広域科目 教員名 小原 一博 科目の系列 授業科目 国際経済学 年 次 2 学 期 前 期 単 位 2 (広域基礎) ● 授業の概要 近年、急速に進行している経済のグローバル化は、単に商品だけでなく、人間(労働者・消費者)、マネー (資本)、そして情報といったあらゆる要素の国際移動の高速化・多様化・巨大化という現象を引き起こし ている。 本講義では、このようなグローバル化の進行に伴って発生してきた様々な国際経済問題について、戦後の国 際経済体制の確立と自由貿易体制の成立・発展などの歴史的経緯を関連させながら解説することを目的とす る。 ● 授業の到達目標 a. 知識・理解 ・基本的な国際経済学関連の用語(基軸通貨、国際収支、為替レートなど)について説明することができる 。 ・戦後の国際経済体制(ブレトン・ウッズ体制)について、成立の背景と目的を解説することができる。 ・FTA(自由貿易協定)締結の目的について説明することができる。 b. 思考・判断 ・戦後の国際貿易体制(GATT-WTO体制)問題点について、経済学的観点から指摘することができる。 ・FTA締結の意義について、経済学的に説明できる。 c. 関心・意欲 ・経済学的な視点から国際情勢を見ることができる。 d. 技能・技術 e. その他 ● 受講にあたっての留意事項 ・授業中の私語、携帯電話の使用などは禁止する。それらの行為を含めて、受講態度が悪いと判断される者 に対しては、厳しく対処する。 ・あらゆるテーマに対して「経済学的な考え方」というものが必要となるため、「経済学」(1年次配当科 目)を履修していることが望ましい。 ・予習については特に指示しないが、授業中に提示する「経済学的な思考方法」についてはその都度復習し 、確実にマスターしてほしい。 ・国際経済事情についてより深く知りたいと思うのであれば、本科目を履修した後に「世界経済論」(3年 次配当科目)を受講することをお奨めする。 ● 教科書(授業で常時使用する分) / 著者『書名』(出版社) 特になし。 ● 参考書 / 著者『書名』(出版社) 必要に応じて適宜紹介する。 ● 成績評価の方法 基本的には期末試験の結果で判断するが、受講態度の悪かった者については、その結果に関係なくD評価( 単位不認定)とするので、特に注意すること。 到達目標 評価手段 1.定期試験(期末試験) a. b. c. d. e. 知識・理解 思考・判断 関心・意欲 技能・技術 その他 ○ ◎ ○ 評価比率 100% 2.小テスト・授業内レポート 3.宿題・授業外レポート 4.授業内発表・授業内の制作作品 5.授業態度・授業への参加度 減点要素 6.その他() 全体 ○ ◎ ○ ● 主題と内容 (第1回) 講義ガイダンス、グローバル化の中の日本経済 (第2回) 国際貿易の意義(1):国際貿易はなぜ必要か? (第3回) 国際貿易の意義(2):産業内貿易の拡大と貿易摩擦 (第4回) 国際収支表の見方(1):国際収支の分類とその内容について (第5回) 国際収支表の見方(2):日本の国際収支について (第6回) 為替レートの決定(1):外国為替市場と通貨の安定 (第7回) 為替レートの決定(2):為替レートの変動が各国経済に与える影響 (第8回) 国際資本移動について(1):直接投資と間接投資 (第9回) 国際資本移動について(2):短期資本取引の問題点 (第10回) GATTからWTOへ(1):ブレトンウッズ体制とGATTの理念 (第11回) GATTからWTOへ(2):GATTの限界とWTOの誕生 (第12回) GATTからWTOへ(3):近年のWTOラウンド (第13回) 地域経済統合(1):世界の動向と歴史的背景 (第14回) 地域経済統合(2):経済統合のメリットとデメリット (第15回) まとめ:世界市場の統合化とその帰結 100%
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