企画タイトル メディアという海を 泳ぐ、潜る 企画の主旨 「メディア」というあいまいで、幅の広い言葉。 情報の記録、伝達、保管などに用いられる物や装置のことである。媒体(ばいたい)などと訳されることもある。 記録・保管のための媒体とコミュニケーションのための媒体とに大別することができるが、両者には重なりがあ る。(出典:フリー百科事典『ウィキペディア』)とある。 では、媒体とは何であろうか?本当にメディアの意味を知らなければ、またメディアのあり方についても語れないはずである。 そこで、本企画では、メディアという言葉に徹底的にこだわり、メディアという言葉の本質に近づいてみようと思う。登山のよう に頂上というある一つの目的地(答え)を求めて進むというよりは、広い海の上を泳ぐ、またはその中に深く潜る様なアプローチ をたどって、その本質を体で感じ取ることを目的とする。 方法および目標 数回にわたるワークショップ形式をとる。各テーマについて、事前に HP などで告知し、参加者それぞれが前もって考え、作り 出してきたものについてプレゼンし、共有するという方法をとる。ネット上のようなバーチャルな空間で知らされたり行われるこ とと、実際に存在する場所に集まり、実際に顔を突き合わせて作業したり議論する中で動き出すものや生まれてくるものの違いを 意識的に感じ取るようにすることと、そのプロセスを大切にしたい。また特にプレゼン資料や作品を持たない参加者、初めての参 加者の視点も重要と考える、その場で行われているものごとや動いているものを客観的な視点で知らせてくれるものである。 ワークショップラインナップ(例) ◆ メディアのイメージを描いてみよう。 媒体とは何か?・・・この問いについて考え、参加者各自の中にあるメディアのイメージを絵に描いてみる。 ◆ どんなものでもメディアになりうるか? 好きな食べ物や飲み物、好きな音楽 CD や映像の DVD、本、楽器、なんでもいい、ある具体的な「もの」「ひと」を取り上げ る、各自の描くイメージに基づいてその中にあるメディア的な「はたらき」、や「装置」を発見しプレゼンテーションする。 ◆「場所」「空間」もメディアになりうるのか? 「場所」や「空間」それそのものは、何もしないし、変化もあまりしないものであるが、そこに人が集まることで何かが動きだ し、生まれることがある。逆に何も動かず、何も生まれない場所もある。各自、その具体的な場所を紹介し、そこで何が起こった のか、プレゼンテーションする。時間や予算など許されれば、amu を飛び出して、実際にその場所に赴き、そこでワークショッ プを行うことがあってもいいと思う。 2012.8.23 太田尚宏
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