(H24.7月~9月期)PDF

見出し:業況は一部業種にやや改善の動きがみられるが、全体としては悪化の傾向がみられる
春日部商工会議所景況調査 報告書 (H24年7~9月期調査)
1 調査時点
平成24年11月
前回に続き、会員事業所様のご協力を頂き市内景況調査を実施致しました。
市内の景況を把握することにより、今後の商工会議所事業の指標とするため、
2 調査対象
(1)対象地区
(2)対象企業
春日部市内全域
120 企業
3 調査方法
窓口・巡回相談時、電話での聞き取り及びFAXにより回答を頂いた。
4 回答企業の内訳
業 種 製造業 建設業 小売業 卸売業 サービス業 その他
企業数
33
13
23
8
43
0
合 計
120
5 調査結果
● 春日部市
前期比
今後の見通し
H24.4~6
H24.10~12
(1)業種別総合判断DI値
業 種 前年同期比
H23.7~9
全産業
製造業
建設業
小売業
卸売業
サービス業
▲ 40.0
▲ 25.8
▲ 35.0
▲ 34.9
▲ 18.6
▲ 32.6
▲ 15.4
▲ 30.8
▲ 15.4
▲ 42.6
▲ 39.1
▲ 34.8
▲ 12.5
12.5
▲ 50.0
▲ 33.3
▲ 33.3
▲ 42.4
● 全 国 (中小企業庁景況調査)
前期比
業 種 前年同期比
H23.7~9
H24.4~6
全産業
製造業
建設業
小売業
卸売業
サービス業
★DI(ディフュージョン・インデックス)=景況判断指数について★
<表示の目安>
DIは、景気が上向きか、下向きかを表す指数。
DI(%)=増加・好転等の割合ー減少・悪化等の割合
例)○生産額・売上額DI=増加ー減少 ○業況(総合)DI=好転ー悪化 等
50%以上
今後の見通し
H24.10~12
▲ 25.6
▲ 28.0
▲ 21.5
▲ 24.4
▲ 26.2
▲ 19.4
▲ 16.1
▲ 16.8
▲ 20.2
▲ 36.2
▲ 40.5
▲ 29.6
▲ 24.8
▲ 28.9
▲ 17.0
▲ 22.2
▲ 24.3
▲ 19.1
49~6%
5~▲5%
▲6~▲49%
▲50%以下
【(1)の解説 】
2012年7-9月期の全産業の業況判断DIは、▲25.6(前期差▲3.9ポイント減)となり、マイナス幅が拡大した。
製造業の業況判断DIは、▲24.4(前期差▲4.0ポイント減)とマイナス幅が拡大した。業種別に見ると、輸送用機械器具、
化学、機械器具など11業種でマイナス幅が拡大し、食料品、家具・装備品、木材・木製品など3業種でマイナス幅が縮
小した。非製造業の業況判断DIは、▲25.9(前期差▲3.9ポイント減)となり、マイナス幅が拡大した。建設業、卸売業、
小売業、サービス業のいずれもマイナス幅が拡大した。
今期の春日部市内の中小企業の景況については、全産業の業況判断DIは▲25.8(前期比▲8.4ポイント増)となり、マ
イナス幅が拡大した。また、前年同期比は▲40.0(前期比▲14.4ポイント増)とマイナス幅が拡大した。今後の見通しにつ
いては▲35.0(前期比▲11.9ポイント増)とマイナス幅が拡大した。
-20
業況DI
総合判断DI値(全業種・前年同期比)の推移
-30
-40
-50
春日部市
-60
全国
-70
H22.7~9
H22.10~12
●生産額・売上額について(前期比)
H23.1~3
H23.4~6
H23.10~12
H24.1~3
●生産額・売上額について(今後の見通し)
0%
22%
37%
41%
増加
不変
減少
無回答
7%
●資金繰りについて(前期比)
H23.7~9
0%
0%
61%
好転
不変
悪化
無回答
40%
増加
不変
減少
無回答
2%
0%
41%
H24.7~9
13%
47%
●資金繰りについて(今後の見通し)
32%
H24.4~6
好転
不変
57%
悪化
無回答
※ 上記「市内業種別総合判断DI値」に関しましては、業種別回答企業数にバラつきがある為、景気趨勢としては若干の偏りが生じることをご了承下さい。
(2)設備投資動向
●今期の設備投資内容
●今期、設備投資を実施したか?
15
105
0
120
実施した
実施せず
無回答
合 計
12.5%
87.5%
0.0%
100.0%
0%
18% 23%
0%
●今後、設備投資予定はあるか?
実施予定
実施しない
無回答
合 計
7
112
1
120
5.8%
93.3%
0.8%
100.0%
6%
18%
35%
事業用土地
事業用建物
生産設備
車両運搬具
OA機器
福利厚生施設
その他
【 (2)の解説 】
今期設備投資を実施した企業
は前期より4.2%増加した。実施
した企業の内、設備投資した内
容を見ると今期については、①
車両運搬具②事業用建物③その
他④OA機器⑤生産設備の順だっ
た。
また、設備投資を行った業種
としては、①サービス業②製造
業③卸売業の順だった。
今後の設備投資の予定がある
と回答したのは全体の5.8%で、
前期より5.8%減少した。
(3)経営上の問題点(3つまでの複数回答)
項 目
NO
件
1 売上の停滞・減少
2 競争激化
3 利幅の縮小
4 合理化の不足
5 人件費の増加
6 人手不足
7 販売・納入先からの値下げ要請
8 原材料(燃料高)
9 在庫過多
10 事業資金借入難
11 工場・機械・店舗の狭小、老朽化
12 駐車場確保難
13 代金回収の悪化
14 消費者ニーズの変化への対応
15 顧客の他地域への流出
16 その他
17 特に問題なし
無回答
73
38
64
4
14
17
15
18
3
10
14
1
12
18
7
1
6
0
業種別に見た経営上の問題点(上位3項目)
業 種
1 位
2 位
3 位
製造業
利幅の縮小
売上の停滞・減少
工場・機械・店舗の狭小、老朽化
建設業
利幅の縮小
競争激化/人手不足/代
金回収の悪化
人手不足
小売業
売上の停滞・減少
利幅の縮小
競争激化
卸売業
売上の停滞・減少
利幅の縮小
競争激化/原材料(燃料)高
サービス業
売上の停滞・減少
競争激化
利幅の縮小
16.その他特記事項については下記の意見が挙げられた。
●先行き不透明(黒板・掲示板等製造、看板資材卸売)
(4)経営者からの声
●呉服販売
例年夏は売上が減少するが、今年は暑い時期が長くて困りました。
●茶・たばこ販売
借入金があったり、テナント料が発生していたら閉店しているところ。
●倉庫・アパート賃貸、農産物生産・直売
先日、日本商工会議所会頭がTPP賛成の発言をしていたようだが、春日部商工
会議所としては賛成・反対どちらにするのか。アメリカの大企業・投資家の利益ば
かり大きく、日本国民の大多数が損をするように思われる。
●米菓製造販売
前期より売上増加は季節的な事です。年々売上が減少しています。
●一般小売酒類販売
現状のまま、今は何もしない方が良いと思っている。ガマンです。
●倉庫業
イオンの開業で、道路状況や市内に与える影響が気になる。
●工作機械販売
商工会議所主体の、活気の出るイベントが欲しいところですね。
●電気工事業
変更・追加工事に対する代金回収がとても厳しい。
●靴修理、合鍵複製、皮革クリーニング等
9月末までの前半期決算は、売上に限り昨年対比1.3%アップで、目標の3%アッ
プならず厳しいものでした。後半期に期待して頑張っています。
●製紙原料商
古紙がダブりぎみで単価が下降気味。
●飲食業
全てにおいて下降気味の3か月でした。原材料も値上がりしてきて、売上を伸ば
すには新しい発想やアイディアを取り入れていかないとダメなものかなと、考えま
す。
●工作機械電気制御盤作製
長期借入金の返済が大変であります。
●印刷業
売上も維持し、利益も何とか計上できている。何とか頑張っている状態。
●表面処理
半導体業界のリストラが一段落すれば、稼働回復できると言う言葉を信じてやる
しかないと思っています。
●金属加工業
設備のシェアリングの検討をすべきだと思います。
景況調査へのご協力ありがとうございました。今後も、四半期毎に当調査を実施してまいります。引続きご協力賜りますようお願い
申し上げます。
お問合せ 中小企業相談所 経営支援課 048-763-1122