AB 未来総研クォータリー - アライアンス・バーンスタイン株式会社

A B 未 来 総 研 ク ォータリー
2012 年夏号(季刊) Vol. 02
リサーチ・ペーパー「新興国市場を取り込む包括的アプローチ」
貴社内限
新興国市場を取り込む包括的アプローチ
制約のないアクティブなマルチアセット戦略
新興国の目覚ましい成長は、今や世界でも最も魅力的な投資テーマの一つ
新興国は目覚ましい経済成長を遂
となっている。新興国を全体的に見ると、急速な経済成長を遂げ、生活水
げ、財政状況も大幅に改善してき
準も向上しており、そして金融システムがかなり発達し、近年は経済が驚
たが、投資家はまだその金融市場
くほどの底堅さを見せている。新興国はすでに世界の GDP の約 3 分の 1 を
への本格参入をためらっている。
占めており、そのシェアは 2010 年代末には約半分に達する見通しである 1。
将来の成長を期待できることは魅
歴史的に、株式は投資家に長期的な経済成長の恩恵を受ける最良の手段を
提供してきた。しかし、新興国の株式についてはリターンのボラティリティ
が高いため、新興国に多くの比率を割く投資家は少ない(4 ページの「投
資家はなぜ新興国株式に二の足を踏むのか」参照)。新興国は経済面の
存在感が増しているが、株式のボラティリティは先進国より依然として高
い(下の図表)。ボラティリティが高いと、それによってリターンの複利
力的だが、市場のボラティリティ
がなお非常に高いことが障害と
なっている。アライアンス・バー
ンスタインでは、新興国の資産ク
ラスについて、潜在リターンを犠
牲にせずにボラティリティを抑制
する方法を探った。その結果、新
興国の株式、債券、通貨を 1 つ
のポートフォリオにまとめ、ベン
新興国株式は先進国株式より変動が激しい
チマークの制約を受けない、統合
されたアクティブ運用を行うこと
株式ベンチマークのボラティリティ
により、適切なリスク管理と新興
50
国の成長がもたらす高リターンの
MSCI エマージング指数
40
両方を目指せることが分かった。
%
30
1
国際通貨基金(IMF) Wrold Economic
Outlook(2011 年 4 月)より
MSCI ワールド指数
20
10
0
02
03
04
05
06
07
08
09
10
2012 年 4 月に新しいリサーチ・ペーパー「新興国市場を取り込む包括的アプロー
チ」を発行いたしました。このレポートでは、今や世界の GDP の 3 分の 1 を占
めるようになり、将来の成長を期待できる新興国の資産クラスについて、潜在リ
ターンを犠牲にせずにボラティリティを抑制する方法を探りました。
11
過去の分析は将来の成果を示唆・保証するものではありません。
2011 年 8 月 31 日まで
表示したボラティリティは、トレーリング 12 ヶ月ベースの標準偏差に基づいて算出。
出所:バークレイズ、JP モルガン、MSCI、アライアンス・バーンスタイン
2012 年 4 月
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)が作成したものを、アライアンス・バー
ンスタイン株式会社が要約および翻訳(一部追加情報を含む場合があります。
)した貴社内限りの資料です。いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投
資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断される情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、
当資料に掲載されている予測、見通し、見解のいずれも実現される保証はありません。当資料で使用している指数等に係る著作権等の知的財産権、その他一切
の権利は、当該指数等の開発元または公表元に帰属します。
その結果、新興国の株式、債券、通貨を 1 つのポートフォリオにまとめ、ベンチマー
クの制約を受けない統合されたアクティブ運用を行うことにより、適切なリスク
管理と新興国の成長がもたらす高リターンの両方を目指せることが分かりました。
新興国市場に関してベンチマークに囚われないアクティブ戦略を採用すると、よ
り高いリスク調整後リターンとより大きな投資機会を得られる可能性があります。
当社全面監修の「自分年金」サイトを楽天証券と共同で開設
当社と楽天証券が、資産形成層、特に若い世代の
金融リテラシー向上に取り組んでいくことで合意
し、6 月 1 日に「自分年金」サイトを共同で開設し
ました(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/
pension/)。将来の年金受給額を簡易計算できる「年
金計算シミュレーション」や、年金に関する疑問
を分かりやすく解説する「年金問題 Q&A」などを
通じ、若い世代が将来必要なお金について学ぶこ
とができる構成になっています。一般個人投資家
向けの「自分年金」セミナーやメールマガジンの
発行等、自ら備えることの重要性を訴求するため
の施策を実施していくと同時に、楽天証券は当社
が運用する「自分年金」作りに最適なターゲット・
イヤー型の投資信託の販売も促進していきます。
債券セミナー「収益追求を目指す資産配分と債券運用のあり方」
5 月 29 日(火)にベルサール八重洲にて、年金基金
のお客様を対象にしたセミナーを開催しました。「収
益を追求すること」「収益を安定させること」とい
う 2 つの重要な命題にどうアプローチするべきかを
テーマにした今回のセミナーには、約 25 名のお客様
にご参加いただき、「今後について考えるヒントにな
りました」等、高い満足度のご評価を頂きました。
今後も皆様が直面する課題に対してソリューション
をご提案するセミナーを随時開催して参ります。
発行元:アライアンス・バーンスタイン株式会社
金融取引業者 関東財務局長(金商)第 303 号 【加入協会】社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会
For Your Peace of Mind
AB 未来総研クォータ リ ー
AB 未来総研セミナー「年金基金が変える資産運用ビジネス」を開催
AIJ 年金消失事件を契機として、年金制度や財政
問題、年金ガバナンスのあり方など様々な議論が
活発化しています。当セミナーでは、基調講演に
みずほ年金研究所村上正人専務理事、パネル・ディ
スカッションに監査法人、コンサルティング会社
からの著名識者 5 名をお迎えし、年金基金を主役
とした、これからの資産運用について知見に富ん
だ議論をご紹介しました。AB 未来総研では「資
産運用の立場から安心できる未来の創造に貢献す
る」ことを目標に、今後とも知の創造、知の広場
作りに取り組んでいきます。
AllianceBernstein Ibbotson Research Institute(AIRI)資産運用研修プログラム
6 月中旬には 4 日間にわたり、新任運用関係者向
け資産運用研修プログラムを実施いたしました。
当プログラムは、1990 年代に当社米国本社と米イ
ボットソン・アソシエイツ社が当社ニューヨーク・
オフィスにて提供していた長期研修プログラムを、
短期版として東京で復活したもので、イボットソ
ン・アソシエイツ・ジャパン株式会社と共同で開
催させていただきました。
当プログラムには金融機関、年金基金などから 20
名を超える方々にご参加いただき、単なる理論の
みならず、実務編としてケーススタディやツール
を使った分析なども提供させていただきました。
その結果、満足度が高く、参加者の皆様からは「来
年も継続して提供して欲しい」とのコメントを多
数いただきました。今後、イボットソン・アソシ
エイツ・ジャパン株式会社と相談しながら、更に
良い内容となるようブラッシュ・アップをしてま
いります。来年のプログラムにご期待ください。
大学ゼミへの課題提供を通じて資産運用の重要性を若年層に啓蒙
福岡営業所では中村学園大学流通科学部のマーケ
ティングゼミとタイアップし、資産運用の重要性
を理解してもらうと同時に、どのようなマーケティ
ング・アプローチを行えば、若年層が資産形成に
関心を持ち行動するかについて共同研究を行いま
した。ゼミ生 12 名が、目に見えない金融サービス
のマーケティングを学生ならではの視点で考察し、
様々なアイディアを提言しました。今後もより多
くの若年層が資産形成層に関心を持つための活動
を継続していく方針です。
アライアンス・バーンスタインについて
アライアンス・バーンスタインは、世界各国において、機関投資家や個人投資家、個人富裕層に対して、高品質のリサーチと広い範囲
にわたる資産運用サービスを提供する世界有数の資産運用会社です。運用プロフェッショナル 450 名以上(2012 年 3 月 31 日現在)を擁
し、様々な資産運用サービスを世界 20 カ国以上の市場で提供しています。2012 年 3 月 31 日時点の運用資産総額は約 34.5 兆円です。ア
ライアンス・バーンスタイン・ホールディング・エル・ピーはニューヨーク証券取引所に上場しています。
アライアンス・バーンスタイン株式会社について
アライアンス・バーンスタイン株式会社は、アライアンス・バーンスタインの日本拠点です。1986 年の拠点開設以来、個人投資家や機
関投資家向けに投資信託や年金運用などの投資サービスを提供しています。2012 年 3 月 31 日時点の運用資産総額は約 2 兆 592 億円です。
より詳しい情報は、http://www.alliancebernstein.co.jp/ でご覧ください。
* アライアンス・バーンスタインはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。
当クォータリーは、2012 年 6 月 30 日現在の信頼できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性・完全性を保証する
ものではありません。米ドル建て資産額の円建て表示の為替換算レートは 1 米ドル= 82.30 円(2012 年 3 月 30 日の WM ロイター)を
用いております。
発行元:アライアンス・バーンスタイン株式会社
金融取引業者 関東財務局長(金商)第 303 号 【加入協会】社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会
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