はちの子修学旅行記

根岸小学校学校便り臨時増刊号
竹内良雄 10月14日発行
はちの子修学旅行記
一、 5日
10月5日(水)今にも雨が降りそうな空模様の中
はちの子6年87名は全員JR久里浜駅に8:00
に集合完了。出発式を行いいざ日光へ。
8時48分修学旅行専用電車に乗り込み、元気なは
ちの子87名は、友達とわいわいがやがや始まり、電
車が次の停車駅JR田浦駅に着いたときに悪夢は起き
てしまいました。JR田浦駅では、夏島小学校、長浦小学校が乗り込みました。
しかし、待ってもなかなか電車が動きません。何かあっ
たのかなと思っているところに、放送が入り各校の校長が
集められました。ある車両の一つのドアが閉まらなくなっ
てしまい、応急修理をおこなって出発するということでし
た。40分後に電車は動きだし出発していきました。全く
しまらない話です。
電車の中での楽しみは何と
言ってもおやつの時間
です。友達と持ってきたおか
しを交換しながらにぎ
やかに食べていました。
東京都内を出たあたりか
ら雨が本降りになって
き
ました。このままでは
一
日目の行程を変更しな
く
てはならなくなってし
まいそうです。しかし、日光駅周辺が雨でも奥日光に行くと
降っていないこともよくあるので、一分の望みをもって日光
駅に13時35分に到着。やはり40分の遅れは取り戻すこ
とはできませんでした。添乗員さんの情報では奥日光も同じ
ように雨は本降りとか、行程を雨バージョンに変更しました。
バスに乗り込み最初の見学場所の華厳の滝へ向かいまし
た。いろは坂を上るとそこはまるで雲の上にいるようで一面
真っ白な霧の中。周りは何にも見えません。バスを降りたら土砂降りの雨、気温1
1度。寒いこと。寒いこと。でも日頃の行いのいい、はちの子87名に、二荒山の
神は一瞬、華厳の滝の姿を見せてくれました。帰りのエレベーターに乗る頃には滝
は姿を隠してしまったようです。
その後、竜頭の滝は車窓から、湯滝は滝を見たら直ぐにバスに戻りました。次に
立ち寄った所が子どもたちが楽しみにしていた光徳牧場でのアイスクリーム。バス
の中では、アイスよりホットミルクがほしい、という声も聞こえてきました。でも、
アイスを食べた瞬間、
「おいしい、もう一個ほしい。
」の声が聞こえてくるほど、ど
の子も満足顔でした。
雨バージョンの予定通より少し早い17:35分にホテル東観荘に到着。予定を変
更しすぐにお風呂に入ることにしました。とにかく冷
え切った体を温めなくては。ホテルの方も快く応じて
くださいました。感謝、感謝。
お風呂が終わり夕食の時間。体も温まり元気を取り
戻した、はちの子87名は食欲も旺盛でした。
その後、お土産の買い物では、お母さんに、あるいはおじいちゃんにと買い物を楽
しみました。益子焼きの絵付け体験が終わると日光の夜も静かに更けていきました。
外はまだ、雨が降り続いています。
はちの子87名が眠りにつく頃、ホテルの方が子どもたちの濡れた靴一足一足を乾
燥機にかけ朝方までかかって乾かしてくださいました。勿論濡れた傘も乾してくれま
した。
二、6日
二日目の朝が静かに明けました。まだ霧が立ちこめていましたが、西の空が幾分明
るくなってきました。天気予報だと9時には晴れるとのこと。
6時に起床したはちの子87名は、眠い目をこすりながら重そうな体を引きずっ
て洗面を済ませ、朝食会場に。具合の悪い子もいなくて
一安心。
朝食を済ませ、部屋の後片付けが終わると、ホテルの
方々にお礼を言いい、最初の見学場所である神橋へ向か
いました。雨もほとんど上がって、昨日とは変わって暖
かな朝の空気を吸いながら、ホテルから神橋まで15分
程歩きました。
その後、東照宮へ移動し、陽明門の下で記念撮影をしてからグループごとウオークラリ
ーへ。この頃になると歩くと暑いくらいのいい天気になっていました。
はちの子87名が記念撮影を終えた頃から、続々と他の学校
や団体が訪れ、たちまち東照宮はごった返しの状況になって
しまいました。
東照宮ウオークラリーの次は、二荒山神社の夫婦杉、親子
杉を見て、さらに宿り木を左に見ながら坂を下り右に曲がる
と大猷院に着きました。ぐるりと見学し宝物館へ移動。この
宝物館で修学旅行の見学も最後になってしまいました。
11:20分に休憩店「福助」に到着。お昼のカレーライスを食べ、おみやげを買って
少し休憩しました。
12:20分。予定通りに日光駅を出発。
帰りの電車は行きの電車と違って少し新しい感じがしました。行きほどの元気はありま
せんが、はちの子87名はみんな仲良く電車の中の時間を過ごしていました。
17:40分。JR久里浜駅に到着。保護者の方々に迎えに来ていただき全員無事に帰
っていきました。冷たい雨にたたられ予定通りの行程ができなかった修学旅行でしたが、
これもいい思い出になることでしょう。
これではちの子修学旅行記は終わりであります。