仕事は楽しく、遊びは真剣に

『仕事を楽しく』
■「仕事は楽しく、遊びは真剣に」
私が尊敬しているお客様から「仕事は楽しく、遊びは真剣に」という言葉を教わりました。普通な
ら、逆に「仕事は真剣に、遊びは楽しく」となるのでしょうが、ちょっと、ひねった感じが良いですよ
ね。あるお客様の社員さんに「仕事が楽しいですか?」と訊いてみたのですが、その社員さんは、
ウーンと唸って「先生、楽しいと思ったのは新入社員の頃だけですよ!」って答えてくれたのです。
この方は、ソフトウエアを開発する会社の課長さんだったのですが、そう言えば、プロのSEさん
は、次から次へと新しい会社の仕事が入ってくるので休むヒマがないのです。10数年、SEをされ
ていると年齢も40歳になって「不惑」の世代になるのだが、ドンドン進歩するIT業界にいるとその
進歩にキャッチアップしなくてはいけないし、と言って過去のお客様も面倒みなくてはイケないとい
うジレンマに挟まれているのです。タフなコンピュータを相手に格闘しながら、いろんなタイプのお
客様ともうまくコミュニケーションをはかり、しかも、グループのメンバーに指示をして進捗管理をす
るという「鬼」の面も果たす必要があるのです。こんな状態ですから、ストレスが溜まりやすく、この
業界では「うつ病」になる方が多くなっているのです。
■「楽しく」を実践するとうまく行く
私は、若い時、コンピュータの担当者でしたから、彼の気持ちを少し理解できるのです。自己分
析なのですが、私は「生真面目」な方なので、何事にも真正面から取り組んでしまうのです。例え
ば、人間関係ですから「イヤな人」もあれば、仕事にも「スキ」も「キライ」もあるのです。昔、サラリー
マン時代に福井社長から「君は、すぐに顔に出る」と注意されたことがあります。「イヤな事」は「イ
ヤ」という心理が表情に出てくるのです。「感謝」の気持ちを持つとかいう精神論では、解決できな
い課題だったのです。
ある時から、私は、どんな仕事でも、どんなお客様に対しても「楽しくやるぞ!」と気合を入れるよ
うにしたのです。すると、不思議に、いろんな事がうまく行くようになって来たのです。「イヤな人」に
も、自分で「楽しく」と気合を入れると不思議なのですが、自分から近寄って行けるのです。「近づ
く」という事は、よいコミュニケーションの第一歩なのです。「イアな人」も挨拶すると、意外に、穏や
かなのです。「イヤな仕事」も同じで、近づいて行くと仕事そのものが見えるので、イヤではなくなる
し、気持ちを変えて、「楽しんで」仕事をすると時間の経過も気にならないし、アイデアも浮かんでく
るのです。「楽しむぞ!」という気合がマイ・ブームになっています。
■「楽しむ」と何でも増える
私の唯一の趣味は、実は、ゴルフなのです。昭和44年に始めたので、もうじき40年のキャリア
になります。腕前は大したことはないのですが、もちろん、遊びも真剣に取り組んで楽しんでいま
す。毎週、練習に行き、練習仲間とワイワイガヤガヤ話しながら、難しい技術にもチャレンジしてい
るのです。真剣にゴルフ練習していると自然と仲間が増えて、あの人は今日来ているかな?とか
思うようになっています。練習場という限られた交流の場から、いずれは、定年組になって、同行の
志として、もっと違った交流に発展して行くかも知れないと密かに期待しています。
何にせよ、仲間がいることは、楽しくもあり、真剣にもなれる起爆材なのです。昨日、ある人にメ
ールで「楽しんでいると何でも蓄積する」と書いて送ったのですが、ホントに楽しくやっていると「仲
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間」が増えて来たのです。あとは「金」なのだが、「金」を楽しむようになったら、きっと金持ちになれ
るのだろうと思っています。お金にも楽しくなれるようになりたいです。
■まとめ
・「仕事は楽しく、遊びは真剣に」
・そのためには、「5つの視点」の「得意に集中」も重要である。
・「受身」でいるとストレスが溜まって「うつ病」になる。
・「楽しくやるぞ!」と気合を入れるとうまく行くようになる
・「挨拶」は良いコミュニケーションの素である。
・「楽しく」やっていると蓄積効果を発揮できる。
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