ユーモラスな服

第83回NHK全国学校音楽コンクール
8
全国コンクール
小学校の部
日野市立七生緑小学校
自由曲:未確認飛行物体
○課題曲○
・統一された伸びやかな歌声、とても魅力的です。
構成力もしっかりあり、曲が立体的に仕上がっています。素晴しい演奏に拍手!!
・響きが統一感、明瞭の発音、楽曲全体の構成感など、どの視点で見ても出色の表現でした。
特に、冒頭のすみきったユニゾン、そして様々な「こえ」のまとめ方とバランスのとり方それぞ
れの表情をつくり出して素晴らしい。
響きの面では、アルトに無理なfを求めず、決して固い声を出させないところ、パートの相対的
なバランスで見事にハーモニーをつくりあげていたことに、先生の児童合唱のついての高い見識
と指導力を感じました。
構成面では、ピアノが8分音符で刻みはじめて「こえが」が追いかけあうところ、次の展開への
高まりの表現が見事でとても感動的に表現されていました。
・先ずピアニストの前奏の導入が素晴らしい!
細部への声の出し方、言葉の立て方、捌き方に他校との決定的な差が有りました。
音楽の高揚感にはやや不満もあり、高音に時々ひずみが出たものの、本当に立派な演奏でした!
・まずハッとしたのは、発音の美しさです。子音の発音に注意が行き届いているだけでなく、母音
がよく響いているのでとても美しいです。
小学生というジェネレーションによく合った発声であることも評価できます。
演奏スタイルも、楽譜に忠実で、明解、とても良いです。
○自由曲○
・明るく輝きのある歌声がNHKホールいっぱいに広がっています。
日本語もとても美しく表現出来ています。練習の成果がしっかり出せましたね。
・ハーモニーが完璧。各自の自分の役割を自覚して、全体としてすばらしいバランスのある表現に
なっています。
まず、出だし全音音階的なところの表現に魅せられました。全体にリズムのキレがすばらしい。
さらにピアノがリズミカルな表現を奏でている場面においても、歌は悠然とフレーズをまとめて
いくことで、音楽の立体感が生まれています。このことは多くの合唱団に見習ってほしいところ
です。
・とにかく先生は毎年毎年子供達に良く似合う服ならぬ曲を選んで爽やかに演奏し切ってしまうの
が本当にお見事です!聴いていて嫌な声・音・フレーズが皆無!!Bravitutti!
・とても美しい声です。常に良い響きで歌っていて、聴いていて心地良いです。
ちょっとユーモラスなところも good。一方、「やかん」の一生けん命さもよく表せています。
ときどき出てくるアクロバティックなパッセージも見事に歌いこなしていました。
自発性を感じる歌。
(全国コンクール審査員による各学校向けの講評からポイントを抜粋したものです)