B U S I N E S S R E P O R T 2 0 13 証券コード：3623 ビジネスレポート 2013 ビリングシステム株式会社 大胆な発想と、着実な一歩。 2013 年 1 月 1 日 ビリングシステムは、大胆な発想と着実な一歩で、 ∼ 2013 年 12 月 31 日 決済基盤を支えるキャッシュフローマネジメントパートナーです。 株主の皆様へ サービスの内容とスキームを見直し、目標を達成いたしました。 株主の皆様には、日頃より格別のご高配 を賜り、 厚く御礼申し上げます。 ここに当社第14期（2013年1月1日から 2013年12月31日まで）の営業状況をご報 告し、あわせて次期の取り組みについてご 説明させていただきます。 MPayMe Limited社 （本社：香港）との業務・ 資 本 提 携 を 行 い ま し た。そ の う え で 同 ソ リューションの日本国内での展開に向けた 基盤構築と業務運営体制の整備を進めてま いりました。 これらの結果、当期の連結業績は、売上高 13億26百 万 円 （ 前 期 比0.9 ％ 減 ）、営 業 当期 （2013年12月期）の営業状況 利 益1億9百 万 円 （ 前 期 は95百 万 円 の 営 業 当期の当社グループは、前期の赤字決算 損失）、経常利益1億10百万円 （前期は91百 からの脱却に注力するとともに、既存顧客 万円の経常損失）、当期純利益36百万円 （前 に対するサービスの深耕及び新規顧客獲得、 期は1億89百万円の当期純損失）となりま さらに新たな事業基盤の構築に向けた取り した。 組みを積極的に行いました。第1四半期に当 次期（2014年12月期）の取り組み 社出資先倒産に伴う特別損失を計上すると いう予期せぬ事態も発生しましたが、この 次期は、引き続き既存サービスの見直し、 特別損失を含めましても黒字化を実現し、 機能の追加など事業基盤の強化・拡大を図 通期の目標を達成することができました。 るとともに、対象顧客の拡大、モバイル決済 事業セグメント別の状況は、決済支援事 サービスの普及を進めてまいります。 業においては、クイック入金サービス、収納 クイック入金サービスでは、コンプライ 代行サービス、支払サポートサービスとも アンス対応等でさらなる利便性を追求して に堅調に推移いたしました。特にクイック まいります。また、収納代行サービスでは、 入金サービスは、円安・株高が追い風となり、 取扱件数が大きく増大いたしました。 ファイナンス支援事業は、前期の赤字の 要因となったことから業務の見直しを進め、 ビジネスモデルの転換を果たしました。 ま た、将 来 に 向 け た 事 業 基 盤 の 確 立 を 目指し、スマートフォンによる決済・マー ケティングを実現するためのソリュー ション 「ZNAP （ズナップ） 」を世界展開する サービスに関して自ら資産を持たず取次に 特化した、資金繰り支援サービスの運営を 確実に進めてまいります。 スマートフォンによる決済・マーケティ ングソリューションについては、日本国内 における事業展開のための基盤を早期に 確立してまいります。 株主の皆様におかれましては、今後とも 当社事業へのご理解ならびに一層のご支援 を賜りますようお願い申し上げます。 代表取締役社長 江田敏彦 現在主力とする保険分野以外にも、医療／ 介護、教育関連分野への展開をさらに進め るとともに、スマートフォン向けサービス の拡大を図ってまいります。支払サポート サービス及び公共料金支払代行サービスは、 当期のサービススキーム構築と顧客開拓の 成果を業績に着実に反映させ、さらに採算 性の向上にも注力してまいります。 また、ファイナンス支援事業では、前払 財務ハイライト 売上高 1,500 経常利益 （単位：百万円） 200 当期純利益 （単位：百万円） 200 1株当たり当期純利益 （単位：百万円） 150 サービス別売上高構成比 （単位：円） 1,326 1,200 150 150 110 900 100 600 50 50 0 0 300 100 合計 1,326百万円 100 50 36 24.36 0 0 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 12月 12月 12月 12月 12月 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 12月 12月 12月 12月 12月 ※2009年12月期は単体、2010年12月期以降は連結決算ベースとなります。 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 12月 12月 12月 12月 12月 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 12月 12月 12月 12月 12月 クイック入金サービス 301百万円 22.7% 収納代行サービス 904百万円 68.1% 支払サポートサービス 78百万円 5.9% ファイナンス取次サービス 11百万円 0.8% その他 2.5% 33百万円 2013 ニュース＆トピックス 新規事業への取り組みを開始 当社は、スマートフォンによる決済・ マーケティングソリューション 「ZNAP」 を提供するMPayMe Limited社と業務・ 資本提携を行いました。同社は、グロー バ ル オ フ ィ ス を 香 港 に 置 き、ZNAPの 世界展開を進めています。この提携に よ り、ZNAPの 日 本 国 内 に お け る 決 済 インフラを共同で提供するとともに、当 社が持つ決済ノウハウを活用して様々 な決済機能を付加することによって、 幅広い活用シーンを創出します。 N e w s & T o p i c s 既存サービスの見直しと再構築 第2データセンターが稼働開始 当期は、事業全般において、サービス の内容を再確認し、サービスの見直しと 機能のレベルアップ、再構築に取り組み ました。また、新規顧客獲得に向けて、特 に収納代行サービスにおいて、教育分野 や医療／介護分野を中心に決済サービ スの開発に取り組みました。ファイナン ス支援事業では、取次に特化した新たな スキームを構築し、事業リスクの低減を 図りました。 関西地区に第2データセンターを設 立し、 2013年11月より稼働を開始しま し た。こ れ は、 BCP （Business continuity planning：事業継続計画）の観点から、 自然災害やシステムトラブル等に対す る対応力の強化を目的としたものです。 複数のデータセンターを持つことで、 安全確実かつ迅速な事務運営の提供が 可能な業務運営体制が確立されました。 Close Up! 新規事業基盤（スマートフォン決済サービス）の構築と事業の確立 ZNAP提供環境を確立し、 対象マーケットへの展開を推進する 1 2 スマートフォン決済基盤の確立 既存の決済基盤にスマートフォンチャネルを加えた 決済、 及び、 マーケティングサービスを展開 ・クレジットカードや、 Visa/Masterの ブランドデビットはサポート開始 ・銀行/ゆうちょ等の口座引落、 各種プリペイドや電子マネー等との連携推進 B2C マーケットへの スマートフォン決済サービスの展開推進 法人 個人 法人 B2C C2C B2B 個人 B2C C2C B2B ・カードホルダー、及び加盟店への展開を クレジットカード会社と共同推進 ・各社が収納代行契約をしている加盟店宛の展開を 収納代行会社と共同推進 MPayMe ZNAP 3 Web/TV/カタログ通販、 雑誌/広告からの 直販、 店頭、 宅配等への展開 ・業態毎にモデルとなる取引対象企業を優先稼働させ、 横展開を推進 4 ビリングシステム 決済HUB スマートフォンチャネルを利用した マーケティングサービスの確立と展開 金融機関 クレジット カード コンビニ ・個人向けの宣伝広告、 及び集客/送客と マーケティング情報管理機能を構築 今 後 の 成 長 戦 略 1.既存事業の再確認と基盤機能の再構築 Growth Strategy 2 0 1 4 年 12 月 期 の 業 績 見 通 し ①既存サービス機能の見直しと整備 2013年 12月期 顧客サービス内容を再確認し、 サービス機能の拡充を図る ②顧客企業の対象業種を拡大し、 顧客数の増加を図る 教育/試験：入試支援等での業務効率化や学生証/学食等と 連携する決済サービスの検討/開発 医療/介護：診察券/診療費/調剤薬局/等と連携する 決済サービスの検討/開発 2.新規事業基盤（スマートフォン決済サービス） の構築と事業の確立 既存の決済基盤にスマートフォンチャネルを加えた決済 サービスの確立と展開、 及び、 同チャネルを利用したマーケ ティングサービスの確立と展開を図る プリペイド カード 実績 （単位：百万円） 2014年 12月期 第2四半期計画 通期計画 当期比 1,326 720 1,419 7.0%増 売上総利益 454 209 421 7.2％減 営業利益 109 24 53 51.2％減 経常利益 110 24 51 53.1％減 36 21 47 29.0％増 売上高 当期純利益 ビリングシステムのビジネスモデル Business Model of Billing System 私たちは決済情報に基づいた業務処理の効率化を図る 「マネー・チェーン・マネジメント」の思想のもと、 企業のあらゆる決済業務の大幅な効率化とコストダウンを実現いたします。 全国 約1,500金融機関 （銀行・信金・信組・ゆうちょ等） クレジット カード会社 リース会社 当社のビジネスモデルは、 企業の決済業務 ファイナンス 会社 と多数の金融機関の機能を一元的に結び、 多様な決済業務ソリューションを提供する 「マネー・チェーン・マネジメント」の確立に あります。 オンラインでの決済から入金処理 や送金処理などの、 資金決済に関わる業務処 理に至るまで、 大幅な効率化とコストダウン を実現します。 また、 当社は、 お客様のビジネ スサイクルの各局面において発生する、資金 決済の領域でクオリティの高い 「マネー・ チェーン・マネジメント」ソリューションを ワンストップで提供し、企業のビジネスを 様々な角度からサポートいたします。 その他 ビリングシステムの「マネー・チェーン・マネジメント」ソリューション クイック 入金 収納代行 クレジット カード コンビニ 決済 払込票 代引 ファイナンス 取次 支払 サポート 電子マネー ワンストップ ワンストップサービス プサ ビ ビス 企 業 の 資 金 サ イ ク ル 請求 収納 消込 調達 運用 支払 決済支援事業 収納代行 サービス クイック 入金 サービス 支払 サポート サービス 通販事業者などの多くのお客様からの集金を 要する企業では、コンビニやクレジットカード、 インターネット振込などの各種決済方法を使用 しています。これら各種の決済方法を提供すると ともに、一括して代金回収の代行を行います。 収納情報のみでなく、入金消込、資金管理を含め たトータルサポートを実施いたします。また、 個人消費者からの支払に対応するだけではなく、 企業間の請求・支払業務でも、請求・支払・収納・ 入金消込の業務を一貫して代行いたします。 消費者 インターネットを利用する投資家の株式の売買、 為替・金融先物取引などに伴う証券口座と銀行口 座間の資金移動の決済情報をリアルタイムで処理 いたします。証拠金等の投資家が振り込む資金の 情報を、オンライン証券、為替・金融先物取引会社 などから当社が受け取り、銀行に資金移動情報を 伝送し、決済処理をサポートいたします。同時に、 証券口座に振込まれた結果情報を、本人確認も 行ったうえで、これらオンライン証券、為替・金融 先物取引会社にリアルタイムで提供いたします。 投資家 当日受付・当日処理の総合振込サービスです。 大規模サーバー導入や専用ソフトのインストー ルは不要ですので、導入コストも安く抑えられま す。送金コストの削減を図りたい、送金業務を人 の手を介さず自動化したい、当日中の送金を実施 したい等、企業様の毎月の支払に対する振込手数 料・業務負荷等のコスト軽減を実現するサービス です。 企業様 支払 支払い方法 選択 管理画面 決済結果 情報 決済機関 決済情報 引継 決済情報 収納代行 サービス 金融機関 決済結果 決済結 情報 決済情報 の確認 コンビニエンス ストア クレジット カード会社 データベース 収納代金精算 収納代行口座 企業様指定口座 着金 企業様 金融機関 振込依頼 データ 振込依頼 データ 振込処理 入金取込 反映 消込・振込 結果通知 振込結果 資金の流れ 投資家口座 企業様口座 企業様 当社指定金融機関 振込データ送信 データ受付 データ送信 銀行振込 データに変換 当日振込データ データ受付 振込先 自行顧客宛 他行顧客宛 即時振込 即時処理※ システム エラー送信 全銀ネット 振込結果 結果参照 振込結果 随時照会可能 ※大量送金データであっても 13時までにご依頼いただければ 原則当日送金可能 ファイナンス支援事業 ファイナンス 取次サービス 顧客企業が当社の決済サービスを利用するこ とで蓄積される決済データを分析・活用し、企業 の資金調達を支援いたします。企業の回収期日 と支払期日には期間に差があります。このよう な資金サイトが把握できる企業に対して、金融 事業者と連携して、その資金繰りの支援を行っ ております。 販売・サービス提供（売掛債権発生） クライアント 企業 請求（債権）データ 投融資 投資家 金融機関 販売先 （売掛先） 算 収納金精算 請求書発行代行 取次 決済情報取次 期日支払 期日支払 会社概要／ 株式情報（2013年12月31日現在） C o r p o r a t e 株主メモ 会社概要 会社名 Profile / Stock Information ビリングシステム株式会社 （英文名：Billing System Corporation） 本社 〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルタワー13F 設立 2000年6月5日 資本金 1,198百万円 従業員数 33名 事業年度 1月1日から12月31日まで 定時株主総会 毎年3月中 期末配当基準日 12月31日 中間配当基準日 6月30日 上場市場 東京証券取引所 マザーズ市場 証券コード 3623 株式の売買単位 100株 株主名簿管理人 東京都千代田区丸の内一丁目4番1号 役 員（2014年3月25日現在） 代表取締役社長 江田 敏彦 取締役 住原 智彦 取締役 芳賀 正彦 大光寺 尚 取締役（社外） 株式会社NTTデータフロンティア 代表取締役常務 常勤監査役（社外） 鈴木 誠二郎 監査役（社外） 松尾 眞 三井住友信託銀行株式会社 桃尾・松尾・難波法律事務所パートナー弁護士 郵便物送付先 山田 啓介 監査役（社外） 東京都杉並区和泉二丁目8番4号 公認会計士・税理士山田啓介事務所主宰 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部 （電話照会先） 株式の状況 発 行 可 能 株 式 総 数 ……………………… 6,081,200 株 発 行 済 株 式 の 総 数 ……………………… 1,551,300 株 公告方法 電子公告により、当社ホームページ 公告による公告をすることができない場合は、日本 （自己株式47,500株を除く） 経済新聞に掲載して行う。） 住所変更等の お申出先について 株主名 電話 0120-782-031（フリーダイヤル） （ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子 株 主 数 …………………………………………………… 1,676 名 大株主 〒168-0063 株主様の口座のある証券会社にお申出ください。 持株数（株） 持株比率（%） EDAM株式会社 149,700 9.65 147000 バンクオブイーストエイジアノミニーズリミテッド 142,100 9.16 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 110,000 7.09 日本証券金融株式会社 60,800 3.91 住原 智彦 50,700 3.26 ニュー・フロンティア・パートナーズ株式会社 50,600 3.26 株式会社大塚商会 50,000 3.22 株式会社SBI証券 47,100 3.03 MSCO CUSTOMER SECURITIES 47,008 3.03 柿久保 譲 41,500 2.67 ホームページのご紹介 当社では、最新のニュースやIR情報、サービス情報など当社をご 理解いただくための様々な情報をホームページにてご提供して います。下記URLよりアクセスいただき是非ご覧ください。 所有者別株式分布状況 所有者 株式数（株） 持株比率（%） ■金融機関 100,800 ■証券会社 145,781 9.11 ■個人・その他 593,684 37.13 ■その他の国内法人 388,500 24.30 ■外国人 322,535 20.18 47,500 2.98 ■自己名義株式 6.30 http://www.billingsystem.co.jp/ ビリングシステム ビリングシステム株式会社 〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルタワー13F TEL. 03-5501-4400（代表）FAX. 03-5501-4401 検索
© Copyright 2024 Paperzz
