Chateau Cos d`Estournel

Chateau Cos d’Estournel
d Estournel
シャトー・コス・デストゥルネル
所有者 Michel Reybier
アペラシオン サンテステフ
1855 年格付け グラン・クリュ 2 級
シャトー・コス・デストゥルネルは、ボルドーのジロンド川左岸、オー・メドック地区、サンテステフ村の最南部に位置しています。
ちょうどポイヤック村との境に位置し、一級格付けのシャトー・ラフィット・ロスチャイルドからすぐの場所です。 またシャトー・
コス・デストゥルネルと言えば、“スーパー・セカンド”と称され、1855 年のメドック地区の格付け制度の際に第二級として評価
された素晴らしいシャトーです。またその品質は一級に引けをとらないと言われているほど常に上質ワインを造り続けていま
す。
シャトーの歴史は古く、かつての所有者であったルイ・ガスパール・デストゥルネル(Luis Gaspard d’Estournel)は、1762 年ル
イ 15 世支配下の時代に生まれ、1853 年ナポレオン 3 世の時に 91 歳で亡くなりました。
コス(Cos)とはガスコーニュの古語で〔小石の丘〕という意。 彼はこの地域のブドウ畑を数多く所有し、また 1811 年ワインの
質を見分け、それらを別々に醸造することを決めました。たちまち彼のワインは高い評価を得、インドへのワイン輸出におい
ても大成功を収めました。これらの業績により彼は〔サンテステフのマハラジャ〕と呼ばれるようになりました。彼の成功を祝っ
てセラーにはパゴダ(西洋風の塔)を建て、祝賀会を開き貴重なインド戻りのワインを振舞いました。
その後、シャトーは複数の所有者に渡りましたが、1917 年にはボルドーでも著名なネネゴシアン(ワイン商)を営んでいたフェ
ルナン・ジネステ(Fernand Ginestet)が購入、彼の孫達であるジョン・マりー、イブ・プラッツ、ブルーノ・プラッツが相続し、経営
を続けていましたが、プラッツ兄弟は 1998 年にここを売却。 その後、2000 年からは現所有者であるミッシェル・レビエの下、
以前の総責任者であったブルーノ・プラッツの息子、ジャン・ギヨーム・プラッツが総責任者としてシャトーを管理しています。
現在、91ha の畑に約 30 の区画を所有し、水捌けの良い砂利質土壌にカベルネ・ソーヴィニョンを約 60%栽培、下層土に石
灰質を多く持つ区画にはメルローを40%近く、残りはカベルネ・フランを栽培しています。各ヴィンテージごとに品種のできの
良し悪しでブレンド比率を決定しています。 またブドウの樹の平均樹齢は約35年。この古樹から収穫された果実は大変凝
縮し豊かな果実味を備えています。また醸造においては、ボルドーのシャトーの中でもいち早く最新技術を導入しているシャ
トーでありカベルネ・ソーヴィニョンを主体とし、新樽(60~100%:ヴィンテージによる)を使用して約 18 ヶ月間熟成させ果実味
豊かな骨格のあるワインを生産しています。
シャトー・コス・デストゥルネルは、カシスやブラックチェリーなどの黒系果実を主体とした凝縮した果実味にカフェやブラック・
チョコレートなどのアロマを思わせます。またバランスのとれた酸、しっかりとしたタンニン分、男性的なワインでありながらエ
レガント。 熟成と共にタンニンも馴染み、レザー(動物の皮)やナツメグなどのスパイス香など複雑味を表現し始め よりなめ
らかな舌触りへと変化していきます。バランスのとれた骨格、長期熟成のポテンシャルを持つ大変素晴らしいワインです。
参考情報
土壌 砂利質、石灰質
栽培面積 91ha
栽培比率 60% カベルネ・ソーヴィニョン、 40%弱 メルロー、 カベルネ・フラン
平均樹齢 35 年
栽培密度 8,000-10,000 本/ha
収穫 手摘み 選別
醗酵・マセラシオン 約 21 日
樽熟成 18 ヶ月 (新樽 60~100%)
収量 平均:50hl/ha
年間生産量 約 250,000 本
s.a.r.l.Trente-Trois
39, rue Huguerie, 33000 Bordeaux, FRANCE
Email:[email protected], Tel :+33(0)953459303 Web :www.trente-trois.fr