お役にたちます SMT ● 材料を作る 試作試験部 こんなことでお困りではありませんか? ●少量すぎて材料が手に入らない ●特殊な材質・寸法なので製造してくれるところがない ●急に試験材が必要になった そんなときこそ、当社にお気軽にお問い合わせください。SMTは材料の試験・調査・研究を主業 務としていますが、材料の試作もできる数少ない研究支援会社のひとつです。そのための材料試作設 備を種々備えています。また、住友金属では炭素鋼から低合金鋼、ステンレス鋼、高合金鋼、インコ ロイ、インコネル、ハステロイ、チタン、ジルカロイなど、実にさまざまな材料を製造しており、当 社でもこれらの材料の調達が可能です。私たちは、幅広いチャンネルを活用して、お客様のご要望に 最大限の努力で応えます。 今回は、さまざまな材料試作設備を中心に、試作試験部の業務内容をご紹介します。 ボタンアーク溶解炉 熱延設備 150kg 真空溶解炉 材料の溶解試作 金属材料の溶解試作には、通常、高周波誘導溶解(真空)が使われます。さらに特殊溶解には、真 空アーク溶解(VAR) 、ボタンアーク溶解などがあります。試作する材料の種類、目的、許容できる 不純物量などによって、これらの方法が使い分けられています。当社では、 [表1]に示すような設備 を備え、種々の材料の溶解試作に対応しています。 表1 当社の溶解設備 溶解炉 溶解材料例 溶解量(kg / ch)* 備考 高周波誘導溶解 高合金鋼、ステンレス鋼、N i 基合金、 非鉄材料(C u , Al , ハンダ、銀)等 10~180 真空 真空アーク溶解 (VAR) Ti 合金、Zr 合金、非鉄材料(Ti、Zr 、 Hf 、Nb 等)、Ni 基合金等 10~30 真空 ボタン溶解(アーク) Ti 合金、Zr 合金、水素吸蔵合金、 形状記憶合金、N i 基合金等 0.1~1 Ar *銅換算 高周波誘導溶解 ガス不純物を極少にし、各成分元素を厳密に調整する必要があるので、真空誘導溶解(VIM)を 行っています。VIMは、真空中で、るつぼ内の溶解原料に高周波磁場を当て、発生する渦電流によ って溶解・撹拌するもので、脱ガス効果および各成分の均一化効果が著しく高くなります。とくに微 量の合金成分を、酸化物を生ずることなく確実に合金化するのに不可欠の方法です。 特殊溶解 高融点金属や活性金属の溶解には、水冷銅るつぼ内で被溶解物との間のアーク放電によって溶解す る真空アーク溶解(VAR)が使われます。これには、被溶解物を電極とする消耗電極式と高融点材 料を電極とする非消耗電極式があります。 小さな試料を作成するボタンアーク溶解は後者の方式です。 鍛造・圧延 当社では、鋳塊を成形し冶金的性質や物理的性質の改善を行う鍛造・圧延も行うことができます。 とくに、試験圧延機は最大荷重 500 トンで、厚さ 3~220 mm、長さ 100~3000 mm、最大単量 60kg の試作が可能です。 熱処理 金属材料の試作に欠かせない熱処理は、加熱・冷却はもちろん、雰囲気の要求もさまざまです。 [表2]に示すように、当社では種々の熱処理設備を備え、多様な要求にお応えしています。 表2 当社の熱処理可能範囲 熱処理 熱処理可能範囲 温度(℃) 処理寸法(Max)(mm) 処理条件 300~1300 300 x 600 x 1200 FC、AC 300~1300 300×750×1000 OQ、WQ 時効熱処理 200~ 950 200 x 250 x 600 300~70,000 hr 真空熱処理 300~700 70 x 70 x 120 FC、AC 雰囲気熱処理 200~ 900 100 x 250 x 600 Ar、N2 ガス(マッフル炉) 超高温熱処理 1200~1500 150 x 150 x 200 WQ, FC, AC ジョミニー試験 700~1200 JIS 標準試片 同時5本処理 大気熱処理
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