ワークショップスタイルの導入による市民参画の

添付図表:佐野市における市民参画の特徴
表 5「宣言文原案作成者素案」
チーム
素案
前文
私たち佐野市民は、一人一人が「個」を深め、個を生かし、協働して佐野市のまちづくりに参画
します。
その活動をとおして、私たちは「私らしさ」を認め合い、育み合い、支え合う仲間をつくり、私たち
のふるさと・佐野を未来へ残します。
ふるさとチーム
1.ふるさとを守り、育みます。
環境・安全チーム
2.地球環境を守り、地域の安全を守ります。
子育てチーム
3.青少年と子育てのまちをつくります。
後文素案
ここに佐野市は生涯学習都市を宣言します。
表 6「クドバスチャートの作り方」(森和夫、http://ginouken.com)
主な
活動の概要
主なポイントと図解
ステップ
①部屋=静かな個室
②備品=広めの机(1)模造紙 2 枚程度の広さ、いす(5)、ホワイトボー
ド(1)
①物と場所 ■環境と材料・道具を用意す
③材料・道具=ABLカード(150 枚)、模造紙(1)もしくは A3 用紙 4
を準備する る
枚程度、ポストイット黄色の名刺大サイズ(20 枚)、プリットのり(2)、
筆記具(5)、ホチキス(1)
④説明文書=「必要能力の分析マニュアル」(5)
■その職業人を知っている人 ルール
5~6 人程度が集まる。できる ①メンバーはすべて同等の資格、権限で進める。
②メンバー
だけ多方面から参加願う。例 ②個人への非難や攻撃はしない。
とルールを
えば、同僚、上司、教育、管 ③互いに協同して良いリストを作成する。
紹介する
④できるだけ柔軟に発想を出し合って質の高い内容にする。
理者など
(5 分)
■自己紹介をする。 ルールを
説明する
■職業人のプロフィールにつ 必要があればホワイトボードにメモしておく。
③初めの打 いてメンバー同士で 10 分程
①その人の仕事は具体的にはどこまでやるのか話し合う。
ち合わせを 度話し合う。
する
■カードを 1 人 30 枚配布す ②(違う職場の方々が作成する場合)
(10 分)
る。ABL カード(Ability Card 職場の規模や業務内容、機能、職位などを話し合う。
の略)と呼ぶ。
①その熟練者は何が出来なければならないか。
語尾は「~ができる」で書く
②その熟練者は何を知っていなければならないか。
語尾は「~を知っている」で書く
③どんな態度をとれなければならないか。
語尾は「~の態度がとれる」で書く
(人格的なものや性格などは除く)
④カードを ■メンバーひとりひとりが① ・他の人との重複は気にしないで書く
書く(30 分 ②③について 1 件 1 カードに ・できるだけ表現は明確にする。
・30 枚程度記入する。1 分 1 枚で 30 分程度要する。
程度)
記述する。
・書き進んでくると、各内容が出なくなるが、次の点で見直すとま
だ、書くことができる。①場面別ではどうか、②朝・昼・晩・夜間
の時間帯別、③春夏秋冬の季節別、④繁忙期・閑散期・イベントな
どの期間別、⑤緊急時・突発時などの状態別、⑥難しい相手・外国
人・子供などの人別・・
・経験によれば、カード記載内容の重複は 10%に満たない
⑤カードを
分 類 す る
(30 分程度)
■メンバーのひとりが読み上
げ、読み上げて、他のメンバ
ーは自分のカードを置いてい
く。
■同一か類似のカードがあれ
ばその上に重ねる。少しでも
違う場合はそのそばに置く。
最も内容を代表するカードを
一番上にする。良ければホチ
キスでとめる。
■「仕事の動く単位」にまと
める。机上のカードを仕事ご
とにグルーピングする。既成
概念にとらわれず、机上にあ
るカードから仕事を連想して
仕事カードに記入する。
■ポストイットに仕事を書き
入れる。語尾は「~をする」
を使う。
■仕事ごとにカードを横に並
べる。
⑥能力カー
ドを配列す
る(15 分程
度)
■並んだカードを比較して、
重要度の高いものから順に右
へ並べ直す。
■重要度のランク A、B、C
を決める。
類似カードは近くに置く
同一内容のカードは
ホチキスどめする
仕事カード
関連したカード、同じ仕事内容に必要な
カードは近くに置く
・この時、一番左側に仕事カードを置く。
・ 最も重要なものは左端に、最も重要でないものは右端に配置。
A:非常に重要で、詳細に知っているか、よくできるもの
B:普通であって、一般的に知っているか、普通に出来ればよいもの
C:あまり重要でなく、概略知っているか、体験していればよいもの
・仕事によっては C のないもの、A だけのものもある。
A
■カードの右上の空欄に
ABC の記号を記入する。
■縦列の配列を行なう。カー
ド群を比較して重要度の高い
仕事から順に下へ向かって並
べる。
⑦仕事カー
ドを配列す
る(10 分程
度)
・重要度の高いものは最上部へ、低いものは下へと配置。
・仕事カードに番号を上から順に、1、2、3、・・・と記入。
重要
■仕事カードも重要度水準を
判定し、仕事カードの右上に
ABC の記号を記入する。
■能力カードの中央上部の空
欄に番号を記入する。
1-1
重要でない
・この時の重要度の判断は次の目安で行なう。
A:非常に重要な仕事 B:普通の平均的な仕事
C:あまり重要でない仕事
・始めの打ち合わせで話した内容と作成者氏名、年月日を記入する。
⑧模造紙に
貼り付ける
(10 分程度)
■チャートが完成したら、模
造紙にのりで貼り付ける。
・エクセルに入力すれば不足点や記述文が検討できる。
・納得のいくまで訂正を行うと良い。
⑨クドバス
チャートを
エクセルに
入 力 す る
(40 分程度)
■ 模造紙内容をエクセルシ
ートに入力する。
■入力したものを各職場で点
検してもらい、訂正をして仕
上げる。
図 2「ふるさとチーム作成生涯学習推進 ID 要素クドバスチャート」
ID要素
1
イメージ1
A
1 - 1
イメージ2
A
1 - 2
イメージ3
A
1 - 3
イメージ4
A
1 - 4
イメージ5
A
1 - 5
イメージ6
A
1 - 6
イメージ7
イメージ8
イメージ9
イメージ10
A
青少年の規 よい大人と 心にいつも 親のしつけ 教師と子ど 尊敬の意味
もの関係
を考える
(仮)人格の形 範となる大 なる土台づ ボーダーラ のあり方
人像の確立 くり
イン
成
2
A
理想の家庭
3
A
2 - 1
A
2 - 2
A
2 - 3
A
2 - 4
A
2 - 5
A
2 - 6
A
2 - 7
B
2 - 8
B
2 - 9
B
2 - 10
3 - 1
A
3 - 2
A
3 - 3
A
3 - 4
B
3 - 5
B
3 - 6
B
3 - 7
B
子育てに関 世代間の断 地域は百科 まちづくり 子どもと地 参加・協力 学校行事へ
する社会の 絶をなくす 事典、活用 は近所の子 域の関わり し、参画せ の積極的な
地域力の復活 合意と理解
どもたちへ あい
よ
参加
せよ
の愛情
4
B
4 - 1
A
4 - 2
A
4 - 3
A
4 - 4
A
4 - 5
A
4 - 6
B
4 - 7
B
子育てより 百の論より 親子共育ち 楽しい「親 子育て世代 自分の生き 将来像を描
親の生き方は
学」の実践 にこそ学習 がいを誇ら き人生を計
も親育て
一の実践
の教育
百の論より一
支援
しく語ろう 画する
の実践
5
B
5 - 1
A
5 - 2
A
5 - 3
B
5 - 4
B
友達は未来 五感とアン 学習の基本 安全に遊べ
子どもの未来 の財産
テナより高 は日常の遊 る場所づく
の財産づくり
く
びから生ま り
は遊びから
れる
6
B
6 - 1
A
6 - 2
A
6 - 3
B
6 - 4
B
5 - 5
B
祖父母、
親、子ども
三世代の交
流
6 - 5
B
片親家庭の 不登校児童 放課後の親 学校間の児 学力の差を
減らす学習
の増加
不在家庭の 童数の差
学校が抱える 問題
増加
問題
注1
注2
C
人を愛する 愛情ある心 親は気持ち 朝ごはんを 強引なしつ 一家団欒の 子育ての一 素直な会話 あいさつの 「命のリ
ことは子育 の交流
を大らか・ 食べられる けより楽し 笑顔が大切 方通行はあ は朝のあい できる子ど レー(詩)」
家庭
い会話
りえない
さつから
もたち
に気づく
ての基本
朗らかに
行・列ともに重要度順。A:非常に重要、B:ふつう、C:あまり重要ではない。
本チャートは、各委員の多様な思いが 6 つの ID 要素として組織化、共有化されたものととらえられる。
②交
流
③参
画
若者
世代間交流拠点
若い世代への伝承
世代間交流
お年寄りとの交流
地域間交流
家族の絆
仲間づくり
近隣コミュニケーション
心温かい人々
ふるさとの良さ
地域人材の活躍
佐野の自然を守る
発表
フェスティバル
情報発信
地域アピール
遊び場づくり
子どもの安全確保
本物の田舎の良さを発信
地域人材の発見
地域情報発信
自然資源マップづくり
観光振興方法の開発
環境・
安全
天災時の集合
地域住民連帯
挨拶運動
一声運動
笑顔
美しい自然
安心・安全
防犯
自衛パトロール
安全宣言
防災マップづくり
犯罪のないまちづくり
ボランティア活動
市民参加
豊かな自然
河川清掃
森林保護
空気
水
まちの緑
農村山間部
ふるさと
リサイクル活動
青少年育成
子育て応援
子どもの地域参加
学校行事をバックアップ
子育てまちづくりへの参画
子どもが安全に遊べる場をつくる
放課後の居場所づくり
地域実態に応じた青少年育成
真の学力を育てる地域
子育て
ふるさと
表 7「キーワードの分類」
チ
ー
①学 習
ム
ふるさと再発見
芸能
文化
民話
伝説
昔話
祭り
文化財
食文化
遊び
学び合う心
昔の遊び研究
ふるさと学習
野仏、道祖神
田中正造
里山
小川
愛郷心育成
あらゆる学習機会
食
消費生活
規律遵守
規範意識
安全指導
構造的学習機会
消費者教育
経済観念
金銭感覚
エコ学習
先人に学ぶ
家庭ゴミ処理学習
生活改善
ポイ捨て防止学習
個人文章
円満な人格形成
子育ての責任と喜び
郷土愛
人間愛
人格形成
個人の目標の実現
自立
子どもの実り豊かな人生を支援
子どもに尊敬される大人の自己形成
子育ては親育ち
命の尊さへの気づき
地域は百科事典
親子共育ち
親学の実践
子育て世代の学習支援
将来像の自己設定
五感を育てる
遊びからの学び
文化、趣味、教養学習
市民一人一スポーツ
世代間愛情
世代間交流
傾聴
相互理解
誠実
言葉がけ
心優しい青少年
人間愛
家族愛
挨拶
世代間断絶解消
近所の子どもを見守る愛情
各自の生きがいの交流
前向きな友達関係
三世代交流
片親、不登校の子を見守る地域
伝統文化芸能伝承
健康づくり
スポーツ振興
国際化に対応するまちづくり
参画活動による新しい公共性の創造
注 各チームの ID 要素作成ワークショップ成果について、その記述内容から抽出されるキーワードを、チームの領
域ごとに配置し直し、協議会答申の主要な柱である「学習」「交流」「参画」に分類した。後日、個人文章を提出
した委員があったので、分類にはこれも含めた。