学校法人 藤学園 藤幼稚園 第 38 号 号 平成 26 年2月 14 日 日 ◇ 「第 32 回 生活発表会」を終えて ◇ 朝の寒さは身に染みるものの、暦の上ではもう立春が過ぎました。春の訪れが 待ち遠しいこの頃です。今月の1日に総合文化センター大ホールで開催しまし た「第 32 回 藤幼稚園生活発表会」には、多くの保護者の方々、そしてそのご 家族の方々にお越しいただき、誠にありがとうございました。 また、明るく元気で精一杯発表した藤幼稚園の子ども達に、温かいご声援を 最後まで賜りましたことに心よりお礼を申し上げます。 さて、子ども達は、発表会を目標に日々の練習、園内リハーサル、大ホール での本番前リハーサルとこなしてきました。リハーサルでは、大勢の保護者の 方々のお手伝いをいただく中、子ども達は緊張しつつも、真剣な表情でこれま での練習の成果を発揮しようと頑張っていました。その姿に毎回、リハーサル に同席していた私自身、個人差はあるものの一人一人の子どもの成長の凄さに 改めて感じ入ったところです。 とりわけ、幼児期の1年間の成長は非常に大 きく、昨年の4月からこれまでに行ってきた様 様な活動や生活体験が、今回の生活発表会で大 きく花開いてきたように思います。また、年齢 が進むにつれ、無邪気であどけない仕草から、 しっかりと力強い動きに変わっていく様子もよ く伝わってきました。 本番は、これまでのリハーサルとは違い、大ホールにこもる多くの観覧者の 方々の熱気と大きな声援を受けての発表でした。その緊張の度合いも桁違いに 大きなものがあったことと思いますが、ある意味、それまでの練習の積み重ね がその緊張を研ぎほぐしてくれたものと思っております。 言うまでもなく、生活発表会は、幼稚園でのこれまでの遊びや活動を通して 学んだことを、歌や合奏、劇という形に集大成して、幼稚園の仲間やお家の人 達に披露する場でもあります。さらに、2歳児から5歳児までが一堂に会して の活動は、その成長ぶりを見ていただく上で、とても参考になられたのではな いかと思います。 1 また、 「生活発表会」のような大規模な園行事ともなりますと、本園の教職員 だけでは、準備・運営等をこなすのは到底かなうものではありません。そのた め、PTAの本部役員さんをはじめ大勢の保護者の方には、本番当日を含めこ れまでのリハーサルにおいて、様々な面でお手伝いをしていただきました。こ の紙面をお借りしまして、改めて厚くお礼を申し上げます。ありがとうござい ました。 ことわざに学ぶ ~「子にすぎたる なし」の紹介~ 中学校 2 年の少女は、蒸発した父親を母と捜し歩きました。行方が分からな くなって2か月がとうに過ぎていました。母の焦り、そして困窮する経済。さ らに社宅撤去の催促が矢のように。父のいない引っ越しは隠れるようにひっそ りと行われました。思い出の詰まった家具もわずかなお金に替わりました。 転校先の学校では、いじめが彼女を待ち受けていました。負けるもんか、小 学校の弟や妹のためにも、そして、お母さんのためにも負けてはいけない。私 は何も悪いことをしていない。貧しさを軽蔑する方が悪い。彼女は毅然として 戦いました。やがて、いじめの嵐は収まりました。いじめた人たちと友達にな った。勝った。私は負けなかった。 ある日、蒸発した父が帰ってきました。父の弱さを指摘しない強い少女が、 そこにいました。母を支えた少女。春はそこまで来ていました。 ~「子は生むも は生まぬ」の紹介~ 親子の関係が、今日ほど難しい時代はありません。そんなにひどい育て方を した覚えのないのに、子どもの方はやたらと親にむかつきます。この期間が反 抗期とすまされないほど、近頃の若者の中には反抗の長い者が多くなりました。 多くの親は、解決の糸口を探しあぐね、情の深い母親ほど悩みます。子が上 手く育たないと夫婦仲も険悪になります。これではいけない。特に夫は妻を責 めてはいけません。こういう時こそ、伴侶すなわち半人前の人間同士が心を合 わせて団結することです。 子どもの感情に引きずられ怒りの感情をぶつけるのか、それとも笑顔で子の 幸せを願うのか。親は悩み強くありたいものです。 ~杉浦 正明さん(子育て協会)の著書より~ 2
© Copyright 2024 Paperzz