平成23年度 さくらんぼ 12月号 さくらんぼ園 笑顔がひろがる 64-5798 子育て・療育 園長 横山 徳生 自由遊びの時間に子どもたちと一緒に遊んでいると、子どもたちの活動に新 たな発見・かがやきを見つけ出すのが楽しみです。 この日は、男の子A君とB君がそれぞれに凹凸ブロックを組み合わせて仲良 く遊んでいました。側で私が観ているとA君が、「これ何か分かる?」と話し かけてきました。これはコミュニケーションのチャンスだと思い、手に持った ブロックを見て、堅い頭の想像力を働かせ「うーん 飛行機。」と答えると、 A君は「違う ライオン。」→「そうか ライオンか。ガオー! かっこいい !」 側でその会話を聞いていたB君は、間を置かず組み立てたブロックを見せて、 「僕は、トラ。」と言って仲間に加わってきました。今度はそのB君が、つぎ つぎ頭にブロックを継ぎ足し首(頭?)をどんどん伸ばしていくので、ここで 会話を途切れさせてはいけないと思い、「アッ 首が長くなった。すごいね。 今度はキリンさんに変身かな。」しかし私がキリンと言ったのは大人の勝手な 判断で、B君にすればもっと違う思いがあったのかもしれません。子どもたち の想像力の世界についていくことができず、そこで会話はとぎれてしまいまし た。しかし、日頃コミュニケーションをとろうとすることの少ないA君とB君 が、共通のテーマで仲間を意識した行動を見せてくれたことは、私にとっては 新たな発見で、二人の想像力の豊かさも含め楽しい遊びの時間になりました。 この日は園内研修に活用するため、遊びや療育の場面をビデオで撮影してい ました。そのビデオの三脚の間をぬって、C君が作るプラレールのレールがど んどん伸びていきます。その長さは3~4mあるでしょうか。側にいる大人か らすると、プラレールのレールは始まりと終わりがつながり環状線のように仕 上げようと考えがちです。しかしC君にとって今日のレールの長さは、『ぼく は、さくらんぼ園に来て思い切り遊ぶんだ。遊びたい。』という思いに比例し ているかのように長く伸び、乳歯が抜けた前歯も気にすることなく、あふれん ばかりの笑顔でいっぱいです。C君がレールに列車を乗せたのを観て「新幹線 (のぞみ)の出発です。次は大阪、次は京都、次は東京。」C君はのぞみ号と 一緒にかけっこです。 お忙しいことと思いますがお家でも10分か15分の時間を決めて、その時 だけは十分我が子に向き合い、共に「遊び」を楽しんでみてください。 12月の療育予定 お知らせ 月 火 水 木 金 5母親教室 6母親教室 7母親教室 8母親教室 9 午前療育 午前療育 うさぎ療育 午前療育 午前療育 午後療育 午後療育 午後療育 午後療育 12 13 14 15 16 午前療育 午前療育 うさぎ療育 午前療育 おもちつき 午後療育 午後療育 午後療育 クリスマス会 19 20 21 22 23 午前療育 午前療育 うさぎ療育 午前療育 天皇誕生日 午後療育 午後療育 午後療育 27 28 26 大掃除 ケース会議 ケース会議 療育相談 療育相談 療育はありません 1/4 お迎えください *母親教室のご案内をします。ご都合 のつく日時にご参加ください。 期間:12/5(月)~8(木) 時間:午前 10:00~11:00 午後 13:30~14:00 場所:たかもとルーム *冬休みの間、ケガや事故のないよう によいお年をお迎えください。緊急の 連絡が必要な場合はご連絡ください。 園長 75-3397 よいお年を 岡山 67-0516 5 6 うさぎ療育 午前療育 午前療育 午後療育 午後療育 午後療育 *1 月は 4 日(水)から療育が始まり ます。 1 年をふり返って… あと 1 ヶ月で 2011 年も終わります。この1年は子どもたちにとって、そしてお父さん・お母さんにとってどんな年だっ たでしょうか?きっと、子どもたちはいろいろな発見をしたり、できることが少しでも増えたりして様々な面で成長をし ているのかなと思います。その成長を認めて、 「よく頑張ったね」「○○したね。すごいね~」って、子どもたちをたくさ ん褒めてあげてください。 もうひとつ、お父さん・お母さんも自分で自分を、そして大人同士でも、この 1 年の頑張りを労い褒めていただきたいな と思います。「よく頑張ったなぁ」 「この 1 年ありがとう」と…。大人になると、人からほめられることって少なくなりま す。でも、大人だって褒めてもらえたり、認めてもらえると嬉しいし、それを糧に少し力がわいてきたりするものです。 子どもも大人も、この1年のがんばりや成長をエネルギーにして、また新しい1年を迎えたいですね。 (臨床心理士 療 育 稗田祥代) ~ 先日、 「わらべうた」の研修会のなかでこんなことを耳にしました。TV/ビデオ・ゲーム・携帯など機器の充満す る生活環境のなかで人と関わって育つことが少ない子ども、また大人の関わり・子育てがわからない親が増え、子ど も・人の育ちが変化していることが現代社会の特徴であると聞きました。特に乳児期の関わりでは、人のまね(遊び) をしながら、人を好きになり、人と心地よい体験を重ね、一緒に気持ちをわかってくれる人の存在があるというよう な基本的な信頼感が形成される時期であり、そのような関わりがないと人への興味や関心は希薄になるというので す。機器では子どもは育たない。日本の育児文化であるわらべうたは、現代の生活環境のなかで子育てに活かせる遊 びです。療育、子育てにおいて、わらべうたをたくさん取り入れ、人との関わりが深まるように今後、遊びをご紹介 していきたいと思います。
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