3E 応用物理 (担当 瀬戸)・教科書演習問題(4 章)解答 数字で出た答えには単位を忘れずに記入すること。 4.2 電界 E を印加したときにキャリアのドリフト速度 vd は式 (4.1) より vd = µE で与えられる。ここで µ は(ドリフト)移動度と呼ばれ,電界によるキャリアの動き易さを表す。この移動度の 単位は [m2 /V·s](半導体の分野では [cm2 /V·s] もよく使われる) である。一方,キャリアのドリフト速度は(半導 体の長さ L)÷(移動時間 t)から求まる。したがって問題の移動度 µ は µ= vd L/t 1 × 10−2 /74.1 × 10−6 = = = 0.18 [m2 /V · s] E V /L 15/2 × 10−2 4.3 電界 E は E = 10/2.5 × 10−2 [V/m] であるからドリフト速度 vd は vd = µE = 0.14 × 10 = 56 [m/s] 2.5 × 10−2 また電子が両端を移動する時間 td は長さを L とすると td = L 2.5 × 10−2 = = 0.446 [ms] vd 56 正孔および電子の拡散定数 Dp , Dn はアインシュタインの関係式から Dp = 1.3807 × 10−23 × 300 × 0.155 kB T µp = = 0.0040 [m2 /s] q 1.6022 × 10−19 Dn = 1.3807 × 10−23 × 300 × 0.365 kB T µn = = 0.0094 [m2 /s] q 1.6022 × 10−19 正孔の拡散距離 Lp は Lp = √ Dp τ p = √ 0.004 × 200 × 10−6 = 0.89 [mm] 電子の拡散距離 Lp は Ln = √ Dn τp = √ 0.0094 × 200 × 10−6 = 1.37 [mm] 4.6 アインシュタインの式 D kT = より拡散定数は µ q KT KT µn = 9.44 × 10−3 m2 /s , Dp = µp = 4.01 × 10−3 m2 /s q q √ 従って拡散距離 L = Dτ は √ √ Lp = 9.44 × 10−3 · 200 × 10−6 = 0.896 mm Ln = 9.44 × 10−3 · 200 × 10−6 = 1.37 mm , Dn =
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