ワーキング・ホリデー制度を利用する日本人の方のための、ポーランド滞在に関する情報 ポーランドに14日間以上滞在される方は、入国の日から遅くとも4日以内に、定住先または一時滞在先 で住民登録をしなければなりません。 住民登録は、居住する建物の所在地を管轄する郡役所で行います。 就労について ポーランドにおいて就労するワーキング・ホリデー制度の利用者は、ポーランド共和国における滞在および 就労を許可する査証を雇用者に提示します。就労許可証の申請は必要ありません。 社会保険について 雇用契約に基づきポーランドにおいて就労する、ワーキング・ホリデー制度の利用者(以下、被雇用者) は、年金保険と傷害年金保険に加入する義務があります。 上記保険には、民法の「委託に関する規定」が適用される、代理店契約や委託契約、または他の業務 請負契約に基づき就労する方(以下、被委託者)にも加入する義務があります。 なお、被雇用者は傷害・疾病保険、そして被委託者は傷害保険に加入する義務があります。 就労の際に、中学校・高等学校の児童生徒、及び 26 才以下の大学生である被委託者は、年金保険 と傷害年金保険への加入が免除されます。 年金保険と傷害年金保険へ加入する義務のある方は、保険への加入義務が生じる日付から 7 日以内 に届出が行わなければなりません。届出手続きの義務は、保険契約者(保険料の負担者)にあるため、 雇用契約の場合は「雇用者」、委託契約の場合は「委託者」が負います。 健康保険について ワーキング・ホリデー制度の利用者が、ポーランド入国前に商業健康保険に加入していたとしても、ポーラ ンドで就労する場合には、雇用者にはその利用者を健康保険に加入させる義務があります。そのために雇 用者は、社会保険事務所(ZUS)に申請を行い、被雇用者の収入から徴収する保険料を、国立健康 基金(NFZ)に毎月納めます。被委託者の場合には、委託者が保険料を徴収し納めます。 納税義務について 雇用契約に基づき就労する場合、雇用者は、被雇用者に対する納税者番号(NIP)の指定を申請 し、源泉徴収します。その際、所得税申告書 PIT-11 と年間所得税申告書 PIT-37 を被雇用者に 発行します。 一般的な雇用契約とは異なる他の契約の場合、雇用者は、被雇用者の給与・報酬から一律の所得税 額を控除し納めます。 日本人の方が、ポーランドに 183 日間以上滞在する場合は、ポーランドと日本の二国間の二重課税防 止条約に基づき、当該の年間所得税をポーランドで申告する義務があります。 ポーランド国内で就労する外国人を支援及び指導する税務署長が所在する税務署は、各県に一ヵ所あ ります。 ポーランド共和国の法律及び/またはワーキング・ホリデー協定で定められたその他の義務 ポーランド共和国の法律とワーキング・ホリデー協定に基づき、ワーキング・ホリデー制度を利用する日本人 の方は、ポーランド滞在の当初の期間に必要な最低額として 2000 米ドル相当の資金の預金証明書を 提示する必要があります。 査証の申請手続きの際には、復路の航空券の予約が成されている証明書、ま たは航空券を購入するための十分な資金を所持することを証明し、健康保険に加入する意思を表示しな ければなりません。
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