- 35 - アメリカ、コネティカットの原発で臨界になり炉心スクラムで停止した

アメリカ、コネティカットの原発で臨界になり炉心スクラムで停止した。
○ 1987 年 7 月、オスカ-シャム原発 3 号機(スウェ-デン)
制御棒の効果を調べる試験中に制御棒を抜いたところ想定外の臨界状態にな
ったが、運転員が気付くのが遅れ、臨界状態が続いた。
○ 2008 年 7 月 7 日、 トリカスタン原発事故
フランス、アヴィニョン北部ボレ-ヌ市郊外あるトリカスタン原発において、
ウラン溶液貯蔵タンクのメンテナンス中、誤ってタンクからウラン溶液約
3 万リットルが溢れ出て流れ出し、職員 100 人余りが被曝し、かつ付近の河
川に 74kg のウラニウムが流れでた。原発は一時閉鎖され、水道水の使用や河
川の航行、立ち入りが禁止された。
その他の事故
○ 1987 年 9 月、ゴイアニア被曝事故
ブラジル、ゴイアニア市で発生した放射性汚染事故、閉鎖された病院の中に
放置されていた放射線療法用の医療機器から放射線源が盗まれ、これを地元
のスクラップ業者が買い取り、解体したところで内部にあったセシウム 137
が露出、暗闇でも青白く光る珍しい物体として販売し、好奇心から自宅に持
ち帰って飾って置いたところ、汚染が広がり 2 ヶ月位経った頃に被曝症状が
でて、調査の結果、約 250 人が被曝していたことが判明した。4 人が 急性放
射線障害で死亡、汚染が酷い家屋 7 軒が解体、破棄された。
外国での被曝事故のほんの一部を紹介したに過ぎない。さらに多いのは軍事原子力によ
る事故ですが、軍の威信にかけてや軍事機密を楯に公表しないので、判明していないだけ
で、軍事関連原子力事故が山積していることは推測するが、1 私人として出来得る限りの
各種文献を探り僅かに入手できた情報だけを綴りますが、氷山の一角に過ぎない。
第二次大戦後、核爆弾が兵器として利用されてきたが、核分裂によるエネルギ-を動力
源として利用するにことが注目されるようになり、燃料を補給しないので行動範囲が広が
る原子力空母、アメリカ海軍が世界初の原子力空母エンタプライスを建造、同じく燃料補
給の必要がなく、かつ潜水したまま長期間行動できる原子力潜水艦をアメリカ海軍が、続
いてソ連海軍が就役させ、さらには原子力巡洋艦等が就航するようになった。(第二次大戦
後世界で戦艦の建造は零)
2011 年現在、原子力空母はアメリカ海軍の独壇場だが、原子力潜水艦はアメリカ、ロシ
ア、イギリス、フランス、中国、インドの六ヵ国が保有、運用している。
原子力潜水艦が実戦配備されてから半世紀たち、この間実戦に参加したのは、ホ-クラ
ンド紛争でイギリス海軍の原潜がアルゼンチンの巡洋艦を撃沈した。(次頁参照)
現在でも、原子力潜水艦は衛星でも感知できない行動の秘匿性を利用して世界中の海洋
の何処かに潜み活動している。
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