堆肥とは - 鎌倉リサイクル推進会議

 ☆★☆★ ラ・ラ・ラ情報シート№42(2007・10)☆★☆★
毎日出る家庭の生ごみ。これを収集して処理すると燃焼するために大量のCO2
が排出され、地球温暖化の原因にもなっています。少しでもごみを減らすため、そ
してそれを生かすため私たち一人ひとりができることを考えていかなければなりま
せん。今回は、常日頃から家庭のごみを減らし、役立てよう!と長い間試行錯誤を
繰り返した結果、段ボールで出来る堆肥づくりに行き着いた、くん炭使用で臭いも
解決という久保ツユ子先生に、その方法を教えていただきました。
久保先生は、生ごみの処理にはコンポストを利用したりぼかしを使ったりしましたが、
臭いが気になったり、処理が大変だったり難点も多かったとか。
そんな時テレビで紹介されたのが段ボールを使った生ごみの処理方法。これなら経費もか
からず、無駄になるものもなく、気になるにおいも解消できそう!と、早速翌日から実施さ
れ、自分なりに改良を考え、納得のいく結果が得られました。今では立派な堆肥ができ、野
菜もすくすく育っているそうです。その作り方をご紹介しましょう。
用意するもの
段ボール:1∼2個(みかん箱など) 新聞紙
堆肥とは・・・
市の堆肥:適量 米ぬか
ピートモス 15ℓ くん炭 10ℓ
(ピートモス、くん炭は園芸店、ホームセンターで購入できます)
レンガやコンクリートブロックなど(段ボールの台)
木べら、シャベル
不用になったTシャツやセーター(弾力性のあるもの)
生ごみなどの有機物
を分解して作る土
壌。作物の栽培に適
した土になる。
土の中の微生物が
作り方
1. 段ボールを組み立て、箱の底に新聞紙3枚を敷く。
2. 堆肥やピートモス、もみがらくん炭を段ボールの6分目程度に入れてしシャベルなど
でかき混ぜる。
3. 生ごみを小さめに切って入れ、よくかきまぜる。
4. 通気性をよくするため、レンガかコンクリートブロックなどの上に段ボールを載せる。
5. 段ボールにTシャツかセーターのカバー(通気性と虫除け)をかける
毎日1回、生ごみを入れるたびにかき混ぜて空気を取り入れる。
6.毎
7.3ヶ月くらい続けたら、生ごみの投入をやめ、時々攪拌する(1次発酵)。
1∼2週間後、土と混ぜ、さらに1∼2ヶ月置く(2次発酵)と堆肥になる。
ピートモス、くん炭は土壌改良剤です
生ごみは細かくして入れます
段ボールのふたをたてて使います
海苔などの乾燥剤
「生石灰」も生ごみ
の分解に大変役立ち
ます。虫が発生した
時使うと効果的です
6分目くらいまで入れます
堆肥作成中は高温になります
( NPO法人鎌倉リサイクル推進会議 情報部会作成
) *堆肥づくりに失敗しないために
注意すること・ポイント
・生ごみは主に野菜クズで、水分をよく切り、細かく切っておく。
・魚のあらなどを入れる時は米ぬかをまぶして入れる。
・塩分のあるもの、汁物、果物の種,、腐ったものは入れない。
・熱があるうちは野菜は植えない。
・虫が発生したら米ぬかを入れる。
・表面積はできるだけ広げる。
鎌倉市の植木剪定堆肥を利用できます
堆肥にできるもの
調理クズや食べ残し
魚の骨、卵の殻(つぶす)、茶
殻、コーヒー粕、ティッシュペー
パーなどの少量の紙
堆肥にできないもの
金属、プラスチック、ガラス、
木、ゴムなど、肉の骨、貝殻(底
石として少量なら利用可)、
腐敗した生ごみやペットのフン
段ボール堆肥の良い点
・古くなった土は乾かして何度も使える。
・土を代えるので、連作できない野菜も作れる。
・電気などのエネルギーを使わない。
・エンドレスで使える。
・経費があまりかからない。
【取材を終えて】
久保先生は、一人でもごみを減らせれば、との強い思いから段ボールの堆肥に行き着きました。生ごみは全て
自宅で処理し、新たに再生できています。段ボールの堆肥でこの夏は2本の苗できゅうり84本も収穫されたそ
うです。自分の出したごみがよみがえっていくのは自然との共生を感じます。また、土が熱を発しながら生まれ
変わっていく様子は、まさに自然のエネルギーを体感できる瞬間でもあるのではないでしょうか?
みなさんも是非段ボールでの堆肥づくり、挑戦してみてください。
★生ごみを堆肥に! 久保式生ごみリサイクルはたたみ半畳の広さで出来ます。あなたもトライして
みませんか。久保ツユ子さんへの問合せは 電話 0467-44-9830 です。
*生ごみを減らす方法
堆肥は作れないけど、生ごみを減らしたいという方にはこんな方法もあります
こんなことからも・・
生ごみを土に埋める・・・ごみはほっておけば土に変わります。ただし、地下水汚染の
原因にもなるので、大量のごみはNGです。
水切りを徹底する・・・…水分を切ることで焼却のエネルギーも減らすことができる上、
腐敗も少なくなり、衛生的です。具体的には、
①野菜は、使わない部分を初めにとってから洗う。
②野菜の皮むきは、シンクに新聞紙を敷いておく。
③生ごみは新聞紙でくるんで水分をすいとる。
何よりも食品を無駄にしない
①買いすぎたり、冷蔵庫に詰め込みすぎない。
②作りすぎて腐らせない。 などです。
NPO法人 鎌倉リサイクル推進会議の活動紹介と問合せ先
環境問題をはじめ、Reduce(使用量削減)・Reuse(再使用)・Recycle(再利用)などについて話し
合い、実践する「市民運営型の活動」をめざしています。みなさまのご参加をお待ちしています。
〒248-0027鎌倉市笛田1−11−34 笛田リサイクルセンター内 ☎0467−32−9094
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