CO2インキュベーター の性能は向上できます Suzy Whitt K. C. Kessel Dick Peters William Jaspers C O 2 インキュベーターの性能を向上できます CO2インキュベーターの設計は、カルチャー成育にとって不可欠です。インキュベーター内の要素;二酸化炭素 温度、空気清浄度、湿度を適切にブレンドした時、セルカルチャーが適切になります。 これらの要素を混合する 精度が、成育環境の効率性を決定付けるためです。他の要素、たとえば、研究室内におけるインキュベーターの 場所、電源の継続性、コンタミ、振動、定期的点検は同等に、細胞成育を成功させるために重要です。 研究室内の設置場所 研究室で不適切な場所に設置すると、インキュベーターの性能を低下させます。研究室内の窓を閉じてください。 インキュベーターは部屋の吸気口からは離れて設置し、変化する空気流から影響を受けないようにします。 適切な余幅をインキュベーター周囲に保ち、点検や電気安全試験が出来るようにしてください。これらの作業の たびにインキュベーターを移動させるべきではありません。 確実な電源の確保 最も効率のよいインキュベーターは、確実な電源を確保していることが多いです。電源電圧は5%以上変動なく インキュベーターへ供給される事が必要です。 研究室内のコンタミ・汚染源 インキュベーターの温度は、ウォータージャケット式、エアジャケット式、ダイレクトヒート式の3種類の制御です。 換気のためのファンが使用されているか否かは、ドアが開いている状態では、性能にそれほど大きな影響をも らすことはありません。 インキュベーター内部と周囲の空気と湿度は、ドアが開いた際に迅速に換気が行われ ます。このとき、周囲の部屋からの空気がインキュベータ内部の空気を汚染(コンタミ)する可能性があります。 この空気はインキュベーター内部に渡って対流し、空気圧、温度、湿度、炭酸ガスが平衡となるまで循環します。 H E P A フィルターは空気の質を向上させます インキュベーターの内壁は常に加熱しているため、内部の空気は常に動いています。ウォーターパンや注入式 加湿機能も更に気流を動かしてインキュベータ内をかき回します。菌類やバクテリアへの露出は、ドアを閉じて いる状態では限定的です。つまり、コンタミ・汚染源はドアを開けた時にインキュベーター内に入るのです。 この、HEPAフィルター循環のない状況では、 コンタミ・汚染源はインキュベーター内に入り、 インキュベーター 内部を循環することになります。 インキュベーターには高効率粒子空気 (HEPA) フィルターファンシステムが搭載され、継続的に浮遊粒子と コンタミを除去します。搭載する0.3μ 99.99% 効率の HEPAフィルターを通じて、低速ファンで循環します。 HEPAフィルターの媒体はホウ化ケイ素ガラス繊維製で、内部に捕捉したあらゆる粒子を成育させません。 フィルターの気流方向の設計により、コンタミはフィルター内部に捕捉されたまま、 外部へ排出されることは ありません。フィルター効率は時間の経過に従って低下するので、2年毎に交換が必要です。 HEPAフィルターシステムの効率はパーティクルカウンターによって認定されます。実証には、先ずHEPAフィル ターの搭載のないインキュベーターでの値を計測します。 計測は ドア開閉から5、10、60、120分後に行います。 得られた情報はインキュベーター内に恒常的に浮遊している粒子を反映しています。 次に、同じ間隔でHEPAフィルター搭載のインキュベーターにて計測をします。5分以内に、インキュベーター内 のHEPAフィルターされた空気の清浄度がISOクラス5と同等レベルに達している事が示されます。 この空気清浄度はクリーンベンチやクラス100クリーンルームに近いものです。 浮遊粒子サイズ フィルター・ファンなしの気流 時間 (分) ドア 閉 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 0.3u 0.5u 1.0u 5.0u 218070 30261 7343 214 61844 18273 7805 2191 1745 432 40 7 6631 3999 754 444 133 68 1 0 4994 461 63 0 4859 4265 3807 420 364 329 55 46 43 0 0 0 3495 3372 316 328 38 41 0 0 3312 319 45 0 3312 319 45 0 浮遊粒子サイズ H E P A フィルター循環気流 時間 (分) ドア 閉 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 60 0.3u 0.5u 1.0u 5.0u 252486 40898 12018 507 49556 7250 2167 86 5701 813 232 10 776 114 44 10 161 19 0 0 62 12 0 0 50 5 0 0 49 2 0 0 42 4 1 0 54 4 0 0 54 4 0 0 1 0 0 0 補注 : 10分間から60分間の間隔は無視できる 計測値のため、上記表には表示していません。 振動を抑え、細胞成育を安定 ファン循環機能が搭載されたインキュベーターはバランスのとれたモーターとフィンが 必要で、振動設計仕様 に合致しています。この仕様設計により、あらゆるカルチャーもインキュベーター内で振動等に影響される事 なく、培養・成育を確実になります。 清掃はコンタミを防ぎます コンタミを防ぐためには、定期的にインキュベーター内を清掃することが必須です。内部の全てのコンポーネン トは清掃時のコンタミリスク、時間、必要な努力の全てを低減する設計です。ファン取り付け部、棚部、棚取り付 け金具、水受け皿は取り外し可能で、工具は必要ありません。また、オートクレーブ内で滅菌することも出来ます。 イソプロピルアルコールでインキュベーター内壁および丸く加工されているのコーナー部を簡単に洗浄できます。 HEPAフィルター、取り付け部、棚、取付金具はそのままの状態で、加熱滅菌サイクル運転をすることもできます。 (加熱滅菌サイクルは、モデルOSK 12OB302搭載) 結び 大変重要なことは、ユーザーが今日の大エネルギーを使用する動的な研究室において、何が性能に影響する のか、その要素を把握していることです。機器の最適な設置場所に置き、設備が十分な電源供給源を備え、 点検保守を行い、一週間ごとに清掃する重要性及び加熱滅菌を行う事は、ユーザーに対して収益をもたらすだ けでなく、細胞カルチャーの品質を向上させます。 CO2 インキュベーターは、細胞の成育と研究の両方において重要です。 HEPAフィルターで常に循環された清浄な環境で、炭酸ガス・温度・湿度が適切に保たれたインキュベーターを 最大限に利用してください。 弊社のCO2インキュベーターで細胞カルチャー品質を是非向上させてください。 発売元: オガワ精機株式会社 東京都新宿区大久保2-2-9 22山京ビル Tel : 03-3200-0234 Fax : 03-3200-0373 E-mail : [email protected] URL : http://www.ogawaseiki-tokyo.ecnet.jp
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