2014年9月 南砂かわらばん(1,4面)

通巻 96号
夏休み、また来年ね
水遊びを終えて裸で部屋に入って来るこども達は、お尻の白さが目立つ程いい色に日焼けし
て、この夏の楽しさが伝わってきます。首にタオルをまいて、こども達をいっぱい遊ばせてく
れたお母さんやお父さん、支援士さん達、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
小さい頃一緒に遊んだ小学生や幼稚園のこども達が、懐かしいお顔を見せに来てくれるの
も、夏休みならではの楽しみです。毎日のようにみずべに来ていた頃には、トイレの水道が大
好きで、手がふやける程石鹸をつけては洗い、またつけるを繰り返してみたり、紙をクルクル
巻いた棒をふりまわし、走り回っていたこども達。
「もう!」
「ダメって言ったでしょ!」と、
お母さんが必死で追いかけていた姿が、嘘のように落ち着いて、すっかりお兄さん、お姉さん
になっていました。自分が折り紙を折っている傍で、小さい子がじっと見ていると「欲しい
の?」と、同じものを作ってあげていました。そしてそれをクシャクシャにされてしまっても、
「アララー」とちょっと困ったような表情をしましたが、折り紙を拾うとしわをのばして、も
う一度折って渡します。小さい子は、それが嬉しかったのでしょうね。またクシャクシャっと
してポイ。お姉ちゃんの「アララー」の声に、大笑いしながら、クシャクシャ・ポイは、止ま
りそうにありません。
“アララー”
“クシャクシャ・ポイ”の追いかけっこのような二人のやり
とりが続きます。
心が響き合うという表現がピッタリです。小さいこどものリクエストに根気よく何回でも応
えてくれるお姉ちゃんの姿に感動します。大人はきっとここまで付き合えなくて「もう、おし
まいね」なんて言ってしまいそうです。2~3 年前は、自分の欲しい物ややりたいことにまっ
しぐらで、まわりのことなど目にはいらなかった子が、相手の気持ちに合わせて、自分も楽し
めるようになっていくこどもの育ちに、その心の優しさと柔軟さを感じます。
傍で見ていた小さい子のお母さんが「お姉ちゃんと、いっぱい遊んでもらってよかったね。
ありがとう」と、言葉をかけてくれました。お姉さんは、少し恥ずかしそうに「また遊ぼうね」
と玄関まで送って行ってくれましたが、他の人に喜んでもらったことは、この子にとっても、
どんなに嬉しかったことでしょうか。
こどもを育てるのは、親や大人だけのかかわりではなく、こども同士の遊びを通して、育ち
合っていくものなのでしょうね。こどもにはかないません。
依田 幸子
今
今月
月の
の子
子育
育て
ての
の詩
詩(
(う
うた
た)
)
和光堂「子育て川柳」より
パパで泣き ママで笑えば パパが泣き
幸せは 歩いてこない 這ってきた
今月のわたしのお気に入り
未来のだるまちゃんへ
かこさとし
「だるまちゃんシリーズ」「からすのぱんやさん」「はははのはな
し」…かこさとしさんの絵本で育った(と断言する)私の、おすすめ
の本を紹介します。
ご自身の子ども時代、戦争体験、子どもたちとの活動のことな
ど、創作の原点となったかこさんの経験や絵本にこめた思いが、
絵本のキャラクターとともにやさしい言葉で語られています。子育
て世代になっただるまちゃんへの、応援メッセージがいっぱい詰
まった1冊です。
(齋藤)
わかちあいバザー 寄付報告
“6や
!”
月だ
14日(土)に行われた南砂みずべ分かち合いバザーの収益金が¥105350になりました。
ふくだとしお+あきこ
さらにママズコットンの売り上げの寄付4万円を加え、¥145350を寄付できることになりました。
先に実行委員会で話し合いをした通り、今回は江東区で活躍している
NPO法人子育て支援おやこの「乳幼児親子教室」と、「NPO法人
マザーツリー自然学校」の2施設につかっていただくことになりました。
皆さんのご協力を心より感謝します。
水遊び大盛況
実りの秋
まだまだ暑い日が続きますが、雲や風は少しず
つ秋を感じるようになってきました。
秋といえば「実りの秋」いろいろな実が美味しくな
る季節ですね。
食べるのが大好きなみずべスタッフは、入り口付
近の花壇や、みずべの裏側の畑(会議室の窓か
ら見えますよ)に、色々なものを植えては収穫し
てきました。じゃがいも、スナップえんどう、レタス
にきゅうりにトマト、ナス、とうもろこし。現在もしそ、
ししとう、バジル、ニンジン、ゴーヤと続いていま
す。子どもたちとの収穫はもちろん、お母さんた
ちとの雑草取りも楽しい時間です。収穫した野菜
類は、お手伝いをしてくれた子どもたちとスタッフ
で分け、美味しくいただきました。
今は草の中にいるバッタ捕りで
盛り上がっています。みずべで
畑仕事や虫取りをして自然に
触れ、たくましく育って
くれれば、と願います。
南砂みずべでは、夏の間いつでも水遊びが
出来る様にプールやたらいを用意していま
す。室内でのブロックやおままごとも楽しいで
すが、外遊びも子どもたちは大好き。家から持
ってきたプールバッグを握りしめ、水着姿にな
って園庭へ向かいます。冷たいシャワーにキャ
ーキャー言いながらはしゃぐ姿にお母さんたち
も笑顔になっていました。
ジョーロや水鉄砲でお友達と水をかけあった
り、自分でバケツの水をかぶってみたり、時々
水着姿のまま砂場で遊んだり三輪車にのった
りと、みずべビーチは大盛況です。
たらいではお座りのできる赤ちゃんが水をパチ
ャパチャたたいてにっこり。見守るお母さんも
足を水につけたりして、一緒に楽しんでいまし
た。そろそろ赤とんぼも飛んでくる頃ですが、も
うしばらくみずべビーチはにぎわいそうです。
江東区南砂子ども家庭支援センター“みずべ”
〒136-0076 江東区南砂3-14-1-101 (指定管理者:社会福祉法人雲柱社)
TEL03-5617-7772 FAX03-5617-7773 (児童虐待ホットライン TEL03-3646-5481)
Email:[email protected] URL:http://koto-kosodate-portal.jp/mizube/