説明文「イースター島にはなぜ森林がないのか」を読 み、 各段落の要点をまとめる学習が大詰めとなりました。 第25段落は、二つの文章から構成されています。段落 のどこが要点かみんなで考えたところ、二つの文章に大 事な部分がまたがっていると言う意見と、後半の文章が 大切だと言う意見に分かれました。人数もちょうど半々 になっています。 ここまでの段落では、ある程度みんなで話し合った後 私が種明かしをするというようにしていましたが、この 段落はとても大切な部分なので、可能な限り、みんなの 話し合いで要点を見つけるように、時間を取り小グルー プを作って納得の行くまで話し合うようにしました。 始めは自分の意見を譲らずに、話し合いは平行線をた どっていましたが、ついにAくんのグループが、後半の 部分が大切だという意見でまとまりました。4人とも同じ意見になったので、他のグループから別の意見の子を Aくんのグループにいれて、話し合うようにしました。Aくんたちは、前の段落とのつながりに焦点を当てて、 後半の文が大切であると言う説明をして、違う意見の子たちを次々と納得させていきます。Aくんのグループに Bくんが入ったとき、異変が起こりました。今まで、Aくんのグループで後半の文が大切であると言っていた子 の中から、2つの文の両方に要点がまたがっているという考えに変わる子が出てきたのです。Aくん以外のグル ープでもその考えが増えてきて、とうとうA君も、自分の考えを見直して、両方大切と言う意見になりました。 後半の文が大切だという子は、Cくんだけとなりました。35対1の話し合いでは、内容ではなく数の力で勝 負が決まってしまいがちです。そこで、私がCくんの側に立って、話し合いに参加することにしました。わたし がみんなの意見に納得させられたとしたら、みんなは一つの壁を乗り越えることになります。逆に、私がみんな を納得させたとしたら、みんなの考えはまだまだ浅かった と言うことになります。 私の発言で、後半部分が大切だという考えに変わった子 がたくさん出てきました。給食の時間になったので、納得 できていない子だけを集めて、とことん話し合いました。 最後まで粘り強く自分の考えを主張したDくんたちは、 鋭い考えを主張していました。 しかし、 筆者の願いは何か、 この段落の1つ目の文の意味は何かをよく考えたときに、 自分の考えを見直し、私の考えに納得しました。 次回の話し合いでは、みんなの中から、資料をしっかり と読み取り、相手の話に耳を傾け、相手を納得させられる ような発言が飛び出してくることを期待します。 そして、ぜひ、私を納得させてみてください。
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