7号 - 兵庫県篠山市立今田中学校

篠山市立今田中学校 じんけん通信
7号
平成28年7月14日
発行責任者:吉竹一泰
24 年
文責:中澤潤子
毎週木曜日は「人権学習の日」です。自分の言動を振り返ったり、さまざまな人権問題について
考えたりすることで、自分を磨いていく日にしましょう。
空とぶうさぎ
作詞 持田 美晴
「手をください」 「目をください」
「足を……」 という人もあるけれど
私は見えないことなんか気にしない
目をくださいとは思わない
でもひょっとして
私だって心の中では
そう思っているかもしれない
人は勇気があるんだなあ
うらやましいから言うのかなあ
言ったって思ったって
もらえるわけないのに
どうしたってもらうことはできないもんな
目が見えなくても 人の話を聞いたり
触ったり 嗅いだり
ほんとうに見るよりも
もっともっといろんなことを
思いうかべることができるんだもん
いつか
うさぎが空をとぶことができると思い
人に笑われたこともあるけれど
すごいねって言った人もいた
うさぎは
どうしてとんじゃいけないの
私の心の中では うさぎってとぶんだよ
わたしといっしょに とぶんだよ
この詩を読んで、どんなことを感じますか?感じたことや思ったことを書きましょう。
1年
☆僕はこの人はすごい人だと感じました。普通はうらやましいだろうし、本当にどんな人か、どんな動物か、人間はどんな
形なのか絶対に知りたいと思うのに、この人はそれを思い浮かべて楽しんでいるからです。目がほしいとちっとも思わず
に、ポジティブにこの事を楽しくしているのに僕はビックリしました。僕には考えつかないことだけど、この人は自分に
あったやり方をみつけているのだと思いました。
☆身体の何かがない人は、いくら頑張ってもどうにもできないことです。しかし、その分、今、使えるものを精一杯生かし
て何かを知ろうとすることは、とても大切なことだと思いました。僕は、この詩を読んで、すべてがある人にはないもの
があると思います。それは、想像力の豊かさです。普通の人は、「うさぎは飛ばない」ということが、頭で覚えています
が、分からない人は、想像力を働かせてこのようなことを考えるのは良いことだと思います。
☆ぼくは、すごいと思いました。目が見えなかったらこわいと思うけど、人は勇気があったら乗り越えられることが分かり
ました。「もっともっといろんなことを思い浮かべることができるんだもん」という言葉が、勇気がないと言えないこと
なんだなあと思いました。すごいと思いました。
☆私は、手も目も足もあります。けど、この世の中には、手、足がない人、目が見えない人もいます。けど、そんな人が言
ったことに対して、笑ったり、いやなことを言ったりするのは、良くないと思います。目が見えない人は、想像力が豊か
だと思います。見えない分、頭の中で考えるからです。私は、障害のある人をへんに思わずに接していきたいです。
☆目が見えなくても、話を聞いたり、触ったり、嗅いだりしたらいいから、普段私達が過ごしていて分からないこと
が、目が見えない人には分かるから「目をください」とは思わないんじゃないかなと思いました。とてもすごい詩
だなと思いました。
☆身体が不自由でも、不満なく生きていることがすごいと思いました。自分ができることで、何が出来るのかという
ことにも改めて気付かされました。また、自分が苦手なことも、見方を変えれば良くなるし、それだけのびしろが
あることだと思いました。
2年生
☆私がもし目が見えなかったり、足や手がなかったら「なんでみんなと違うの?」と悩んでしまうと思います。でも、
持田さんは目が不自由でも気にせず、前向きでとてもすてきだと思います。「言ったって思ったってもらえるわけ
ないのに」というところは確かにそうだなと思いました。「目が見えなくても人の話を聞いた入り、触ったり、嗅
いだり、本当は見るよりももっともっといろんなことを思い浮かべることが出来る」というところにとても感動し
ました。身体の一部が不自由でも他の人より何かが出来ると思うのですごいと思いました。
☆障害があるかもしれないけれど、生きていることがすばらしいと思う。死んでしまったら何もできないから。その
人の心は深く傷ついてしまうけれど、生きているということには変わりはないと思います。だから、「目がない」
とか「耳が聞こえない」というマイナス思考の考えはいけません。なくても、こんなことができるんだよと自信を
持てば生きていることに変わりはありませんから。
☆自分が空を飛べて、他の人が空を飛べなくたって、飛べない人は歩くことができたりというさまざまな良いところ
があるので、人と違っていても気にしなくて大丈夫だと分かりました。自分ができないことをできる人にやっても
らい、他の人ができないことを自分がやるということをすれば助け合えると思います。お互いに助け合っていくと、
人間関係が築けていけるのだと思います。
☆目で見えなくても、もっと大切なものは見えるんだなあと思いました。いろんなことを思い浮かべることはとても
いいことだと思います。一人一人違う考え方を持っていることは大切だと思います。みんな違うんだから、それぞ
れの人にそれぞれの良いところがあるんだと思いました。
☆目が見えないことを悪いことだと思わず、目が見えなくてもできることがたくさんあるという前向きな考え方をし
ていて、すごいなあと思いました。自分は目が見えるので、もっと前向きに考えたいです。
3年生
☆人によって考え方や感じ方はそれぞれで一人一人“自分”をもっている。それを笑ったり、否定するのは間違っ
ていると思う。自分の考えを相手におしつけるのではなく、相手の意見を聞き尊重することもとても大切だと思
う。それはきっと自分の新しい見方、考え方になり、“自分”がもっと広がっていくのではないかと思う。何よ
りも“自分”をもち、立ち向かうためにも人の意見や考え方を聞くことは大切だと思う。
☆この詩を読んで、私はすごくかわいくて素敵だなと思いました。目が見えない人でも、目が見えないからこそ「う
さぎが飛べる」という素敵な想像ができるんだと思います。私は、すごいと思います。
☆人はそれぞれ得意なことがあって、苦手なこともある。だから、できること、できないことがる。できることは、
人によって違うから、自分のできることに自信を持って、さらにその得意なことをのばしていけば良いと思いま
す。できないことは、努力してできるように頑張ることが大切だと思いました。
☆目が見えなくても、その分色んな想像ができるんだとおもいました。目が見えないことは、とても恐いけど、こ
の人は、落ち込むことなく、良いように考えていてすごいと思いました。
☆人が考えていることを簡単に否定してはいけないと思った。人それぞれ想うことがある。それを尊重しなければなら
いと思った。今の世の中には、差別や偏見があるが、この詩を読み、一刻も早くそれらがなくなってほしいと強く思
った。差別や偏見というものは、人と人との違い、例えば、ものの見方やとらえ方など些細なことから始まっていく
と思う。だから、私はその人ができること、また、その人特有の考え方、とらえ方を尊重していきたい。その人の個
性を大切にするために。
この詩を創った持田美晴さんは、学校では音楽部で活躍している13歳の明るい女の子です。美晴さんは、生まれ
つき目が見えません。「はじめてうさぎに触ったとき、ぶにょぶにょしていてこわかった。羽を探したけど見つから
なかった。今まで私が考えていたうさぎとずいぶん違ってびっくりしました。小さいときから、うさぎはいつも飛ん
でいたのです。ひとに笑われたこともあったけど、私の心の中では空を飛ぶんだよ。私と一緒に!」というコメント
があります。うさぎといっしょに空をとぶ美晴さん、想像するだけでも楽しそうですね。
この素敵な詩には、実は素敵な曲がついています。ぜひ、今度はみんなで、美晴さんのうさぎの世界を想像しなが
ら、歌ってみたいと思います。
〔おうちの方へ〕
毎週木曜日の「人権学習の日の活動」は、本校の良き伝統として長く継続しているものです。この「じんけん通信」を発行
することによって、生徒たちの考えや思いを知り、共有することを図ってきました。
おうちの方からもご感想・お考え・思いなどもお寄せいただき、それらを各クラスや通信等で紹介することによって、さら
に充実した活動にしていきたいと考えています。
つきましては、下記の欄に今回の資料について、あるいは生徒たちの感想等についてお書きいただき、切り取ってご提出い
ただきますようお願いいたします。 *欄外のお名前等の記入につきましては、任意とさせていただきます。
キ
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ト
リ
「じんけん通信」第 号「
お名前〔
」(
/発行 )
〕 (
)年生( 父 ・ 母 ・ 祖母 ・ 祖父 ・その他 )