~お母さんたちのメッセージ~ 福島市 会社員兼主婦 二児(11 歳の男の子と 8 歳の女の子)のお母さん(シングルマザー) 今回の原発事故で私が感じたこと。それは数え切れない程沢山あります。 まずは、ネガティブな考えから話します。 我が子は結婚出来るのか?まともな就職出来るのか?子供なら無邪気に語る夢を話すことは許され るのか? これに関しての私の答えはこうです。 我が子にいわれのない誹謗中傷をしてくるやつがいたら、我が子にどんなに罵られようが、恨まれよ うが私は全力で そうゆう人達から遠ざける。そして、我が子にもそうゆう強さを身に付けて欲しいという ことでした。 今福島の親…や、世界中の親は我が子を守るために戦士のように生きています。その本能というの は、人間に限らず地球上に生息する生物全てに当てはまることだと感じます。犬も猫もカエルもアリもラ イオンも、母親は戦隊を組んで我が子を守ります。それは至極当たり前のことで、なんら不思議はありま せん。 ただ、現実を見ようとしない親がいることもまた事実です。今福島で起こっていることは、けして対岸の 火事ではないのです。全国 全世界に原子力発電はあります。大人が無関心でいることが、一番の恐怖 です。次世代にとんだ置きみやげをして世を去るわけにはいきません。まだお子さんがいない大人も、こ れから大人になり子をなすであろう若年層の人達も関心を持ち、自分のため、将来の我が子のため、み んなが戦わなきゃいけない課題です。 どうか、無関心でいることの恐怖を感じてください。 そして、福島の子供達の未来が明るいものになるように一緒に戦ってください。 私達の子供は無限の可能性を秘めているのに、芽が出ないうちに摘まれようとしています。その現実 と、政府の無責任さ、福島の子供達の過酷な現状を1人でも多くの方々に知っていただければ幸いで す。 そして最後にポジティブなことを話します。 きっかけは なんとも悲劇ですが、私達には沢山の出会いがありました。この事故がなければ、すれ 違うことすらなかったかもしれない沢山の人達との縁が出来ました。それは私の宝になりました。 全国 全世界で福島の子供達のために力を尽くしてくださる方々が、我が子の第2第3…もう何人親 が出来たんだろうと思うと、感謝なんて言葉じゃ相応しくないくらいの気持ちでいっぱいです。 私はこの縁に感謝をし、沢山のエネルギーをもらい これからも戦っていきます。 二本松市 専業主婦 二児(12 歳の女の子、10 歳の男の子)のお母さん(38) ピーマン、たまねぎ、ほうれん草、トマト、きゅうり、なすび、さやいんげん。これまで、家族で食べる野菜 は家で作ってきました。とてもおいしいです。放射性物質が怖くて今年は子どもたちには食べさせません。 4 月中旬から給食が始まり、学校から詳しい説明がなく、大丈夫とだけ言われました。放射線量年間 20mSv を安全だという国や県の言葉を信じることができません。 先週はお弁当の日が二日あり、自分で食材を選んで作れるからほっとしました。できたら毎日お弁当を 作りたいです。夫と相談し、3 月末に夫と義母を残し、子どもたちと他県の親戚のところに避難しました。 「お父さんとおばあちゃんに会いたい、友達に会いたい」と子どもたちが強く言うので福島に戻りました。 子どもたちは、夫とおばあちゃんが大好きです。夫は自営業をしており年齢的なものもあり、他県で仕事が みつかるとは思えません。また義母は 90 歳と高齢です。経済的なことを考えると夫が福島を離れるができ ないのです。家族が離れて暮らすことを子どもたちが望んでおらず、どうして良いのかわかりません。 何が正しい情報が何かわからず、毎日不安な日々を過ごしています。 子どもたちの健康のことが一番心配です。 5 ページ いのちを守るお母さん全国ネットワーク 福岡のお母さんたち 「ママは原発いりません 福岡」 http://mamagen.jimdo.com/ 原発は本当に必要なのでしょうか? 原発を止めると本当に電力不足になるのでしょうか? 福島第一原発事故では、補償金など莫大な費用がかかります。 どうして政府は、危険な上にお金のかかるものを、「もうやめる」と言ってくれないのでしょう? 地震はい つだって起こり得るのに、次の事故が起きたらどうするつもりでしょう? 国民の命よりも、守りたいものがあ るのかな。とても不思議です。 ママは、子どもの命を守ることが仕事です。私たちは、その仕事に命をかけています。政治家の皆さんも、 国民の命を守ることに命をかけてくれませんか。汚染地域に残されている子どもたちの安全の確保を、そし て日本中の原発の廃炉をお願いします。みんなで、幸せな日本を作りましょう。今、ここから。 東京 アーティスト兼主婦 二児(5 歳の男の子と 3 歳の女の子)のお母さん 私は東京に住んでいますが、福島の子どもも自分の子どもも同じように、子どもは守らなくてはいけないと考 えています。 3 月 11 日以降、心の底から安心をしたことがありません。福島のお母さんはもっともっともっとです。 ただでさえ子育ては大変です。安全な環境は子どもを育てるために絶対に必要な条件です。 子どもに泥んこまみれになって草花摘んで遊ばせてあげたい、普通の暮らしをさせてあげたい。 私に守りきれるものにも限界がある。誰かの命は誰かにとって大切なもので、愛されるべき存在です。 人の命を最優先で考えて欲しいです。 名古屋のお母さんたち「原発に不安を感じるママの会」 http://www.geocities.jp/mama_huan/ 人の命を傷つけるエネルギーではなく、人の命と共存できるエネルギーに変えたいと、原発からの卒業を目 指す名古屋のママたちです。 命はかけがえない宝物です。未来を生きる子どもたちのために、社会がどれほどの負担をかけたとしても、 その命を守ることができたなら、子どもたちは成長し、社会のために働くことができるのです。「命」という財産 のかけがえのなさを考えて下さい。今、守るべきものが何なのかを、社会全体で考えていく必要があると思い ます。子どもたちの命と、子を持つ母親の気持ちを守るための政策を国に求めると同時に、母親としてもできる ことをして行きたいと思います。 埼玉県 ミュージシャン兼主婦 一児(13 歳の男の子)のお母さん 福島のお母さんへ 毎日、ご不安なことと思います。学校も放射能汚染に対して理解が低かったりするし、給食の食材につい ても悩まれているのではないでしょうか? 関東も汚染されているのではないかと、私の住む地域の水を飲 むのが不安です。水道局は一応、「不検出」と言ってますが、本当は高い汚染があるのではないか?と考え てしまいます。福島第一原発事故後に原子力事故の非常時として暫定的に決められた放射線量の安全基 準値は本当に大丈夫なのでしょうか?その上での不検出で、なおかつ数値もだされませんし(サイトでは 「不検出」と書くのみ)、私も不安です。今は福島と全国、世界が手をつなぎ、助け合うことで、この難局をの りきりましょう。怒ったり、泣いたり、つらいことも楽しいことも分け合いましょう。 埼玉県さいたま市 ミュージシャン 一児の母(36) 6 ページ いのちを守るお母さん全国ネットワーク 私に守りきれるものにも限界がある。
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