『トロイ』 トロイ』とトロイア戦争 トロイア戦争 紀元前12世紀にギリシアが小アジアのトロイアと戦った戦争。前8世紀のギリシア の盲目の詩人ホメーロス ホメーロスが『イーリアス』で伝えているが、ドイツの実業家シュリーマ ホメーロス ンが 1870 年に発掘を開始するまでは、ホメーロスの作り話と思われていた。 戦争の原因は、トロイアの王子パリスがスパルタの王妃ヘレーネーに恋をし、自国へ 奪い去ったこと。ギリシア軍の総大将は、スパルタ王メネラーオスの兄であるアガメム ノーン(ミュケーナイ王)。ギリシア側の最強の戦士はアキレウスであるが、アガメム ノーンから戦利品の女ブリーセーイスを取り上げられ、怒って戦場に出なくなる。 トロイアの王は老いたプリアモス。長男ヘクトールが事実上の大将。弟にパリスのほ か、デーイポボス、ヘレノス、ポリーテース、アンティポス、トローイロスたちが、姉 妹に、カッサンドラー、ラーオディケー、クレウーサたちがいる。ヘクトールの妻はア ンドロマケー。 アキレウスの代わりに、親友のパトロクロスが彼の鎧を着て出陣し、ヘクトールに討 たれる。アキレウスは親友の仇を討つためヘクトールと一騎打ちをし、これを討つ。そ して戦車の後につないで引きずり回す。 プリアモス王は深夜アキレウスのもとを訪れ、遺体を返してくれるよう頼む。アキレ ウスはプリアモスをいたわり、ヘクトールの遺体を返す。ヘクトールの葬儀の記述をも って『イーリアス』は終わる。 映画『トロイ』では、オデュッセウスがトロイの木馬を献策し、10 年に及ぶ戦争を ギリシア軍の勝利に導くが、これはトロイア戦争の叙事詩の環をつくる『イリオス落城』 に出てくる話で、『オデュッセイア』はまたその後に位置するそうです。 (余計なことですが、オデュッセウスを演じたショーン・ビーン(Sean Bean)が英 国はシェフィールドの出身だったとは知りませんでした。私もその町に1年住んだこと があるもので・・・)
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