「春休みグリフィス大学短期語学研修」報告書 丸山 洸平(教育

「春休みグリフィス大学短期語学研修」報告書
丸山 洸平(教育文化学部 国際言語文化課程 1年)
○派遣先における授業等の履修状況
English Language Intensive Courses for Overseas Students (ELICOS)
月~金・①8:15 ~ 10:15
②10:45 ~ 12:45
○研修先での学習内容について
授業は大きく分けてリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの学習
だが、まずは、その日の教科書のトピックにでてくるボキャブラリーや文法、会話表現
などを覚えることから始まる。もちろん授業はすべて英語で行われるため、単語を教わ
るときは、先生が同義語や対義語を挙げて説明し、それらを関連付けることで覚えるよ
うにしていた。授業の最初では、前日の授業で覚えた単語を先生がゲーム感覚で学生一
人ひとりにチェックする。毎日の宿題もそれらを中心とした問題であったため、復習す
る機会が充実していた。
リーディング、リスニングは教科書の問題を先生とクラス全員で行い、その後、同じ
ような単語や表現が用いられた別の問題を各自で取り組んだ。
ライティングは決められたトピックを教わった表現を使いながら、~分以内に、~語
以上で書けるようにトレーニングした。
スピーキングは、教科書のトピックにある場面を想定してペアワークやグループワー
クを行った。授業で習った会話表現を含ませることが条件で、話の流れはすべて自分た
ちで決め、発表するというものだった。
○研修期間の生活面について
不安を抱きながらも行ったホームステイだったが、ホストファミリーに温かく迎えて
もらい、安心することができた。私の英語力が乏しく、最初はコミュニケーションをと
るのに苦労したが、ホストファミリーは簡単な表現に言いかえ、ゆっくりと話してくれ
たので、少しずつ会話を楽しめるようになった。ホストファザーが作る料理はとてもお
いしかった。到着した日にゴールドコーストの街を案内してもらい、バスの乗り方も教
えてもらえたので何一つ不便なことはなかった。ホームステイ先には私の他に5人の学
生がホームステイしていた。全員違う国から来ていたので、いろんなことを聞くことが
できたので、とても良い経験になった。優しい人たちに囲まれ、とても楽しい生活を送
ることができたと思う。
放課後や休日は、アクティビティーに参加したり、街を散策して買い物に行ったりし
た。グリフィス大学の学生と友達になり、一緒にカフェテリアや大学内にあるジムなど
に行き、日本の大学とは少し違う雰囲気を楽しんだ。
買い物に行くときなどにはバスを多く利用したが、バスが予定の時間通りに来ないこ
とに驚いた。時間通りに来ないのは普通のことらしく、30分以上遅れてくるバスもあ
った。改めて時間通りに動く日本の交通機関の素晴らしさを感じた。
ホームステイ先や学校ではある程度会話ができていたが、お店やバスの中で人と会話
するときは、相手が何と言っているのか聞き取れず、自分の言いたいこともうまく話す
ことができなかった。次外国に行くときには必ずこの速さでも会話ができるように、日
本でもっと英語の学習を頑張ろうと思った。
○研修期間全般の感想
今回初めて日本の外に出るということで、出発前は不安なことも数多くあった。しか
し、実際に海外の世界を肌で感じることができたことは、とても大きな収穫であったと
思う。私にとっては見るもの全てが貴重な経験となり、世界の良さを実感し、また、日
本の良さも再発見できた。語学だけではなく、異文化も学ぶことができ、まだ自分が知
らない他の国の文化にも興味を持った。
研修を通して、自分の今の英語能力をはっきり知ることができ、課題も多く見つかっ
た。他の国の学生が英語を使って学習する姿は良い刺激になった。自分も英語を話せる
ようになって、海外で学んだり、生活したりしてみたいと感じた。1か月間英語にあふ
れた世界に身を置いて一番強く感じたことは、もっと英語に触れて慣れることが必要だ
ということ。今まで通り生活していては、日本語に埋もれてしまう。日本にいても自分
の意識次第で英語に関わる機会を増やすことはいくらでもできるので、継続的な学習を
心掛けていきたい。
○今後の勉学計画
リスニング、スピーキング能力が他国の学生に比べても欠けていることを痛感したの
で、英語を聞く時間を増やすことと、話す力をつけるためにもっと大学を活用していこ
うと思う。
○終わりに
このようなすばらしい機会を与えていただき、本当に嬉しく思います。
この研修に協力していただいた全ての方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
「春休みグリフィス大学短期語学研修」報告書
井出
花(教育文化学部
国際言語文化課程
国際コミュニケーション専修
2年)
研修先での学習内容
・キャンパス内にある語学学校にて、英語力向上のための授業を履修
履修期間:
週当たりの講義時間:20 時間(午前 4 時間×週 5 日)
・同語学学校の実施するアクティビティに複数参加
授業について
初日にプレイスメントテストを受け、自分のレベルにあったクラスに割り当てられまし
た。私のクラスは全部で 16 人で、そのうち 8 人が日本人、6 人が中国人、2 人がサウジア
ラビア人でした。先生たちはとても元気でユーモアがあって、1 コマ 2 時間の授業でしたが
毎日あっという間に終わってしまいました。
授業では教科書を使ってターゲットの文法や語彙を学びます。それ以外にもライティン
グの課題が出たり、本を読んでプレゼンテーションをしたりしました。参加型の授業で、
皆積極的に発言していました。皆同じレベルなので、発言もしやすかったし、わからない
ところはお互いに教えあったりもしました。授業で習ったことはすぐに生活の中で使えた
ので、意欲的に学べました。
生活面について
研修中はキャンパスから歩いて 20 分程の家庭にホームステイをさせていただきました。
ホストファミリーはこれまで何人もの留学生を受け入れてきたようで、とても慣れている
感じでした。私の滞在中にもブラジル、ロシア、中国からの留学生がホームステイをして
いました。ホームステイ先での食事は量がとても多く、肉料理と温野菜がよく出ました。
日本のようにご飯とおかずというような食事はレストラン等に出かけても見かけませんで
した。ホストファミリーは映画を見るのが趣味で、毎晩皆で一本映画をみていました。私
も宿題のない日は一緒に見て、字幕なしで映画を見ることに挑戦しました。
ゴールドコーストでの生活は、全体的にのんびりしている感じがしました。街の人はと
てもフレンドリーで温かく、外国人にも慣れているようで、出かけた先で少し困ったこと
があってもバスの運転手さんや店員さんがわかりやすい英語で助けてくれました。
研修全体に関する感想
このオーストラリアでの研修で、たくさんの人に出会い、視野を広げることができたよ
うに思います。日本では大学を出たら就職をして、一度社会に出てしまえば一生働くこと
があたりまえですが、オーストラリアではそんなことはありません。何歳でも勉強したい
と思えば周りの目も気にせずに大学に通うことができます。実際に日本で一度就職したけ
ど、オーストラリアに留学して、そのまま就職したという日本人に出会いました。何度か
転職をしたという人にも、世界規模で何度も引っ越しをしているという人にも出会いまし
た。今まで大学を出たら誰もが社会にでて働かなくてはいけないという考えをなんとなく
持っていましたが、人それぞれ、様々な選択肢があることに気が付きました。卒業後に職
に就きたくないわけではありませんが、自分で将来を考えた結果働くのと、社会的にあた
りまえだと思うから働くのとでは大きな差があるということを感じました。仕事に関する
ことだけでなく、人生の様々な点で同じことが言えると思います。4 週間という短い期間で
したが、予想以上に多くのことを学び、沢山の影響を受けました。この経験を今後に役立
てていきたいと思います。
「春休みグリフィス大学短期語学研修」報告書
乗富菜央(教育文化学部
国際言語文化課程
国際コミュニケーション選修
2年次)
○研修先での学習内容、アクティビティについて
授業は平日の午前中だけで、主に教科書の内容に沿って、英文法や単語の勉強をしてい
きました。私がいたクラスでは、教科書の内容に関連したことをグループでディスカッシ
ョンしたり、習った文法や単語を使ってペアで話し合ったりなどスピーキングに重点を置
いて授業が行われていたため、楽しく授業を受けることができました。また、教科書の内
容だけではなく、気になった新聞の記事についてグループで話し合ったり、英語の本を読
んでその内容をみんなの前で発表したり、自分のことについて作文を書いたりなど、様々
な教材を使ってスピーキング、リーディング、リスニング、ライティングの練習もしてい
きました。
研修期間では授業の他に、学校が計画しているアクティビティにも参加しました。アク
ティビティは主に放課後や週末に計画されており、その内容としては、BBQ を行ったり、
アボリジニーの文化を体験したり、学校周辺のゴミ拾いを行ったり、など様々あります。
全てのアクティビティに参加することはできませんでしたが、オーストラリアでしかでき
ないことをたくさん体験することができました。
○生活面について
外国で生活することに最初は不安もありましたが、ホストファミリーがとても良い方た
ちだったので、すぐに慣れることができました。私以外に中国人の子と日本人の子も一緒
にホームステイをしていたので、家でも同世代の子と交流でき、とても心強かったです。
夕食後に部屋で一緒に映画を見たり、ビリヤード台があったのでみんなでゲームをしたり、
とホストファミリーがフレンドリーに接してくれたので楽しく4週間を過ごすことができ
ました。
○研修期間全般にわたる感想
4週間という短い期間ではありましたが、私にとっては内容の濃い充実した4週間でし
た。今まで私は内向的な性格だったので、自分から積極的に人と交流するのが苦手でした
が、ホストファミリーやクラスメイトなど、色んな人と出会い、交流していく中で人との
出会いの楽しさ、大切さを強く感じることができました。また、オーストラリアでの生活
を通して、オーストラリアの文化を直接体験できただけでなく、他の国の留学生と交流し
て様々な価値観に触れることができたのもとても新鮮でした。これからは、自分から積極
的に留学生と交流して、人との出会いの楽しさを感じるとともに、色んな価値観に触れて、
自分の視野を広げていきたいです。そして、今回の研修で培ったリーディング、リスニン
グ、ライティング、スピーキング力をさらに伸ばせるよう英語の勉強もしっかり頑張って
いこうと思います。
「春休みグリフィス大学短期語学研修」報告書
岡部
詩歩(教育文化学部 国際言語文化課程
欧米文化選修
3年)
○派遣先大学における授業等の履修状況
General English Course
2 月 18 日~3 月 15 日
週あたりの講義時間
月~金曜日
08:15~12:45
○生活について
オーストラリアの人々は早寝早起きであった。お店もほとんどは 17 時に閉まってしまう。
不便だと思うこともあったが、生活していくうちに慣れた。別の視点から見ると、働く人々
がしっかり休めているのだなと思った。日本人は働き過ぎだなと感じた。オーストラリア
は気温が高いのに湿気はないので、汗をかくような暑さではない。とても快適に過ごすこ
とができた。ただ、紫外線がとても強いので日焼け止めをこまめに塗ることとサングラス
や帽子を身につけることは欠かせない。ゴールドコーストは観光名所なだけあってビーチ
や自然が豊かだった。ビーチ沿いには高い建物が並んでいた。都会すぎず、自然もあり住
みやすい場所であった。水はあまり美味しくないので水道水を飲まないほうが良い。バス
の運転があらくて驚いた。また、時間通りに来ないことが多い。日本の交通機関はかなり
時間通りで、それがいかにありがたいことか思いしった。
OGeneral English Course について
私のクラスは日本人が 6 人、中国人が 5 人、ロシア人、サウジアラビア人、クウェート
人を含む 18 人のクラスだった。他大学からも同じように語学研修に来ていたので日本人が
多かったのが少し残念であった。全体的に中国人と中東、東南アジアからきている人が多
かった。授業は教科書をもとにディスカッションすることが多かった。問題を解き終わっ
たらペアで答え合わせをしてなぜそう考えたのか説明しあう活動が多かった。日本の英語
の授業よりも説明するペア、グループでの活動が非常に多かった。授業を受けて感じたこ
とは、日本人はあまり積極的に話さないということだ。他の国から来ている人たちは、答
えに納得がいかないとどうしてそうなるのかと説明を求め、私はこう思う、何が違うのか
というふうにすごく喋っていた。最初のうちは圧倒されたし授業についていくことに必死
だったが、慣れてくると質問することができた。
○今後の学習計画
研修に参加して英語はコミュニケーションをはかるための手段だと感じた。今までどこ
かで試験や資格のための英語と捉えていた部分があった。外国人と英語で話して伝わらな
いもどかしさや悔しさが英語を勉強したいという意欲を高めると思う。外国の文化や考え
方の違いを知るためにも秋田大学にいる留学生ともっと関わりを持ちたいと思った。また、
英語のボキャブラリーの少なさを実感するとともに教養の足りなさを知った。日本、世界
の政治、経済の状況についての知識がほとんどないと感じたので英語の勉強のみならず新
聞を読むなどして中身のある会話ができるようになりたい。
「春休みグリフィス大学短期語学研修」報告書
今野
史子(工学資源学部
土木環境工学科
1年)
○派遣先大学における授業等の履修状況
履修した講義名:
講義の履修期間:2 月 18 日~3 月 15 日
週あたりの講義時間:月~金
午前 4 時間
週の合計
20 時間
○研究・学習概要及び今後の勉学計画
他の国から来た、これからグリフィス大学に入るために英語を学ぶ留学生たちと一緒に
講義を受けました。1 クラス 18 人程度で、私のクラスではそのうち日本人は5人でした。
授業は教科書のトピックに沿った内容で、新しい単語や既に習ったことのある文法を改め
て詳しく学ぶことが中心でした。知らない単語や、理解しにくい内容はその場で先生に聞
き、先生がより簡単な単語やそれが使われるときの例、身振りなどを用いてその人が理解
するまで説明してくれました。また授業の内容として、グループでのディスカッションや
教室中を歩き回って出会った学生と様々なトピックについて話し合うことが多く、他の国
の文化や考え方などたくさんのことを知れてよかったです。
○生活面について
ホームステイの経験は、私にとってとても価値のあるものになりました。ホストファミ
リーはマザーと屋内で飼っている犬が 2 匹でした。また同じ家に香港からの留学生が 2 人
暮らしており、4 人での生活でした。食事について朝ご飯は自分でシリアルか食パン、昼食
は前日の夜に自分で用意したサンドウィッチ、夕飯はパスタやチキン、ポテトが多かった
です。たった 1 度だけ夕飯にお米(タイ米)が出たのですが、ホストマザーがお米の調理
の仕方が分からないと言いそれっきりになってしまいました。日本食を食べようと思えば
大きなショッピングモールにはいつもお寿司屋さんがありましたし、定食屋さんもありま
したが、タイミングが合わず私は 1 度もオーストラリアで日本食を食べませんでした。そ
のためお米がとても恋しくて帰国後の成田空港で真っ先に海鮮丼を食べました。
毎日の生活は、朝 6 時に起床し身支度をして 7 時に家を出ます。徒歩で 20 分のバス停に
向かい、バスで大学まで通います。授業は 8 時 15 分から 12 時 45 分までで途中に 30 分の
休憩を挟みます。授業が終わった後は自由な時間で、大学にある PC 室を利用してその日授
業で学んだことの復習をしたり、またバスでビーチやショッピングモールに遊びに行った
りしました。毎日 A41枚程度の宿題が出ましたが、それほど難しい内容ではないので割と
すぐ片付き、午後の時間は自分のやりたいことに有意義に当てることができました。
○その他留学全般にわたる感想
今回初めての留学を通して、多くのことを感じました。様々な国の方々と交流をするう
えでは、英語力の向上を図る必要があることを実感しました。これからも出来る限り、英
語に接するような生活を送っていきたいと思いました。また、現地で交流を深めた友達や
ホストファミリーと別れる時はとても寂しく、人との出会いは「一期一会」だということ
を知ることが出来ました。機会があればまた会いたいです。
「春休みグリフィス大学短期語学研修」報告書
佐川奈津子(工学資源学部
土木環境工学科
1年次)
○派遣先大学における授業等の履修状況
・グリフィス大学(Griffith English Language Institute)
・授業日数
20 日間
・週当たりの講義時間
20 時間
○研究・学習概要及び今後の勉強計画
授業はクラスのレベルに応じて配布されたテキストを元に進められました。1 週間に 1 つの
ユニットをこなしていくスピードで内容も日常生活で起こりうる事態を想定し、その際に
使える文法、語彙などを組み込んでいく形式でした。テキストの他にもグループワークや
ライティングなどの授業もあり、そこでは様々な議題について話し合いそのグループ事に
結論を出し発表をしました。宿題は毎日習った事の復習プリントが課せられ、短い本を読
み感想を書く Book log やテーマを自分で決め書き綴る Journal も週に 1 回ほどだされまし
た。授業ではとにかく英語を使って話し合う事に重点がおかれており、宿題の答え合わせ
をするにしてもまず隣の人と答えを見比べなぜその答えにたどり着いたのか話し合いまし
た。日本人以外の学生は語学学校を卒業したら、そのまま大学に進学する予定の生徒が多
かったためか、意識が高く CD が流されたら自然に音読する、分からない単語はすぐに辞
書で調べる、先生に聞くなどそのままにしておかないという態度が多くみられました。こ
のような環境に恵まれ、私自身も恥ずかしがらずに自分に発言し、答えの意味が分からな
かった場合にはその場で先生に質問するなど授業に参加する事ができました。また、語学
学校の建物の中には PC ルームがありインターネットで Learn@Griffith というシステムを
使って勉強をする事もできました。Learn@Griffith では自分のクラスで習った文法や語彙
を使って練習問題を解いたり、テキストのテーマにそった長文を読み質問に答えたりでき
ます。中にはとても難しいものもあり、問題を解くのに苦労した事を覚えています。また
PC ルームにはソファやテーブルも設置してあり、雑誌や新聞を読んだり勉強をする事が出
来ました。授業は午前中で終わるためお昼を食べた後に PC ルームで勉強をする事も多くあ
りました。
○生活面について
私はオーストラリアのある家族の元に1ヶ月間ホームステイという形でお世話になりまし
た。私はホストマザー、マザーのお母さんそして中国とタイの留学生の5人で生活してい
ました。ホストマザーはお母さんの介護があるため、私たちに干渉する事はなく基本的に
留学生と一緒に食事を食べ、お互いの部屋で話をしたり、勉強をしたりして過ごしました。
食事もホストマザーがフィリピン系であったため米がでるなど親しみやすくバランスのと
れた食事を食べることができました。
大学まではバスで通ったのですが、私達が留学していた時期が丁度新学期という事もあり
バスに乗れない人が続出するほど混んでいました。オーストラリアのバスは日本のバスの
ように次に停車するバス停を教えてくれないため、まわりの風景をみて自分のバス停を確
認しなければいけませんでした。そのため、最初は降りるバス停を過ぎてしまうなど色々
と苦労しました。
放課後を利用してクラスの女の子とショッピングやランチをする事もありました。そこで
クラスの男子の話題になる事も数多く、言語は違えど話す内容は皆一緒なのだと実感しま
した。また、大学側が主催するアクティビティにも多く参加しクラスの違う人ともかかわ
る事ができました。しかし天候に恵まれず中止になってしまったものも多くあったのが心
残りです。
○その他留学全般にわたる感想
この短期留学を通して多くの仲間、経験を得る事ができました。飛行機の乗り継ぎの待ち
時間に必死に友達と英会話の本を読んで暗記した文法は、まったく使うことなく終わった
のも今ではいい思い出です。そんな難しい文章を最初から使えるわけがなかったし、私の
つたない文章でも相手は理解してくれました。伝えようとする気持ちが大切なのだなと感
じる事ができました。言語が違うからこそ相手の話す事を必死に理解しようとし、一生懸
命会話して伝わったときの嬉しさは今までの日常では味わうことのできなかった喜びでし
た。そのような経験からか日本人と仲良くなるよりも早く仲良くなる事ができました。授
業の最終日には、クラスで小さなパーティーを開きお菓子を食べ、集合写真を撮りました。
「帰らないで」、「寂しくなるよ」という彼らのストレートな言葉に涙を抑える事ができま
せんでした。たった1ヶ月でしたが、毎日がとても濃いもので秋田でもこの気持ちを忘れ
ずに生活していきたいと感じました。
「春休みグリフィス大学短期語学研修」報告書
安杖沙織(医学部 保健学科 看護学専攻 2年次)
○研修先での学習内容等
オリエンテーション初日にプレイスメント・テストを受け、実力別にクラス分けされる。
授業内容は教科書に沿いながら中学レベルの文法や語彙を使用するものだったが、日常生
活に密着した内容となっており、帰宅後ホームマザーとの会話ですぐに練習することが私
の楽しみだった。平日は 2 時間 2 コマのカリキュラムであり、拘束時間は長いが、授業中
に座り続けていることは無く、雑談をしながら授業を進めていくというラフなスタイルだ
った。他国籍のクラスメイトたちとの会話は言葉の壁により多少苦労したが、同年代とい
うこともあり、すぐに打ち解け、くだらない話で盛り上がっていた。また、お互いの言葉
を教えあうなど授業では英語以外の多くのことを学ぶことができた。
○研修期間の生活面について
大学からバスで 20 分離れた位置にある住宅街でホームステイをした。母、娘、中国人留
学生と私の 4 人で生活した。ホームマザーは今まで多くの留学生を受け入れていた為、通
学方法や必要物品の買い出しなど様々な面倒をみてくれた。また、家の中にあるものは全
て自由に使用してよいと言われていたので、テレビやDVDを観て過ごすことが多かった。
しかし、やはり他人の家に住むことなので、自室にこもっている時でも少なからず気を張
っていた。
○研修期間全般にわたる感想
頼りになる友人や家族が周囲におらず、母国語の通じない環境下において、否応なしに
英語を身につけなければならないという危機感を覚える。しかし、それ以上に言葉に頼ら
ずとも、表情、声色、手の動き等の非言語的メッセージの重要性を再確認する結果となっ
た。加えて、文化の相違に幾度となく遭遇した。当初は戸惑い、拒否的な感情を抱くが、
徐々に受け入れていく過程において本当の自己とは何かを丸裸にされたように感じる。将
来の進路について悩みを抱えている学生には留学を勧める。自分はどのような性格なのか、
得手不得手は何か、何をしたいのかを真剣に考える良い機会となった。看護学生として、
今回の留学では生活習慣の違いや疾病に対する考え方、コーピングパターンなど日本と異
なる面に多く遭遇することで、今後患者とどのように接するとよいか、という点に置いて
新たな考え方を身に着けるよい機会ともなった。