BG(ドイツ職業保険組合)によると、2006 年労災事故暫定数は、死亡に

国際機械安全関連情報
No.7-11/2007.04/Ni
ドイツ労災事故 2006 暫定数
BG(ドイツ職業保険組合)によると、2006 年労災事故暫定数は、死亡に至る労災事故と職業病
に起因する死亡事故の増加により、14 年ぶりに増加した。
HVBG(ドイツ職業保険組合連盟)の報告によると、2006 年労災・通勤時の事故に関する暫定数
は、1992 年以降初めて増加が見られ、2005 年 844,090 件であった報告義務のある労災事故数は、
5.3%増加し、2006 年の報告義務のある通勤時の事故も 2005 年から 4.7%増の 158,740 件となった。
HVBG 会長 Joachim Breuer 博士によると、就業数の増加も事故発生の原因の一つであるが、必ず
しも、絶対数の増加が労災事故の犠牲者となるリスクをあげる訳ではない。昨年度の労働におけ
る安全性・健康性については、2006 年の最終結果の提出に基づき、今夏に発表される予定である。
また、Breuer 博士によると、過去 14 年間に亘り、事故数は継続的に減少しており、決定されている
システム改革では、政策上、予防方策の自己管理に制限を設けないことが望まれる。雇用者と被
保険者が、いかに労災事故と職業病を予防することが出来るか、自身で理解することが最善であ
る。
また、持続して健康を損なっている重度な労災事故数は減少しているため、新規労災事故年金
加入は、昨年比 3.3%減少で、16,824 件であった。その一方で、若干増加したのは、通勤時の事故
年金加入であり、前年比 0.6%増加の 6,137 件に達した。Emsland でのリニアモーターカー事故など
の不幸な事故が、死亡に至る労災事故数に影響を与え、9.7%増加の 646 件に至り、ほぼ 2004 年と
同数となったが、死亡に至る通勤時の事故の数は、5.5%減少し、468 件となった。
職業病では、アスベストに起因する死亡事故が引続き増加している。職業病に起因する死亡事
故における状況は劇的であり、2006 年は、107 件増加し、2,591 件となり、金属部門での増加が高い
割合を占めている。Breuer 博士によると、ここ数十年間のアスベスト使用による負の遺産であり、職
業病の疑いのある報告数も、2006 年は、ここ数年来で初めて若干増加し、1.4%増の 54,302 件とな
った。また、決定的な事故数は、58,209 件に達し、前年比 3.1%減少している。職業病の疑いは、計
22,118 件であり、決定的な事故で 38%となる。(2005 年は 39.4%)
また職業病は、13,720 件認定され、前年比 8%減少した。その内、8,398 件が、発病が職業に起
因することが認定されたが、特別な保険法上の条件を満たさないので、法的には認定出来ない。
しかしながら、該当者は、損害保険からリハビリテーションサービスを受けることが出来る。初めて
職業病年金が支払われた新規認定事故数は、13.4%減少し、4,507 件となった。
出所:HVBG Newsletter (07.03.2007)
参考: http://www.hvbg.de/d/pages/presse/preme/pdf/unfallzahlen.pdf (ドイツ語)
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