BrightStor ARCserve Backup (Ver.11) リストア(データ復旧)手順 本書は BrightStor ARCserve Backup を使用し、バックアップテープからデータをサーバー上に戻す手順について説明し ます。 前提条件 日々のバックアップが正常に完了していることが前提になります。 以下の説明では、データを戻した際にサーバー上の既存データが上書きされることを防ぐため、事前にデータを戻すフ ォルダを新規に作成したうえで実施をします。 <作業の流れ> 1) バックアップテープの認識作業を行なう。(マージ) 2) テープ名を確認する 3) バックアップテープからデータを復旧する(リストア) 次項より各手順について説明をします。 1.バックアップテープの認識作業を行なう 1-1.ARCserve マネージャを起動します。 [スタート] → [プログラム] → [Computer Associates] → [BrightStor] → [ARCserve Backup] → [マネージャ] を選択することで起動することができます。 1-2.[ユーティリティ] → [マージ] を選択してください。 1-3.マージ処理を実施するバックアップテープを指定します。 ※セットしたバックアップテープが正常に認識されている場合、「グループ」をクリックした際に画面右側上部にテー プ名が表示されます。 1-4.[スケジュール]タブをクリックし、マージを実行するスケジュールについて設定を行ないます。 初期状態では「繰り返し方法」が「1度だけ」が選択されています。通常変更の必要はありませんので、そのままで かまいません。 繰り返し方法が「1度だけ」が選択されていることを確認した上で、[マージ] → [実行/スケジュール] を選択してく ださい。 1-5.マージジョブのサブミットが表示されます。 この画面ではマージジョブの詳細が表示されており、マージジョブの実行時刻を指定できるようになっています。 日時を指定することも可能ですが、通常特に理由がない場合は「ジョブ実行時刻」で「即実行」が選択されていること を確認し、[OK]をクリックします。 1-6.実行したマージジョブの状態を確認してください。 ジョブが正常に終了すると、下図に表示されているように「マージ処理が完了しました。」というメッセージが表示さ れます。あわせてジョブキュー内の「前回の結果」が「完了」となります。 2.テープ名を確認する 2-1.画面左側のクイックスタートから「デバイス管理」をクリックします。 ※デバイス管理は画面上部の[クイックスタート] → [デバイス管理] を選択することで開くことができます。 2-2.セットされているテープの名前、ID を確認します。(後ほど使用するため控えておいてください) ①ツリーから使用しているテープ装置を選択します。 ②画面右側に表示されるテープ名を確認の上選択します。 ③選択したテープの ID を確認します。 ② ① ③ 3.バックアップテープからデータを復旧する(リストア) 3-1.画面左側のクイックスタートから「リストアマネージャ」を開きます。 ※リストアマネージャは画面上部の[クイックスタート] → [リストア] を選択することで開くことができます。 3-2.リストアの単位に [セッション単位] を選択します。 3-3.上記 2-2 で確認したテープ名と ID を探し、さらにその中からサーバーに戻したいデータを選択してください。 下図ではセッション 0001 でバックアップされた全てのファイルが対象として選択されています。 個々のファイルやフォルダ毎に選択することが可能です。対象として選択するには、名前の左側にある□マークを クリックします。 3-4.[デスティネーション]タブをクリックしてください。 ここで選択したファイル(またはフォルダ)を戻す場所を指定します。 ①[ファイルを元の場所にリストア] のチェックを外します。 ②ファイル(またはフォルダ)を戻す場所を指定します。 下図では事前に C ドライブに作成しておいた、Restore フォルダを選択しています。 3-5.[スケジュール]タブをクリックし、実行スケジュール、オプションの指定を行ないます。 通常規定値は繰り返し方法は [1度だけ] となっていますので、変更の必要はありません。 次に画面上部の[リストア] → [オプション] を選択します。 3-6.[グローバルオプション]が表示されます。 ここではバックアップされた際のフォルダ構成のまま復元する際や、既に同じファイル名のファイルが存在する際の 処理について設定を行なうことができます。必要に応じて設定を変更してください。 規定値では [ベースディレクトリを作成しない] 、[すべてのファイルを上書きする] が選択されています。 ・ベースディレクトリを作成しない ・・・ 親となるディレクトリは復元されない ・ベースからディレクトリを作成する ・・・ 親ディレクトリのみが合わせて復元される ・ルートから全体のパスを作成する ・・・ 親ディレクトリを含めた全てのディレクトリ階層がそのまま復元される 3-7.設定が完了したら [リストア] → [実行/スケジュール] をクリックし、リストアジョブを実行します。 3-8.リストアジョブを実行すると、「セッションユーザー名およびパスワード」を確認する画面が表示されます。 通常は特に変更の必要がありませんので、そのまま [OK] をクリックしてください。 3-9.ジョブの詳細(ジョブの種類やリストア先)が表示され、ジョブの実行時刻を指定することができます。 ジョブ実行時刻で [即実行] が選択されていることを確認し、[OK] をクリックしてください。 OK をクリックすると、リストアジョブが開始されます。 ※ [実行日時指定] を選択することにより、日時を指定し後ほど実行することも可能になっています。 3-10.実行したリストアジョブの状態を確認してください。 リストアジョブが正常に終了すると下図に表示されているように「リストア処理が完了しました。」というメッセージが 表示されます。合わせてジョブキュー内の「前回の結果」が「完了」となります。 3-11.リストア完了後、指定した場所に選択されたファイルが戻っているかを確認してください。 下図ではリストア先に指定した、C ドライブの Restore フォルダの中にファイルが復元されています。 復元されたファイルは必要に応じ、適当な場所へコピーした後ファイルの中身を確認してください。
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