穂の国の森から始まる家 づくりの会 1.概要 2.先駆性・独創性 3.啓発

「活動・教育」の名称
「教室の空気はビタミン材運動」
「循環する教室の空気はビタミン材運動」
<連絡先>
住 所 豊川市諏訪西町 2-248㈱イトコー事務所内
会社・団体・グループなどの名称
穂の国の森から始まる家
電話番号 0533-86-8887
づくりの会
URL http://www.itoko.co.jp/mori_01.html
Mail [email protected]
1.概要
未来を担う今の子供達は日常生活からも木や森や緑に触れることが少なくなっています。また 1 日の 1/4 を過ごす学校はコン
クリートに囲まれた校舎が殆どです。昔は木造校舎が当たり前で、自然に山や森とのかかわりを考える機会を与えていまし
た。私達は子供達にもっと身近に木に触れ、森林・山・緑、環境について学び、考えて欲しいと思っています。
A「教室の空気はビタミン材運動」は、教室の黒板横の掲示板に愛知県産の杉の間伐材をゲンノウと真鍮釘を使い、子供達
と一緒に貼っていきます。と、同時に環境学習授業を行います、何故地産地消の愛知県産の間伐材を使うのか、自分達の生まれ
育った森・山・木・環境について現状を知り、地域の森林・緑・山の生態系を学び、環境学習を行い、一緒に考え学んでいく運動で
す。この運動は一度貼って終わりというものではなく、毎年循環することで全生徒が体験することを目標としています。
これがB「循環する教室の空気はビタミン材運動」 です。次年度は6年生等が卒業記念に教室の掲示板の杉板を釘
抜きで剥がして、サシガネやノコギリ、カンナを使い、子供達の人数分に分けます。そしてその分けた杉板をメッセー
ジカード等に加工して記念に持ち帰ります。そして一方ではもう一度、剥がした教室の掲示板に新しい間伐材の杉板を
貼って、環境授業をし、
「教室の空気はビタミン材運動」を行います。こうして、繰り返し行うことで、学校の全児童生
徒が経験できます。地域循環型社会を目指す為一度で終わりではなく、継続できる仕組みにしたいと考えています。
A教室の空気はビタミン材運動
B循環する教室の空気はビタミン材運動
2.先駆性・独創性
この運動Aは愛知県産の杉の間伐材を教室の大改造や家具等に加工して使うのではなく、児童生徒達が主体となり自分
達の手で掲示板に間伐材を貼るという事に意義があります。サイズが同じで作業も簡単です。短時間で仕上がり、かつ、
環境学習が可能な活動です。教室の掲示板なので、必ずどの生徒達も目に触れ、少量でもとても効果があります。また
循環する運動Bでは、掲示板で使った杉板をメッセージカードなどの記念にします。経年変化で飴色になった板の美し
さ、またやすりやカンナをひけば、新品同様に生まれ変わる。木は様々な形となり、リサイクルが可能だという3Rの
理念を学びます。この運動を学校内で循環すれば、全児童生徒たちが体験でき、継続することが可能です。この運動は
これから未来を担う子供達と山側(地域社会)が一緒に出来る今までに無い新しい間伐材の有効利用と考えています。
3.啓発効果
児童生徒たちの感想文からも身近な愛知山々や森林環境についての正しい知識や意識に変化
が見られます。これをきっかけに家族内で話話し合ったり。地域の環境のボランティアや
木を使う活動に参加しているようです。この経験がきっと大人になり良い影響を与え、
環境保全、さらには生態系や生物多様性といった事にも興味をもってくれているようです。
またこの活動が地域循環にも発展すると考えます。