祈りの天草モデルコース

1泊2日
熊本駅から始まる 祈りの島 天草の旅
暖かい日差しを受けて、キラキラと輝く青い海
四方を美しい海に囲まれ、「日本の宝島」とも言われる天草は
かつて、キリスト教を巡る激動の波に翻弄されていた。
永禄9年(1566)、ポルトガル人宣教師によってキリスト教が伝えられると、島民
の約7割が洗礼を受けたと言われるほどキリスト教が普及。
やがて、南蛮文化の華やかなりし時代から一転、キリシタンは厳しく弾圧され、
天草・島原の乱を経て潜伏キリシタンの時代へ、そして明治のキリスト教解禁へ
と、天草は常にキリシタンの歴史と共に歩んできた。
今回はキリシタンの文化と歴史に彩られた、天草の旅をご紹介!
車で
約90分
1日目
10:00
11:30
熊本駅をスタート
~12:30
天草への旅は、熊本駅からレン
タカーまたは列車で。列車なら、
特急「A列車で行こう」がおすす
め!落ち着いた雰囲気の車内に
はジャズのメロディが流れ、上
質な大人の旅を演出。事前に電
話かFAXで予約しておけば三角駅
までレンタカーを配車してくれ
るので便利♪
~13:55
天草市立天草キリシタン館
(あまくさしりつあまくさきりしたんかん)
車で
約45分
天草・島原の乱で使用された武器
やキリシタン弾圧期の踏み絵、潜
伏キリシタンの信仰心のあつさを
物語る数々の品などを展示。中で
も、国指定重要文化財の「天草四
郎陣中旗」は必見!旗の所々に見
られる血痕や、刀などによると思
われる損傷が戦いの激しさを物
語っている。館内は4つのゾーン
に分かれており、天草キリシタン
史を分かりやすく学ぶことができ
る。
15:45
富岡城跡・熊本県富岡ビジターセンター
~16:45
(とみおかじょうし・くまもとけんとみおかびじたーせんたー)
祇園橋
車で
約5分
「天草キリシタン館」から車で約6分。石
造桁橋(せきぞうけたばし)では国内最大
級で、全国でもまれな多脚式の構造を持
つ、国指定重要文化財の橋。かつてこの
場所で一揆軍と幕府の唐津軍の激しい戦
闘が繰り広げられました。
問:0969-23-1111(天草市観光振興課)
14:00
天草陶磁器窯元巡り
~15:00
(あまくさとうじきかまもとめぐり)
国内で産出される陶石の約8割を占め
る天草。品質もよく、天草陶石を原料
に焼き上げられた白磁は、かつて平賀
源内をして「天下無双の上品」といわし
めたほど。そんな天草では陶磁器作り
も盛ん!数多くの個性あふれる窯元が
作品を作り続けている。旅の思い出に、
窯元を巡ってお気に入りの一客を見つ
けてみては?
車で
約30分
17:15
天草・島原の乱の時、富岡城は幕府軍の拠点として一揆軍の猛攻を
受けた。しかし、天草下島と細い砂州でつながり、小高い丘の上に
建つ富岡城はいわば天然の要塞。どうしても城を落とせなかった一
揆軍は撤退、島原の一揆軍と合流して原城に立てこもり、籠城の末
凄惨な最期を遂げることになる。今、城跡には「熊本県富岡ビジ
ターセンター」が建ち、雲仙天草国立公園の内容を紹介し、天草地
域の自然景観、歴史・文化、環境などについての情報を発信。また、
櫓や高麗門など城の復元も進んでいる。城跡からの眺望は素晴らし
く、半島から海上へと伸びる巴崎(ともえざき※1)のユニークな地
形を見渡すこともできる。
※1 砂嘴(さし)ともいいます。
(あまくさありあけたこかいどう)
初めて見る人を驚かせる、巨大でリアルなタコのオブジェがある国道
32号沿い。特産のタコをいかした「天草ありあけタコ街道」として、飲
食店や民宿などで地ダコを使ったタコ料理を提供したり、タコ関連の
商品を販売。「道の駅 有明 リップルランド」もその一つ。「タコカ
レー」や「タコ天丼」、「タコステーキ」など、ご当地ならではのグルメが
いっぱい!また、“置くとパス”(オクトパス)に掛けたタコグッズは、
合格のお守りとして人気♪
車で
約25分
12:55
天草ありあけタコ街道
下田温泉
(しもだおんせん)
天草で最も歴史のある温泉で、「今か
ら700年ほど前、一羽の傷付いたシラ
サギが傷を癒やしているところへ行っ
てみると、そこに源泉が湧き出してい
た・・・」との言い伝えから、「白鷺温泉」
とも呼ばれている。すぐ近くに天草灘
があり、海をあかね色に染めて落ちて
いく夕日の美しさには誰もが心を奪わ
れる。温泉街を散策しながら、あるい
は宿のお風呂から、絶景の夕日を眺め
たら、新鮮な海の幸で舌鼓!といきま
しょう。
宿を出発
9:00
車で
約30分
2日目
10:30
~11:00
9:30~
大江天主堂
10:15
(おおえてんしゅどう)
天草を代表するロマネスク様式の教会。キリス
ト教解禁後、天草にはじめて造られた教会で、
現在の建物は昭和8年(1933)、フランス人宣教師
ガルニエ神父が私財を投じ、地域住民と協力し
て完成させました。50年もの間天草で布教に努
め、今はこの天主堂で眠るガルニエ神父のこと
を、地元の人々は親しみをこめて「パアテルさ
ん」(ラテン語で神父さんの意味)と呼んでいる。
天主堂のある丘の下には「天草ロザリオ館」があ
り、潜伏キリシタンの暮らしを伝える貴重な資
料や、禁教時代の隠れ部屋を再現したジオラマ
などを見学することができる。
車で
約15分
﨑津天主堂
(さきつてんしゅどう)
五足の靴文学遊歩道
穏やかな羊角湾(ようかくわん)に臨む小さな集落「﨑津集落」。
その集落を見守るように建っているのが﨑津天主堂。かつて絵
踏みが行われた庄屋屋敷跡に建てられ、現在の姿になったのは
昭和9年1934)。コンクリート造りと木造が組み合わされており、
内部は全国でも珍しい畳敷き。素朴な佇まいの教会が溶け込む
ようにして建つ﨑津集落は、世界遺産暫定リストに記載された
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産になっている。
明治40年、与謝野鉄幹、木下杢太郎、北原白秋、
平野万里、吉井勇の5人の若者が、長崎から天
草へと渡り、大江天主堂へ「パアテルさん」を訪
ねる徒歩の旅に出る。その旅の様子は紀行文
「五足の靴」と題して新聞社に書き送られた。パ
アテルさんと語らい、異国の宗教に触れた若者
たちの感動は、後に北原白秋の詩集「邪宗門」な
ど、南蛮文学として結晶。5人が歩いた道は途
中天草灘を眺めたりしながら、今もたどること
ができる。
問:0969-42-1111
(天草市天草支所まちづくり推進課)
11:40
車で
約40分
~13:10
うしぶか海彩館
(うしぶかかいさいかん)
牛深海中公園・グラスボート
牛深の海は日本初の海中公園に選定された場所。半
潜水型のグラスボートに乗って、色とりどりの熱帯
魚やサンゴを見る海中散歩はいかが?
住:天草市牛深町2286
問:0969-73-1173(ブルーマリンサービス)
14:50
~15:20
車で
約100
上天草物産館さんぱーる
(かみあまくさぶっさんかんさんぱーる)
朝採りの野菜や果物、早朝に水揚げされた魚
介類、温暖な気候を生かして栽培された花々
など、上天草市のものを中心に天草の物産を
豊富に販売。レストランではちょっぴり甘く
カラダに優しいサツマイモのそば「かんちょ
そば」なども食べられる。長時間のドライブ
の途中、休憩も兼ねて立ち寄ってみて。
車で
約60分
天草の最南端、天草市牛深町にある「うしぶ
か海彩館」では、巨大な回遊型水槽の中から
魚を選んで、料理してもらうことができる。
さっきまで泳いでいた魚は鮮度抜群!天草の
海の味をたっぷり味わえる。館内には牛深の
特産品が豊富にそろった物産館や漁業の歴史
資料館などもあるので、食事のあとはこちら
もチェック!
16:20
熊本駅に到着
特急「A列車で行こう」
天草市立天草キリシタン館
熊本県富岡ビジターセンター
運航日:1日3往復 土日祝日。
GW、夏休み期間中は毎日運行
料:全席指定1,860円(熊本~三角間)
1ケ月前の10時から、全国の駅の
みどりの窓口で販売。
運転時刻:熊本駅10:36発、12:20発、14:41発
問:096-211-2406(JR九州案内センター)
住:天草市船之尾町19-52
営:8:30~18:00(入館17:30まで)
料:一般300円、高校生200円、小中学生150円
休:12/30~1/1
問:0969-22-3845
住:天草郡苓北町富岡字本丸2245-15
営:9:00~17:00(入館16:45まで)
料:無料
休:水曜日(祝日の場合は翌日)
駐:80台、大型3台
問:0969-35-0170
道の駅有明「リップルランド」
天草ありあけタコ街道
うしぶか海彩館
住:天草市有明町上津浦1955
営:9:00~18:00
休:無休
駐:150台、大型10台
問:0969-53-1565
問:0969-53-1111
(天草市有明支所まちづくり推進課)
住:天草市牛深町2286-116
営:9:00~18:00
休:第3火曜日
問:0969-73-3818
下田温泉旅館組合
上天草物産館さんぱ~る
天草宝島観光協会
住:天草市天草町下田北1310-3
問:0969-42-3239
住:上天草市大矢野町中11582-24
営:8:00~18:00
休:1/1、年2回のメンテナンス休館
問:0964-58-5600
住:天草市中央新町15-7
営:9:00~18:00
休:年末年始
問:0969-22-2243
陶磁器窯元巡り、大江天主堂、﨑津天主堂に