アルファード3.0MS

トヨタ 2WD))8人乗り
アルファード 3.0 MS (2WD
(5速スーパーECT = 342万3000円)
☆低回転から発生する太いトルクが軽快な加速性能を引き出す
☆国産ミニバンクラストップの広大な居住スペースが最大の魅力だ!
2005年4月にマイナーチェンジを受
けたトヨタ・アルファード。
トヨタのミニ
バンの中では最も売れている。実際、7月
の登録台数では 8677台を記録し、
の登録台数では8677
台を記録し、国産ミ
ニバンの中では第3位に位置する人気モデ
ルである。
アルファードの人気の秘密はどこにある
のか、試乗してみることにした。
のか、
試乗してみることにした。アル
アル
ファードはミラージクラス(
ファードはミラージクラス
(大型
大型)
)の最上級
ミニバンである。
排気量は2400ccと
3000cc。
今回は売れ筋グレード30
低く構えたフロントマスクはスポーティだが、
エアロバンパーはもう少し地面から離してほしい。
00のMSを選んだ。
駆動方式はFF(
駆動方式はFF
(前
(左)搭載エンジンは1MZ-FE型エンジンは排気量が2994ccで最高出力220馬力。
(中)前後スライドを調節すればかなりゆったりしたスペースを確保できるセカンドシート。
(右)視認性に優れたオプティトロンメーターと操作性に優れた
視認性に優れたオプティトロンメーターと操作性に優れたHDD
HDDナビシステムは注目装備だ。
ナビシステムは注目装備だ。
輪駆動)である。
輪駆動)
まず都内の渋滞を走ってみた。
九段下か
ら靖国通りを通って編集部のある江東区福
が高いことも良好な前方視界確保に大きく
貢献している。
実際、アルファードの室内高は同じプ
実際、
アルファードの室内高は同じプ
住まで市街地を走行したが、
第一印象は8
人乗りの大きなボディ(
人乗りの大きなボディ
(全長
全長4840mm)
4840mm)の割に
の割に
加速が滑らかでスムーズということだ。
ラットフォームを使っているエスティマよ
りも広くて高い。
全高でもエスティマより
165mmも高いから室内スペースにゆと
車体の重量はオプション装着のないノー
マル状態で1780kg。
それでもアクセ
りがある。
居住スペースでは国産ミニバン
のトップである。
サードシートに座ってみ
ルを軽く踏むだけで鋭い発進加速を引き出
すから驚きである。
2000回転という低
回転から太いトルクを発生する。
それは大
たが、広々感が何よりすごい。頭上空間は
もちろんだが、
足下がゆったりしているか
ら大人が長時間座っていても疲労感はない。
人4人が乗車した状態でも変わらない。
このエンジンは最高出力220馬力を5
800回転で発生する。タコメーターの
不思議なのは、
8人乗りと言いながら、
ヘッドレストが6人分しか装着されていな
いこと。
セカンドシートとサードシートは
レッドゾーンは6400回転からである。
時速100kmで走行した時のエンジン
共に3人掛けのはずだが、
ヘッドレストは
2個ずつしかない。
乗車定員8人を謳うな
回転はわずか2000回転、
静粛性に優れ
ている。
高速道路では大型ミニバンを意識させな
らそれなりの装備をして欲しい。
高級感と視認性という点で注目すべきは
メッキリングのオプティトロンメーター
い安定した走行フィーリングを体感でき
た。
時速60km前後で緩いコーナーを駆
け抜ける際にもタイヤが路面に貼り付いた
だ。
一見すると細かい目盛りが目障りに感
じるが、
紫外線に対する反射がないため視
認性に優れているのだ。
走行中でも一瞬で
ようなグリップ感覚を味わえた。
不安感は
まったくない。
足回りの剛性が高いだめだ
速度や回転数がおよそ判断できるため安心
感がある。
メッキリングの高級感もトヨタ
ろう。
前方視界もすこぶる良好である。
右折す
る時に気になるフロントピラーの太さも細
最上級のミニバンとしてのステイタスを演
出している。
リアの両側スライドドアは狭い駐車ス
く,視界を妨げない。
運転席のシート位置
ペースでの乗り降りには便利だが、
開閉時
の操作は少し慣れが必要である。
ドアハン
ドルを一度手前に引く動作をすれば自動的
に開閉するが、
自分で最後まで開け閉めす
る習慣のある人が操作するとどうにもうま
くいかない。感覚的なズレがあるためジ
レッたく感じる場面もあった。
細かい点では助手席側のアシストグリッ
プの取り付け位置が気になった。
特に助手
席シートに乗り込む時に頭がぶつかりそう
になる場面が何度かあった。
できれば取り
付け位置をもう少し上下方向どちらかに移
動して欲しかった。
あるいは必要の時にだ
け取りだせる埋め込み式を採用できないだ
ろうか。
もうひとつ要望を言わせてもらえるなら
ガソリンがプレミアム仕様になっている点
だ。
ガソリン価格が高騰していることもあ
り、
できれば2.
4リッターエンジンのよ
うにレギュラーガソリン仕様にして欲し
かった。ア
2日間の試乗を終えて感じたアルファー
ドの魅力は広い室内スペースと低回転から
太いトルクを発生する軽快な加速フィーリ
ングにあると言える。
ライバル車と比較して
ミニバンの登録台数トップはホンダのス
テップワゴン。2位は日産のセレナであ
る。ともにボディサイズはひと回り小さ
い。
その分エンジン排気量やパワー、
室内
の居住性の点でアルファードを超えてはい
ない。
決定的なことは車両価格だ。
エンジン排
気量やサイズが違うので同列で比較はでき
ないが、
ステップワゴンの平均車両価格は
230万円前後。
一方セレナの価格は平均
すると約220万円。アルファードとは
「車格」が異なるのだ。つまり、大型ミニ
バンの中ではアルファードが最も人気の高
い国産ミニバンといえる。
なお、アルファードはトヨペット店と
ネッツ店の併売となっている。
この両店を
競合させて値引きを引き出すことが得策
か・・・・・・
・・・・・・。
。
(左上)205/65R16
205/65R16・
・95Hにアルミホイールを標準装着。
(左下)3列シートを後方まで下げてしまうとスペースは狭
くなるが、
左右に跳ね上げれば大量の荷物を積み込める。
(右)フロントウインドーは外観上では強く傾斜しているが、
運転席からの前方視界は良好で運転もしやすい。