と、使用済みの領域の比率によって決まります。 領域の断片化レベルを計算する式は、次のとおりで
す。
ボリュームの断片化された領域 × 100 ÷ ボリュームの全領域
ここで、「ボリュームの断片化された領域」は、断片化された全ファイルの合計クラスタ数に 1 クラスタのバ
イト数をかけた値です。
データの断片化
ボリュームのファイルの断片化の割合を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
データの断片化レベルを計算する式は、次のとおりです。
Diskeeper の使用
33
ボリュームの断片化 × ボリュームの全領域 ÷ ボリュームの使用済み領域
注意: ボリュームの断片化とデータの断片化のどちらの計算でも、ファイルの圧縮されていない
サイズが使われます。 ボリュームに断片化された圧縮ファイルが多数ある場合は、これらの値が
100% を超えることがあります。 これは、Windows エクスプローラでファイルを見ている場合と
似ています。 多数のファイルが圧縮されていると、データの合計サイズがボリュームのサイズを
超えることがあります。 これが、ディスク管理ツールのボリュームサイズと、ボリュームの合計
バイト数が合わない理由です。
ディレクトリの総数
ボリュームにあるディレクトリの総数を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
断片化されたディレクトリ
ボリュームにある断片化されたディレクトリの数を示します。 この情報は、イベントログにも示
されます。
ディレクトリの超過断片
ボリュームのディレクトリの断片数を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
連続しているディレクトリは、この数には含まれませんが、ディレクトリの余分の断片が数えら
れます。
ファイルの総数
ボリュームにあるファイルの総数を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。 こ
の数値には、ファイル長がゼロのファイルや、通常 NTFS ボリュームの 1 クラスタ未満のファイ
ルは含まれていません。 ただし、1 クラスタ未満でも、ファイルとクラスタのサイズによっては
含まれることがあります。
ファイルの平均サイズ
ボリュームにあるファイルの平均サイズを示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
この数値には、ファイル長がゼロのファイルやページファイルは含まれません。
断片化されたファイルの総数
ボリュームにある断片化ファイルの総数を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
超過断片の総数
ボリュームにあるファイルの断片総数を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
連続しているファイルは、この数には含まれませんが、ファイルの余分の断片が数えられます。
1 ファイルあたりの平均断片数
ボリュームの 1 ファイルあたりの平均断片数を示します。 この情報は、イベントログにも示され
ます。 ファイルがどの程度断片化しているかの目安になります。
この数値が 1.00 の場合は、ファイルが連続していることを示します。 1.10 の場合は、平均して
10% のファイルが 2 つに分かれているという意味です。 同様に、1.20 の場合は 20%、1.30 は
30% になります。 2.00 は、各ファイルが平均 2 つのファイルに分かれているという意味です。
1.00 が最もよい状態を示す数値で、全ファイルまたはほとんどすべてのファイルが連続していま
す。
パフォーマンスが低下しているファイル
断片化によってパフォーマンスが低下しているファイルの数を示します。 この情報は、イベント
ログにも示されます。 例えば、非常に大きなファイルが 2 つに分かれていても、パフォーマンス
が大幅に低下することはありません。 したがって、このようなファイルは、この数値に含まれま
せん。
34
Diskeeper の使用
ページ/スワップ ファイルのサイズ
ボリュームのページファイルのサイズを示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
ページファイルがない場合は、ゼロ(0)になります。
断片の総数
ページファイル(ボリュームにある場合)の総断片数を示します。 この情報は、イベントログに
も示されます。
MFT の合計サイズ
ボリュームの MFT のサイズを示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
MFT は、NTFS ボリュームだけで使われるので、この情報は、FAT ボリュームの分析画面(数
値)には表示されず、イベントログにはゼロ(0)が記録されます。
MFT の使用しているレコード
マスター ファイル テーブル(MFT)にある個々のファイル レコードの数を示します。 この情報
は、イベントログにも示されます。 ファイルを削除した後でも、ファイル レコードが MFT に残
っているので、この数値は、現在ボリュームにあるファイルの数と同じとは限りません。
MFT は NTFS ボリュームだけで使われるので、この情報は、FAT ボリュームでは表示されませ
ん。
MFT の使用率 (%)
ボリュームの MFT の割合を示します。 この情報は、イベントログにも示されます。
ボリュームにあるファイルの数が増えると MFT も大きくなりますが、ボリュームからファイル
が削除されても MFT は小さくなりません。
MFT は NTFS ボリュームだけで使われるので、この情報は、FAT ボリュームでは表示されませ
ん。
MFT の総断片数
マスター ファイル テーブル(MFT)の断片数を示します。 この情報は、イベントログにも示さ
れます。
MFT は NTFS ボリュームだけで使われるので、この情報は、FAT ボリュームでは表示されませ
ん。
最も断片化されたファイル
ボリュームの最も断片化されたファイルの一覧を見るには、[ジョブ レポート]タブの[最も断片化されたフ
ァイル]にある[表示]ボタンをクリックします。 各ファイルの次の情報が表示されます。
断片
ボリュームの最も断片化されたファイルの断片の数を示します。
ファイルのサイズ
ボリュームの最も断片化されたファイルのサイズを示します。
ファイル名
ボリュームの最も断片化されたファイルの名前を示します。
これらのファイルに頻繁にアクセスしている場合は、システムのパフォーマンスへの影響が、1
ファイルあたりの平均断片数で示されているよりも大きい可能性があります。
「最も断片化されたファイル」レポートには、ファイルの名前だけでなく、特定のファイルが移
動またはデフラグされなかった理由も説明されています。 最も断片化されたファイルの一覧にあ
るファイルの中には、次の「補足情報」が付いているものがあります。
Diskeeper の使用
35
表示される前の
操作
ファイルシス
テム
[開けませ
ん]
デフラグのみ
NTFS と
FAT
Diskeeper で、このファイルを開けません(そ
のため移動できません)。 よくある原因は、
Diskeeper でファイルにアクセスする権限がな
いことです。 Diskeeper でファイルをデフラ
グするには、SYSTEM アカウントにファイル
のフルコントロール権限が設定されている必
要があります。
[除外され
ました]
デフラグのみ
NTFS と
FAT
このファイルは、Diskeeper 内部除外リストの
1 つです。 このファイルは、Diskeeper ユーザー
定義または内部の除外リストに入っています。
[超過割り
当て]
分析とデフラグ
NTFS のみ
NTFS ファイルシステムでは、ファイルのデ
ータで使用するクラスタより多いクラスタが
割り当てられることがあります。 Windows
2000 では、ファイルのデータの部分しかデフラグ
できません。 そのため、ファイルが断片化され
ていると示されても、データの部分は実際に
は連続していることがあります。 これは、レジ
ストリ ファイルと解凍されたファイル(Windows
2000 の場合)でよく起こります。 このようなファ
イルは、コンピュータを再起動したときにデ
フラグできることがあります。
[一部デフ
ラグされま
した]
デフラグのみ
NTFS と
FAT
このファイルは、一部デフラグされています。 断片
数は減りましたが、まだ連続した状態にはなって
いません。
[移動不可
(OS による
制限)]
Terabyte
Volume Engine
(TVE)による
デフラグのみ
NTFS のみ
Diskeeper がファイルを移動しようとしましたが、オ
ペレーティングシステムがファイルを移動できない
ように制限しています。 前に Diskeeper で見つけ
ていた空き領域が、別のファイルの処理で上書き
されたか、デフラグしようとしたときにファイルが削
除または拡張された可能性があります。
補足情報
説明
マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ
マニュアル デフラグ ジョブの実行を制御するオプションがいくつかあります。 これらのオプシ
ョンを指定するには、[マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ]ダイアログボックスを使います。
このダイアログボックスを開くには、Diskeeper ツールバーの[マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ]ボタ
ンをクリックするか、[起動]ウィンドウの[分析とデフラグ]を選択して[マニュアル デフラグ ジョブのプロパ
ティ]を選択します。
[マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ]には下記のようなオプションがあります。

ディスクと CPU の優先度

デフラグ方法
36
Diskeeper の使用
ディスクと CPU の優先度の設定
Diskeeper のマニュアル デフラグ ジョブで使用するディスク入出力(I/O)と CPU を調節できま
す。 このオプションで、マニュアル デフラグが実行するディスクと CPU の優先度をコントロー
ルします。
ディスク優先度のオプションを選択すると、I/O Smart™ テクノロジーによって、マニュアル デフ
ラグの実行中のディスクの入出力(I/O)を監視し、デフラグ ジョブを「一時停止」させること
ができます。 そのため、デフラグ プロセスによって I/O 処理が影響されず、ユーザーがスムーズ
に操作を続けられます。
このオプションにより、マニュアル デフラグ ジョブが実行する Windows の優先度を設定するこ
とができます。 CPU の優先度を「最低」に設定すると、Diskeeper でボリュームをマニュアルで
デフラグしているときのパフォーマンスへの影響が最小限に抑えられます。 ただし、このような
ジョブは、他の優先度のジョブに比べてかなり長時間かかります。 これは、Diskeeper が、高い
優先度のプロセス(スクリーンセーバーも含む)が完了するまで待つからです。 そのため、
Diskeeper のジョブで使用する CPU の優先度を上げた方がよい場合もあります。 ただし、マニュ
アルでは、Diskeeper を高い優先度で実行すると、システムのパフォーマンスが下がる場合がある
ことに注意してください。
Diskeeper が自動デフラグ モードで使用する場合、優先度やシステムのパフォーマンスが低下す
る心配はありません。 InvisiTasking テクノロジーによって、他のアプリケーションや他の処理を
妨害することなく、ボリュームのパフォーマンスが最適化されます。
マニュアル デフラグ ジョブの優先度を変更するには、ツールバーの[マニュアル デフラグ ジョブのプロパ
ティ]ボタン
をクリックし、[ディスクと CPU の優先度]を選択します。 ここで設定したディスクと CPU
の優先度のプロパティは、すべてのボリュームのすべてのマニュアル デフラグ ジョブに適用されることに
注意してください。
デフラグ方法について
マニュアル デフラグのモードが実行中のときは、必要に応じたデフラグ方法を選択するオプショ
ンがあります。 Diskeeper では、次の各デフラグ方法があります。

高速デフラグ-最も短時間でデフラグできます。空き領域の連結よりもファイルの断片化解消に重点をおき、
システムのパフォーマンスを向上します。 使用するリソースも少なくて済みますが、他の方法とは異なり、空き
領域が完全には連結されないことに注意してください。

推奨デフラグ-デフォルトの方法です。ファイルの断片化解消と空き容量の連結がバランスよく行わ
れ、 システムのリソースを使いすぎることなく、パフォーマンスが最適化されます。
上記の方法に加え、大きなファイルをどのようにデフラグするかを指定できます。 [大容量ファイ
ルのデフラグ]オプションを選択すると、大容量ファイルがデフラグされますが、それ以上デフラグしてもア
クセス時間が大幅に短縮されることはないという時点で中止されます。 そのため、システム リソースを
節約でき、ジョブの実行時間も短縮できます。
すべてのマニュアル デフラグ ジョブのデフラグ方法を変更するには、ツールバーの[マニュアル デフラグ
ジョブのプロパティ]ボタン
をクリックし、[デフラグ方法]を選択します。 指定したデフラグ方法が、
全ボリュームのすべてのマニュアル デフラグ ジョブで使われることに注意してください。
ヒント: 自動デフラグは、動的にデフラグ方法を決定するため、手動で選択する必要があり
ません。
Diskeeper の使用
37
Diskeeper の設定のプロパティ
Diskeeper ツールバーの[Diskeeper の設定のプロパティ]ボタン
をクリックするか、[起動]ウィンド
ウの[Diskeeper の設定]を選択し、[Diskeeper の設定のプロパティ]ダイアログボックスを開きます。
このダイアログで、Diskeeper の画面と動作を決めるプロパティの表示や編集ができます。 この
ダイアログボックスで、Diskeeper の画面と動作を決めるプロパティを表示して編集できます。
ダイアログボックスの左半分には、次のオプションが表示されます。

全般 - Diskeeper のバージョン番号、著作権情報、カスタマサポート情報を表示します。

アップデートとアップグレード - Diskeeper の新バージョンがリリースされているかどうかを確認します。
詳しくは、37 ページを参照してください。

ファイルの除外 - Diskeeper で処理しないファイルとフォルダを指定します。 詳しくは、38 ページを
参照してください。

イベント ロギング - Diskeeper でイベントログに記録する情報を指定します。 詳しくは、40 ページを
参照してください。

電源の管理 - コンピュータでバッテリ電源を使っているときに、Diskeeper で行う処理を指定します。
詳しくは、43 ページを参照してください。

Volume Shadow Copy Service (VSS) のオプション - VSS が有効になっているボリュームのデフ
ラグ方法を指定します。詳しくは、44 ページを参照してください。

データの収集 - Diskeeper のパフォーマンスと履歴レポート用に収集するデータの種類を指定しま
す。 詳しくは、44 ページを参照してください。

表示方法 - Diskeeper のコンソールに情報をどのように表示するかを指定します。 詳しくは、46 ペー
ジを参照してください。

アクセス権 - 管理者のアカウントがないユーザーが Diskeeper にアクセスして実行できるかどうかを
指定します。 詳しくは、46 ページを参照してください。

プロキシの設定 - プロキシの設定時にインターネットに接続するかどうかを指定します。 詳しくは、46
ページを参照してください。

新しいボリュームの検出 - コンピュータに新しいボリュームが検出されたときに自動デフラグを有効
にするかどうかを指定します。 詳しくは、46 ページを参照してください。

ディレクトリの統合 - すべてのディレクトリフォルダを 1 か所に移動する追加処理を行うかどうかを指
定します。
アップデートとアップグレード
Diskeeper ツールバーの[Diskeeper の設定のプロパティ]ボタン
をクリックするか、[起動]ウィンド
ウの[Diskeeper の設定]を選択し、[アップデートとアップグレード]オプションを選択します。 [アップデー
トとアップグレード]ページが開き、次のオプションが表示されます。

今すぐ確認 - Diskeeper の新バージョンがリリースされているかどうかを今すぐ確認するには、このオ
プションを選択します。
新バージョンがリリースされている場合は、ダウンロードするオプションが表示されます。ダウンロード
画面が表示されたら、[このファイルを現在の場所から実行する]をクリックして、新バージョンのインス
トールを開始します。
ダウンロード画面が表示されたら、[このファイルを現在の場所から実行する]をクリックして、新バー
ジョンのインストールを開始します。または、[このプログラムをディスクに保存する]をクリックして、後
でインストールできるように、コンピュータにインストール パッケージを保存します(保存した新バージョ
38
Diskeeper の使用
ンをインストールするには、ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、表示される手順に従いま
す)。

自動確認 - 新バージョンのリリースが定期的に自動確認されるようにするには、このオプションを選
択します。
ファイルの除外
Diskeeper の自動デフラグまたはマニュアル デフラグの処理から除外するファイルとディレクト
リを指定するには、除外リストを設定します。 例えば、すぐに削除する一時ファイルは、通常デ
フラグする必要はありません。
ただし、デフラグから除外したファイルが断片化していると、[ジョブのレポート]タブに表示される分析結果
が、実際の状態を完全に反映しない可能性があります。
Diskeeper は、2 つの除外リストを使用します。 1 つはユーザーが設定するリスト、もう 1 つはユーザーが変
更できない「内部」リストです。 ここでは、ユーザーが設定するリストについて説明します。
Diskeeper の「内部」除外リストについて詳しくは、39 ページを参照してください。
[除外リスト]を開くには、Diskeeper のツールバーにある[Diskeeper の設定のプロパティ]ボタン
をクリックするか、[起動]ウィンドウの[Diskeeper の設定]から、[Diskeeper の設定のプロ
パティ]を選択し、[除外リスト]を選択します。 このページで、Diskeeper の処理から除外するファ
イル、フォルダ、ボリュームを指定します。
[ファイルの除外]ダイアログボックスには、次のオプションがあります。
注意: * と ? のワイルドカードを使用できます。
ボリューム
デフラグから除外するファイルやディレクトリを指定するボリュームを選択します。
パス
デフラグから除外するディレクトリを選択します。 除外するディレクトリを反転表示して[フォルダの追
加]をクリックし、除外リストに追加します。
除外リストに追加したフォルダの下にあるサブフォルダも、除外の対象になります。
[フォルダの追加]ボタン
選択したフォルダを除外リストに追加します。
ファイル
デフラグから除外するファイルの名前を選択します。 除外するファイル(複数可)を反転表示して[ファ
イルの追加]をクリックし、除外リストに追加します。
[ファイルの追加]ボタン
選択したファイルを除外リストに追加します。
[除外リスト]ボックス
デフラグから除外するファイル、ディレクトリ、ボリュームを示します。
[削除]ボタン
除外リストにあるファイル、ディレクトリ、またはボリュームを削除します。 まず、[除外リスト]ボックスで
削除する項目を反転表示して、このボタンをクリックします。
[適用]ボタン
除外リストを保存し、[Diskeeper の設定のプロファイル]ページを開けたままにします。
Diskeeper の使用
39
[OK]ボタン
除外リストを保存し、[Diskeeper の設定のプロファイル]ページを閉じます。
[キャンセル]ボタン
除外リストに加えた変更をすべて破棄して、Diskeeper の最初の画面に戻ります。
[ヘルプ]ボタン
ヘルプの除外リストの作成についての項目を表示します。
Diskeeper 内部の除外リスト
システムファイルや特定のアプリケーションに関連したファイルなど、ファイルの中には、どの
ような場合でも移動してはいけないものがあります。 このようなファイルを移動すると、システ
ムやアプリケーションでエラーが発生することがあります。 そのため、Diskeeper では、「内
部」除外リストを使って、このようなファイルが Diskeeper の処理から常に除外されるようにし
ています。 このリストは、メモリ内に固定されているので編集できません。 現在、内部除外リ
ストにあるファイルは、次のとおりです。
Windows 2000 の場合

$MFT

$MFTMIRR

$LOGFILE

$VOLUME

$ATTRDEF

$BITMAP

$BOOT

$BADCLUS

$SECURE

$UPCASE

$EXTEND

$EXTEND\$QUOTA

$EXTEND\$OBJID

$EXTEND\$REPARSE

$EXTEND\$USNJRNL

$HIBERFIL.SYS

$MEMORY.DMP

$SAFEBOOT.FS

$SAFEBOOT.CSV

$SAFEBOOT.RSV

$BOOTSECT.DOS
Windows XP、Windows Server 2003 および Windows Vista の場合

$MFT

$MFTMIRR
40
Diskeeper の使用

$LOGFILE

$VOLUME

$ATTRDEF

$BITMAP

$BOOT

$BADCLUS

$SECURE

$UPCASE

$EXTEND\$USNJRNL

$HIBERFIL.SYS

$MEMORY.DMP

$SAFEBOOT.FS

$SAFEBOOT.CSV

$SAFEBOOT.RSV

$BOOTSECT.DOS
ブートタイム デフラグ時に除外されるファイル

\\$ESSNAP\\SNAPS.SNP

$SAFEBOOT.FS

$SAFEBOOT.CSV

$SAFEBOOT.RSV

$EXTEND\$USNJRNL

\\BOOT.INI

\\NTDETECT.COM

\\NTLDR

\\NTBOOTDD.SYS

\\*\\NTOSKRNL.EXE
これらのファイルは、Diskeeper のユーザー定義の除外リストには表示されません。 詳しくは、55
ページの「Diskeeper でどうしても移動できないファイルがあります。 Diskeeper に何か問題がある
のですか?」を参照してください。
Frag Shield
コンピュータのパフォーマンスと信頼性が低下する原因の 1 つに、NTFS ボリュームのマスター ファイル
テーブル(MFT)とページファイルの断片化があります。オペレーティングシステムは、MFT とページファイ
ルに大きく依存しているので、その断片化によって、通常のファイルの断片化よりも深刻な問題が発生す
ることがよくあります。Frag Shield は、システム ファイルの断片化を防止するために開発された業界唯一の
テクノロジーです。
Frag Shield は、MFT 断片化の防止ツールとページファイルの設定ツールに分かれています。これらのツ
ールを使用して MFT の断片化を防止し、今後断片化が発生しないようにページファイルを適切に設定し
ます。
Frag Shield の MFT 断片化防止テクノロジーは完全に自動化しており、InvisiTasking テクノロジーを使用
してバックグランドで稼働します。
Diskeeper の使用
41
また、Frag Shield は、Microsoft が公開しているガイドラインに従って、NTFS ボリュームのページファイル
を設定する機能でもあります。
Frag Shield を使用するには、Diskeeper のツールバーにある[Frag Shield]
をクリックするか、[起
動]ウィンドウの[ボリューム プロパティ]から[Frag Shield]
を選択します。 Frag Shield を有効にす
るボリュームを選択して[Frag Shield を有効にする]を選択します。
MFT の保守
マスター ファイル テーブル(MFT)は、NTFS ボリュームにある各ファイルのレコードが入っているファイル
とみなすこともできます。つまり、ボリューム上のファイルごとに、MFT にファイル レコードが 1 つ存在する
ことになります (ただし、例外もあります。例えば、断片化の進んだファイルでは、ファイルを構成する多数
の断片の情報を格納するために、MFT に複数のファイル レコードが必要になることがあります)。NTFS ボ
リュームを初めて作成するときに、Windows によって、ボリュームの一部が MFT 用に予約されます。ファイ
ルがボリュームに追加されるに従って、MFT に新しいファイル レコードが追加されるので、MFT が大きく
なっていきます。ディスクがいっぱいになると、MFT が、元々用意されてあった容量より大きくなることがあ
ります。このような場合は、追加のスペースが MFT 用に予約されますが、この新しいスペースは、元の
MFT 用スペースの隣になるわけではありません。これが、MFT の断片化の原因の 1 つです。
また、空き領域が非常に尐なくなると、MFT 用に予約されたスペースにファイルが書き込まれ、MFT がこ
れらのファイルの周りに散らばっていくことになります。これも、MFT が断片化する原因の 1 つです。
Frag Shield 機能では、可能な場合、MFT を連続した状態で事前に拡張しておけるので、将来 MFT が大
きくなってもファイルの周りに散らばることはありません。
ヒント:システムの初期設定を行う場合(他のコンピュータに配布するシステムの「イメージ」を作成す
るときなど)に、MFT を拡張しておくと便利です。
ボリュームを分析したりデフラグしたりするたびに、MFT の空き領域が確認されます。 MFT の使用率が一
定の値を超えると、Frag Shield によって MFT が自動的に拡張されます。
注記:一旦 MFT を大きくすると、ボリュームを再フォーマットしないと、小さくすることはできません。
ページファイルの設定
ページファイルは、コンピュータのメモリに格納するデータを、一時的に保存するためのハードディスク上
の領域です。オペレーティングシステムで物理メモリ(RAM)が必要になると、使用頻度の低いデータが一
時的に RAM からハードディスクに移されます。データは、必要に応じて、ページファイルからシステムメモ
リへと、またその逆にコピーされます。この処理のことを、「ページング」または「スワッピング」といいます。
Windows を最初にインストールするときに、コンピュータの物理メモリ(RAM)の量に応じて、ページ ファイ
ルが作成されます。Windows が、ページ ファイルの初期サイズと最大サイズを決めます。しかし、時間が
経つに従って、このデフォルトのサイズでは足りなくなるため、Windows がファイルを拡張しますが、このと
き連続していない状態になることがよくあります。このようにページファイルが断片化すると、オペレーティ
ングシステムが、ページファイルからデータを出し入れするのに時間がかかるようになり、コンピュータのパ
フォーマンスが低下します。
Frag Shield のページファイル設定ツールは、ページファイルの適切なサイズと、発生した断片化の解消を
設定するツールです。適切なサイズを設定することで、ファイルを拡張したり、その結果断片化されること
なく、システムで必要なメモリを利用できるようにします。ページファイルのデフラグは、コンピュータの起動
時しか実行できないので、ページファイルの断片化の予防は特に重要です。
ページファイルの断片化を防ぐ方法の 1 つは、ページファイルが拡張されないように、現在および将来必
要なメモリに見合うサイズを選択し、その値に合わせて初期サイズと最大サイズを設定することです。この
42
Diskeeper の使用
方法の主な欠点は、ページファイルが不必要に大きくなってしまい、ディスクの空き領域が尐なくなる可能
性があることです。
Microsoft では、ページファイルの適切なサイズについて、次のように指示しています。1
「ページファイルの適切なサイズを決めるには、Paging File\% Usage Peak のカウンタの値と
Pagefile.sys のサイズとかけ合わせます。 % Usage Peak カウンタは、ページファイルの使用率を
示します。 このカウンタがページファイルの合計サイズの 70% になるか、Memory\\% Committed
Bytes In Use カウンタが 85% になったら、ページファイルの拡張を検討してください。
Frag Shield は、ページファイルの適切なサイズを定期的に計算するために、これらのカウンタを確認しま
す。Frag Shield を有効にすると、ページファイルの使用状況のデータを使用して、その最小サイズと最大
サイズを変更した方がよいかと、どの程度大きくしたらよいかが[ダッシュボード]タブの[ボリュームの状態
と対処法]セクションに表示されます。
非常に大きなファイルを開いたり、一度に多数のファイル開いたりして、ページファイルが拡張されることが
あります。その後、オペレーティングシステムがページファイルを小さくします。初期サイズと最大サイズを
異なる値に設定しておくと、必要なときだけディスクの領域が使われることになります。このような場合に、
ページファイルの拡張によって断片化が起こっても、再びページファイルが小さくなると、余分な断片が取
り除かれます。したがって、ページファイルの拡張と縮小も場合によっては便利なことがあり、長期的な断
片化も引き起こしません。
ボリュームを分析したりデフラグしたりするたびに、現在のページファイルのサイズが適切かどうかが調べら
れます。現在のサイズが不適切と判断された場合は、[ダッシュボード]タブの[ボリュームの状態と対処
法]セクションに、ページファイルのサイズ変更を推奨する情報が表示されます。
ご使用のオペレーティング システムでのページファイルのサイズ変更について詳しくは、Windows のヘル
プやその他のユーザーマニュアルを参照してください。
イベント ロギング
Diskeeper で行われた処理の一般的な情報を Windows のアプリケーション イベントログに記録し
ます。
注意: ロギングの設定をデフォルトのままにしておくと、Windows のアプリケーション イベント
ログがすぐにいっぱいになることがあります。 デフォルトの設定を変更する方法については、5 ペー
ジを参照してください。
[イベント ロギング]オプションの表示や変更は、ツールバーの[Diskeeper の設定のプロパティ]ボタ
ン
をクリックするか、[起動]ウィンドウの[Diskeeper の設定]から、[Diskeeper の設定のプ
ロパティ]を選択後、[イベント ロギング]のオプションを選択し、[イベント ロギング]ダイアログボッ
クスを開きます。
[イベント ロギング]の一覧から、ログに記録する Diskeeper のイベントを指定します。 次に、[イベ
ント ロギング]ページに表示されるオプションについて説明します。
サービスの開始と停止
このチェックボックスをオンにすると、Diskeeper サービスが開始または停止するたびにログに記
録されます。
このチェックボックスは、デフォルトでオンになっています。
デフラグの開始と停止
このチェックボックスをオンにすると、自動デフラグやマニュアル デフラグが開始または停止す
るたびにログに記録されます。 また、Diskeeper の除外リストに含まれていたか、開けなかった
1
Windows 2000 Professional Resource Kit, Chapter 28 - Evaluating Memory and Cache Usage
Diskeeper の使用
43
ため移動できなかったファイルの情報も記録されます。 ファイルが開けない最も一般的な原因は、
Diskeeper にそのファイルを開く権限がないことです。 Diskeeper でファイルをデフラグするには、
SYSTEM アカウントにファイルのフルコントロール権限が設定されている必要があります。 アク
セス権の設定について詳しくは、57 ページを参照してください。
このチェックボックスは、デフォルトでオンになっています。
ボリューム情報
このチェックボックスをオンにすると、各デフラグが終了するたびに、アプリケーション イベン
トログに、デフラグしたボリュームの一般的な情報が記録されます。 この情報は、Windows イベ
ント ビューアに「Diskeeper Event 15」として表示されます。 このチェックボックスは、デフォ
ルトでオフになっています。
[説明]ボックスに表示される情報について詳しくは、32 ページを参照してください。
ファイル情報
このチェックボックスをオンにすると、各デフラグが終了するたびに、イベントログに、デフラ
グしたボリュームの一般的な情報が記録されます。 この情報は、Windows イベント ビューアに
「Diskeeper Event 16」として表示されます。 このチェックボックスは、デフォルトでオフになっ
ています。
[説明]ボックスに表示される情報について詳しくは、32 ページを参照してください。
ページファイル情報
このチェックボックスをオンにすると、各デフラグが終了するたびに、イベントログに、デフラ
グしたボリュームのページファイル(存在する場合)について、一般的な情報が記録されます。
この情報は、Windows イベント ビューアに「Diskeeper Event 17」として表示されます。 このチ
ェックボックスは、デフォルトでオフになっています。
[説明]ボックスに表示される情報について詳しくは、32 ページを参照してください。
ディレクトリ情報
このチェックボックスをオンにすると、各デフラグが終了するたびに、イベントログに、デフラ
グしたボリュームのディレクトリについて、一般的な情報が記録されます。 この情報は、
Windows イベント ビューアに「Diskeeper Event 18」として表示されます。 このチェックボック
スは、デフォルトでオフになっています。
[説明]ボックスに表示される情報について詳しくは、32 ページを参照してください。
MFT 情報
このチェックボックスをオンにすると、各デフラグが終了するたびに、イベントログに、デフラ
グしたボリュームのマスターファイル テーブル(MFT)について、一般的な情報が記録されます
(MFT は NTFS ボリュームにしかないので、この説明は NTFS ボリュームだけに当てはまりま
す)。 この情報は、Windows イベント ビューアに「Diskeeper Event 19」として表示されます。
このチェックボックスは、デフォルトでオフになっています。
[説明]ボックスに表示される情報について詳しくは、32 ページを参照してください。
電源の管理
[電源の管理]オプションは、コンピュータでバッテリ電源を使っているときに、Diskeeper がどの
ように動作するかを指定します。
Diskeeper ツールバーの[Diskeeper の設定のプロパティ]ボタン
をクリックするか、[起動]ウィンドウ
の[Diskeeper の設定]から[Diskeeper の設定のプロパティ]を選択し、[電源の管理]オプションを選択し
て、このコンピュータでバッテリ電源を使っているときに Diskeeper がどのように動作するかを設定します。
44
Diskeeper の使用
電源の管理
このオプションを有効にしている場合に、コンピュータの電源をバッテリに切り替えると、実行
中の自動デフラグ ジョブがすべて安全に中止され、Windows のアプリケーションのイベントログ
にメッセージが記録されます。 自動デフラグが延期された場合も、メッセージが表示されます。
コンピュータが通常の電源に切り替えると、自動デフラグが再開します。
このオプションを有効にすると、コンピュータでバッテリ電源を使っているときに、スケジュー
ル済みのマニュアル デフラグ ジョブがすべて中止され、Windows のアプリケーション イベント
ログにメッセージが記録されます。 このオプションを有効にしている場合に、バッテリ電源を使
っているコンピュータでマニュアル デフラグ ジョブを開始すると、バッテリの寿命が短くなる
けれどもジョブを続行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
Microsoft Volume Shadow Copy Service (VSS) のオプショ
ン
Windows の VSS は、Windows Server 2003 と Windows Vista オペレーティング システムで使用で
きるボリュームや共有フォルダのスナップショット(コピー)を作成する機能です。スナップシ
ョットとは、ある時点でのディスクのデータの状態を示すイメージのことです。このイメージを
保存しておくことで、個々のファイルやボリューム全体を、スナップショットの作成時どおりに
すばやく復元します。
クラスタのサイズが 16 KB 未満のボリュームで VSS が有効になっている場合、デフラグによる
ファイルの移動が「データが変更された」とみなされるので、実際にはデータの場所が変わった
だけでもスナップショットが作成されます。不必要なスナップショットによって、VSS のストレ
ージが大きくなり、前に作成したスナップショットが消去される可能性があります。Diskeeper に
は、できるだけ古い VSS スナップショットを消去せずに VSS が有効になっているボリュームを
デフラグできる特別なデフラグ方法があります。
VSS デフラグを有効にすると、独自のデフラグ エンジンを使用して、デフラグ処理によって新し
い VSS スナップショットが作成されるのできるだけ避け、古いスナップショットが消去されるの
を防ぐことができます。そのために、VSS デフラグ エンジンではファイル移動を抑えたアルゴリ
ズムが使用されるので、処理能力は若干低下します。しかしそれでもパフォーマンスは向上しま
す (2 つのクラスタに分割された大きなファイルにパフォーマンスの低下はほとんどないにもか
かわらず、[ボリューム マップ]タブでは、数千個のクラスタに分割された、パフォーマンスが
かなり低下しているファイルと同じ赤で表示されます)。
Diskeeper のツールバーにある[Diskeeper の設定のプロパティ]
をクリックするか、[起
動]ウィンドウの[Diskeeper の設定]から[Diskeeper の設定のプロパティ]
を選択し、
[Volume Shadow Copy Service (VSS) のオプション]で VSS が有効になっているボリュームのデフ
ラグ方法を指定します。
注記: これらのオプションは、クラスタ サイズが 16 KB 未満の VSS が有効になっているボリュ
ームにのみ適用されます。
自動デフラグの VSS オプション
VSS が有効になっているボリュームの自動デフラグには、以下のオプションがあります。
VSS デフラグ方法を使用してデフラグする
このオプションを選択すると、VSS が有効になっているボリューム用に最適化された特別な自動
デフラグのエンジンが使用されます。ファイル移動による VSS ストレージの増大化を最小限に抑
え、前に作成したスナップショットが消去される可能性が尐なくなります。
Diskeeper の使用
45
標準のデフラグ方法を使用してデフラグする
このオプションを選択すると、VSS が有効になっているボリュームでは標準の自動デフラグのエ
ンジンが使用されます。ただし、VSS ストレージが増大し、VSS スナップショットの一部または
すべてが消去される可能性があるので注意してください。
VSS が有効になっているボリュームはデフラグしない
このオプションを選択すると、VSS が有効になっているボリュームでは自動デフラグは実行され
ません。
マニュアル デフラグの VSS オプション
VSS が有効になっているボリュームのマニュアル デフラグには、以下のオプションがあります。
VSS デフラグ方法を使用してデフラグする
このオプションを選択すると、VSS が有効になっているボリューム用に最適化された特別なマニ
ュアル デフラグのエンジンが使用されます。ファイル移動による VSS ストレージの増大化を最
小限に抑え、前に作成したスナップショットが消去される可能性が尐なくなります。
標準のデフラグ方法を使用してデフラグする
このオプションを選択すると、VSS が有効になっているボリュームでは標準のマニュアル デフラ
グのエンジンが使用されます。ただし、VSS ストレージが増大し、VSS スナップショットの一部
またはすべてが消去される可能性があるので注意してください。
VSS が有効になっているボリュームはデフラグしない
このオプションを選択すると、VSS が有効になっているボリュームではマニュアル デフラグは実
行されません。
データの収集
ボリュームのパフォーマンスの低下や、断片化のレベルの履歴データなどを、Diskeeper で収集す
ることができます。 これにより、Diskeeper はボリュームから収集したパフォーマンスとデフラ
グのデータを利用します。
データ収集のプロパティをコントロールするには、Diskeeper のツールバーにある[Diskeeper の
設定のプロパティ]ボタン
をクリックするか、[起動]ウィンドウの[Diskeeper の設定]を選択
後、[Diskeeper の設定のプロパティ]を選択し、[データの収集]オプションを選択します。 [データ
の収集]に、次のオプションが表示されます。
ボリュームのパフォーマンス データを収集する
Diskeeper のデフォルトでは、断片化によるパフォーマンスへの影響を計算するときに、設定済み
の値が使われます。 もっと正確なパフォーマンスを計算するには、Diskeeper ですべてのハード
ドライブをスキャンして、データを収集します。
もっと正確なパフォーマンスを計算するには、Diskeeper ですべてのハードドライブをスキャンして、データ
を収集します。
パフォーマンス データのスキャン中に収集されたデータを使って、各ボリュームのパフォーマン
ス データを判断します。 収集したデータを使って、断片化によって各ボリュームのパフォーマ
ンスがどの程度低下しているが割り出され、ボリュームを分析またはデフラグしたときに、[ジョ
ブ レポート]タブにその結果が表示されます。
ボリュームをスキャンすると、ボリュームを分析またはデフラグしたときに表示されるパフォー
マンス データが正確になります。 このオプションを選択しないと、断片化によるパフォーマン
スへの影響を計算するときに、デフォルトの値が使われます。
46
Diskeeper の使用
ドライブをスキャンするのに数分かかることがあり、コンピュータの処理速度が一時的に下がる
場合がありますが、スキャンが終わると元に戻ります。
ボリュームの断片化データを収集する
[履歴レポート]タブと[ログ]のタブに正確な情報が表示されるようにするには、ボリュームを毎日
分析して、その結果をデータファイルに保存する必要があります。
このオプションを選択すると、ボリュームの断片化に関するデータが毎日収集されます。
表示方法
Diskeeper ツールバーの[Diskeeper の設定のプロパティ]ボタン
をクリックするか、[起動]ウ
ィンドウの[Diskeeper の設定]の[Diskeeper の設定のプロパティ]を選択後、[表示方法]を選択し
ます。 次のオプションが表示されます。
TVE のデフラグで「デフラグ前とデフラグ後」のボリューム マップを表示する
このオプションを選択すると、Terabyte Volume Engine(TVE)でボリュームをデフラグするとき
に、「デフラグ前とデフラグ後」のボリューム マップが表示されます。 ただし、ボリュームの
情報を収集して表示するのに、システムで余分のオーバーヘッドが必要になるので、デフラグ ジ
ョブに長時間かかることに注意してください (このオプションは、TVE を搭載しているエディ
ションの Diskeeper でしか選択できません)。
アクセス権
注意: このオプションは、Diskeeper Professional と Pro Premier だけで使用できます。
管理者以外が、Diskeeper にアクセスして実行できるようにするには、Diskeeper ツールバーの[Diskeeper
の設定のプロパティ]ボタン
をクリックするか、[起動]ウィンドウの[Diskeeper の設定]を選択し、
[アクセス権]オプションを選択します。
Diskeeper のデフォルトでは、Microsoft の公開されているガイドラインに従って、Administrators
グループに属するユーザーだけがボリュームを分析、デフラグできるようになっています。 この
オプションは、デフォルトを上書きします。
そのため、このオプションを有効にすると、すべてのユーザーが Diskeeper にアクセスして実行
できるようになります。 このオプションを無効にすると、Administrators グループに属するユー
ザーだけが Diskeeper にアクセスして実行できます。
プロキシの設定
Diskeeper ツールバーの[Diskeeper の設定のプロパティ]ボタン
をクリックするか、[起動]ウ
ィンドウの[Diskeeper の設定]の[Diskeeper の設定のプロパティ]を選択後、[プロキシの設定]を
選択します。 次のオプションが表示されます。
プロキシの設定
Diskeeper の製品のアップデートとアップグレードを確認するとき、また場合によって、製品のア
クティベートの際、インターネットに接続します。 プロキシがインターネットに接続している場
合、プロキシのアドレスとポート番号を入力します。
アクセス権
プロキシ サーバーに認証が必要な場合、プロキシのアクセス権のユーザー名とパスワードを入力
します。
Diskeeper の使用
47
新しいボリュームの検出
Diskeeper ツールバーの[Diskeeper の設定のプロパティ]ボタン
をクリックするか、[起動]ウ
ィンドウの[Diskeeper の設定]の[Diskeeper の設定のプロパティ]を選択後、[新しいボリュームの
検出]を選択します。 次のオプションが表示されます。
すべてのボリュームで自動デフラグを自動的に有効にする
このオプションを有効にすると、新しいボリュームが検出されると、自動デフラグが自動的に設
定されます。 取り外し可能な USB ドライブ、メモリーカード、またはディスク ボリュームとし
てウィンドウに表示するメディアを使用しているとき、このオプションを選択すると便利です。
ディレクトリの統合
Diskeeper ツールバーの[Diskeeper の設定のプロパティ]ボタン
をクリックするか、[起動]ウ
ィンドウの[Diskeeper の設定]の[Diskeeper の設定のプロパティ]を選択後、[ディレクトリの統合]
を選択します。 次のオプションが表示されます。
すべてのボリュームのディレクトリを統合する
このオプションを有効にすると、Diskeeper は各ボリュームのすべてのディレクトリをボリューム
上の 1 か所に移動するのに必要な追加処理を行います。 この設定は自動デフラグジョブとマニュ
アルデフラグジョブの両方に適用されます。
Terabyte Volume Engine(TVE™)
Diskeeper Enterprise Server には、非常に大きな NTFS ボリューム(60 GB 以上)のデフラグ専用
の Terabyte Volume Engine(TVE™)が搭載されています。 TVE は、膨大な量のファイルを含むボ
リュームを効率よく処理するように設計されています。 TVE は NTFS ボリュームだけで使える
ことに注意してください。
TVE は、自動デフラグとマニュアル デフラグの両モードに組み込まれています。
TVE の動作は、大容量のボリューム専用に設計されているので、Diskeeper の標準デフラグ エン
ジンとは異なります。 例えば、TVE でデフラグするときは、通常[ボリューム マップ]タブに表示
されるグラフが、デフラグの進行状況を示す数値に変わります。 これは、CPU の使用率を下げ、
消費されるシステム リソースを尐なくし、大きなボリュームをすばやくデフラグするためです。
(このリソースを節約する機能を、オプションで無効にすることもできます。 詳しくは、46 ペー
ジを参照してください)。
また、TVE の 1 つの処理で、ボリューム全体が調べられないことがあります。 これによって、
システムのメモリが節約されます。
次に、TVE でボリュームをデフラグしているときに、[ボリューム マップ]タブに表示される情報
を示します。
検査済みのファイル レコード
これは、ファイルレコード(MFT のレコード)を検査した回数を示し、進行状況の目安になりま
す。 ジョブが完了した場合に表示される数値が、ボリュームにあるファイル レコードより大き
いことがあります。これは、ファイル レコードが 2 回以上検査されることがあるからです。 逆
に、ジョブが完了しなかった場合は、ボリュームにあるファイル レコードより小さいことがあり
ます。検査済みの断片化ファイル
断片化したファイルを検査した回数を示します。 デフラグ中にファイルが 2 回以上検査されるこ
とがあるので、この数値は[ジョブ レポート]タブの[断片化されたファイルの総数]と同じになるとは
限りません。
48
Diskeeper の使用
断片化の解消
TVE によるデフラグで、なくなった断片の数を示します。 この数値が、[ジョブ レポート]タ
ブの数値と一致しないことがあります。 これは、ジョブの一部だけが完了したか、デフラグ ジ
ョブの実行中に別のプロセスによってファイルの断片数が変わった可能性があるからです。
検査済みの連続ファイル
連続した空き領域を作成するために移動できる連続ファイルの数を示します。 ボリュームにある
連続ファイルのすべては移動できないので、この数値は[ジョブ レポート]タブに示される連続ファ
イルの数よりかなり尐ないはずです。
処理不能ファイル
移動できなかったファイルの数を示します。 ファイルを移動できない一般的な原因は、次のとお
りです。

Diskeeper にファイルを開く権限がありません(SYSTEM アカウントにファイルのフルコント
ロール権限が設定されていません)。

他のプロセスがファイルを独占的に開いて使用しています。

ファイルを移動しようとしたときに、空き領域がありませんでした。
Windows のアプリケーション イベントログに、最初の 50 個の移動できなかったファイルと、そ
の理由が記録されます。
コマンド プロンプトからの Diskeeper の実行
Diskeeper は、グラフィック ユーザー インターフェイス(GUI)だけでなく、Windows のコマン
ド プロンプトでも操作できます。 1 つのコマンドで、複数のコマンド修飾子を設定できます。
コマンドを使用するには、次の手順に従ってください。
1.
Windows のコマンド プロンプトを開きます。
2.
「Diskeeper」というコマンドは、指定したボリュームのファイルをデフラグするコマンドです。
デフラグのパラメータ
指定のボリュームでファイルをデフラグするには、次のように Diskeeper のコマンドを使用しま
す。
Diskeeper <ボリューム> [ /d ] [ /? ] [/b] [/f]
山括弧 < > に示すパラメータは必須です。角括弧[ ]は、オプションのパラメータです。
<ボリューム>
これは必須のパラメータで、有効なドライブ文字を指定します。 ドライブ文字の後にコロンを入
力する必要はありません。
/d
ディスク -指定したボリュームをデフラグします。 このパラメータはオプションです。
Diskeeper の使用
49
/?
ヘルプ -コマンドのヘルプを表示します。
/b
未使用 -組み込みのデフラグ ツールと互換性を保つためのスイッチです。 Diskeeper では無視さ
れます。
/f
未使用 -組み込みのデフラグ ツールと互換性を保つためのスイッチです。 Diskeeper では無視さ
れます。
自動デフラグの制御パラメータ
ボリューム(複数可)で自動デフラグを選択または解除するには、次のように Diskeeper のコマ
ンドを使用します。
Diskeeper [ボリューム] < /s > < /jt=z > [ /ds ]
山括弧 < > に示すパラメータは必須です。角括弧[ ]は、オプションのパラメータです。
[ボリューム]
ボリューム名 -このパラメータはオプションです。 これが示されないと、コンピュータの全ボリ
ュームで自動デフラグが有効になります。
/s
設定 -指定のボリュームで自動デフラグが有効になります。
/jt=z
ジョブの種類 -ジョブの種類を指定します。z は自動を示します。 現在使用できるのは、自動デ
フラグ ジョブの種類だけです。
/ds
無効 -指定のボリュームで自動デフラグが無効になります。
自動デフラグのステータスの制御パラメータ
ボリューム(複数可)で自動デフラグのステータスを表示するには、次のように Diskeeper のコ
マンドを使用します。
Diskeeper [ボリューム] < /p > < /jt=z >
山括弧 < > に示すパラメータは必須です。角括弧[ ]は、オプションのパラメータです。
[ボリューム]
ボリューム名 -このパラメータはオプションです。 これが示されないと、全ボリュームのステー
タス レポートに影響します。
/p
印刷 - 指定したボリュームの自動デフラグのステータスを表示します。
/jt=z
ジョブの種類 -ジョブの種類を指定します。z は自動を示します。 現在使用できるのは、自動デ
フラグ ジョブの種類だけです。
例
Diskeeper D
ボリューム D をデフラグします。
50
Diskeeper の使用
Diskeeper D /s /jt=z
ボリューム D を自動デフラグします。
Diskeeper /s /jt=z
コンピュータの全ボリュームを自動デフラグします。
Diskeeper /p /jt=z
コンピュータの全ボリュームの自動デフラグのステータスを表示します。
Windows クラスタでの Diskeeper の実行
Diskeeper は、Windows のクラスタリングに対応しています。 クラスタ化された環境で Diskeeper
を実行するには、それぞれのクラスタ化システムに Diskeeper をインストールします。
インストール後は、あるクラスタ化システムに障害が発生しても、引き続き動作しているクラス
タ化システムで Diskeeper が実行されるようになります。 また、Diskeeper は、アクティブ/アク
ティブ構成のクラスタ化ディスクで実行され、ディスクを現在制御しているクラスタ化ディスク
をデフラグします。
注意:Diskeeper のブートタイム デフラグは、クラスタ化されたパーティションでは実行されません。
動作の原理
51
第 5 章
動作の原理
この章では、Diskeeper の設計と動作の仕組みについて説明します。
はじめに
このマニュアルの前半で説明したように、ディスクの「断片化」には、次の 2 つの意味があります。

ディスクにある個々のファイルの部分部分が連続した領域に記憶されているのではなく、ば
らばらに分かれている状態。

ボリュームの空き領域が尐数の大きなまとまりになっているのではなく、小さな領域に分割
されて散在している状態。
断片化が進むと、次の影響が現れます。

ファイルのアクセスに時間がかかる。これは、あちこちに散らばっているファイルを集めな
ければならないので、ディスクに何回もアクセスする必要があるからです。

ファイルの作成に時間がかかる。これは、ファイルを 1 つの連続した領域ではなく、あちこ
ちに分かれた小さな領域に割り当てなければならないからです。
Diskeeper が開発されるまでは、Windows NT® 以降のコンピュータ、または 各種 Windows が混在
するネットワークで、ファイルと空き領域の断片化を完全に解消する方法はありませんでした。
設計の原則
Diskeeper for Windows の設計にあたって、次の原則が設定されました。

製品の使用が 100 % 安全であること。

Windows のシステム パフォーマンスを向上すること。 ディスクを「きれいに」見せるのではなく、
ディスクのパフォーマンスを上げ、その結果、システム全体のパフォーマンスを向上させな
ければなりません。

使用中のディスクを、ユーザーのファイルへのアクセスを邪魔することなく処理できること。

ユーザーの介入なしに自動的に実行できること。

デフラグ可能なファイルをすべてデフラグし、空き領域を可能な限り尐数の大きな領域に統
合すること。
Diskeeper は、ディスクのファイルと空き領域をデフラグし、Diskeeper が実行中でもいつでもフ
ァイルにアクセスできます。
安全性
Diskeeper は、「安全性」を最重要視して設計されています。
ファイルを安全に移動できるように、Diskeeper は、オペレーティング システムに組み込まれて
いるメカニズムを使用します。これは、Diskeeper Corporation(旧称 Executive Software) によって
開発され、Microsoft によって Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003 および Windows
Vista に導入されたものです。
組み込みのメカニズムを使うことによって、ディスクのファイルがどれだけ断片化していても、
キャッシュの整合性、ファイルのセキュリティとアクセス権に関する情報、ファイルの内容の完
全性が維持されます。
52
動作の原理
Diskeeper にとって最も肝心なのは、データがなくならないことです。 そのため、Diskeeper は、
ファイルにアクセスするときに次の基準に従っています。

どのような場合でも、データファイルの内容は変更しない。

一度にボリューム全体ではなく 1 ファイルだけを処理する。

どの情報も他のデバイスや「一時媒体」に保存しない。

ファイルの配置を変える重要なプロセス中に、ユーザーと Diskeeper のアクセスを競合させ
ない。

ファイルの配置を変えるときにエラーが発生した場合は、処理を中止して元の状態に戻す。
Diskeeper の処理は慎重を期して行われるように設計されています。 つまり、データ(ファイル
の属性も含む)がなくならないことが確実でない限り、ボリュームのファイルを移動することは
ありません。 ファイルの属性情報のうち、変更するのは、その物理的な場所を示す情報だけです。
そのため、ファイルの日付は変更されず、ファイル レコードのヘッダの他のフィールドが、
Diskeeper の情報を保存するために使われることはありません。
ボリュームの物理的な場所に特別に保存されているファイルが、Diskeeper でデフラグされたり移
動されたりすることはありません。
Diskeeper の実行中にコンピュータがクラッシュした場合や、Diskeeper でファイルの移動中にデ
フラグを中断した場合でも、データがなくなる可能性はまったくありません。
パフォーマンス
Diskeeper を自動デフラグモードで実行するときは、Diskeeper がバックグラウンドで実行され、
コンピュータのパフォーマンスに影響を与えないように設計されています。 Diskeeper 独自の
InvisiTasking™ テクノロジーにより、使用中にコンピュータのパフォーマンスを低下させることな
く、ボリュームを最適な状態で維持します。 そのため、コンピュータの他のプロセスが妨害され
ることはありません。
稼動中のディスクの処理
毎日のように行うディスクのデフラグ中に、ユーザーがそのディスクにアクセスできないように
なるのでは意味がありません。 デフラグせずに断片化されたままでも、アクセスできる方が、ま
ったくアクセスできないよりもましということになります。 デフラグせずに断片化されたままで
も、アクセスできる方が、まったくアクセスできないよりもましということになります。
オンラインで処理するときは、同じディスクボリュームをユーザーと共有するのが最良です。
Diskeeper はこのことを考慮して設計されています。 そのため、Diskeeper でデフラグしている間、
ユーザーがファイルにアクセスできなくなるということはありません。 ただし、ファイルの処理
の最終段階で、ミリ秒単位の非常に短い間、ファイルをロックします。 この数ミリ秒の間にユー
ザーがファイルにアクセスしようとすると、Diskeeper がファイルを解放するまでアクセスが保留
されます。 この一瞬の保留によって、ユーザーが要求したプロセスもデフラグ プロセスも妨げ
られることはありません。
この処理は、開いた(読み書きする)ファイルを Diskeeper で安全にデフラグするために行われ
ます。
自動的に実行(ユーザーの介入なし)
Diskeeper が「自動デフラグ」モードで起動した後は、ユーザーが何も操作しなくても、バックグ
ラウンドで自動的に実行されます。 ユーザーが設定を変更しない限り、このモードは変わりま
せん。
よく尋ねられる質問とその回答
付録 A
Diskeeper のエディション一覧
次の表に、Diskeeper のエディションと各エディションに搭載されている機能を示します。
53
54
よく尋ねられる質問とその回答
次の表に、サポートしている Windows オペレーティングシステムを、Diskeeper のエディション
別に示します。
よく尋ねられる質問とその回答
55
付録 B
よく尋ねられる質問(FAQ)とその回答
Diskeeper は Windows XP Service Pack 2 で動作しますか?
はい、動作します。 ただし、Windows XP Service Pack 2 のコンピュータに Diskeeper をインストールして
実行する場合は、www.sohei.co.jp/software/xp_sp2.html で最新情報を確認してください。 また、
Windows Server 2003 SP1 で Diskeeper を実行する場合も、この Web サイトをご覧ください。
ボリュームが完全にデフラグされないのはなぜですか?
次のことが考えられます。ボリュームがいっぱいになっていると、ファイルのデフラグに必要な
領域がありません。その場合、ボリュームのファイル、特に大きなファイルを一時的に移動しま
す。一時的に空き領域を作ることで、Diskeeper がデフラグするのに必要な「作業領域」が確保で
きることがよくあります。また、Diskeeper でボリュームの空き領域をデフラグできるので、一時
的に移動したファイルを連続した状態(尐なくとも断片が減った状態)でボリュームに戻せる可
能性が高くなります。
ページファイルが断片化しています。詳しくは、56 ページの「Diskeeper でページファイルをデ
フラグできますか?」を参照してください。
ほぼいっぱいになっているボリュームに、断片化の進んだマスター ファイル テーブル(MFT)
があります。FAT から NTFS に変換すると、MFT が断片化することがよくあります。 Diskeeper
の Web サイト、Thttp://www.diskeeper.com/products/documentation/documentation.aspT で、MFT
の断片化の原因と結果について、ホワイトペーパーで説明しています。 断片化の進んだ MFT に
は、ブートタイム デフラグと Frag Shield 機能を使用します。 詳しくは、24 ページと 40 ページを
参照してください。
ボリュームを完全にデフラグできないのは、ボリュームに多数のディレクトリがあるからです。
詳しくは、56 ページの「Diskeeper でディレクトリを移動できますか?」を参照してください。
適切なアクセス権が設定されていません。Diskeeper でボリュームにアクセスしてファイルを移動
するためには、SYSTEM のアカウントに、ファイル(およびそのファイルが入っているディレク
トリ)のフルコントロール権限が設定されていなければなりません。これは、ファイルを安全に
デフラグするには、System の権限が必要だからです。この安全機能は、Windows C2 のセキュリ
ティ レベルで決められています。Diskeeper には、ボリュームのアクセス権を正しく設定するた
めのバッチファイル(setdkacls.bat)が付属しています。このバッチ ファイルについて詳しくは、
57 ページを参照してください。
Diskeeper でどうしても移動できないファイルがあります。 Diskeeper に何か問題があ
るのですか?
Diskeeper には、どのような場合でも移動しないファイルのリストがあります。 このリストは、Diskeeper 内
部に組み込まれているリストで、「内部除外リスト」といいます。
内部除外リストを使うのは、システムの安全のためです。 システムの整合性を保つためには、リ
ストにあるファイルを移動するべきではありません(移動できません)。
例えば、memory.dmp というファイルが、Diskeeper の内部除外リストに入っています。 これは、ディスク
上でこのファイルが保存されている場所が、システムのブート時にカーネルによって読み込まれ、
メモリに保存されるからです。 この場所は、その後必要に応じて、ダンプファイルを書き込むと
きに使われます。 Diskeeper でこのファイルを移動すると、システムでエラーが発生し、ダンプファイルは
他のファイルの上から、または空き領域と見なされている領域に書き込まれることになります。 その結果、
ディスクが壊れることがあります。
56
よく尋ねられる質問とその回答
hiberfil.sys ファイルの場合も同様です。 システムが休止状態になると、事前にフェッチされたディ
スク上の場所が、休止状態のデータで上書きされます。 Diskeeper で hiberfil.sys ファイルを移動し、
その場所に他のファイルを置くとディスクが壊れます。
Diskeeper がすべてのファイルをボリュームの 1 か所にまとめないのはなぜですか?
Diskeeper の主な目的は、コンピュータのパフォーマンスを最適化して維持することです。 この
パフォーマンスに最も影響を与えるのが、ディスク ドライブです。 Diskeeper は、断片化を解消
してディスクの処理速度を最大にします。
デフラグされたディスクのボリューム マップは、帯の端から端まですべて青(断片化していない
ファイルを示します)、残りはすべて白(連結している領域を示します)になるはずだというの
は、よくある誤りです。
ボリュームの速度(そのデータにどの程度速くアクセスできるか)を上げる方が、すべての空き
領域を 1 つにまとめて、きれいなボリュームマップにするすることよりも重要です。 巨大なファ
イルを作成しなければならない場合は、空き領域を 1 つにまとめることが大切かもしれません。
しかし、これはパフォーマンスには影響しません。 事実、連結した大きな領域があっても、オペ
レーティングシステムが、作成したファイルをそこに書き込むかどうかはわかりません。
そのため、Diskeeper の「高速」と「推奨」デフラグ方法では、ディスク上および画面上(ボリューム マップ)
の空き領域の配置にかかわらず、ボリュームの速度を最高にするアルゴリズムが使われ、空き領域を不必
要に連結する時間を節約します。 つまり、ファイルのアクセス時間が可能な限り短くなった時点で
処理が完了します。
さらに空き領域の配置変えを続行し、ボリュームマップをきれいにしないのは、コンピュータの
リソースを消費するからです。 Diskeeper でいくらパフォーマンスを上げても、同じ Diskeeper で
リソースを浪費してしまうと意味がありません。 そのため、Diskeeper はディスクのパフォーマ
ンスが最適になった時点で処理を止めます。
このことは、多数のユーザーがいるデータセンターや大会社、仕事でコンピュータを始終使って
いる人にとっては特に重要です。 つまり、常に最高のパフォーマンスを得ることが肝心なのであ
り、デフラグ ツールでパフォーマンスは上がらないのにディスクを「きれい」にしている間待っ
ているわけにはいきません。 これが、Diskeeper が低い優先度、なおかつバックグラウンドで自
動的に実行され、他のプログラムの実行を妨げないように設計されている理由です。 また、パフ
ォーマンスが最高の状態になったら、Diskeeper がデフラグを止める理由でもあります。
Diskeeper でディレクトリを移動できますか?
Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、および Windows Vista では、Diskeeper の自動
デフラグとマニュアル デフラグのモードが実行されているとき、NTFS ボリュームのディレクト
リを安全に移動してデフラグできます。 また、パフォーマンスをさらに向上させるため、ディレ
クトリを統合します。
Diskeeper でページファイルをデフラグできますか?
ページファイルは常時 Windows が独占的に開いているため、Diskeeper は使用中のページファイ
ルのデフラグはしません。 ただし、コンピュータが起動するとき(ファイルとディレクトリの制
御をオペレーティングシステムがまだ受け取っていない間)、ページファイルをデフラグすること
ができます。 ページファイルのデフラグについて詳しくは、24 ページを参照してください。
Diskeeper でマスター ファイル テーブル(MFT)をデフラグできますか?
MFT は、Windows NTFS ディスク ボリュームの重要なシステムファイルです。 MFT は、ボリュ
ームにあるファイルを見つけるために使われます。 そのため、MFT が断片化すると、ファイル
自体が断片化しているかどうかに関係なく、アクセスするのに時間がかかるようになります。
MFT をデフラグすると、ボリュームの全体的なパフォーマンスが向上します。
Windows XP、Windows Vista、Windows Home Server および Windows Server 2003 では、MFT の大
部分は、通常の自動デフラグ ジョブかマニュアル デフラグ ジョブでデフラグされます。 MFT を
完全にデフラグするには、ブートタイム デフラグが必要ですが、Windows 2000 ほど頻繁に実行
する必要はありません。 詳しくは、24 ページを参照してください。
よく尋ねられる質問とその回答
57
Diskeeper でボリュームの空き領域を完全にデフラグできないのはなぜですか?
次の原因が考えられます。

ページファイルが断片化している。 詳しくは、24 ページを参照してください。

ボリュームに多数のディレクトリがある。 詳しくは、56 ページの「Diskeeper でディレクトリを移
動できますか?」を参照してください。
NTFS ボリュームでは、Windows によって、空き領域の一部がマスター ファイル テーブル(MFT)に予約
されています。 詳しくは、57 ページの「ボリュームの先頭にファイルが移動しないのはなぜですか?」を参
照してください。
すべての空き領域を 1 つにつなげても、パフォーマンスが向上することはほとんどありません。 空き領域
が何百もの領域に分かれて散在していると、パフォーマンスが低下しますが、数個の大きな領域
に分かれていてもパフォーマンスには影響ありません。
ボリュームの先頭にファイルが移動しないのはなぜですか?
NTFS ボリュームでは、Windows によって、空き領域の一部がマスター ファイル テーブル
(MFT)に予約されています。この領域は、通常ボリュームの物理的な「先頭」(ボリューム マ
ップで簡単にわかります)にあります。FAT から NTFS に変換されたボリュームの場合、MFT
がボリュームの先頭に配置されることはほとんどありません。
この MFT 専用の領域へは、Diskeeper でファイルを移動できません。
NTFS ボリュームのうち[コンピュータ]ウィンドウに表示されないものがあるのはなぜで
すか?
Diskeeper でボリュームにアクセスしてファイルを移動するためには、SYSTEM のアカウントに、
ファイル(およびそのファイルが入っているディレクトリ)のフルコントロール権限が設定され
ていなければなりません。これは、ファイルを安全にデフラグするには、System の権限が必要だ
からです。この安全機能は、Windows C2 のセキュリティ レベルで決められています。
SYSTEM に、ルートレベルのディレクトリのフルコントロールが設定されていない(Windows の
[プロパティ]ダイアログボックスの[セキュリティ]タブにある[アクセス権]で確認できます)と、
[コンピュータ]ウィンドウにすべてのボリュームが表示されないことがあります。
どのくらいの頻度で Diskeeper を実行すべきですか?
どのくらいの頻度で実行したらよいかは、ボリュームにあるファイルのサイズ、種類、使用状況、
ボリュームの空き領域の量など、さまざまな要因によって変わります。 もちろん、自動デフラグ
にしてボリュームの断片化レベルを監視し、状況に応じてデフラグ ジョブを調節するのが最良の
方法です。
マニュアルでボリュームをデフラグする場合、デフラグの頻度に規定はありませんが、次の方法
を目安にしてください。

使用頻度の高いサーバーのボリュームは、1 人のユーザーだけが使っているものより頻繁に
デフラグします。 例えば、システムのパフォーマンスを最適に保つには、サーバーのボリュ
ームは 2~4 時間おきにデフラグする必要があるのに対し、ワークステーションは、1 日に 1
回だけで十分な場合があります。 一般に、使用頻度の高いディスクはデフラグがより必要と
なります。

Diskeeper のログファイルで、デフラグのたびに移動されたファイルの数を確認します。 Diskeeper で
移動したファイルのログファイルへの記録については、40 ページを参照してください。 一般に、1 回
のデフラグで移動されたファイルが 50 個以下の場合は、Diskeeper を十分頻繁に実行しています。
この場合は、Windows のシステム パフォーマンスも最適に保たれているはずです。 一方、1 回のデ
フラグで移動されたファイルが 50 個以上ある場合や、デフラグのたびにファイルの数が増え
ている場合は、頻度を上げてください(自動デフラグ モードを使うと、この頻度の調節が自
動的に行われます)。
58
よく尋ねられる質問とその回答
Diskeeper でファイルをデフラグするアクセス権の設定方法は?
NFTS ボリュームのファイルを Diskeeper で移動するには、SYSTEM のアカウントに、ファイル
(またはファイルが格納されているフォルダ)のフルコントロールの権限を設定している必要が
あります。 Diskeeper には、ディスクボリュームのアクセス権を正しく設定するためのバッチフ
ァイルが付属しています。このバッチファイルは、setdkacls.bat という名前で、Diskeeper をイン
ストールしたフォルダに保存されています。
Diskeeper でファイルにアクセスできないようにした場合や、Diskeeper でアクセスできないファイルがある
場合は、コマンド プロンプト ウィンドウを開き、Diskeeper のインストールディレクトリに移動して、次のように
入力します。
setdkacls x:
x: は、アクセス権を変更するディスク ボリュームの文字です。
setdkacls.bat プロシージャは、次の一連のコマンドを自動化します。
cd /d x:
cd \
cacls *
/e /t /c /g Administrators:F System:F
注記: System:F の「F」は必ず大文字にしてください。
cacls コマンドの説明を見るには、コマンド プロンプトで cacls /? と入力します。
このバッチ プロシージャは、ログオンするアカウントに、デフラグするファイルへのアクセス権
がある場合だけ機能します。
RAID でも Diskeeper を使用すべきですか?
はい、使用してください。Diskeeper は、ソフトウェアとハードウェアのすべてのレベルの RAID
をサポートしています。 RAID は、システムのパフォーマンスを上げるためによく使われます。
例えば、4 つのドライブから成る RAID では、単一のドライブよりもアクセス速度が最高 4 倍ま
で上がる可能性があります。 これは、ファイルが 4 つのドライブに分散され、その 4 つのドライ
ブすべてに同時にアクセスできるため、ファイルをより速く取り込むことができます。 しかし、
単一のディスク ドライブの場合と同様、個々のドライブにあるファイルが断片化することがあり
ます。 そうすると、RAID の高速性の利点が尐なくなってしまいます。 事実、単一のディスク
ドライブよりも、RAID の方が、断片化の影響が明白に現れることがあります。
Diskeeper が RAID をデフラグする方法は、単一のディスク ドライブの場合と同じです。
Diskeeper は、ファイルシステムで発行された不必要な I/O をなくして、RAID 環境の速度とパフ
ォーマンスを向上させます。 上の 4 つのドライブから成る RAID の例では、各ドライブ上に配置
された同じファイルの各部分を別々のファイルであるかのようにデフラグし、RAID コントロー
ラの指示に従って、分割されたファイルを移動します。
Windows 2000 で NTFS ドライブのデフラグ後に不正確な超過断片数が表示されるの
はなぜですか?
Windows 2000 の NTFS ボリュームでは、圧縮後解凍したファイルに、Diskeeper で移動できない
領域が超過割り当てされます (デフラグ API で移動できるのは実際のデータだけで、ファイル
の未使用の割り当てられた領域は移動できません)。
Microsoft のサポートオンラインの文書番号 Q228198「Disk Defragmenter Analysis Shows More File
Fragments Than File Size Suggests(ディスクの最適化ツールの分析結果に、ファイルのサイズから
は考えられないほど多い断片数が表示される)」には、「ファイルを閉じると超過割り当てが解
除される」とあります。 しかし、弊社の調査で、ファイルを閉じても解除されないことがわかっ
ています。 超過割り当てを解除するには、いったんディスクのマウントを解除してマウントし直
し(コンピュータを再起動)て、ファイルを開閉する必要があります。
よく尋ねられる質問とその回答
59
そのため、NTFS ボリュームにこのような超過断片がある場合に、Diskeeper でデータの部分を移動すると、
実際にはファイルの断片が増えることがあります。 つまり、データの部分だけが動き、超過断片の部
分が別に残ります。 Diskeeper は、これを正確に統計情報に反映します。 しかし、ファイルの移動が
完了して閉じた後、しばらくしてから Windows 2000 によって超過断片が解除されます。 そのた
め、その後の分析で示された断片数と、デフラグの終了時に表示された断片化数が大きく異なる
ことになります。
この超過割り当ては、Windows 2000 で発生しますが、これ以上のバージョンの Windows では発
生しません。
弊社技術者がこの問題を解決する方法を検討しています。 対応策が見つかるまで、NTFS ディス
クの圧縮を避けるか、ディスクを分析し直して正しい断片数を確認してください。
Diskeeper は Windows クラスタリングをサポートしていますか?
Diskeeper は、Windows のクラスタリングに対応しています。 クラスタ化された環境で Diskeeper
を実行するには、それぞれのクラスタ化システムに Diskeeper をインストールします。
インストール後は、あるクラスタ化システムに障害が発生しても、引き続き動作しているクラス
タ化システムで Diskeeper が実行されるようになります。 また、Diskeeper は、アクティブ/アク
ティブ構成のクラスタ化ディスクで実行され、ディスクを現在制御しているクラスタ化ディスク
をデフラグします。
注意: Diskeeper のブートタイム デフラグは、クラスタ化されたパーティションでは実行されません。
Administrators グループのメンバーでないアカウントで Diskeeper を実行するにはどう
すればよいですか?
Diskeeper Professional Standard Edition および Professional Premier Edition では、管理者以外のユー
ザーが Diskeeper を設定することができます。 この設定についての詳細は、46 ページを参照して
ください。
自動デフラグを設定し、すべてのコンピュータのバックグラウンドで Diskeeper を実行すること
をお勧めします。 自動デフラグ モードが設定されている場合、ユーザー(またはシステム管理
者)は特に操作をする必要がなく自動的に実行され、コンピュータのパフォーマンスが向上しま
す。
Diskeeper サービスを常に実行させておく必要がありますか?
Diskeeper のデフラグ ジョブを実際に実行しているプログラムは、DkService です。 サービスが
無効な場合や存在しない場合は、Diskeeper を実行できません。
タスク マネージャで DkService プロセスを見ると、DkService プログラムで毎週数秒しか CPU 時
間を使っていないことがわかります。 したがって、このプログラムを常に実行していても、シス
テムリソースを大量に消費したり問題が発生したりすることはありません。
Diskeeper をインストールしてからディスク エラーの発生回数が増えました。 どうして
ですか?
Diskeeper によってディスク処理が増える傾向にあり、実行するだけで、システムの問題点が表面
化することがあります。このような場合は、Windows のディスク エラー チェック ユーティリテ
ィ(CHKDSK)でエラーを検出できない空き領域にディスク エラーが発生しています。これは、
Diskeeper の問題ではありません。
尐なくともオペレーティングシステムのあるボリューム、できれば全ボリュームで CHKDSK/R
を実行してください。 エラーが修正されるはずです(CHKDSK/F ではエラーが修正されないこ
とがあります)。
CHKDSK 自体が、問題のあるブロックで中断する場合は、CHKDSK で修正できないエラーが発
生している可能性があり、今後問題が深刻になることが考えられます。ドライブで障害が発生し
てデータがなくならないように、ボリュームをバックアップしてから、再フォーマットするか取
り替えることをお勧めします。
60
よく尋ねられる質問とその回答
どうしたらインストールした Diskeeper のバージョンがわかりますか?
Diskeeper を開き、[ヘルプ]メニューの[Diskeeper のバージョン情報]を選択します。 Diskeeper のエディ
ション、バージョン番号、ビルド番号が表示されます。
コマンドラインから Diskeeper をインストールする方法は?
管理用インストールで、 Windows のコマンドラインから Diskeeper をインストールできます。 詳
しくは、68 ページを参照してください。
InvisiTasking™ とは何ですか?
自動デフラグモードが実行中に、Diskeeper の InvisiTasking 機能で、コンピュータの他の処理に影
響を与えることなくデフラグします。 InvisiTasking の独自のテクノロジーで、Windows のコンピ
ュータ システムのリソースの消費状態を注意深く監視し、Diskeeper の処理をコンピュータのリ
ソース(使われていない部分)に投入します。 InvisiTasking は、Diskeeper が実行されているかど
うかも感知できないほどの優れものです。 だから、Diskeeper は常時デフラグを実行することが
できるのです。 オーバーヘッド(すでに存在していない)を抑えるために速度を落としたりシャ
ットダウンしたりする必要がまったくありません。 デフラグのスケジュールも設定する必要があ
りません。 事実、スケジューリングはパフォーマンス向上の妨げになってしまいます。
InvisiTasking™ 搭載の Diskeeper なら、スケジュール設定でデフラグした後のほんの数分だけでな
く、絶え間なくコンピュータのパフォーマンスを最大に引き上げます。
自動デフラグが実行中に CPU の使用量が増えるのはどうしてですか?
サードパーティのアプリケーションやシステム監視プログラムでシステム リソースを監視してい
る場合に留意する点は、InvisiTasking テクノロジーを使用する自動デフラグでは、不要なアイド
ル リソースを使ってデフラグが実行されるということです。そのため、通常 40% で動作する
CPU(60% のリソースが残ることになる)では、Diskeeper がこの残された CPU の時間を活用し
てコンピュータのパフォーマンスを向上しようとするので、CPU の消費量が大きくなる期間が発
生します。従って、システム監視アプリケーションで設定された閾値を越えてしまい、通知メッ
セージが表示される場合があります。他のアプリケーションがリソースを必要とするとき、
InvisiTasking は自動的に Diskeeper の処理を中止するので、コンピュータや他のアプリケーション
の妨げにはなりません。
設計動作に関するこの説明は、前述の状況(リソースの消費能力)が予期できることを示してい
るだけで、Diskeeper やコンピュータの問題を示唆しているわけではありません。 実際は、シス
テムは最も効率よくリソースを消費し、生産能力の浪費を最小限に抑えます。
サポートとサービス
61
付録 C
サポートとサービス
日本でのサポート
ボリューム ライセンス契約の登録ユーザーの方は、購入日から 90 日間の無料テクニカル サポートと、特
別価格でのアップグレードをご利用になれます。
サポートの問い合わせ先と登録カードの送付先は次のとおりです。
相栄電器株式会社 ソフトウェア事業部
〒141-0022
東京都品川区東五反田 5-21-15 五反田メタリオンビル
FAX:03-3445-9156
E-mail:[email protected]
URL:http://www.sohei.co.jp
開発元の Diskeeper Corporation のテクニカルサポートの連絡先と住所は、次のとおりです。
URL:http://www.diskeeper.com/support/
Diskeeper Corporation
7590 North Glenoaks Boulevard
Burbank, California, USA 91504
62
サポートとサービス
グループ ポリシーと Diskeeper
63
付録 D
グループ ポリシーと Diskeeper
Diskeeper をネットワークで管理するには、さまざまな方法があります。Diskeeper の主な管理ツ
ールは、Diskeeper Administrator Edition です。 これは、ネットワークにあるすべての Diskeeper を
1 か所で管理するツールです。ただし、Microsoft のグループ ポリシーを使用するサイトでは、
「Diskeeper.adm」という管理用テンプレート ファイルを入手し、グループ ポリシーで、
Diskeeper の動作の多くを制御できます。 Diskeeper ソフトウェアに含まれている Diskeeper.adm
テンプレート ファイルは、Diskeeper のインストールディレクトリに保存されます。
ネットワークのグループ ポリシーを管理するには、Microsoft の Active Directory ユーザーとコンピ
ュータおよびグループ ポリシー エディタというデスクトップ ツールを使います。 Diskeeper のテン
プレート ファイルをインストールすると、これらのツールで、スケジュール、デフラグ方法や優
先度などの Diskeeper のオプションを設定できます。
注記:デフラグ エンジンで CPU を使用する優先度を決めます。グループ ポリシー エディタにつ
いて詳しくは、Microsoft のグループ ポリシーに関する文書を参照してください。 また、Active
Directory は、グループ ポリシーが設定されているネットワーク内でのみ適用されます。 ドメイ
ンのグループ ポリシーを設定するには、ドメインの管理者であるか、同等の権限を持ち、ドメイ
ン コントローラとして設定されているコンピュータを使用する必要があります。
次の手順で Diskeeper.adm ファイルをコンピュータの Configuration\Administrative テンプレートの
グループに入れてください。
1.
[Active Directory ユーザーとコンピュータ]を開くには、Windows の[スタート]メニュー
から[プログラム]、[管理ツール]、[Active Directory ユーザーとコンピュータ]の順に選択
します。
2.
コンソール ツリーで、ポリシーを設定する組織単位を右クリックし、[プロパティ]をクリック
します。
3.
新しいグループ ポリシー オブジェクトを作成し、名前を付けます。 このオブジェクトが選
択されていることを確認し、[編集]を選択します。 サイト、ドメイン、組織単位のグループ
ポリシー エディタが開きます。
4.
ツリー画面の[管理用テンプレート]を右クリックし、[テンプレートの追加と削除]を選択します。
5.
[ポリシー テンプレート]ダイアログボックスで、Diskeeper ソフトウェアのインストール
フォルダに入っている Diskeeper.adm ファイルを指定し、[開く]をクリックします。
6.
Diskeeper.adm テンプレートを追加すると、[コンピュータの構成]の[管理用テンプレー
ト]に、Diskeeper の新しいエントリが表示されます。
7.
使用できる Diskeeper の設定をダブルクリックします。 設定には、それぞれ個別にプロパテ
ィのダイアログボックスがあります。 [OK]をクリックして設定を適用します。
8.
設定の変更を確認すると、設定は直ちに有効になり、組織単位内のクライアントに適用され
ます。
Diskeeper.adm テンプレートを追加すると、[コンピュータの構成]の[管理用テンプレート]に、
Diskeeper の新しいエントリが表示されます。
次に、グループ ポリシー エディタで使用できる Diskeeper 用のオプションを説明します。
64
グループ ポリシーと Diskeeper
製品のアクティベーション
Diskeeer は、インストール後にアクティベーションする必要があります。このポリシーにより、
リモート コンピュータの Diskeeper をサイレント モードでアクティベートできます。
このポリシーが有効になっていると、アクティベーションが必要な Diskeeper コンピュータは、
Diskeeper Corporation のアクティベーションサーバーにアクセスし、尐量の非個人情報を送信し、
アクティベーションコードを受信します。これはすべて、ユーザーが何も操作しなくても実行さ
れるよう設計されています。アクティベーションコードを受信すると、アクティベーションプロ
セスは完了です。 Diskeeper はそのコンピュータ上でアクティベートされます。アクティベーシ
ョンに失敗した場合、Diskeeper コンピュータに再送信することができ、アクティベーションがサ
イレント モードで再試行されます。
アクティベーションが必要な Diskeeper のインストールには、定められた猶予期間があります。
この期間内に(手動操作またはグループ ポリシーにより)アクティベーションを完了しないと、
Diskeeper インストールの有効期限が切れてしまいます。有効期限の切れたインストールは、手動
操作またはこのグループポリシーでアクティベートすることができます。
ローカル設定の上書き
ローカル コンピュータの管理者が、グループ ポリシーの設定を優先するかどうかを指定します。
このポリシーを有効にすると、ローカルの Diskeeper の設定がグループ ポリシーより優先されま
す。 このポリシーを無効にするか、設定していない場合は、グループ ポリシーの設定が優先さ
れます。
電源の管理
このポリシーは、ラップトップや携帯コンピュータ向けです。
このオプションを有効にすると、コンピュータでバッテリ電源を使っているときに、自動デフラ
グ ジョブがすべて延期され、Windows のアプリケーション イベントログにメッセージが記録さ
れます。このオプションを有効にしている場合に、バッテリ電源を使っているコンピュータでマ
ニュアル デフラグ ジョブを開始すると、バッテリの寿命が短くなるけれどもジョブを続行する
かどうかを確認するメッセージが表示されます。
このオプションを有効にしている場合に、コンピュータの電源をバッテリに切り替えると、実行
中の自動デフラグ ジョブがすべて安全に中止され、Windows のアプリケーション ログにメッセ
ージが記録されます。マニュアル デフラグを実行中に、コンピュータの電源をバッテリに切り替
えると、Diskeeper の実行を中止したというメッセージが表示されます。
このポリシーを有効にすると、すべてのコンピュータで電源の管理機能が有効になります。この
ポリシーを設定しないと、ローカルの設定が使われます。このポリシーを無効にすると、すべて
のコンピュータで電源の管理機能が無効になります。
イベント ロギング
さまざまな Diskeeper イベントをシステムのアプリケーション イベント ログに記録するときのオ
プションを提供します。 イベントに基づく操作は発生と同時に記録され、要約レポート オプシ
ョンでは 1 日に 1 度記録されます。
このポリシーを有効にすると、ここで指定したイベント ロギングの設定がすべてのコンピュータ
に適用されます。このポリシーを無効にするか、設定しない場合は、ローカルの設定が使われま
す。ログに記録できるイベントは、次のとおりです。

サービスの開始と停止

自動デフラグの開始と停止

ディスク情報

ファイル情報
グループ ポリシーと Diskeeper

ディレクトリ情報

ページファイル情報

MFT 情報
65
全ボリュームの自動デフラグの設定
全ボリュームの自動デフラグを特定の日または時間に無効にすることができます。InvisiTasking
による自動デフラグでは未使用のリソースだけが使用されるので、他のアプリケーションのパフ
ォーマンスに悪い影響を与えることなく、デフラグがいつもスムーズに実行できます。自動デフ
ラグを実行しない時間が指定できますが、最適なパフォーマンスを維持するために、常にこのオ
プションをオンにしておくことをお勧めします。
このポリシーを有効にすると、ここで設定したスケジュールがすべてのコンピュータに適用され
ます。このポリシーが無効になっているか設定されていない場合、他の方法で指定しない限り、
自動デフラグは実行されません。
ボリューム グループの自動デフラグの設定
選択したボリューム グループの自動デフラグを特定の日または時間に無効にすることができます。
ボリュームを 3 つまで指定できます。InvisiTasking による自動デフラグでは未使用のリソースだ
けが使用されるので、他のアプリケーションのパフォーマンスに悪い影響を与えることなく、デ
フラグがいつもスムーズに実行できます。自動デフラグを実行しない時間が指定できますが、最
適なパフォーマンスを維持するために、常にこのオプションをオンにしておくことをお勧めしま
す。
このポリシーを有効にすると、ここで設定したボリュームのみに適用されます。ボリューム グル
ープに自動デフラグを設定すると、ボリュームの設定より優先されます。このポリシーが無効に
なっているか設定されていない場合、他の方法で指定しない限り、自動デフラグは実行されませ
ん。
用語集
67
付録 E
リモート インストール
ネットワークのコンピュータに Diskeeper をインストールする方法について、いくつか説明します。
Diskeeper Administrator での Diskeeper の配布
PushInstall は、ネットワークのコンピュータに Diskeeper をインストールする標準の方法です。 Diskeeper
Administrator で使用できます。 PushInstall を使って、管理コンソールとして機能する 1 台のコンピュータ
から、Diskeeper Professional Edition または Diskeeper Server Edition をネットワークの複数のコンピュータ
に同時にインストールできます。 そのため、特に大規模のネットワークで多数のコンピュータにインストー
ルしなければならない場合に便利です。
Diskeeper Administrator を所有していない場合は、フル機能評価版(45 日間)を
http://www.diskeeper.com/downloads からダウンロードし、この評価期間中に Diskeeper をネット
ワーク上のコンピュータに迅速かつ簡単にインストールできます。ソフトウェアをインストール
するコンピュータが 10 台以上ある場合は、Diskeeper Administrator を使用することによって、か
なりの時間を節減できます。
H
PushInstall を使用するには、まず、ネットワークの全 Diskeeper の管理コンソールとして機能するコンピュ
ータに、Diskeeper Administrator をインストールする必要があります。 また、必ずドメイン管理者アカ
ウントまたはインストール先のコンピュータのローカル管理者アカウントにログインしてくださ
い。 インストール先のコンピュータは、Diskeeper Professional または Diskeeper Pro Premier、Diskeeper
Server でサポートされているバージョンの Windows を実行している必要があります。
PushInstall の使用について詳しくは、Diskeeper Administrator のユーザー マニュアルとヘルプを参照し
てください。
Diskeeper Administrator で Diskeeper のライセンスを配布
する
Diskeeper 2008 のインストールプログラム(Diskeeper2008_ProductEditionName.exe)には、
Diskeeper のライセンス ファイル(license.dal)が付属しています。このライセンス ファイルは、
保存先フォルダの特定の Diskeeper 製品のエディションに固有のものです。このファイルは、完
全に機能するソフトウェアをインストールする場合に必要なため、削除しないように注意してく
ださい。ライセンスファイルがない場合は、ソフトウェアは試用版としてインストールおよび動
作します。
ソフトウェアを 1 台のコンピュータにインストールする場合は、特別な操作は必要ありません。
インストール先のコンピュータからプログラム(Diskeeper2008_ProductEditionName.exe)をダブ
ルクリックし、インストールウィザードの手順に従ってください。
ソフトウェアをネットワークの複数のコンピュータにインストールする場合は、複数のオプショ
ンがあります。 注意:いずれの場合でも、ライセンス ファイルとインストール ファイルの両方
があることが必要です。
1.
Diskeeper Administrator をインストールしたら、ダウンロードした Diskeeper を保存してある
フォルダを開き、Diskeeper2008_ProductEditionName.exe ファイル(自己解凍ファイル)をダ
ブルクリックします。Diskeeper が現在のフォルダに解凍されます。
2.
ファイルの解凍後、インストールは自動的に開始されます。 [次へ]をクリックしてインスト
ールを行うようにメッセージが表示されたら、このプロセスを続行せずに、インストールを
キャンセルするオプションを選択します(ただしソフトウェアをローカルシステムにインス
トールする場合を除く)。
68
グループ ポリシーと Diskeeper
3.
解凍プロセスでは、1 つまたは 2 つのフォルダ(製品によって異なる)にアクセスできます。
フォルダには、「x86」(Windows 32 ビット オペレーティングシステム用)と「x64」
(Windows 64 ビット オペレーティングシステムをネイティブにサポートする Diskeeper エデ
ィション用)いう名前が付いています。 また、Autorun.exe プログラムが解凍されますが、こ
れは無視してください(これはローカル システムへのインストールでのみ使用します)。
4.
Diskeeper Administrator を起動し、ライセンスファイルの追加ウィザードを実行します。 インス
トールする各エディション用の license.dal ファイルを見つけます(このファイルは、各製品
エディションのダウンロードフォルダにあります)。このファイルにより、Diskeeper
Administrator で各エディションのライセンス数が正しい数に更新され、ネットワーク上のコ
ンピュータに Diskeeper をインストールできるようになります。
注意:Diskeeper のライセンス ファイルとインストール ファイルが入っているリモート コン
ピュータ上のフォルダは、必ず「共有」してください。そうすることで、Diskeeper
Administrator はリモート コンピュータ上のフォルダを参照できます。
5.
ライセンス ファイルが Diskeeper Administrator のデータベースに追加されたら、Diskeeper の
インストール ウィザードを実行します。表示されるメッセージに従って製品エディションを選
択した後、該当する setup.exe ファイルを参照します。また、Diskeeper Corporation の Web サ
イトで、新しいアップデートが利用できるかを確認することができます。
6.
インストールが完了するまで、手順を続行します。
Diskeeper Administrator で使用するポート
Diskeeper を配布し、Diskeeper のコンピュータを Diskeeper Administrator でリモートコントロールするには、
Diskeeper を実行しているコンピュータが、次のポートを使って Diskeeper Administrator と通信できなけれ
ばなりません。

Diskeeper Administrator の PushInstall ポート:31029 - Diskeeper Administrator は、このポート
を使ってリモート コンピュータに Diskeeper を配布します。

Diskeeper Administrator のサーバー ポート:31037 - Diskeeper Administrator サービスが、リモ
ートの Diskeeper コンピュータからデータを受信するポートです。

Diskeeper Administrator コンソール用ポート:31036 - Diskeeper Administrator のリモートコン
トロール用コンソールが、リモートの Diskeeper コンピュータからデータを受信するポート
です。

Diskeeper Administrator コンソール用の予備のポート:31056、31076、31096、31116、31136、
31156、31176、31196、31216 - デフォルトのポートが使えない場合の予備のポートです。

Diskeeper Administrator の SQL ポート:1434 - Diskeeper Administrator が、リモート コンピュ
ータに SQL データベースがある場合に、このポートを使います。
Diskeeper の管理用インストール
Diskeeper は、Diskeeper Administrator Edition の PushInstall だけでなく、さまざまな方法でインス
トールできます。 例えば、Microsoft Active Directory を使用して「管理者用インストール」を実
行できます。
P
管理用インストールの作成
Active Directory などの配布ツールで管理用インストールを作成するには、次の手順に従います。
1.
Diskeeper2008_ProductEditionName.exe ファイル(自己解凍ファイル)をダブルクリックしま
す。Diskeeper が現在のフォルダに解凍されます。
用語集
69
2.
ファイルの解凍後、インストールは自動的に開始されます。このプロセスを続行せずに、イ
ンストールをキャンセルするオプションを選択します(ただしソフトウェアをローカルシス
テムにインストールする場合を除く)。
3.
解凍プロセスでは、1 つまたは 2 つのフォルダ(製品によって異なる)と、license.dal ファイ
ルにアクセスできます。フォルダには、「x86」(Windows 32 ビット オペレーティングシス
テム用)と「x64」(Windows 64 ビット オペレーティングシステムをネイティブにサポート
する Diskeeper エディション用)いう名前が付いています。適切なプラットフォームを選択
し、setup.exe ファイルを見つけます。 また、Autorun.exe プログラムが解凍されますが、これ
は無視してください(これはローカル システムへのインストールでのみ使用します)。
4.
セットアップファイルの管理用インストール(つまり setup.exe /a)を開始します。
5.
ファイルが解凍されたら、license.dal ファイル(ファイルの解凍先「ルート」ディレクトリ
内)を .msi インストールファイル(Diskeeper 2008 Server.msi など)が入っているフォルダに
コピーします。license.dal ファイルは、製品エディションに固有のものです。したがって、管
理インストールフォルダにコピーするときは、必ず適切なライセンスファイルを選択してく
ださい。
6.
以下のパラメータを追加し、普段行っているソフトウェアのインストール手順に従い、.msi
ファイルを起動します。
例:
Diskeeper 2008 EditionName.msi
LICENSEDIR=”license_file_path”LICENSEDIR=”license_file_path”
/qn
Diskeeper 固有の MSI 引数の説明については、この付録で後述します。
管理用インストールのスイッチ
Setup.exe という 1 つのファイルに、Diskeeper のフル インストール パッケージが含まれています。
このファイルをリモートのコンピュータに送信して実行できます。 Setup.exe を使ってインスト
ールする場合は、コマンドラインで次のスイッチを使えます。
/a
管理用インストール - Setup.exe を管理者として実行する場合に、/a スイッチを使用します。
Diskeeper の全ファイルが、指定したディレクトリに解凍、コピーされますが、Diskeeper のショ
ートカットが作成されたり、Diskeeper の使用が登録されたりすることはありません。 .msi ファ
イルが「公開される」ので、トランスフォームを適用して MSI パッケージを変更するのに便利で
す(トランスフォームについて詳しくは、Microsoft Windows Installer のマニュアルを参照してく
ださい)。
/s
サイレント インストール - Setup.exe を実行するときに、インストール先のコンピュータに情報が何
も表示されないようにする場合は、/s スイッチを使います。 /s スイッチは、下の「MSIEXE の引
数」で説明している /qn スイッチと一緒に使用する必要があります。
/j
アドバタイズ モード - Setup.exe をアドバタイズ モードでインストールする場合に、/j スイッチを使
用します。アドバタイズ インストールでは、ショートカットの作成、COM サーバーの登録、フ
ァイルの種類の登録が行われますが、これらの「エントリ ポイント」のいずれかをユーザーが呼
び出すまで、Diskeeper ファイルはインストールされません。
70
グループ ポリシーと Diskeeper
/x
アンインストール モード - Setup.exe で、Diskeeper のインストール済みのバージョンをアンインスト
ールする場合は、/x スイッチを使います。
コマンドライン インストール
Diskeeper は、ソフトウェア配布プログラム(Sitekeeper や SMS など)やさまざまなコマンドライ
ン引数を使用してリモート コンピュータにインストールすることもできます。コマンドライン
インストールを作成するには、次の手順に従います。
1.
Diskeeper2008_ProductEditionName.exe ファイル(自己解凍ファイル)をダブルクリックしま
す。Diskeeper が現在のフォルダに解凍されます。
2.
ファイルの解凍後、インストールは自動的に開始されます。このプロセスを続行せずに、イ
ンストールをキャンセルするオプションを選択します(ただしソフトウェアをローカルシス
テムにインストールする場合を除く)。
3.
解凍プロセスでは、1 つまたは 2 つのフォルダ(製品によって異なる)と、license.dal ファイ
ルにアクセスできます。フォルダには、「x86」(Windows 32 ビット オペレーティングシス
テム用)と「x64」(Windows 64 ビット オペレーティングシステムをネイティブにサポート
する Diskeeper エディション用)いう名前が付いています。適切なプラットフォームを選択
し、setup.exe ファイルを見つけます。また、Autorun.exe プログラムが解凍されますが、これ
は無視してください(これはローカル システムへのインストールでのみ使用します)。
4.
license.dal ファイル(ファイルの解凍先「ルート」ディレクトリ内)を Setup.exe インストー
ルファイルが入っているフォルダにコピーします。license.dal ファイルは、製品エディション
に固有のものです。したがって、インストールフォルダにコピーするときは、必ず適切なラ
イセンスファイルを選択してください。license.dal ファイルを解凍先の親フォルダに残してお
くこともできます。
5.
必要に応じて、ソフトウェア配布ツールを使用して、各 setup.exe ファイルでインストールパ
ラメータを使用できるようになります。例えば、Sitekeeper では次のインストール パラメー
タを使用します。
setup.exe /s /v”/qn”
コマンドラインの引数
Diskeeper をインストールするコンポーネントに、コマンドラインかバッチ プロシージャで引数
(スイッチ)を渡します。
Microsoft Windows Installer 実行ファイル(MSIEXEC.exe)を実行するときは、コマンドラインで
次の引数を使えます。 また、MSIEXEC に渡す Diskeeper 特有の引数もあります。
MSIEXEC の引数
MSIEXEC には、コマンドラインで使える引数が多数あります。 次に、Diskeeper と一緒に使う引
数を 2 つ示します。 Windows Installer の引数について詳しくは、Microsoft の Web サイトを参照
してください。
/v
/v スイッチは、MSIEXEC インストール実行ファイルに引数を渡します。 Windows Installer のコ
マンドラインのスイッチと公開プロパティの値を MSIEXEC.exe に渡すために使用します。
用語集
71
/qn
MSIEXEC をサイレント モードで実行します。 インストール先のコンピュータには、何も表示さ
れません。
Diskeeper 特有の MSIEXEC の引数
MSIEXEC の次の引数は、Diskeeper のインストールだけで使用します。
CREATEDESKTOPSHORTCUT=1  この引数は、Diskeeper のインストール先のコンピュータに、
Diskeeper のデスクトップ ショートカットを作成します。
LICENSEDIR  この引数は、.msi インストール ファイルと同じフォルダに保存されていない場
合に、license.dal ファイルの場所を指定します。SILENTACTIVATE=1  この引数は、画面上
に通知を表示せずに、対象のコンピュータで Diskeeper 製品のアクティベーションを実行します。
コマンドラインを使用したインストールの例
ここでは、コマンドラインで Windows Installer の引数を使った例を示します。 コマンドラインは、
Diskeeper をサイレント モードでインストールして、デスクトップ ショートカットを作成します。
Setup.exe /s /v"/qn CREATEDESKTOPSHORTCUT=1 "
/s は、Setup.exe をサイレント モードで実行するスイッチ、/v は、後続の全情報を MSIEXEC.exe に渡すス
イッチ、/qn は MSIEXEC をサイレント モードで実行するスイッチです。
CREATEDESKTOPSHORTCUT=1 は、インストール先のコンピュータのデスクトップに Diskeeper アイコン
を作成します。
次に、license.dal ファイルが .msi ファイルと同じ場所にない場合の例を示します。この例では、
ライセンス ファイルは C:\Licenses フォルダに入っています。
Diskeeper2008EnterpriseServer.msi LICENSEDIR="C:\Licenses\" /qn
または、同じ例ですが、この場合は Setup コマンドで .msi を実行します。
Setup.exe /s /v"/qn LICENSEDIR=\"C:\Licenses\\""
用語集
73
用語集
ATA: 「Advanced Technology Attachment」の略。 ディスク ドライブとコンピュータを接続するイ
ンターフェイスの基準の 1 つです。 「PATA」と「SATA」も参照してください。
AutoPlay: CD-ROM ドライブに CD を挿入するか、ドライブの起動時に CD が入っていると、その CD に
ある Windows アプリケーションを自動的に実行する機能。
CD-ROM: 「Compact Disk Read-Only Memory(読み取り専用コンパクト ディスク メモリ)」の
略。 硬質プラスチック製のディスクで、ソフトウェアのメーカーが、ソフトウェアを配布するの
によく使います。 その名前のとおり、CD-ROM に収録されたデータは変更できません。
CHKDSK: Windows NT、Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、および Windows
Vista に付属しているプログラム。 ディスクをチェックして、なくなったクラスタなどのエラーを修
正します。 「scandisk」も参照してください。
COM: 「Component Object Model(コンポーネント オブジェクト モデル)」の略。Microsoft がソ
フトウェアのコンポーネントを構築するために開発した技術仕様で、Windows のプラットフォー
ムで稼動するプログラムや既存のプログラムに追加機能を付けることが容易になります。
CPU の優先度: デフラグによるシステムへの影響を抑えるために、Diskeeper でマニュアル デフ
ラグのジョブの対する CPU を使用する優先度を 5 レベル設定できます。 デフォルトでは、デフ
ラグ ジョブの優先度は「普通」に設定されています。これは、オペレーティングシステムが割り
当てる CPU の優先度では中レベルです。
CPU: 「中央処理装置」を参照してください。
datum: データ(data)の単数形。
Diskeeper: ディスクをデフラグして、システムのパフォーマンスを向上するソフトウェア。 分
散しているファイルおよび空き領域を統合することにより、リソースを浪費するファイルの断片
化を安全に解消します。
FAT ファイルシステム:MS-DOS で使用され、Windows 用に調整された、ディスクに情報を格納す
るためのファイルシステム。 ファイル アロケーション テーブルを使用します。次の 3 種類の
FAT ファイルシステムがあります。FAT12(12 ビット)は、フロッピー ディスクなどの 16 MB
より小さい FAT ボリュームで使用されます。 Diskeeper は、このファイルシステムをサポートし
ていません。FAT16 は、Windows 95 から Windows Vista まで、Windows の全バージョンで使用さ
れます。 FAT32 は、Windows Vista、Windows Server 2003、Windows XP、Windows 2000、
Windows Me、Windows 98 および OSR 2 バージョンの Windows 95 でサポートされています。
Windows NT ではサポートされていません。
FAT: 「ファイル アロケーション テーブル」を参照してください。
GUI: 「グラフィカル ユーザー インターフェイス」を参照してください。
I/O Smart: Diskeeper の I/O Smart ™は、デフラグ中にシステムの速度が落ちないように、ドライブ
へのアクセスを監視する機能です。 このオプションを選択すると、デフラグ中のディスクで他の
I/O 処理が発生した場合に、デフラグ プロセスが「一時保留」になります。 これは、Diskeeper 以
外の I/O リクエストが発生しているかどうかを調べ、ユーザーやシステムによる「ディスク」での処理がデフラ
グで妨害されないようにする、Diskeeper 独自の技術です。
IDE: 「Integrated Device Electronics」の略。 ディスク ドライブとコンピュータを結ぶインターフェイスの 1
種。 コントローラがディスク ドライブまたはコンピュータのメインボードに組み込まれているので、コンピュー
タに別のコントローラ カードを装着する必要はありません。 「ATA」と「SCSI」も参照してください。
I-FAAST: 「Intelligent File Access Acceleration Sequencing Technology」の略。 Diskeeper の独自の
技術です。 これは、業界初の「ディスク パフォーマンスのキャリブレーション」技術で、従来
の不完全なディスクの最適化から大きく飛躍するものです。
74
用語集
Intel: プロセッサ チップのメーカー。 特に、Pentium と x86 プロセッサで有名です。
Internet Explorer: インターネットの Web ページを表示するための、Microsoft が開発したソフトウェア パ
ッケージ。 他の用途で使用されることが多くなっています。
InvisiTasking: Windows のコンピュータ システムのリソースの消費状態を注意深く監視し、
Diskeeper の処理をコンピュータのリソース(使われていない部分)に投入する、Diskeeper
Corporation が開発した独自のテクノロジー。 InvisiTasking™ は、Diskeeper が実行されているかど
うかも感知できないほどの優れものです。
medium: 「メディア」を参照してください。
MFT: 「マスター ファイル テーブル」を参照してください。
Microsoft: 米国ワシントン州に本社を置くコンピュータ ソフトウェア会社。 MS-DOS や
Windows オペレーティングシステムを開発しました。
MMC: 「Microsoft Management Console」の略。 MMC を使用して、Diskeeper などの管理ツール(スナ
ップインといいます)を作成、保存したり、開いたりできます。 システムツール、およびハードウェア、
ソフトウェア、ネットワーク コンポーネントの管理システムの共通のユーザー インターフェイ
スとして機能します。
MS-DOS: 「Microsoft Disk Operating System」の略。 小型コンピュータ用に開発されたオペレーティ
ングシステムで、1 人のユーザーが一度に 1 つのアプリケーション プログラムを実行します。
NTFS: 「New Technology File System」の略。 Windows NT 用に特別に設計されたファイルシステ
ムで、Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、および Windows Vista でも使用されて
います。
OEM: 「Original Equipment Manufacturer」の略。 OEM は、通常、他のメーカーから仕入れたコ
ンピュータを特定の用途に合わせてカスタマイズし、自社のブランド名で販売するので、この名
前には語弊があります。
PATA: 「Parallel Advanced Technology Attachment」の略。 元は「ATA」と呼ばれていましたが、Serial
Advanced Technology Attachment(SATA)インターフェイスの導入に伴い、遡って PATA に改称されまし
た。 コンピュータのディスク ドライブと他のデバイスのインターフェイスの 1 種です。 「ATA」、「IDE」、
「SATA」、「SCSI」も参照してください。
Pentium: 米国 Intel(インテル)社が 1993 年に発表したプロセッサの名前。x86 シリーズの
80486 に続く、80586 と同様のチップです。
RAID: 「Redundant Array of Independent Disks」の略。 複数のディスク ドライブを並べて 1 つの大きな
ボリュームとして取り扱う方法。 通常、ネットワークのファイル サーバーで、アクセス速度や信頼性(1 つの
ディスクで障害が発生しても他のディスクを使える)を上げるために使われます。
SATA: 「Serial Advanced Technology Attachment」の略。 ATA(後に PATA に改称)を引き継ぐ
インターフェイスの基準。 コンピュータのディスク ドライブと他のデバイスのインターフェイスの 1 種で
す。 「ATA」、「IDE」、「PATA」、「SCSI」も参照してください。
SCSI: 「Small Computer System Interface」の略。 コンピュータのディスク ドライブと他のデバイスのイ
ンターフェイスの 1 種です。 「ATA」、「IDE」、「PATA」、「SATAI」も参照してください。
Set It and Forget It: Diskeeper Corporation によって作成された語。 同社の登録商標にもなってい
ます。 Set It and Forget It 機能を搭載した製品は、バックグラウンドで(他のアプリケーションと同時に)、
透過的(ユーザーからは見えずに)動作します。 Set It and Forget It 機能により、ユーザーや管理者が
特に操作を行わなくても、実行することができます。
SMS: 「System Management Server」の略。 Microsoft 社のソフトウェア製品の 1 つ。 システム管理者
が、Windows NT、Windows 2000 または Windows Server 2003 ネットワークにある各コンピュータを中央
の 1 か所から管理(ソフトウェアのインストールなど)できます。
用語集
75
Volume Shadow Copy Service (VSS):VSS は、Windows Server 2003 と Windows Vista オペレーティ
ング システムで使用できるボリュームや共有フォルダのスナップショット(コピー)を作成する機能です。ス
ナップショットとは、ある時点でのディスクのデータの状態を示すイメージのことです。このイメージを保存し
ておくことで、個々のファイルやボリューム全体を、スナップショットの作成時どおりにすばやく復元します。
Windows 2000: Microsoft 社が 1998 年に発表したデスクトップ コンピュータおよびネットワーク サーバ
ー用のオペレーティングシステム。 最初は、Windows NT 5.0 という名前が付けられていました。 Windows
2000 Professional から Windows 2000 Advanced Server まで、複数のエディションがあります。
Windows 95: 1995 年にリリースされた Microsoft Windows のバージョン。 その前身、 Windows
3.1 に新しいユーザー インターフェイスと 32 ビットのアプリケーションのサポート機能が追加さ
れています。
Windows 98: FAT32 ファイルシステムと、幅広いインターネット機能を搭載し、(当時の最新技術の)ハー
ドウェアに対応しています。
Windows Home Server:2007 年に発表された、家庭内ネットワーク向けの Microsoft オペレーティング
システムです。 使いやすいファイルとプリンタの共有、リモート管理、リモート アクセス、メディアのストリーミ
ング、およびその他の家庭内ネットワーク向け管理機能が含まれています。
Windows Me: 「Windows Millennium Edition」の略称。Microsoft 社が 2000 年 9 月に リリースし
たオペレーティングシステムです。 Windows 98 を引き継ぎ、家庭での使用向けに設計されています。
デジタル メディア、ユーザー インターフェイス、ホーム ネットワーク、およびインターネットに関連する機能
が改良されています。
Windows NT: Microsoft 社が 1993 年に発表したオペレーティングシステム。 「NT」は、「New
Technology」の略です。 Windows の他のバージョンとよく似たグラフィカル ユーザー インターフェイスを
搭載していますが、MS-DOS 上では動作しません。 特に、ネットワーク環境用に設計されています。
Windows Server 2003: Microsoft 社が 2003 年に、Windows 2000 Server の後継バージョンとして
リリースしたオペレーティングシステム。 その前身と同様、Windows の他のバージョンとよく似たグ
ラフィカル ユーザー インターフェイスを搭載していますが、MS-DOS 上では動作しません。 特に、ネッ
トワーク環境用に設計されています。 Windows Server 2003 Standard、Web、Enterprise、Datacenter
の各エディションがあります。
Windows Vista:以前は、「Longhorn」 のコード名で呼ばれていた Windows Vista は、Windows XP
のフォローアップ バージョンとして 2007 年に Microsoft からリリースされたオペレーティング
システムです。グラフィカル ユーザー インターフェイスがアップデートされ、多くの改善が予
測されます。 Windows Vista には、企業用と個人用のさまざまなエディションがあります。
Windows XP: Microsoft 社が 2001 年に、Windows 2000 の後継バージョンとしてリリースしたオペレーテ
ィングシステム。 その前身と同様、Windows の他のバージョンとよく似たグラフィカル ユーザー インターフ
ェイスを搭載していますが、MS-DOS 上では動作しません。 企業用の Windows XP Professional、ホー
ムユーザー用の Windows XP Home Edition などのエディションがあります。
Windows: Microsoft 社が 1983 年に発表したオペレーティングシステム。 グラフィカル ユーザー インタ
ーフェイスを搭載し、MS-DOS ベースのコンピュータで動作します。 「Windows 95」、 「Windows 98」、
「Windows Me」、「Windows NT」、「Windows 2000」、「Windows XP」、「Windows Server 2003」、
「Windows Vista」も参照してください。
x86: 米国 Intel 社などが製造している一連の CPU を表す記号。 8086、80286、80386、80486、80586
(Pentium)などのモデル番号があります。 このシリーズの CPU は、共通した特性を持っているので、どの
モデルでも動作するソフトウェアを開発することができます。
アクセス: ディスク ドライブや周辺装置にデータを保存したり、そのデータを取り出したりすること。 「ファ
イル」も参照してください。
アクセス権: コンピュータ システムのユーザーがファイル、特に自分で作成していないファイルにアクセス
したり、編集したりできる権利のこと。 重要な情報への不正なアクセスを防ぐために設定します。 シ
ステム管理者がアクセス権、つまり「誰が何にアクセスできるか」を割り当てます。
76
用語集
アプリケーション: ユーザーが行いたい処理をシステムが実行できるようにするコンピュータ プログラム。
アプレット: オペレーティングシステムや大きなアプリケーション プログラムに組み込まれている小さなアプ
リケーション プログラムのこと。 例えば、Windows に組み込まれている文書作成プログラムや描画プログラ
ムのことを「アプレット」ということがあります。
暗号化されたファイル: 解読用の正しい「キー」を持っているユーザーだけが使用できるように暗
号化されたファイル。 Windows の Encrypting File System(EFS)では、NTFS ボリュームのファ
イルとフォルダを暗号化して、不正なアクセスを防ぐことができます。
イベント ビューア: Windows の管理ツールに含まれている、ログファイルを見るためのユーティリ
ティ。 「イベント ロギング」も参照してください。
イベント ロギング: ある種のイベントが発生したときに、監査情報を記録するプロセス。 記録され
るイベントには、サービスの開始と停止、ユーザーのログオンとログオフ、ユーザーのリソース
へのアクセスなどがあります。 記録されるイベントを管理ツールのイベント ビューア ユーティ
リティで見ることができます。
インターネット: 膨大な量のコンピュータを結ぶグローバル ネットワーク。 インターネットのよく使われて
いる部分が World Wide Web で、ここではコンピュータのユーザーが Internet Explorer などのブラウザを
使って文字や画像を見ることができます。 コンピュータのユーザーがメッセージを送受信できる
Email(電子メール)も、よく使われています。
インターフェイス: ハードウェア、ソフトウェア、ユーザーを結ぶ接点となる部分。 例えば、ディス
ク コントローラは、コンピュータとディスク ドライブの物理的なインターフェイスです。 キーボードやマウス、
ディスプレイは、コンピュータとユーザーの間のインターフェイスです。
オペレーティングシステム: システムを機能させ、アプリケーション プログラムを実行し、リソースの割り当
てを制御するプログラムの集まり。
拡張パーティション: パーティションの 1 種。 1 つのディスク ドライブに 4 つのパーティションを作成す
るとそれ以上作成できなくなるという制限を克服するために設定します。 1 つのディスク ドライブを、最大 4
つの基本パーティションか、3 つの基本パーティションと 1 つの拡張パーティションに分割できます。 拡張
パーティションには、1 つまたは複数の論理ドライブを作成できます。
管理者: 「システム管理者」を参照してください。
基本パーティション: Windows および MS-DOS オペレーティング システムでは、ディスク ドライブのディス
ク領域を最大 4 つの基本パーティションか、3 つのパーティションと 1 つの拡張パーティションに分割でき
ます。 拡張パーティションには、1 つまたは複数の論理ドライブを作成できます。
ギガバイト(GB): コンピュータの記憶容量の単位。 約 10 億バイトに相当します。 1 GB は、2 の
30 乗(1,073,741,824 )バイトのことです。
キャッシュ メモリ: コンピュータのキャッシュとは、パフォーマンスを向上するために、CPU チップの近く(ま
たはチップ内)に配置された小容量の非常に高速のメモリを指します。 キャッシュ メモリには、最近アクセ
スしたデータのコピーが格納されます。 コンピュータ プログラムは同じ命令を繰り返し実行することが多く、
CPU はキャッシュにあるデータに何度もアクセスすることになります。
キャッシュ: フランス語の「隠す」という意味の「cacher」が語源。 低速のメディアから取得しなければな
らない情報を一時的に格納し、ソフトウェアがすばやく使えるようにする機能です。 キャッシュは、
Web ブラウザ、ディスク ドライブ、CPU にあります。 「キャッシュ メモリ」も参照してください。
キャッシュの整合性: 複数のプロセッサを持つコンピュータのキャッシュ メモリに格納されている
データが常に矛盾のない状態に保たれていること。
クライアント: コンピュータのネットワークで、サーバーという別のコンピュータのサービスを利
用するコンピュータ。 例えば、クライアントは、必要なデータの送信やファイルの印刷をサーバ
ーに「要求」します。 「サーバー」と「ワークステーション」も参照してください。
用語集
77
クラスタ: ディスク上のアドレスを指定できるスペースの最小単位。 1 バイトのファイルでも実際
には 1 クラスタ分のスペースを占めます。 クラスタの最小サイズは、ディスク ボリュームのサ
イズによって決まります。 FAT ファイルシステムでは、1 つのボリュームあたり最大 65,536 個のクラス
タ(16 ビット)を使用できます。 つまり、64 MB のボリュームのクラスタのサイズは 1 KB、128 MB のボリュ
ームでは 2 KB になります。 そのため、FAT ファイルシステムでは、ボリュームのサイズが大きい
と、ディスク スペースがかなり無駄になることがあります。 NTFS ファイルシステムでは、この
ような制限はありません。
グラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI): 「グイ」と発音します。 Windows オペレーティング
システムで使われているユーザー インターフェイスの 1 つです。 ユーザーはマウスを使い、画
面に表示されるグラフィックを見て操作します。 MS-DOS などの文字主体のインターフェイスよ
りも使いやすくなっています。
コントローラ: 特殊な電子回路の 1 つ。 ディスク ドライブなどのデバイスとコンピュータとのインターフェイ
スとして機能します。 「IDE」と「SCSI」も参照してください。
コンポーネント: 特定の機能を実行し、他のコンポーネントやアプリケーションと対話して作業する
ように設計されている小さなモジュラー プログラム。 「アプレット」と「COM」も参照してください。
サーバー: コンピュータ ネットワークで、他のコンピュータ(クライアントやワークステーション)によって利用
されるリソースとなるコンピュータ。 例えば、サーバーに接続している 1 台の高速プリンタを、ネット
ワークの全コンピュータで共有するように設定できます。 通常、サーバーは、接続しているクラ
イアント コンピュータより高速で処理能力も優れています。
サービス: システムで特定の動作を行ったり、他のプロセスが呼び出したり API(アプリケーション プログラ
ミング インターフェイス)になるプロセスのこと。 Diskeeper を Windows サービスとして使用することによっ
て、他のアプリケーションの実行中に、Diskeeper がバックグランドで実行されます。
サービスパック: 主要なバージョン改訂の間に、機能を更新したり、修正プログラムを配布したり
するために使用されるソフトウェアの集まり。 通常、Windows オペレーティングシステム用の更新と
修正の集まりのことを指します。
システム: 1 つまたは複数のコンピュータと周辺装置の集まり。 オペレーティングシステム、ま
たはハードウェアとソフトウェアを組み合わせた論理的な単体の同義語として使用されることも
あります。
システムファイル: 一般に、オペレーティングシステムの一部のファイル、またはオペレーティン
グシステムによってアクセスされるファイル。 Diskeeper のボリューム マップには、マスター ファイル
テーブル(MFT)や、起動時以外には Diskeeper(または他のデフラグ ツール)で安全に移動できないファ
イルなど、特定のシステムファイルが緑で示されます。 これらのファイルは、Windows オペレーティングシ
ステムではなく、NTFS ファイルシステムを構成するファイルです。
システム管理者: 複数のユーザーが使用するコンピュータ システムの維持管理を担当する人。
集積回路: 特定の目的用の電子部品を多数集めて、1 つの容器に組み込んだもの。「チップ」と
も言います。 「中央処理装置」も参照してください。
周辺装置: この場合、周辺とは、「外にある」という意味になります。 ディスク ドライブ、プリンタ、
キーボード、マウスなど、コンピュータに接続して使用するデバイスのこと。
試用版: Diskeeper Corporation が無料で提供するソフトウェア パッケージ。 正規版(フルバージ
ョン)と同じ機能が搭載されていますが、使用期限が限られています。 試用版で使用してから、
ソフトウェアを購入することができます。
ジョブ: コンピュータや周辺装置で、何らかの処理を実行させるための要求。 Diskeeper では、ディ
スクをデフラグする要求を指します。
数字: ラテン語の「指」という意味の「digitus」が語源。 ものを数えるのに指を使っていたこと
から、日常的な 10 進数では 10 個(0~9)の数字を使います。 一方、コンピュータでは、2 つの数字
(0 と 1)だけのバイナリ システム(2 進数)を使います。
78
用語集
スナップイン: Microsoft 管理コンソール(MMC)で使用できるプログラムのこと。 Diskeeper もそ
の 1 つです。 詳しくは、Microsoft の MMC のヘルプを参照してください。
スパースファイル: データが尐なく、ほとんど空の領域で占められている大きなファイルを、大量
のディスク容量を使わずに保存する方法。 アプリケーションで、非常に大きなファイルを、その
全バイト分のディスク容量を使用せずに作成できるようになります。
スワップファイル: Windows 98 と Windows Me でメモリに入りきらないデータを一時的に保存しておく、デ
ィスク ドライブ上のファイルのこと。 必要に応じて、オペレーティングシステムが、スワップファイル
からメモリにデータを動かします。 「ページファイル」も参照してください。
制御ファイル: Diskeeper で、ボリュームのデフラグを追跡、制御するのに使用するファイル
(Diskeep.ctl)。
ソフトウェア: コンピュータ プログラムの総称。 「ハードウェア」と比較してください。 アプリケーショ
ン ソフトウェアとシステム ソフトウェアに大きく分類されます。
タスク: これ以上は分割して実行できないプログラム、またはプログラムの一部。
断片化:断片化(fragmentation)という語は、「断片化している状態」を意味します。断片
(fragment)とは、「切り離され、独立した、不完全な部分」という意味です。 fragment の語源
はラテン語の「fragmentum」で、「割る」という意味の「frangere」から派生しています。したが
って、断片化とは、あるものが切り離され、独立した不完全な部分に分割されていることを意味
します。
チップ: 「集積回路」を参照してください。
中央処理装置(CPU): コンピュータ ハードウェアの一部。コンピュータの全体的な動作を制御し、
計算を行います。 ほとんどの CPU は、1 つの集積回路(チップ)に組み込まれています。 「Pentium」
と「x86」も参照してください。
ディスク ドライブ: 1 つまたは複数のディスクを格納し、コンピュータによって 1 つの装置とみなされるデバ
イス。
ディスケット: 「フロッピー ディスク」を参照してください。
ディレクトリ: ディスクにあるファイルや他のディレクトリのカタログを格納するファイル。 ファ
イルがグループにまとめられるので、見つけやくなります。 フォルダに相当します。
ディレクトリの統合: Diskeeper の機能の 1 つ。 ボリュームの(ほぼ)すべてのディレクトリをディスク上の 1
つの場所にまとめます。 ディレクトリを統合するには、ディレクトリを移動するのに十分な連続し
た空き領域が必要です。 この機能は自動、マニュアル、およびブートタイムデフラグジョブで使
用できます。
データ: コンピュータで処理する情報。 ラテン語の情報という意味の「datum」の複数形。
データベース: あることに関連する情報の集まり。 検索や分析、意思決定などで使えるように、
情報が一定の規則に従って編成されています。
デバイス: プリンタやディスク ドライブなどの装置のこと。
デフラグ: ディスクのファイルや空き領域を連続させて断片化を解消すること。
テラバイト(TB): コンピュータの記憶容量の単位。 2 の 40 乗、約 1 兆バイト(1,000 ギガバイト)
に相当します。
ドメイン:Windows で、管理者が定義するワークステーションとサーバーのグループ。 共通のディ
レクトリ データベースを共有し、ユーザーが単一のユーザー ID とパスワードを使用してドメイ
ン内の任意のリソースにログオンできるようにします。ネットワークの各ドメインには、固有の
名前が付いています。
ドライブ: 「ディスク ドライブ」を参照してください。
用語集
79
ドライブ文字: Windows と MS-DOS オペレーティングシステムでディスク ドライブに名前を付けるときの規
則。 1 つの文字とその後のコロンから成ります。 通常、ドライブ A: と B: はフロッピー ディスク ドライブ用に
予約済みです。 C: は一般に 1 つ目のハードドライブを指します。 「ボリューム」も参照してください。
長いファイル名:MS-DOS オペレーティングシステムでは、ファイル名は、8 文字までの名前、そ
の後に続けるピリオド、ファイルの種類を示す 3 文字までの拡張子に制限されていました。この
命名法を、「8.3 方式」といいます。 Windows 98 と Windows Me、Windows NT、Windows 2000、
Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista および Windows Home Server オペレーティン
グシステムでは、200 文字を超えるファイル名を使用できます。また、大文字と小文字、スペー
スも含められます。
ネットワーク: 複数のコンピュータを接続して、相互にデータをやり取りできるようにしたグルー
プのこと。 「サーバー」と「クライアント」も参照してください。
パーティション: あたかも物理的に個別の単体であるかのように扱える、ディスク ドライブ上の一
区画。 コンピュータにハード ディスク ドライブが 1 台しかない場合でも、そのディスクを単独
のパーティション(通常 C:ドライブ)として使用するか、複数のパーティションに分割(C:、D:、
E: ドライブなど)することができます。 「ボリューム」、「ドライブ文字」、「基本パーティ
ション」、「拡張パーティション」、「論理ドライブ」も参照してください。
ハードウェア: プリンタやディスク ドライブなどのデバイスを含む、コンピュータ システムを物理的に構成す
る要素。 「ソフトウェア」と比較してください。
ハードディスク: 何枚かの硬い金属製の円盤に磁性体を塗布したもの。 プラスチック製のフロッピ
ー ディスク(ディスケット)と比較してください。 ディスク ドライブを構成する物理的な装置自体
を指す場合もあります。
バイト: 8 ビットの集まり。0~255、アルファベットの 1 文字など、さまざまなものを表すことができます。
バイナリ: ラテン語の「2 かける 2」という意味の「bini」と、「関連する」という意味の「ary」から成る語。 コンピ
ュータでは、2 つ(0 と 1)の数字(digits)だけの 2 進数を使います。 一方、日常生活で使う 10 進数は、10
個(0~9)の数字から成ります。
バックグラウンド処理: 主な(フォアグラウンド)プロセスの間に短時間で行われる特定の処理の
こと。 例えば、ワードプロセッサでキー入力を待っている間に行う印刷処理がこれに相当します。
ビット: 「binary digit」の略。 コンピュータで取り扱う情報の最小単位。 電灯のスイッチのように、
「オン(1 という数値)」か「オフ(0 という数値)」になります。 大きい数はビットのグルー
プで表します。 「バイト」も参照してください。
ファイル アロケーション テーブル(FAT): ファイルがディスクにどのように格納されるかを追跡す
るために、一部のオペレーティングシステムで管理されるテーブルまたはリスト。
ファイル: プログラム、プログラムで使用するデータのセット、ユーザーが作成した文書などのデ
ータの集まりに名前を付けたもの。 「レコード」と「フィールド」も参照してください。
ファイルシステム: オペレーティングシステムで、ディスク上のファイルやディレクトリの名前を
指定、アクセス、整理するために使用する方法。 「NTFS」と「FAT ファイルシステム」も参照してくださ
い。
フィールド: ファイルにあるレコードの細分。 例えば、取引先のデータが入ったファイルでは、名
前フィールド、住所フィールド、電話番号フィールドなどがあります。
ブート: コンピュータを最初から起動すること(電源を入れた場合など)。 ブーツを履くときに
引き上げるつまみを示す「ブートストラップ」から派生した語です。コンピュータが自分で自分
を立ち上げることを意味します。
ブートタイム: コンピュータがブートしている間。つまり、コンピュータが起動し、コンピュータ
の制御がまだオペレーティングシステムに渡されていない時間を指します。
フォーマット: ディスクの表面に特定の磁気パターン(ファイルシステムがデータを保存または取
得するときに使用します)を付けて、ディスクを準備する方法。
80
用語集
フォルダ: ディスクにあるファイルや他のディレクトリのカタログを格納するファイル。 ファイ
ルがグループにまとめられるので、見つけやくなります。 ディレクトリに相当します。
ブラウザ: Microsoft の Internet Explorer など、インターネットの Web ページを探して表示するためのソフ
トウェア プログラム。 最近のブラウザでは、文字を表示するだけでなく、画像を表示したり音楽を
聴いたりすることもできます。
プラッタ: ディスク ドライブで情報を読み取りまたは書き込む、磁性体を塗布した 1 枚または複数
の円盤のこと。 プラッタは、ターンテーブルに乗せたレコードのように回転します。
プラットフォーム: コンピュータ システムが動作する環境のこと。 コンピュータの CPU やオペレーティング
システムによって決まります。 例えば、x86 プラットフォーム、Windows Server 2003 プラットフォームなどと
いいます。
プログラム: コンピュータに何をするべきかを指示する一連の命令。同義語は、ソフトウェアです。
プロセス: プログラムおよびそのプログラムの実行に必要なシステム リソースのこと。 リソースの所有権
と行われる処理の単位を表します。 オペレーティングシステムがプロセスを作成し、各リソース
の状態を確認しながら適切な実行スケジュールをタスクに割り当てます。
プロセッサ: 「中央処理装置」を参照してください。
フロッピー ディスク: 取り外し可能なメディア。軟質プラスチック製の小型磁気ディスクを四角い
保護容器(カートリッジ)に格納したものです。 本来、フロッピーディスクは紙の封筒に入っていた
ので、実際に「柔らかい(floppy)」ものでした。 ディスケットとも呼ばれますが、これは硬質プラスチ
ックのカートリッジを使用する新しいデザインに合った名前です。 「ハードディスク」と比較し
てください。
ページファイルまたはページングファイル: コンピュータのメモリに常駐するはずのデータを一時的
に保持するために、ディスク上に確保されている領域。 ページファイルの一部が、必要に応じて
メモリにコピーされます。 このメカニズムによって、実際に使用する物理メモリの量が、プログ
ラム全体を一度にメモリに読み込む場合に比べてはるかに尐なくてすみます。 「スワップファイ
ル」も参照してください。
ボリューム: あたかも物理的に個別の単体であるかのように扱える、ディスク ドライブ上の一区画、または
物理的なディスクの組み合わせ。 コンピュータにハード ディスク ドライブが 1 台しかない場合で
も、そのディスクを単独のボリューム(通常 C:ドライブ)として使用するか、複数のボリューム
に分割(C:、D:、E: ドライブなど)することができます。 「ドライブ文字」、「論理ドライブ」、
「パーティション」も参照してください。
ボリュームセット: 1 つまたは複数のディスク ドライブ上の最大 32 個の空き領域で構成される 1 つの論理
ドライブ。 1 つまたは複数のディスク ドライブに散在する小さな空き領域をまとめて大きな論理ド
ライブにしたり、複数の小さなディスクから単一の大きな論理ドライブを作成したりします。
マスター ファイル テーブル(MFT): NTFS ボリュームで、そのボリュームにある他のすべてのファイルにつ
いての情報を格納するファイル。 この情報には、各ファイルの名前、ディスク上での物理的な場所
などがあります。
マルチタスキング: オペレーティングシステムの機能の 1 つ。 コンピュータで複数のタスクを同時
に実行できることを指します。 「バックグラウンド処理」も参照してください。
メディア: CD-ROM やフロッピー ディスクなど、コンピュータ用の情報を格納する物理的な媒体の総称。
メディア(media)は、「medium」の複数形ですが、データ(data)のように、単数として扱われます。
メモリ: コンピュータの一時記憶領域。 プログラムの命令やデータが保存され、CPU が命令を処理できる
ようにします。
優先度: Windows システムでは、同時に複数のプログラムが動作しているように見えますが、CPU が一度
に処理できるのは 1 つの命令だけです。 オペレーティングシステムの助けによって、CPU は、あるプログ
ラムが要求する命令をいくつか実行すると、次のプログラムに切り替えその命令をいくつか実行します。 そ
して、さらに次のプログラムという具合に、同じことを繰り返します。 優先度が決まっていないと、どの
用語集
81
プログラムにも同じ長さの「時間枠」が割り当てられます。 優先度を決めると、重要なプログラ
ムに長い「時間枠」が割り当てられるので、処理を早く終わらせられます。
ユーティリティ: 基本的なサービスまたは機能が搭載されたプログラムのこと。
リソース: プログラムで使用される、コンピュータ システムの構成要素。
レコード: 関連するデータの集まりで、1 件の情報に相当する記録の単位。 例えば、取引先の情報
を集めたファイルでは、1 つのレコードは、会社名、住所、電話番号などの特定のデータの集まりになりま
す。 「フィールド」も参照してください。
レジストリ: 現在のハードウェアの設定、インストールされているソフトウェア、ユーザーの設定、
ファイルの種類とアクセスするアプリケーションの関連付けなどの情報を収めたデータベース。
連続: 互いに隣接して配置されていること。 連続しているファイルとは、断片化されていない状
態で、ディスク上の「ひと続きのスペース」を占めているファイルのことです。 「断片化」と
「デフラグ」も参照してください。
ログファイル: 発生した特定のイベントを記録するファイル。 Windows には、イベント ビューアで表
示できるログファイルがあります。
論理ドライブ: ソフトウェアによって単体とみなされる、ディスク ドライブの部分。 論理とは「概念上」と
いう意味を持ちます。 これは、物理的なものを直接指していないからです。 「パーティショ
ン」と「ボリューム」も参照してください。
ワークグループ: Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、または Windows Vista のドメイ
ンに属していない 1 台または複数のコンピュータで構成されたグループ。 各コンピュータで、独自にセキ
ュリティを設定して管理します。
ワークステーション: 個人で使用するのが目的のコンピュータで、通常ネットワークに接続されて
いるもの。 サーバーと対比して、クライアント コンピュータを意味する場合にも使われます。
索引
83
索引
1
1 ファイルあたりの平均断片数
33
A
3
AutoPlay
C
CD-ROM
CHKDSK プログラム
CPU の使用量
CPU の優先度
2, 3
26
60
36
D
Diskeeper
CPU の使用量
アップデートとアップグレード
アンインストール
インストール
インターフェイス
概要
基本操作
コマンド プロンプトからの実行
コンソール
サービス
再インストール
最大限に活用
実行頻度
設計の原則
設定のプロパティ
ディレクトリが移動しない
特長
配布
プロパティ
ライセンスの配布
リモート インストール
Diskeeper Administrator
Diskeeper サービスについて
Diskeeper のアンインストール
[Diskeeper の設定のプロパティ] ボタン
Diskeeper を最大限に活用
60
37
6
1
17
13
7
48
7
5
5
14
57
51
37
56
13
67
37
67
67
67
5
6
19
14
F
Frag Shield
Frag Shield デフラグ ジョブのプロパティ
I
I-FAAST
ファイルのパフォーマンス向上率一覧
25
プロパティ
24
I-FAAST
概要
23
[I-FAAST デフラグ ジョブのプロパティ] ボタン
18
InvisiTasking
11, 13, 20, 22, 23, 60
M
MFT
設定
MFT の設定
MFT の合計サイズ
MFT の使用しているレコード
MFT の使用率(%)
MFT の総断片数
Microsoft Volume Shadow Copy Service
MMC
MSIEXEC の引数
N
NTFS
viii
P
Pentium プロセッサ
PushInstall
1
67
R
RAID 配列
1
S
2
SETUP.EXE
T
Terabyte Volume Engine(TVE)
TVE
47
47
V
VSS
40
18
41
41
34
34
34
34
44
3
70
44
W
Windows
サポートしているディスク
サポートしているバージョンとプラットフォーム
サポートしているファイルシステム
1
1
1
84
索引
修復
必要なリソース
レジストリ
Windows クラスタ
Diskeeper
Windows クラスタでの実行
Windows の修復
5
1
2
50
50
5
あ
空き領域
連結
空き領域の連結
空き領域の割合
アクセス権
設定
アクセス時間セクション
新しいボリュームの検出
アップデート
確認
アップデートとアップグレード
アプリケーション イベントログの設定
安全性
32
57
57
32
46
58
31
47
4
37
5
51
い
18
42
[一時停止] ボタン
イベント ロギング
イベントログ
設定
インストール
概要
管理用
コマンドラインを使用
詳細
説明
前1
リモート
インストールの前に
インターフェイス
ユーザー
5
2
68
71
2
2
6
1
7
17
か
拡張パーティション
稼動中のディスクの処理
管理用インストール
作成
修飾子
1
52
68
68
69
き
起動
起動ウィンドウ
起動ウィンドウの非表示ボタン
基本操作
基本パーティション
く
32
50
クラスタ サイズ
クラスタ操作
け
検査済みの断片化ファイル
検査済みのファイル レコード
検査済みの連続ファイル
47
47
48
こ
コマンド プロンプト
コマンドライン
引数
コマンドライン インストール
コンソール
コンピュータ ウィンドウ
48
70
70
7
19
さ
サービス
Diskeeper
サービスパック
サポート
日本
サポートしているディスク
サポートしているバージョン
サポートしているファイルシステム
サポートしているプラットフォーム
5
2
61
1
1
1
1
し
自動デフラグ
11, 22
自動デフラグのプロパティ
18
自動ファイルシステムのパフォーマンスの時間表 23
使用領域
32
除外リスト
設定
38
内部
39, 55
ジョブ レポート タブ
31
処理不能ファイル
48
せ
製品のアップデートの確認
設計の原則
4
51
た
4
19
18
7
1
ダッシュボードのタブ
断片化
影響
定義
断片化されたディレクトリ
断片化されたファイルの総数
断片化の解消
20
viii, 51
viii, 51
33
33
47
索引
34
断片の総数
ち
[中止] ボタン
超過断片の総数
調査結果と対処法セクション
18
33
31
て
ディスクの優先度
ディレクトリの総数
ディレクトリの超過断片
ディレクトリの統合
データの収集
データの断片化でーたのだんぺんか
デフラグ
空き領域の連結
自動
頻度
ファイルがディスクの先頭に移動しない
不完全
方法
マスター ファイル テーブル
[デフラグ] ボタン
電源の管理
36
33
33
47
45
32
57
11
57
57
55
36
56
18
43
と
32
51
2, 4
統計情報セクション
動作の原理
登録
は
パーティション
拡張
1
基本
1
はじめに
vii
バックグラウンド処理
5
バックグラウンド処理バックグラウンド処理 52
パフォーマンス
52
パフォーマンスが低下しているファイル
33
ひ
1
1, 5
46
必要なディスク容量
必要なリソース
表示方法
85
ディレクトリの統合
25
プロパティ
26
ページファイルのデフラグ
25, 56
マスター ファイル テーブルのデフラグ
25
[ブートタイム デフラグ ジョブのプロパティ] ボ
タン
18
プロキシの設定
46
プロパティ
Diskeeper の設定
37
マニュアル デフラグ ジョブ
35
[分析] ボタン
18
へ
ページ/スワップ ファイルのサイズ
ページファイル
設定
ページファイルのデフラグ
ページファイルの設定
[ヘルプ] ボタン
34
41
25, 56
41
19
ほ
ポート
Diskeeper Administrator で使用
Diskeeper Administrator
使用
ボリュームウィンドウ
ボリューム ウィンドウ情報の印刷
ボリューム ウィンドウ情報の保存
ボリューム サイズ
ボリューム セット
ボリュームの状態セクション
ボリュームの断片化
ボリュームのプロパティ
ボリューム マップ タブ
68
68
20
22
22
32
1
31
32
22
29
ま
マスター ファイル テーブル(MFT)
56
マスター ファイル テーブルのデフラグ
25
マニュアル ジョブのレポート
29
マニュアル デフラグ
29
マニュアル デフラグ ジョブ
プロパティ
35
[マニュアル デフラグ ジョブのプロパティ] ボ
タン
18
も
最も断片化されたファイル
34
ふ
ファイアウォールについて
ファイルがディスクの先頭に移動しない
ファイルの除外
ファイルの総数
ファイルの平均サイズ
ブートタイム デフラグ
概要
5
57
38
33
33
25
ゆ
ユーザー インターフェイス
優先度
設定
17
36
86
索引
よ
れ
73
用語集
り
リモート インストール
履歴のタブ
2
レジストリ
ろ
67
22
ロギング
アプリケーション イベントログ
ログのタブ
論理ドライブ
5
21
1