粒子宇宙論I(素粒子論) - 九州大学素粒子論研究 室

★粒子宇宙論I(素粒子論)研究室★
• スタッフ等
– 井上さん(教授)
最近忙しそうです。寒さに弱いです。
– 柏さん(助教授)
よくしゃべります。「おれの自転車見てくれよ!」とは言いません。
– 原田さん(助教授)
にこやか?
– 佐藤さん(六本松)
アグレッシブ
• 院生
D6:石井
D4:山本
D3:山下
D1:田尾
M2:加藤 、酒井 、久保
D2:植草、太田 、河津 、坂口
M1:川原、 吉富
• 素粒子理論とは
たとえば、バイクはどうして走るのでしょうか?バイクを分解してみるとフレーム、エンジン、
タンク、タイヤ等から成っています。それらを調べてみると、エンジンで生み出された回転力
がギアやチェーンにつたわり最終的にタイヤに伝わって地面を蹴ってバイクが走ることがわか
ります。ではエンジンはどうやって回転力を生み出すのでしょうか?それにはエンジンを分解
して個々の部品を調べてみなければわかりません。
このように次々とより基本的な構成要素に分解していくことによって物事に対する理解が深まっ
ていきます。
これを押し進めていけば、世の中の全ての現象は「究極的な構成物質」とその間に働く「力」
がわかれば説明できるという考えに到達するでしょう。
こうした考え方に基づいて究極的な構成物質(素粒子)とその間に働く力(相互作用)を表現
する式(ラグランジアン?)を探していくのが素粒子理論です。
• 研究内容 (key words)
String Theory, SuperSymmetry, SuperGravity, NJL, Path Integral, Light Cone Quantization,
Effective Hamiltonian, Neutrino, Higgs, Inflation, Baryogenesis,
なんのことかさっぱりだと思います。この中に興味のある単語が一つでもあるなら素粒子をやっ
てみてはどうでしょうか。
• 行事
最近は週に一回、他大学からお客さんを招いてセミナーをやってもらっています。その後飲み
会。日頃えらそうにしているスタッフが面白いおっさんに変身します。
• 特研で何をやるか
読む本を一冊決めて週に一回集まりわからないところを聞きながら読みます。前もって目を通
し、わからないところは自分なりに調べて計算も一通りやっておくのが約束です。何を読むか
等、詳しいことは来年の特研の担当者がまだ決まってないのでわかりません。場の理論の基本
的な事になるでしょう。卒論はないですが三月に特研で勉強したことの発表会があるかもしれ
ません。
• お勧めの本
– 「クォーク」南部陽一郎(講談社、ブルーバックス、1981)
とりあえず読んどけって感じの本らしいです。
– 「幾何学と相対論」(培風館、中村弘、今野憲人 1994)
ほとんど計算なしで相対論がわかった気になります。
– 「曲線と曲面の微分幾何学」(裳華房、小林昭七、1977)
微分幾何の入門って感じ。
– 「物理と対称性」(丸善、坂東昌子)
坂東おばちゃんのファンになりました。
– 「現代の量子力学、上」(吉岡書店、J. J. サクライ、1989)
お世話になりました。量子力学ってごちゃごちゃしてイヤって人にはお勧めです。
あとは猪木&川合の量子力学とか九後さんのゲージ場の量子論とかジョージアイのリー代数の
本なんかがお勧めです。
それから、お勧めではないですが最近の M1 ゼミではこんな本を読んでます。
– 「The Quantum Theory of Fields」(CAMBRIDGE UNIV. PRESS、Weinberg、1995)
– 「Quantum Field Theory」(PERSEUS BOOKS、Peskin & Schroeder、1995)
– 「Quantum Field Theory」(OXFORD UNIV.PRESS、Kaku、1993)
当然すべて英語です。しかしすぐ慣れます。
• 院生&4年生から一言
– 素粒子論は難しいけど面白いよ。(匿名D2)
– あ。(山本)
– そういえばカニくいてぇな、おれ。(久保)
– がんばってください。(川原)
– 酒井くん、チャック開いてるよ。(河津)
– さぼり不可、妥協不可♪(4年生)
• 最後に
素粒子論研究室のホームページは
http://higgs.phys.kyushu-u.ac.jp/
です。リンクをたどれば世界の素粒子論の最前線に行けます。例えば YITP では最新の論文を
チェックできるし SLAC spires では論文の検索ができます。気になる人の論文を覗いてみては
どうでしょうか。(文責:田尾)