位置決めピン 形状選択表 治具用位置決めピン 形状選択表

SELECTION GUIDE FOR LOCATING PINS
SELECTION GUIDE FOR LOCATING PINS FOR JIG
位置決めピン 形状選択表
治具用位置決めピン 形状選択表/表面処理の特性
g位置決めピンの種類Ⅰ −標準形状−
■治具用位置決めピンの種類
位置決めピン導入部の形状は、
「ラウンドテーパ」、
「テーパ」、
「球面」、
「フラット」、
「先端形状選択」の5種類があります。各タイプには
「スタンダード」、
「内ねじ」、
「おねじ」、
「止めねじ」の4種類の取付部形状があります。
ワークや位置決め方法に合わせて、
形状の選択が可能です。
基本形状
商品名
頭部
形状
赤文字新商品・青文字規格追加
止め部
形状
特長
基本形状
商品名
頭部
形状
※ラウンドテーパには
「止めねじ」
はありません。
おねじ
取付部形状
スタンダード
導入部形状
内ねじ
おねじ
ラウンドテ−パ
テーパ
R10
球面
−
フラット
15°
めねじ
ナックル
取付用
治具用位置決めピンホルダ(P.923)
おねじ
止めねじ
丸
先端形状選択
30°
30°
めねじ
治具用位置決めピンと
①パネル溶 ホルダを組み合わせて
接後の歪み 使用します。
によって、
パ 抜差しが困難なワーク
ネルを治具か にシリンダと組合せて
ら取出す事 使用できます。
が困難な場
合に使用でき
ます。
②ピンを抜く
ことでワーク
の取り外しが ピンとホルダが一体とな
簡単にできま っており、組付工数が
削減できます。
す。
ナックル
取付用
治具用位置決めピンホルダ一体型(P.924)
切欠き
平面取り
テーパ
R
テーパR
ダイヤ
形状
導入部径
大頭
指定対象
導入部形状
小頭
丸
ツバ
ダイヤ
無
寸法
指定
有
テ−パ
P.835∼838
P.841∼850・856
P.839
P.835∼840
P.851∼856
球面
P.857∼862・868
P.863∼868
フラット
P.869∼874・878
P.875∼878
先端形状
P.887∼892
選択
−
P.841∼856
P.887∼892
−
−
P.835・839
−
P.841∼856
P.857∼868
P.869∼878
P.835∼840
P.879∼886
P.841∼848
P.851∼854・856
ボルト止め
P.861・867
P.869∼878
−
P.869∼872
P.874∼876・878
P.873・877
P.887∼892
ダイヤ
T±0.05
T±0.05
−
掲載
ペ−ジ
特長
P.903
P.911
高さ調整ピン
高さ方向の位置決めに使用。
取付性に優れた六角形状を始め、
丸や二面、
おねじ・めねじ、
樹脂製などの
バリエ−ションがあります。
支柱ピン
高い位置で位置決めを行うケ−スに対応。
高さだけでなく水平方向の位置決めも可能。
∼
ピン径がφ4以下の位置決めピン。
先端形状は4種類から選定可能。
強度を向上させた芯金入り樹脂ピンもあります。
∼
P.906
P.916
P.917
∼
小径位置決めピン
P.922
d
M
内ねじ下穴表
ねじ径
M2.6
下穴径d
2.3
下穴深さU
8.5
M3
2.6
9.5
M4
3.4
12
M5
4.3
14.5
M6
5.1
17
M8
6.9
21
M10
8.6
24
ナット止め
ひとつのピンで異径同軸のワークの位
置決めができます。
丸
止めねじ
【全周溝】
めねじ
ダイヤ
止めねじ
【全周溝】
ロケ−タが薄い場合やスペ−スがない
場合などに利用できます。
ボルト止めタイプ
(P.936)
−
−
ナット止め
治具用位置決めピンと組み合わせて
使用することで高さ方向の位置決めが
できます。
※ツバ厚公差±0.05
高さ受けコマ
(P.926)
L
丸
ツバ厚精度が±0.05と高く、
水平方向
と高さ方向の位置決めができます。
・ワ−クの下穴が長円の場合
・丸ピンと長円ピンと併用することで、
ワ−クの抜差しが簡単にできます。
長円
止めねじ
【全周溝】
長円形状
(P.938)
止めねじ
【全周溝】 止め部が短いため、
薄いロケ−タにも
利用できます。
※切欠き形状はL寸を10mmから指定
ダイヤ
止めねじ できます。
ナット止め
スポット溶接でワークの位置決めとして
利用できます。
絶縁性に優れているので、
スパ−クに
ダイヤ
止めねじ よるピンの摩耗を低減できます。
【全周溝】
丸
丸
【切欠き】
止めねじ部ショ−トタイプ(P.933・934)
■ディコート®処理とは
ディコート®処理はTDプロセスによって形成されるバナジウム炭化物
(VC)
層の特性を生か
して、表面硬度3200 ∼ 3800HV という高硬度を実現しています。
ミスミでは㈱トヨタ中央研究所でライセンスされた
「TDプロセス処理及び販売」
により、位
置決めピンの製造からTDプロセス処理まで一貫した工程で行っているため、寸法精度が
保証されます。
TDプロセスはトヨタグループの総合研究機関である㈱トヨタ中央研究所によって開発さ
れた
「拡散表面硬化法」
です。
この方法は特定の元素
(炭化物)
を拡散、浸透させ、金属
の表面に優れた耐摩耗性、耐焼付性を有する表面層を形成することができます。昭和45
年にトヨタグループで実用化されて以来、
プレス金型、鋳造物、治具、刃物、機械部品など
に広く用いられています。
■ディコート®処理の特長と効果
1.耐摩耗性
4 ∼ 7μmのバナジウム炭化物層が被覆されており、表面硬度は3200HV ∼ 3800HVと極
めて高く、
あらゆる物質に対して優れた耐摩耗性を示します。
2.靭性
バナジウム炭化物被覆は母材の靭性を低下させません。母材は高温焼き戻しをしている
為、靭性が高いです。
■位置決めピン 内ねじ 首下部強度の注意点
下穴深さU
丸
L
代表形状
止めねじ
【全周溝】
ナット止め
T±0.05
■位置決めピンの種類Ⅱ −その他の形状−
種類
B
二段タイプ
(P.937)
高さ受けピン
(P.926)
P.857∼860
P.863∼866・868
ストレ−ト部B寸の寸法が最大50まで
指定できます。
丸
①エッジ部にR加工を施すことにより、
ワ−クの抜差しがスム−ズにできます。
②折損防止の為、
ツバ上面・下面にR
ダイヤ 止めねじ
【全周溝】 加工をしています。
P.849・855
−
P.891
ナット止め
B
丸
P.837・840
P.857∼868
P.887∼889・891・
P.887∼890・892
892
止めねじ
【切欠き】
ナット止め
径公差・寸法
指定
ーを埋め込んでナット有
無の検知+ワ−クの位
置決めができます。
丸
ロングタイプ
(P.935)
ぼかしR付・砲弾形状(P.927・928)
ラウンド
テ−パ
止めねじ
【全周溝】
ノ−マル
(P.929・930)
■位置決めピン 導入部別形状詳細
導入部
形状
ワ−クの位置決めとして利用します。
先端テ−パ・テ−パR・先端角度も選
択できます。
丸
検知用ピン【ワ−ク検知ユニット用】
(P.925)
特長
ピン径をワークの下穴よ
り小さく、
ナットの内径よ
り大きくすることで、
ナット
の有無を確認できます。
めねじ
※ワーク検知ユニット
P.980に取り付けて使用
もしくはシリンダ−に直
接取り付けることも可
ウェルドナット 能です。
有無の検知に
使用します。
ナット止め
ピンにファイバ−センサ
検知用ピン【センサ−埋込み】
(P.925)
ナット止め
全周溝
丸
止め部
形状
絶縁位置決めピン
(P.938)
■TiCN処理とは
T
iCN処理とは、PVD
(物理的処理方法)
のひとつであるイオンプレーティング法です。
TiCNコーティングは高硬度・小さい摩擦係数・耐摩耗性に優れた特長をもっています。
また高真空のもと温度500℃以下で処理されますので、焼き戻し温度が500℃以上の母
材を硬度低下あるいは熱変形も小さくコーティングすることが可能です。
ミスミは製造からコーティングまで一貫した工程で行っており、コーティング後の寸法・
精度も保証されております。
■TiCN処理の特長
1.耐摩耗性
TiCNコーティングの表面硬度は3000HVで、
耐摩耗性に優れています。
2.小さい摩擦係数
TiCNは摩擦係数が約0.4μと小さく、
すべり特性に優れています。
eディコート®処理・TiCN処理は頭部の表面のみに入ります。
■ディコート®処理・TiCN処理のねじ強度区分は8.8となります。
締付トルクについてはP.2849をご参照ください。
e下穴深さは目安の表示となります。
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位置決めピンの取付部長さが下穴深さUより
短い場合、首下部の強度が低下します。
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