図形の描画

情報演習 1( プレゼンテーション ) - Adobe InDesign 編 -
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図形の描画
ここでは、直線、長方形といった基本的な図形の描画から、曲線を含むような自由形状の描画方
法について学びます。図形描画の操作に関しては、InDesign と同じアドビシステムズ社の Adobe
Illustrator とよく似ています。Illustrator を使ったことがある人は、操作の参考にすると良いでしょう。
基本図形の描画
InDesign では、ツールパレットを利用して直線、長方形、楕円形、多角形といった基本図形を描く
ことができます。
図形の描画に関するツール
ペンツール
線ツール
長方形ツール
直線の作画
直線の作画は線ツールを用います。直線の開始点でボタンを押し、終了点までドラッグしたのちボ
タンを離します。なお、[Shift] キーを押しながらドラッグ操作を行うと、直線の方向が 45 度刻みに固
定されます。
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長方形・楕円形の作画
長方形・楕円形の作画はそれぞれ長方形ツール・楕円形ツールを用います。作画の基本操作は直線
の場合と同様です。描画する図形の対角にあたる部分をそれぞれ開始点・終了点とし、マウスのドラッ
グ操作で描画します。なお、[Shift] キーを押しながらドラッグ操作を行うと、図形の縦横比が固定さ
れ正方形・正円を描くことができます。
多角形の作画
多角形の描画は多角形ツールを用います。ツールを選択し図形を描画をしたい場所でマウスをクリッ
クすると、
詳細を入力するためのダイアログが表示されます。描画は、始めに頂点の数 ( 多角形の頂点数 )
や星型の比率 ( 星型のとがった部分の長さと短い部分の長さとの割合 ) のみを入力し、図形が表示され
たらマウス操作により大きさを調節すると良いでしょう。
基本図形の描画のポイント
図形を描画するとき、[Alt] キーを押しながらドラッグ操作を行うと図形の中心から描くことができ
ます。
図形の移動
作成した図形を移動するには、ツールパレットより [ 選択ツール ] を選んだ後、図形上でドラッグし
ます。
図形の削除
作成した図形を移動するには、ツールパレットより [ 選択ツール ] を選んだ後、図形を選択した後
[Delete] キーを押します。
自由形状の描画
曲線を含むような自由形状の描画にはペンツールを用います。ペンツールは、クリックするとアン
カーポイントを作成する機能を持ちます。再度クリックすると別のアンカーポイントが作成され、こ
のとき、アンカーポイントとアンカーポイントをつなぐ線ができます。アンカーポイントの作成を繰
り返すことにより、自由形状を作成することができます。
アンカーポイントを作成するとき、クリックの後ドラッグ操作をすると、次のアンカーポイントへ
自由形状の作画
制御点
ハンドル
アンカーポイント
制御点
ハンドル
アンカーポイント
ハンドル
制御点
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向かう曲線を描くことができます。なお、曲線を構成するアンカーポイントには、曲線の向きを調整
するためのハンドルが付きます。ハンドルを利用し曲線の曲がり具合を調整することができます。
連続する直線
連続する直線を作画するには、[ アンカーポイントを置きたい場所でクリック ] を繰り返します。
連続する曲線
連続する曲線を作画するには、[ アンカーポイントを置きたい場所でクリックしたままドラッグ ] を
繰り返します。
曲線から直線
曲線から直線に移るには、作画の過程で直線に移りたいアンカーポイントの上をクリックし、その
後別のアンカーポイントを置きたい場所でクリックします。
曲線の折り返し
曲線を折り返すには、作画の過程で折り返したいアンカーポイントに付く制御点の上で [Alt] キーを
押しながらドラッグ操作を行いハンドルの向きを変えます。その後ドラッグします。
開いた線形状と閉じた線形状
開いた線形状
閉じた線形状
図形を開いた形状 ( 図形の輪郭線がつながっていない状態 ) にしたい場合は、[Ctrl] キーを押しなが
ら適当な場所をクリックします。また、図形を閉じた形状 ( 図形の輪郭線がつながっている状態 ) にし
たい場合は、開始点のアンカーポイントでクリックします。
図形の変形・修正
作成した図形を変形・修正するには、ツールパレットより [ 選択ツール ]、もしくは [ ダイレクト選
択ツール ] を用います。[ 選択ツール ] では、図形を縦方向または横方向に引き伸ばすことができます。
また、[ ダイレクト選択ツール ] では、図形中のアンカーポイントを移動したりハンドルをつかむこと
により図形を修正することができます。
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図形の色塗り
図形の色塗りは、文字の属性で紹介した [ カラーパレット ] を使った方法がそのまま使えます。図形
に色を塗るときは、あらかじめ図形を選択した後カラーパレットで色を決めます。また、図形の場合
は図形内の色と輪郭線の色を別々に指定することができます。
図形の色塗り
内部の色を決める前にクリック
縁取りの色を決める前にクリック
1. [ 選択ツール ] を選び、色塗りを行いたい図形の輪郭の上でクリックします ( または図形の一
部をドラッグ操作で囲みます )
2. [ カラーパレット ] を用い色を作ります。
頻繁に使う色は、[ スウォッチ ] に登録しておくと良いでしょう。スウォッチには、[ カラーパレット ]
のメニューボタンから [ スウォッチへ追加 ] を選びます。色の塗り替えを行うには、図形を選択した後
[ スウォッチ ] から色を選びます。
スウォッチ
図形選択中マーク
文字選択中マーク
図形内部・輪郭
文字・縁取りの
の切り替え
切り替え
図形を選択しているときのスウォッチ
文字を選択しているときのスウォッチ
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テキストの回り込み
通常、作成された図形をページ内に配置した場合、文字の上に上書きする形で置かれ文字が隠れて
しまいます。これを回避し図形をよけてテキストを配置するようにするには、図形に対してテキスト
の回りこみを設定する必要があります。
テキストの回り込みには [ テキストの回り込みパレット ] を使います。あらかじめ、回り込みを設定
したい図形を [ 選択ツール ] で選択した後、パレット上のボタンを押します。
テキストの回り込み
1
2
3
4
5
メニューボタン
1. 回り込みなし
2. 境界線ボックスで回り込む
3. オブジェクトのシェイプで回り込む
回り込みなし
回り込みの量を
4. オブジェクトを挟んで回り込む
設定します
5. 次の段へテキストを送る
図形に設定された回り込みを解除します
境界線ボックスで回り込む
テキストは図形を囲む最小長方形 ( 境界線ボックスといいます ) をよ
けて配置されます
オブジェクトのシェイプで回り込む
テキストは図形の輪郭をよけて配置されます
オブジェクトを挟んで回り込む テキストは図形の上の行で終わり、続きは図形の下から始まります
次の段へテキストを送る
テキストは図形の上で終わり、続きは次の段 ( 次のページ ) から始ま
ります
基本図形の描画のポイント
[ テキストの回り込みパレット ] は [ ウィンドウ ] メニューに含まれています。
テキストの回りこみは、図形に限らずテキストフレームに対しても適用できます。
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図形の順序
図形が重なった場合,いずれかの図形を [ 選択ツール ] を用いて選択した後,図形の上でマウスの右
クリックを行いメニューから [ アレンジ ] を選択します.[ アレンジ ] の中には,
[ 最前面へ ],[ 前面へ ],
[ 背面へ ],[ 最背面へ ] の 4 つの予備命令ががあり,どれかを選択すると,図形の順序が入れ替わります.
図形の順序に関するポイント
図形の順番に応じては,[ アレンジ ] メニューの中に [ 最前面へ ],[ 前面へ ],もしくは [ 背面へ ],[ 最
背面へ ] のどちらか 2 つしかない場合もあります.
図形の整列
図形の整列は,[ 選択ツール ] を用いて複数の図形を選択したのち,コントロールパレット,もしく
は [ 整列パレット ] を用いて行います.なお,[ 整列パレット ] を利用したほうが整列に関して細かく
指定することができます.
整列パレット
1
2
3
4
5
6
1. 左端揃え
メニューボタン 2. 水平方向の中央揃え
a
b
c
d
e
a. 上端を基準に分布
b. 垂直方向中央を基準に分布
3. 右端揃え
c. 下端を基準に分布
4. 上端揃え
d. 左端を基準に分布
5. 垂直方向の中央揃え
e. 水平方向中央を基準に分布
6. 下端揃え
f. 右端を基準に分布
f
図形の整列に関するポイント
整列パレットは [ ウィンドウ ] メニューから [ オブジェクトとレイアウト/整列 ] で表示されます.
図形のグループ化
図形をグループ化により,複数の図形を一つの集合図形として扱えます.グループ化は,[ 選択ツー
ル ] を用いて複数の図形を選択したのち,図形の上でマウスの右クリックを行いメニューから [ グルー
プ ] を選択します.また,グループ化された図形の上で,マウスの右クリックを行いメニューから[グ
ループ解除]を選択するとグループ化をやめます.